俺の誕生日である。何がというとIS高速バトルレース「キャノンボール・ファスト」が行われる日だ。IS学園では、市の特別イベントとしてそれが催される。
「んが」
食堂での歓談の席。
「俺には関係ないこった」
「根鳥さんったらそのようなことを」
「そうだよ根鳥、僕達にとっては学園外でのIS実習に当たるんだから、真面目にやらないと」
セシリアとシャルに注意された。しかし、
「学園の評定なんて最低ランクでいい俺にとっては何の興味もないね」
うわぁ。という女子達の、声に出さない声が聞こえた気がした。同席している女子達(いつものメンツ)もそうだが、遠巻きにいる一般女子達も、俺のこの態度には閉口している。
「お前ももう少しISに興味をもてんのか」
ラウラが嘆く。
「いいんだよ。その分俺は自室で一般教養の勉強をしているんだから。ISの勉強をして代表候補生とかになれた女子は勝ち組かも知れないが、候補生にもなれない、整備員にすらなれない、『IS学園を卒業しましたけど進路が何もなくて無職になりました』っていう女子は年間一定数でるそうじゃないか。その女子達に比べたら、少しでもレベルの高い大学に入学しようと、ISの勉強は最低限に、大学入試の為の一般教養は最大限にやっている俺は、それなりの人間だと思うぞ」
俺がそう言うと遠巻きの女子達から、二つの感情が湧きあがった。一つは俺に対する攻撃的な意思、敵意である。もう一つは、この男の言う通りIS学園を卒業しても進路が決まらなかったらどうしよう、という不安である。
「ね、根鳥。それは……」
「そういえば篠ノ之はどうするんだ? ここにいる女子は皆専用機持ち――代表候補生――だけど、お前は専用機持ちだけど候補生じゃないよな? 将来はどうするんだ? 日本の候補生を目指すのか? それともISに関係無い進路を目指すのか?」
「わ、私は……」
あ、言葉に詰まった。箒は俺と同じ「ISになんて興味無い」という側の人間だ。彼女が専用機を与えられたのは姉である束の一存だし、受け取ったのは想い人である一夏に近づきたいという思いからだ。しかし基本的にはISに興味もないし、それで身を立てるつもりもないだろう。……ホントに進路どうするつもりなんだろ。
そうして、後日行われたキャノンボール・ファストでは亡国機業の横槍が入った。オータムはどれくらい仲間を殺したんだろうか。まあ俺もあれで組織が壊滅するとはおもっていない。精々二・三人を殺して鎮圧された後、執拗に仲間を殺そうとするので始末される程度だろう。え? 俺? 攻撃された専用機部門にいなかったのでノータッチだよ。訓練機部門だもんね、俺。そういや銀の福音事件が起きてないから、一夏が第二形態にもなってないし、箒が「絢爛舞踏」を発動させてもいねーんだよな。障害を取り除いたら弱体化した、か。ま、まあ人生なんてそんなもんだよ。禍福はあざなえる縄のごとしってね。しかしセシリアが負傷したのは嫌だったな。治療にはしばらく時間がかかるらしい。
ちなみに原作であった一夏の誕生日パーティーだが、当然の如く消滅した。恋人がいるんだからそりゃ二人きりで過ごすよね。そんで、負け犬達の集合場所は俺の部屋でした。四人の女子が敗北感からか俺の部屋に集合し、恋人であるシャルも負けじとやってきたのでした。千冬さん? 教師なんだから後始末他で忙しく働いていますよ。大体あの人が生徒個人の誕生日を祝う訳ないじゃないか。
エロ? おいおい俺の誕生日で、かつ失恋状態の四人が集まっているのにそんなことするかよ。俺だってそれぐらいの空気は読めるぞ。それに俺、エロは基本一対一派なんだよね。3Pとか4Pとか、輪姦とかって好きじゃないのよ。大体女の子も嫌でしょ。自分以外の女性がいて自分の男とやっている場面を見るのなんて。
§
時は六月――。
ついに、ついに山田先生に買い手がつきました。これまでの顧客はせっかくのIS学園なんだから若い女がいいという人ばかりで、山田先生は言っちゃ悪いが薦めても反応が良くなかったのだ。だが、この度めでたく彼女を見初めた人間がいたのです。昔の代表候補生・処女・パイズリ可・メガネ・女教師、というオプションが重なりそれなりの金額になっています。
