---イッセー---
こけら落としという祭りが終わった後も、観光客は絶えず来ていた。スタジアムも週末には試合数は少ないが、マッチメイクが行われ、ゲームを開催できていた。
レーティングゲームのような戦略性よりも、純粋な力比べというゲーム。単純なルール故、徐々にレーティングゲームの人気を喰うまでになってきた。
血統、種族を問わず、ルールさえ守れる者であれば、誰でも参加できたのも、人気の理由だと思う。
僕は意を決して、リゼおじさんの部屋に向かう。
「リゼおじさん…」
「ご両親に挨拶はしてきたのかな?」
「うん。してきたよ。しばらく会えないって伝えてきた」
リゼおじさんは、俺の頭を優しく撫でてくれ、
「イッセーたんが修行して、帰ってくるのを待っているよん♪一緒には行けないけど、けど…」
おじさんの涙腺から涙が…
「リゼおじさん、俺のいない間に、悪さをしないでね。帰って来たら、逃亡中っていうのは、困りますから」
「だねん♪僕ちんのお目付役にパパンもいるし、サタンもいるから、悪さを仕掛けたときに、鉄拳制裁されると思うのん…もっと…う…なんでもないねん、元気でな」
決心が鈍りそうな俺は、その場を離れた。
部屋を出たところにリアスが待っていた。
「イッセー…」
「毎週1回は帰って来られるみたいだ。休養も大事だって」
リアスは、俺の胸にもたれかかり、
「しばらく、こうして良いかな?」
「もちろん」
俺はリアスの髪を撫でた。
---ソーナ---
当面のルールを決め、学校の方針を決めていく。運営ノウハウや、学科などはサポートを受けられる。イッセー君が修行に出るまでの準備期間中に、シュウさんの世界にあるアウロス学園で運営サイド側に立ち、研修を受けている。
この世界の者達は、どの種族の者も、親身に相談に乗ってくれ、アドバイスをくれた。この世界の守護神、シュウさんの意志…異種族共存のできる世界であり続ける為に、たの世界の者にも恩恵を、っという事らしい。実際、色々な世界の者が留学、研修、鍛錬をしているそうだ。
アウロスの高台にあるログハウス風の家。そこを宿舎にしている。同居人はリアスさん、そして…たまに帰ってくるシュウさん…。この家からはアウロス学園が一望できた。校舎は夜になるとライトアップされ、この家から眺められた。この学園の設立に尽力をしたシュウさんのために、いつでも眺められるようにしたそうだ。
この世界のソーナ・シトリーは、現役を退いてはいるが、未だに鍛錬をしているそうだ。いつ、シュウさんからのスクランブルがかかっても良いように。学園のみんなの手本になるように。
一人でも多くの戦士を、チームアイへ送り込めるように、日夜指導方法や運営方法を模索しているようだ。私から見れば、成功して軌道にのっていると思うのだけど。
『慢心は敵よ』
と、言われた。前線で作戦展開している部隊は、もっと上に、もっと強くなる為に努力をしているそうだ。
『亭主のエロ神だって、仲間を護る為に強くなることに貪欲よ』
って。私も鍛錬をしないとなぁ。運営ばかりでなくて。
もうすぐ、研修も終わり、自分の世界に戻る日が近づいていた。私は、恐る恐るシュウさんの部屋を訪ねた。
「僕の部屋?散らかっているよ」
部屋に入れてくれた。部屋にはベッドと机、本棚があり、床には書類の山がいくつもあった。
「複数の案件をいくつも請け負っているから…書類が増える一方だよ」
終わった案件の書類は、ファイリングされ、本棚に収納されているそうだ。後日、参考資料として使えるようにしているんだそうだ。
「でも、勇気あるなぁ。この部屋に一人で来るなんて…」
うん?意味がよくわからない。
「この部屋には結界が幾重にも張ってある。スパイ防止の為にね」
機密資料が満載ですものね…それが何か?
