※この作品はR-18です。

リゼヴィムの楽しみ   作:もっち~!

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夏休みと言えば、入院生活~VSシルキー

 

---イッセー---

 

夏休みも残り少なくなり、そろそろ人間界に戻らないといけない日が近づいて来た。今日は、街の中心となるであろうスタジアムを見に行った。シュウさんの能力で徐々に建設されている。大感謝だ。

 

見回っていると、後ろ姿のソーナを発見して、後ろから抱きついた。

 

「え?誰?」

 

僕の知っているソーナと体型が違うと思った瞬間、顔面に痛みが走り、後方へと飛ばされた。何が起きたのかわからない。

 

「おい、エロドラゴンよ、お母様に何をするんだ」

 

目の前に見た事無い女の子がいた。お母様?

 

「お前が僕を殴ったのか?」

 

「あぁ、そうだよ。このエロドラゴンよ」

 

エロドラゴン…事実ではあるが、少し心外である。

 

「おい、殴ったことを後悔させてやるぞ」

 

僕はドラゴンショットを、彼女目がけて撃ち込んだが、簡単に避けられた。

 

『ローリングサンダー』

 

彼女が魔法を唱えると、僕の身体にカミナリ属性の攻撃が撃ち込まれた。感じたことのない痛み。

 

「うっ…」

 

「どうしたよ、最強最悪のドラゴンなんだろ?そんなものか?」

 

くそっ…僕は力を解放して、オーフィスとグレートレッドの力を宿した鎧を纏った。

 

『ダイヤモンドダスト』

 

目の前から何かが撃ち込まれてきた。無敵の防御力のこの鎧に効くものか…え?全身に痛みが走った。

 

「ぐぉ…」

 

後方に飛ばされた僕。

 

「さすがに無敵の鎧だね。ヒビ1つ入らないとは…では、これはどうかしらね」

 

『サマエルブラスト』

 

今度は…身体の中から逃げろと警告が出ている。なんだこれは…何かの粉塵を吹きかけられただけのはずなのに、今迄に感じたことのない激痛がする。シスコンサーゼクスの滅びの力が痒く感じる位だ。

 

あまりの痛さに意識が遠のいていった。

 

 

---ソーナ---

 

イッセー君が地面に倒れている。ピクリとも動かない。呼吸はしているようだが、荒い。どうして、こんな目にあったの?

 

「おい、うかつに触るなよ。ドラゴンと悪魔にとっての最悪の毒に塗れているからな」

 

悪魔とドラゴンにとっての最悪の毒?それって、イッセー君にとっての最悪の毒じゃないの!

 

「あなたは誰?なんで、イッセー君はこんな目にあったの?」

 

「私はシルキー・鬼門・シトリー。そのエロドラゴンが、あなたと間違えて、私のお母様を襲ったからよ」

 

私と間違えて?彼女の後ろにいる女性…私に似ている…

 

「初めまして、ソーナ・シトリーさん。私はソーナ・鬼門・シトリーよ。貴方の彼氏は調教した方がいいわね。あとで、主人に言っておきます」

 

「あのぅ…シュウさんの奥様ですか?」

 

「そうです。この子は彼との間の子供、シルキーよ」

 

「イッセー君はどうすれば、助かりますか?」

 

「主人にしか治せないと思う。まぁ、ほっとおくしかないわね。その毒は悪魔にとっても劇薬だからね」

 

「なんの毒なんですか?」

 

「龍喰者サマエルと悪魔喰サマエルの呪いが籠もった毒。主人のエロ弟子を殺せる数少ない攻撃の1つよ」

 

「殺せるって…なんでそんなことを?」

 

「やらないと、こちらがやれるでしょ?私達は、あなたみたいな平和な世界で、生きている訳ではないのよ。油断したやられる。そういう世界から来ているの」

 

「この毒は感染しますか?」

 

「接触すれば感染するわ。普通の悪魔なら一撃かもしれない」

 

「シュウさんは?」

 

「主人は、今日は忙しいから無理ねぇ。その前に彼の謝罪が先じゃないの?私は後ろから、羽交い締めにされそうになったんだから。ガード役の娘がいなかったら危なかったわ」

 

あぁ、私と間違えて、シュウさんの奥様を襲ったのね、イッセー君。

 

「イッセー君を倒せるって、シルキーさんが、シュウさんのチームで一番強いのですか?」

 

「シルキーは真ん中くらいよ。チームの上位者は自分のチームを持ったり、主人のアシストとして一緒に赴任していますから」

 

イッセー君をしのぐ強さの彼女でも、チームの真ん中って…上位陣の強さはどうなの?

