---リアス---
イッセが私を求めてくる。それに応じる私、イッセの指先が乳首を転がす。これだけで、身体の芯が熱くなり、身体の中で湿り気を帯びていく。
イッセの指先が乳首を押し込んだ。
「いやぁ~ん♪」
何か懐かしさを感じる。
イッセーの舌先が乳首を転がし、固くなると押し込んできた。
「いやぁ~ん♪」
身体の中で幸せが満ちていく。私の乳首は幸せのスイッチだっけ?そんな疑問は一瞬のことで、イッセが中に入り、
パン!パン!
と、力強く、私を突いてきた。音に一拍遅れて、乳房が踊る。彼の突く行為を全身で噛み締めて味わう。
体液塗れになり、シャワーを浴びに…二人で洗い流しながら、そこでも愛を身体で語り合う。幸せだけど、何が違う。これでいいのかって、不安にもなる。
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私には、ある時期の記憶が無い。それはイッセも同様であった。人間界で言うと20年ほど欠落していた。冥界に住めなくなった私達が、人間界で住むようになって、わかった。
人間界のイッセの家に引っ越すと、そこには見慣れない仏壇があった。仏壇にはイッセの両親の位牌と骨壺が納められていた。
「いつ…死んだんだ…」
唖然とするイッセ。仏壇には在りし日の彼の両親の遺影が、置かれていた。
「なんで…死んだんだ…」
過ぎた年数を知ることになっったのは、イッセの両親の月命日の日、イッセの親友達が訪れた時だ。見知らぬ中年の女性が2名…
「イッセ君は、あの時のままなのか。ズルいなぁ~」
って、桃色髪の女性が、イッセに言葉を投げた。
「ま、ま、まさか…片瀬と村山か?」
「そうそう♪」
イッセと同い年の彼女達は、イッセの歳よりも、見た目でも年齢でも上だった。イッセの推定年齢と彼女達の年齢のギャップは20年程…
「え~、20年間の記憶が無いの?おじさんとおばさんの死因?老衰だよ。二人共、幸せそうな死に顔だったよ」
死に目に会えなかったショック…唖然とするイッセ。
「孫に会えた時なんか、ものスゴく嬉しそうだったよ~」
孫?それは私とイッセとの子供ってことよね?
「どんな子?」
「あぁ、ごめんなさい。聞かなかったことにしてください。そうだ、言っちゃダメだったんだ」
「どうしてダメなんだ?」
イッセが問い詰めるが、
「ゴメン…約束は護らないとダメなんだ♪」
って。みんな、私とイッセに隠し事をしているようだ。なんで?
リリンを通して、私の親友であるソーナに「会いたい」と伝えてもらった。
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ソーナは直ぐに来てはくれなかった。忘れかけた頃、訪ねてきた。子供を二人連れて…黒髪の少女と紅髪の少年…彼が私達の子供なのか?
「ソーナ!彼が私達の子供なの?」
いきなり、本題を切り出した私。
「相変わらず、せっかちで、わがままよね。ほんと、まったく変わらなくて、安心したわ」
って、私とイッセを睨むソーナとその子供達…
「いい気なものよね。辛い記憶をすべて消し去り、のうのうと愛する男と生活するなんて」
随分な言い方をするソーナ。私とイッセは、浦島太郎状態で苦しんでいるのに。
「いいわ。知りたい事を答えてあげる。ワガママな親友からの最後のお願いとしてね」
更に、惨い言い方をするソーナ。
「なんで、そんなつんけんしているのよ~!」
「はぁ~、単なる人間が凄んでも、特に恐くないけど」
「そうよ。愚かで醜い人間よ。母さんは魔王なんだからね。本来は、お前達の会える立場でないのよ」
「セーラ、ダメ。アナタは優しくって、言われているでしょ?」
「あぅ~。お父様には内緒で…お願いします」
ソーナに注意をされて、凹む少女。少年は怒りの乗った視線で、私を睨んでいる。それよりも、ソーナが魔王って…
「どうして、ソーナが魔王なのよ~!」
「人材不足なの。あら、聞いていないの?リリンも魔王だけど…」
え?リリンも…イッセも驚いている。私達はリリンから何も聞かされていない。
「先代の魔王はみんな引退して、私とリリンと、他の世界から二人来て貰っているのよ」
他の世界から?どういうこと?
「どうして人材不足なのよ?」
「ふふふ♪あなた達のせいよ。記憶に無いことをツンツンしても、意味はないけどね」
記憶に無い…私達が原因?どうして…だから、記憶が無いの?