「この部屋で何が起きても、助けは来ないんだよ…ふふふ」
はぇ?えぇ~!ちょっと…目付きが…シュウの視線を感じた部分が疼く。
「あっ…なんで?」
「僕は念動力が使えるんだ。触れなくても見ただけで…」
「あっ…ちょっと…やめて…ください」
眼鏡をはずされた…
「壊れるとダメだからね」
ブラとパンティがはずされた…
「汚れたらマズイよね」
ノーパンノーブラな私。服の布地の感触だけで、意識が持って逝かれそうだ。
「どうされたい?」
悶々とする私の頭脳…言葉に出して言うには憚れることばかりが、浮かんでいく。
「ソーナも、そういう事を考えるんだね」
あぁぁぁ、心が読まれている。恥ずかしい…
「恥ずかしがることはない。正常な精神だよ。誰かに何かをしたいだと、良くないけど。誰かに何かをされたいだと、良いと思う。こういうことは、普段と逆の発想で良いんだよ」
全身を幾重もの舌で、舐められていく。実際はそうではないはずだ。有り得ない現象だし。
「刺激を受け入れるも良し、抵抗するのも良しだ。僕としては、後者の者が好きだよ」
両手首両足首を掴まれて、引っ張られている。脇の下を口づけされ、鼻頭や、唇、舌などの感触が感じられる。太股を伝い落ちる液体…股を開かされることで、その感触はなくなり、液体が床に落ちる音が聞こえてきた。
「音でも犯すことはできる。ソーナから滴り落ちる、ヨダレの音だよ。よく聞きな」
音を感じることで更に液体の量も増えていく。
「お風呂でも入るか?」
お風呂?目の前に透明なバスタブが現れて、服をはがされた全裸の私が投入された。これは…バスタブ内でジタバタする私。
「聖水のお風呂はどう?気持ち良いか?」
悪魔の私には聖水は毒だ…股の裂け目から、私の内部に浸水してくる聖水。
「毒ではあるが、気持ち良いんじゃない?」
え?何を言っているの?毒だよ毒…え?あれ?気持ち良い…
「僕からソーナに教えられること…そういう事だよ。何回か阻止されたけど…純血悪魔のソーナと、天使成分を持つ僕が、交わっても大丈夫な理由…その部分は聖水でダメージを受けない」
えっ…
「日頃、天使成分のある者が傍にいて、スキンシップをしていれば、抵抗力が生じる。愛するということは、そういう加護が産まれるんだよ。今のソーナは普通の悪魔よりも、聖水に抵抗力がある。完全に大丈夫なのは、その部分だけだ。後の部分は、少し掛かった程度では、灰にはならない。僕とソーナ、君でなくて学園長のソーナだけど、その間に産まれたシルキーなんだが、アイツは悪魔なのに聖水を纏っているんだ。不思議だろう。まぁ、聖水といっても、ミスト状態でアイツの周囲を覆っているだけではあるけど」
それって…
「そう、僕の加護だよ。あいつだけ、天使の翼がなかったんだ。それで、色々調べた結果、天使の翼を持つ他の子供よりも、聖属性が強かった。見ない部分に聖なる力が宿っていた。母体側、リアス、ソーナ、ヴァイラには僕の駒が埋め込まれている。なので、僕の加護は物理的であるが与えてある。彼女達には秘密にしているけど、弱点属性の攻撃を受けると、それに耐性がある種族に変更する機能がついている。教えると、慢心しちゃうから、教えてないけど」
あっ、ソーナさんが言っていた『慢心は敵よ』っていう言葉が、思い起こされた。
「なんで、私に、そこまでのことを…」
「学園のトップになるんだ。色々な種族に接する機会も増える。抵抗力はある程度必要だよ。学園長は、僕の子供に接する内に、聖なる力への抵抗力を得たかもしれない。聖水をミスト状態で纏っている子供に接していたんだ。シルキーの加護もあったと思うな。母親を殺したくないもの、アイツだって」
話に夢中になっていて気づかなかったけど、いつの間にかシュウさんとバスタブの中で混浴していた。
「もう1時間近く、聖水につかっているけど、問題ないだろ?濃度も徐々に濃くしているけど、気持ち良さそうだし」
はぁ?聖水の濃度を濃くしていた…灰になったらどうするのよ…
「灰になったら?そんなの決まっているだろ、甦らせるよ。新しい身体でね」
新しい身体…えぇぇぇ?
「灰にならないから、その身体で生きろよ。新しい身体は希望に沿うようにしようと思っていたけど。例えば、もう少し胸を大きくとか」
あぁ…それ、ほしい…
「この身体なら、胸はそのままだけど、聖なる攻撃に耐性はついている。戦士としていきるなら、この身体の方が良いよ」
そして、私はシュウさんと交わることもなく、自分の世界の自分の部屋にいた。なんか、損した気分なのは、気のせいだろうか?
---イッセー---
目が覚めると、僕の上にリアスがいた。
「おはよ~、イッセー」
リアスの身体が僕の身体を覆う。
「週末に帰ってくるから、待っていてくれるよな?」
「うん!」
朝日を背にしたリアスの姿は、後光が射しているみたいで、神々しい。
準備を終えた僕を送り出してくれる、リアス。
「いってらっしゃ~!」
僕は、新たな一歩を踏み出した。
一時完結にします。
当主にしてしまったら、あまり無茶なマネができなくなり、筆が重くなってきました(><;
巨大ドラゴンのイッセ君の活躍できるストーリーが煮詰まったら、再開します(^^;;