 

「まぁ、これで、この世界のレベルがわかったわ。シルキー並で、頭打ちなのか。意外に強さがないのね」

 

どんだけ、シュウさんの世界って、強い者が多いのだろうか。

 

シュウさんの奥様が、イッセー君に近寄り、イッセー君に言った。

 

「あなた、謝りなさいよ。じゃないと、主人には知らせないからね。うん?意識が喪失しているの?虚弱体質なの?この子は?」

 

イッセー君を虚弱体質って言い切るって…

 

「すみません。イッセー君がご迷惑をお掛けしました」

 

イッセー君に代わって、謝罪をする私。

 

 

---アザゼル---

 

イッセーの後ろ盾全員の署名が入った謝罪の書状を、シュウの奥方に手渡した。

 

「これで、お願いします」

 

「そう…もう少し、あの子に礼儀とか道徳とかを、教えなさいね。ちょっと、放任すぎませんか?」

 

シュウの奥方、シュウの世界のソーナは、怖いオーラが満載だった。俺達一同ビビりまくり、相談の結果、俺一人を代表として、この場に派遣しやがった。

 

「すみません。俺達では、手出しできない強さだったので…」

 

取り敢えず、全身についていた毒物は、シュウの長男というのが洗浄、無効化してくれた。イッセーを触れる状況になり、今は冥界の医療施設に収容している。

 

シュウの奥方の前で、正座をしている俺。目の前の女性の怒りのオーラは、心臓に悪いレベルの強さだ。それよりも、イッセーを瀕死の状態にしてしまった、アイツの長女も怖い。どんだけ、強いのだ?シュウの家族は。

 

「じゃ、私達は帰るわ。明日以降、主人が来ると思うから」

 

三人は転移していった。

 

---リアス---

 

未知の毒物中毒ということで、イッセーは面会謝絶で、兄ですら会えない状況だった。

 

「これからは、イッセー君を一人で行動させないようにするよ。謝罪の書面にそう宣言もしたし、道徳も教えていかないとな」

 

兄からそう言われた。今回のことで、兄達は衝撃を受けたみたいだ。この世界の全勢力を以て倒せないイッセーを、一人の女の子が倒してしまったのだから。

 

「もし、シュウさんが敵になったら、この世界は終わるな」

 

終わらないようにしなきゃ…私にできること…

 

------

 

翌日、シュウさんが来てくれて、イッセーのダメージを消し去ってくれた。

 

「ソーナはそんなに怖くないよ」

 

「そうなのか?俺は物凄く恐怖を感じていたんだが」

 

アザゼルと会話をしているシュウさん。

 

「まぁ、これに懲りて、迂闊に女性に抱きつかないことだな」

 

「イッセーには、きつく言っておくよ」

 

「あのぅ…少しお時間をください」

 

シュウさんに声をかけた。

 

「いいけど。どうしたんだ、リアス」

 

二人っきりになれる場所に転移した。

 

「私を好きにしてください。私の謝罪の気持ちです。受け取ってください」

 

「はぁ?いらないよ。リアスは間に合っている」

 

「でも…」

 

「気持ちだけもらっておくよ。前に誰かに言ったんだけど、この世界での報酬はイッセーだけだ。他の者はいらない」

 

「私って、価値がないんですか?」

 

「価値の問題ではない。必要かどうかだよ。僕は自分の世界のリアスを、大切に思っている。だから、他の世界のリアスをどうこうしようって考えていないんだよ」

 

「この世界をどうするつもりですか?」

 

「イッセーが暴走しないように、サポートするだけだ」

 

「征服したり、攻撃しませんか?」

 

「しないよ。そんな無駄なことをはしない。一瞬でケリをつけられるから。例えば、この星の酸素を無価値にすれば、生物は全滅だろ?僕の力はその程度だよ。ははは」

 

笑顔で言われても…

 

「仕事以外にするとしたら、征服ではなくて休養だな。自宅でまったりしたい。それよりも君は闇を抱え過ぎているね。少し抜いてあげるよ」

 