「ねぇ、どうしても知りたいの?このまま、人間として生きれば良いのに。それが、リアスが望んだことなんだし」
私が望んだ?記憶に無い…どうして、そんな記憶まで…
「あらあら、望んだことまで、消されちゃったのね。まぁ、些細なことだからかな」
「ねぇ、どうして、記憶が消されているの?」
「あなた達が苦しまないように。彼からの最後の贈り物よ。それを無にするのは、良く無いと思うけど」
「彼って?誰?!」
まったく記憶に無い。
「目の前から消えてくれって言っておいて、誰って、訊く?ほんと、あなたは変わらずに身勝手だよね」
身勝手…ソーナから見たらそうなのかも知れない。だけど…
「私達の記憶は無いのよ。訊かないと、前に進めないでしょ?」
「訊けば、前に進むどころか、後に戻るだけよ。まぁ、いいわ、そんなに、彼の思いやりを無にしたいなら、協力してあげるわ。ジュニア、駒を入れてあげなさい」
駒を入れる?あの少年の眷属になるってこと?なんで?
少年は躊躇せずに、私とイッセへ悪魔の駒を入れた。それも普通のボーンを1つずつ。
「これで、あなた達は転生悪魔よ。冥界へ連れて行けるわ♪」
そうか。悪魔に戻るにはこれしか方法が無いのか。ソーナは悪役を演じているだけなんだわ。
「あら、リアス。誤解しているのは、あなたよ♪だって、悪役はあなた達なんだから」
私達が悪役?心の準備も無いまま、転移術で冥界へ連れて行かれた。
知らない場所に転移した私達。目の前には悲しそうな表情のリリンがいた。
「そういう選択をしちゃったんの…どうして…シュウたんの思いやりを無にするなんて…」
シュウ?誰だっけ?遠い昔の知り合い?いや、その人物のことを消す為に、記憶を消したのかもしれない。
「ここは、旧ルシファードにある、邪龍襲来記念館よ。リリンが、ここの館長をしているの」
邪龍襲来?そんな記憶は無い。
「昔、邪龍が冥界を襲ってね。その時の被害を後世へ伝える為に施設なの」
入り口を入ると石碑があった。犠牲者の名前が刻まれている。重傷者の中にはお兄様やアジュカ様の名が刻まれている。そして、死亡者の中にある名前を見て、私もイッセも固まった。
『グレイフィア・グレモリー イッセ・ルシファー 兵藤リアス』
と刻まれていた。私達は邪龍襲来の際に死んだらしい。
「これって、どういうことだ…」
イッセの声が震えている。
「見ての通りよ。何を驚いているの?」
ソーナ達の表情は変わらない。私とイッセだけが動揺しているようだ。
「さぁ、順路通りに見ていきましょ♪」
ソーナ達が中へ進んでいくので、私とイッセは後を付いていく。襲来した邪龍のデータが展示されていた。全長1200メートルの規格外の大きさ…どう戦ったんだ?想像出来ない。
実物大の足の模型。足首までだが、けっこうデカい。踏まれると思ったら、転移術でしか逃げられない足の裏の巨大さ。化け物クラスである。
展示物を次々とみるイッセが、何かを見て固まっていた。それは、邪龍の成り立ちである。とある悪魔が、人間との契約により、産まれ出る子供を強くする為に、真龍グレートレッドと龍神オーフィスを掛け合わせた遺伝子に、更に自分の悪魔としての遺伝子を融合させて、契約者の母体にある受精卵に埋め込んだことにより誕生とあった。
「どこかで聞いたことがあるんだ。この話…どこだっけかな…」
その後、無敵の悪魔として君臨したが、ある戦役に参戦した際に、精神が壊れてしまい、戦士として引退。しかし、無敵の悪魔としての栄華を得る為に、力を欲した為に邪龍化を経て、完全なる邪龍となった、とある。
「そうだったのか…俺は…」
イッセは記憶を取り戻したのか、床に蹲ってしまった。
「思い出したようね、イッセ君。でも、君には思い出して欲しいことが、まだまだあるのよ」
ソーナの目は憎しみに満ちているようだ。
「どうして、イッセを憎むのよ~!」
イッセを護る様に、ソーナの前に立ち、対峙した。
「リアス、あなたは黙っていてくれる?あなたには記憶が無いんだから」
私には無い?イッセには有るような言い方だ。
「先に進むわよ」
イッセは幽霊のような感じで、ソーナの後を付いていく。まるで、死刑に向かう罪人のようである。
「イッセ、どうしたのよ」
イッセの腕に縋る私。
