鈴を絶望させてから数日。今日の休日は「用事」を入れていないので、完全にフリーだ。そこで、女子達と駅前のショッピングモールに買い物に来たのである。俺は自前の水着を持っているので、今回の買い物は主にシャルの水着が目当てだ。人に見られたらシャルに俺が付いて来て、たまたまモールで会った箒達と一緒に店を回ることにしたと答える予定。
それにしても全員の水着を選ぶことになるとはな。数ヶ月前は考えられない事態だ。
§
海へとやってきたぞ。正確にはIS学園の行事、臨海学校だ。一夏とセットのような扱いをされるのは気に入らないが、まあ素直に楽しんでおこう。ちなみに、俺達の部屋は原作通り教員室だった。千冬さんと一夏が同じ部屋、俺と山田先生が同じ部屋だ。千冬からくれぐれも馬鹿な行動はとるなと釘をさされてしまった。へーい。俺にとって山田先生は興味の対象外だ。俺にとって興味があるのは気が強い女性だからな。山田先生に手は出さないよ。
そうして、出会ったのだ。
「あっはっはっ! 引っかかったね、いっくん!」
篠ノ之 束だ。一夏と一緒に行動していたら出くわした。一夏が挨拶などをしている。俺はどうせ彼女の興味対象外だろうから大人しく横によけている。
さて、では目を合わせて……。
これでよし。銀の福音に対する束の工作はとりやめられた。ついでだ、もう一つ催眠をかけて……と。これでこの女は用無しだ。さっさと海へ行こう。
「大丈夫か凰? 何か世界に絶望したような表情だぞ」
「…………」
鈴は黙っている。傍に二組のクラスメイトがいるので、俺に対して俺との間に起きた出来事を原因とした態度や言葉を発せないのだ。
「気分が悪いなら海へ入るのはやめておいた方がいいかもな。あ、あと」
顔を寄せる。
「ビデオをで見せた通り、織斑は相川さんと付き合っている。恋人がいる男に粉かけたりするなよ」
俺の言葉にビクッとする鈴。そう、あの後一夏と相川さんのセックスビデオを鈴にも見せたのである。反応? 大体箒と同じだったよ。ただでさえ俺との間に起きたことで絶望している鈴に、これ以上ないほどのフィニッシュ・ブローとなった。まあ鈴をいじめるのはこれぐらいにしておこう。自殺は封じてあるとはいえ、馬鹿な行動を起こさないとも限らないからな。
「おや、バスタオルおばけ」
頭の天辺から膝下までバスタオルを被った人がそこにいた。
「ほら、出てきなってば。大丈夫だから」
そいつに声をかけるのはシャルだ。
「だだ、大丈夫かどうかは自分で決める……」
声からするとラウラか。おおよそ恥ずかしがって出てこれないのであろう。少しの間二人のやりとりが続く。そして、
「わ、笑いたければ笑うがいい……!」
そこにいたのは黒の水着を着たラウラだった。
「おー、よく似合っているぞラウラ。これなら織斑も誉めてくれるって」
「……根鳥、台無しだよ」
「ん? ひょっとして俺にも見せたかったのか? でもこの水着買ったの俺じゃないか」
そう、先日女子達の水着を見立てた後に、俺がお金を払ったのだ。最初は遠慮していた彼女達だったが、男性操縦者ってこんなにもらえるんだぜ、と財布の中を見せたら大人しくなった。想像以上に入っていたからな。札束。
「はぁ、ホントにデリカシーが無いんだから根鳥は……」
シャルに呆れられた。そんな一夏に対するようなことを言われるとは……! 俺は地味にショックを受けた。
「そんなこと言われてもな……俺はこの水着を着たラウラが可愛いと思ったから見立てて買ったんだぞ。今更だ」
「か、かわ、可愛い……」
ラウラはどうも可愛いという誉め言葉に弱いらしい。さて、他の女子や千冬さんを見に行きますかね。
セシリアと会って水着姿を誉めておいた。もうかなり俺にお熱の彼女は顔を真っ赤にして照れていた。さすがにサンオイルを塗ったりはしなかった。あれはさぁ、漫画やゲームの中の話だって。現実にあんなことやる人間・される人間がいたら引くわ。公衆の面前でキスをするカップル並みに引くわ。
千冬さんには、生徒として社交辞令っぽく誉めておいた。いやらしい視線とか評価がマイナスになるからな。ただ「同じ年であれば、先生が学生としてIS学園にいたら、告白したいくらいお綺麗ですよ」とは言っておいた。返答はチョップだったが。
§
合宿二日目になった。今日はISのデータ取りが行われる。しっかし専用機持ちは大変だなぁ。大量の装備を持っていやがる。
そういえば、実は俺にも専用機を……という話があったのだ。入学前の折衝の時だけどな。だが断った。ホントに将来はISに関係無い企業に勤めるつもりの俺なのだ、専用機など不要だ。良くそんな希望が通ったなって? 伝家の宝刀「訓練も研究データ取りも一切協力しませんよ?」を使ったのである。俺を薬物漬けだとか洗脳とかするならいざ知らず、自由意思で動く以上俺の機嫌をそこねると望むものが手に入らないのだ。希望はある程度通るんだよ。
