「はぁ~」
本日、何度目かのため息をついた。あの後、結局ホテルに連れ込まれたのだ。ほんと、“鬼の副長”がサボっていいのかよってツッコミたくなる。沖田くんに見られたらなんて言い訳するだろ?
「いい加減、諦めろって、これでいいだろ?」
トシはさっきから部屋の映像が流れてる防犯カメラを視てる。色んなコンセプトの部屋があり使用中の部屋の画像は切られていた。映像の流れてる液晶画面の下には、ボタンがありそれを押すと部屋の鍵が出てくる設定らしい。
トシが、猫まみれの部屋のボタンを押そうとしていて直ぐに止めに入る。
「やだよ……普通のがいい。どんだけ猫好きなんだよ。」
俯きながら、言う。和風の部屋のボタンを押そうとしたら、ガチャンって音がした。
「行くぞ。」
部屋の鍵を廻しながら、階段を上ってる。
「トシ………その鍵は?」
「猫のだけど?」
恐る、恐る訊くとそう言われた。
「やだ……帰る。」
「諦めろ。」
手を引っ張られて、部屋に連れ込まれた。
猫のぬいぐるみや猫じゃらし・尻尾のバイブや猫耳などいっぱいある。
ちょこんと、白の猫耳カチューシャを付けられた。
「トシ…?」
「何?早速、ベッドに行こう♪」
「せめてさぁ、シャワー浴びたいんだけど……1ヶ月近く風呂入ってないし……」
「俺…………お前の臭いで興奮したんだけど……」
「相変わらず、変態だね。」
「そりゃ、どうも。」
「褒めてないんだけど……」
ベッドに寝かされ、服を脱がされる。結局、このままするんだ………。はぁ~心の中でまたため息をついた。猫好きなら飼えばいいのに……。
「どうしたんだよ。なんか、やる気なくね?」
「だって……別に俺じゃなくてもいいんじゃねぇの?他の奴とすればいいだろ?」
「お前、何怒ってるんだよ?」
「怒ってないし。」
トシの下から、抜け出てベッドの縁に座りカチューシャを取る。
「ダメ?」
俺の背中に額を押し当てて、話し掛けてくる。
「俺、寂しかったんだ。久しぶりにお前に会えるからって、お前の好きな物ばっかり作ってて、ゆっくり世間話でもしながら食べて……。そんなこと考えてたのに、お前は無理矢理するし……。別に乱暴にされたことは怒ってねぇけど、料理無駄になっちゃったしお前帰ちゃうし。
翌日起きたら猫になってるし、誰も俺だって気付いてくれないし。落ち込みながら、歩いていたら屯所に着いちゃったし。お前は、怒んないで飼っちゃうし。
そんなことしてたら、お前俺の事捜さなくなっちゃうし、もう俺は必要ないのかなぁって。トシにとっては、俺は……。」
その続きを話そうとしたら、トシに手で口を塞がれた。
「それ以上、話すな。いわゆる、それって妬きもちだろ?」
「違っ!!」
振り向くと抱き締められた。
「ギンに嫉妬してるんだろ?泣かなくていいから。それに、捜してなかった訳じゃない。他にも仕事あったし……ちょっと、謹慎処分受けてて……」
「へ?謹慎?なんで?」
訳わかんない。だって、そんな話初耳だから。
「上の人間が、隊士が亡くなったのはお前の作戦ミスだって……。まぁ、俺が頼んだんだけど。だから、隊の皆を使っての大掛かりな捜査が出来なかっただけ。俺は、お前の恋人だから。」
完
中途半端だけど