『身体停止』

 

何かの呪文をかけられた私。身体が動かない…でも、思考は生きている。感覚もある。えっ…下着に振れるだけで…いやぁぁぁ

 

太ももを伝う暖かい液体…身体が下着に犯されているみたいだ。呼吸が荒くなっていく。心拍数も上がっている。どうしたのよ、私の身体…

 

気持ちが高ぶっていき、ついには意識が遠くなっていく。

 

 

---シュウ---

 

エクスタシーの彼方へ旅立ったリアスの意識。術を解き、祝福の聖剣で、彼女の心の奥に潜む闇を浄化してあげる。そして、汚れてしまった身体をきれいにしてあげ、真新しい下着に着替えさせた。そして、彼女を彼女の部屋のベッドに横たえてあげた。

 

この世界に来たついでに、建設現場で少し作業して行くかな。

 

 

---イッセー---

 

目が覚めると、病室のベッドにいた。なんで、ここに?また、夏休みを入院でつぶして仕舞ったのだろうか?リベンジしないと…誰にだ?記憶が混乱している。

 

「イッセー君、意識が戻ったのね」

 

ソーナの声がした。そうだ、ソーナに抱きついたら、攻撃をされたんだ。

 

「僕に攻撃した奴は誰だ?」

 

「…」

 

ソーナの顔が固まっていた。しばらくの沈黙の後、

 

「イッセー君、いきなり抱きつくのはダメだよ。もう、冷たくなっていくイッセー君は見たくない…」

 

ソーナが僕に縋り、号泣していた。冷たくなっていく?僕は死にかけたのか?いや、死んだのか?

 

「僕は死んだのか?」

 

「仮死状態だよ」

 

「仮死状態?」

 

「毒物中毒で、意識不明の仮死状態だったのよ」

 

「毒物?あの時の粉塵かな?」

 

「ドラゴンと悪魔に対しての劇薬だって」

 

「それって、僕専用の毒物じゃん…」

 

「イッセー君を、確実に仕留める数少ない攻撃の1つだって」

 

「誰に僕はやられたんだ?」

 

「…」

 

「ソーナ、教えてくれよ」

 

「教えたら、昨年みたいにリベンジしに行くでしょ?今度の相手はリベンジしちゃダメなの。もししたら、本当に死ぬよ」

 

ソーナは泣きながら、僕に縋り付いている。

 

「そんな相手なのか?でも、最強になりたいんだよ」

 

「最強でなくてもいいよ。生きていることが大事なんだから。ねぇ、わかってよ、イッセー君」

 

「何度やっても勝てないって」

 

聞き覚えがある声がした。ソーナの後ろにその人物は立っていた。冷静に見ると、ソーナに似ている気がするけど、何でだ?

 

「そいつって、ソーナの妹か?」

 

「シュウさんの娘さんよ」

 

え?シュウさんの娘さん…って事は…リベンジ相手は、最終的にシュウさん?…ないない、無理無理、ははは

 

「私はお父様に鍛えられている。エロと暴走だけで勝っているお前とは違うんだよ」

 

シュウさんの愛娘…ヤバっ…ケンカ相手としてはヤバい相手だ。

 

「おい、再戦するのか?もし私に勝ったら、今度は兄さんが仇を討ちに来てくれるぞ。ふふふ」

 

どうしよう…心拍数が上がっている気がする。ここは素直に

 

「御免なさい。反省します」

 

と、謝罪をした。

 

「ほぉ、少しは反省したようだな。許してやる。次があったら、今度は屠る気で行くからな」

 

シュウさんの娘さんは、そう言うと転移していった。

 

「イッセー君…」

 

「そうだよね、最強でなくても良いよね。僕…初めて怖いって感じたよ」

 

涙が出ていた。本当に怖かった。なんでだろう?そうだ、あのオーラだ。

 

「ソーナ、僕もあんなオーラが出せるようになりたいよ」

 

「シュウさんがねぇ、『戦わずに勝てるのが最強なんだぞ』って、イッセー君に伝えておいてくれって」

 

たぶん、今のオーラみたいなことなんだろうな。戦わずに纏うオーラで、敵をビビらせろって事なんだろう。

 

こうして、今年も夏休みの終わりギリギリまで、入院生活となった僕であった。

 

 

 

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