そして、いよいよ箒に専用機が渡された。渡したのは当然ISの生みの親、束だ。で、絶対催眠をかけておいたので、原作の銀の福音暴走事件は起きなかった。平和とは実にいいねぇ。心が安息に包まれるよ。おかげで箒が第四世代型ISに浮かれるということ、一夏の専用機が第二形態になるということもなかった。
「……根鳥、今日は一体……」
ただいま夜の砂浜を箒と歩いています。箒はまさかこんな場所でヤるのではあるまいか? と戦々恐々しています。
「大丈夫だよ。今日は変なことしないから……と、ここら辺でいいかな。だれも付いて来てないだろうし。……箒、誕生日おめでとう」
俺はそう言って、ラッピングされた箱を取り出し、箒につきつけた。
「…………な、わ、私にか?」
その言葉に軽く笑って返す。
「他に誰がいるんだよ」
しかし俺が選んだとはいえ、白いビキニタイプの水着が眩しい。よこしまな考えが浮かぶのを頑張って打ち消す。あ、ちなみに一夏には箒の誕生日を忘れるように催眠をかけておいた。あの唐変木野郎は彼女がいるというのに、幼馴染というだけで女の子にプレゼントを渡しかねない野郎である。これぐらいの備えは、まあ当然だ。
「あ、開けても、いい……か?」
箱を受け取った箒はおずおずとそう聞いてきた。了承してやる。
「これは……」
そこにあったのは、いつもポニーテールの箒用に、新しいリボンと綺麗な銀色のネックレスだった。
「新しいリボンと、ネックレスだよ。箒が俺のモノだって意味を込めて、な」
「き、貴様は。そ、そういうことしか言えんのか!」
「ハハハ、今更気取っても仕方ないだろう? 俺は俺だ。そして俺達の関係も俺達だけのものだ。だから、それを送るよ。今度にでもつけて見せてくれ」
「貴様は……本当に大馬鹿者だ……」
俺は箒に顔を近づける。意図がわかった箒が目を閉じて、唇を上向きに突き出す。
――そして、俺達はキスをした。
§
さ・て、エロのターンである。いっちょやってみっか! ということで。
「こんばんは、篠ノ之 束博士」
「……………………」
俺が声をかけたのに無視しているのは、彼女特有の他人を認識できない、というアレではなく単に俺の絶対催眠によって催眠状態にあるからだ。一日目の昼に会った時に、翌日の夜に催眠状態になり再びこの場所に来て待機せよ、と催眠をかけたのだ。
「催眠状態を解除、体を動かすな。通信・ISの展開を禁止」
これで催眠状態(意識なし)から覚醒状態(意識あり・但し体は動かせない)に変わった。俺は彼女を押し倒すと、手早く服を脱がせた。ここには誰もいない。基本的に今の時間は旅館から出られないし、原作で束に会いに来ていた千冬さんも催眠で来ないように暗示をかけさせてもらったから。
「束。俺はこれからあんたを犯す。レイプする。でもそこにあんたの意思は必要無い。あんたは他人を認識できない欠陥人間だ。どうせ俺のことも影のように、人型のようにしか認識できていまい。なら、あんたに意識は必要ない。レイプされて悲鳴をあげるような可愛い精神の持ち主でもないだろうし、俺が一方的にレイプするだけでいい。せいぜいあんたの体を使ってオナニーさせてもらうよ」
「…………」
体が動かせない束は俺の言葉に反応することすらできない。いつものように首から下を~とした訳じゃないからな。首から上の顔や頭すら動かせない。俺は素早く束の股を割り開くと、全く濡れていないそこに挿入した。
めりめりめりっ、ぶ、ちぃ!
強い摩擦を感じながら肉を裂いて進むと、つっかえるものがあったのでそれを破った。
(やっぱ処女か)
正直このアーパー女が男性に身を任せるなど考えもつかないから、これは当然のことだ。……あ、今気づいたけど篠ノ之姉妹を二人とも頂いたことになるのか。ふむぅ。
「さて、動きますかね」
ぐっ、ぐっ、ぐぐっ。
うーむ、人間の肉と肉がこすれ合う音がするぜ。やはりローションと愛液なしの処女レイプは相当きついな。多分束に意識があったら、「ぐぅっ」くらいは言ったかもな。まあやらんけど。俺の絶対催眠を使えば、愛液を大量に分泌せよ! とかって命令に肉体を反応させることすらできるけど、これもやらない。彼女にはせいぜい最悪のレイプ体験をしてもらうつもりだ。
ぬっこ、ぬこっ、ぬこ。
それにしても肉同士だと全然滑らないな。ホントに。
………………………………。
レイプし始めて15分が経った、そろそろイケそうなので、我慢せずに堰を開放する。
ドクッ、ドクッ、ドクン!!
最奥で、放っていた。束の子宮に俺の精液が流れ込む。
「ふぅ」
ラウラの時も思ったことだけど、相手の都合を一切考えないレイプはとても良い。楽だ。
「そんじゃ、催眠をかけさせてもらいますかね」
俺は束に二桁の催眠をかけ、その場を後にしたのだった。
§
楽しかった輪姦がっこ……じゃなくて臨海学校ももう終わりか。これからも行事は消極的に楽しんでいこう。
SSで第二の男性操縦者に興味を示す束を見ると、コレジャナイ、と思います(作者の個人主観です)。
どうやら主人公の頭の中では女性をレイプすることは消極的楽しみらしいです。全くだれがこんな人間にしたんだか。