「思い出した…そうだ…俺が弱いばかりに…俺は戦場を混乱させてしまった。尊敬する木場さんの介添えすらしてあげられなかった。俺は一杯一杯だったんだよ。自分のことで…みんなが潔く散っていったのに、俺だけ足掻いてしまった。リアスと一緒に生きたいと…リアスの元へ帰りたいと…くそっ!」
何を言っているんだ?唖然とする私。だけど、ソーナは、
「何?そっちの記憶が戻ったの?これから見せようと思ったのに」
ソーナに連れて行かれた場所は、邪龍襲来の記録展示場では無かった。これは…「史上最悪の戦線」と書かれている。
ここにも始めに犠牲者の名前が刻まれている石碑があった。私の目はある名前を見て固まった。
『途中離脱者 イッセ・ルシファー』
とだけ刻まれていた。イッセだけがリタイヤしたようだった。戦死者の名前はたくさん有るのに、イッセだけはリタイヤって…
「えっ!どういうこと?」
戦死者の中に、
『イッセー・ヨハネ 兵藤一誠』
とあった。イッセが、イッセーでも一誠でも無い理由って、これか…
「リアス…俺は、弟分のイッセーを護りきれずに、リタイヤしたんだ。イッセーは最後まで戦ったのに…最強の悪魔である俺は、リタイヤなんだよ」
イッセが天井を見上げて、号泣し始めた。
「思い出したようね。忘れていれば良かったのに…で、リアス。あなたはどうなの?」
どうって…
「まさか…夢心地の中、死んでいったの?お気楽な幸せ者ね」
「どういうこと?ねぇ、ソーナ…」
ズン!
腹部に激痛が走った。
「おい、新入りよ。ソーナ様だ。母さんは魔王なんだよ。お前の様な新入りの転生悪魔が同等に話せる相手では無いんだ。教育がなっていないと、主である俺が警告を受けるだろうが!今後、注意しろよ!!」
鉄拳制裁…こんなガキに…
「なんだ?その反抗的な目付きは?」
グィ!
「痛っ!」
乳房を握り潰されている。なんで…こんな目に…
「調教してやるよ、クソ女よ!」
ガキに調教だと?ふざけるなよ…
「反抗的な女を虐めるのは、嫌いじゃないよ。ふふふ♪」
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ソーナの新居…その地下に、教育ルームという名の調教ルームがあった。そこで、手足を拘束されて、ジュニアと言うガキに、鞭で打たれている。
パッチーン!
お尻の割れ目に的確に叩き込まれる。痛すぎる。舌も拘束され、悲鳴を上げることも出来ない。イッセはソーナにいたぶられているのか?くそっ!
「なんだ、その目は♪」
パッチーン!
痛いのに、身体徐々に感じているようだ。
「激痛が気持ちいいのか?とんだドエムだな♪」
パッチーン!
今度は正面から、割れ目に向かって…
「なんだよ…鞭にヨダレが大量だよ。好き者なんだな、お前は!」
パッチーン!
どの位叩かれただろうか?叩くのに飽きたのか、鞭の柄の部分を穴に入れてきた。もう…睨む気力も無い…コイツ…何者だ?
「俺か?ドエムのアンタとあのヘタレの元魔王の間に出来た子供だよ」
やはり、イッセと私の間に出来た子供なのか…なのに…なんでこんなことを…
「あくまで遺伝学上の話だ。僕にとっての両親は、ソーナ母さんとお父様だけだ。だから、心から唄えよ。恐怖の心情を、反省の弁をさぁ」
ぐぁぁぁぁぁ~!
傷口に薄めた聖水を塗ってきた。神経を逆なでする激痛に、全身に虫ずが走っていく。
「人間でいれば、こんな苦痛は受けずに済んだのに。アンタはバカだよな。俺に調教されに戻って来るなんてさぁ♪」
こいつ…私に何かの復讐をしたいようだ。何のだ?
---イッセ---
リアスが、俺達の子供に教育されていた。なんてことだ…俺への罰がリアスに向かうとは…
「なぁ、リアスは捨てて、私のペットにならないか♪」
目の前にいるシルキーに言われた。この世界で魔王として雇われているそうだ。
「シルキーさん、そんなヘタレは止めた方がいいですよ」
って、クリスさんの世界の魔王リアスが声を掛けている。コイツもこの世界で、魔王として雇われているそうだ。
「散々、私を振りまくったんだよ。コイツはさぁ。リアスが良いって」
シルキーが過去のことを責めている。いや、リアスと一緒になって、俺は後悔はしていない。それだけは自負できる。
「痛いですね。この後に及んで自負していますよ」
「だね~♪」
そうだ…こいつらは、心が読めるんだっけ…