それと、つい先日接触できた五反田 蘭ちゃん。中学の生徒会長をしており、処女。IS学園入学を希望する中学三年生という好物件の彼女も買い手がつきました。次の休日にホテルへ送り込むつもりです。あの一夏に一目惚れした可愛い女子が中年男性に組み敷かれてレイプされる……いやぁ燃えますなぁ。ぐへへ。
……今気づいたけど、俺五反田 弾の恋愛相手と妹を食い物にしているのな。すまんな弾君。一夏の知り合いで原作に出ていたということで、俺の標的になってしまった不幸を耐えてくれ。
§
「真耶みたいな、可愛い女性を妊娠させられるなんて……僕は、果報者だよ」
山田先生の倍以上の年齢のおっさんは、そう言った。場所はホテルのスイートルーム。そこには催眠で連れてこられた山田先生が、体の自由を奪われて立っています。
「に、にんしんって……? え? え?」
「僕は君のような女性を探していたんだ。根鳥君には女子学生も薦められたが、僕は君のような貞淑で、心根の綺麗な女性がいいんだ」
「あの……っ、わ、わたし……っ」
いまだに混乱している山田先生。無理も無いか。俺に催眠状態にさせられて、このホテルまで足を運び、そこで俺の催眠とおっさんの相手をすることだけ説明されたのだから。
「あ、あっ……だっ!! だ、だめぇぇぇっ!!」
山田先生が渾身の叫びをあげる。
「ダメ……っ!! ダメ、ダメですっ!!」
「ああ……真耶……っ」
山田先生はその巨大なおっぱいと、股間をさらけだされていた。素早く脱がすなぁ。
「いやああっ! お願いっ、やめてっ!! やめてっ、根鳥君っ!! たすけてぇっ!!」
「ああ……っ、ふううう……真耶の匂い……あああ」
股間に顔を埋めて匂いを嗅ぐおっさん。
「ひいっ、や、あっ、ああああっ、やあああ……。お、お願い……っ、やめて……っ、あふ、んう~っ!」
あ、キスされた。
「んむっ! あ、う、んむ、うう、ううう~~~っ……」
「あぁ……っ、真耶の味だ……んはぁ……じゅるるう……」
「あむ……っ、はぁ、はぁ、そ、そんな……わ、たし……はじめてが……んっ、あふっ!!」
まあ当然ファースト・キスだわな。
「あううっ!? だ、だめっ、そこ……んぐ。ぐ、あぐ、うう~~っ! んんん~~っ!」
おっさんが山田先生の体をまさぐる。
「や、はっ……あっあっ! そこは……ひぐうううっ! んはっ、だ、だめっ……ダメなのっ……ダメぇぇっ!!」
「ああ……っ、真耶……真耶……」
しかし写真と書類だけで、初対面の相手に良くそこまで入れ込めるな。逆に凄いわ。
「だ、だめ……っ、ホントに……もっ……もお……」
「ふっふっ、僕は真耶が欲しい! だから……僕の、僕のものにする……っ!」
「や……っ、嫌……ダメぇぇぇぇぇっ!!」
おっさんの肉棒が山田先生の膣口に入った。まだ先だけだな、これからいよいよ山田先生の処女喪失シーンか。俺はぐっと身を乗り出した。
「ひぐっ! やっ、嫌っ! 痛いっ、痛いぃぃ~~っ!!」
「はーっ、はーーっ、はぁーーっ」
「ダメ……っ、無理っ、無理ですぅっ、やは……ああっ! うぐうう~~っ!!」
「お、おおっ……、はぁ、先っぽが、入った……」
「やああっ! やめ……あぐっ、やめて……やめてぇぇ……」
「ああ……っ、入るぞ……真耶の、中に……」
めりめりと剛直を押し込んでいく。肉の膜がきしむ音が聞こえた気がした。
「真耶の処女膜、ぶち破るぞ……っ」
「やめ……っ、やめ……っ、まって、……っ! こんな……あううっっ! 痛いっ、痛いいっ!! やめ……っ、やめてっ……やめてぇぇ……っ。お願い……っ」
「おお……っ、もうすぐ……もうすぐだ……ふううう」
「ぃやっ……あっ、あっ……いやぁぁぁぁ……やだぁ……っ、いやぁぁ……っ。お願い……。やめて……やめてっ……やめてぇぇ……っ」
「はーっ、はーーっ、はあぁぁ……っ!!」
ぶちぶちぶち。
「いやああああああああああああああっ!!!!」
叫び声がこだました。
「おおお……っ、ふうう……はぁぁぁ……」
「あ、あああ……っ、うあ……ああ……はぁっあっあっ……」
「おおおお……っ、入った……真耶の中にっ……あったかくて……気持ちいい……おふうう……」
「あ……あああ……あああああ……」
「おおお……っ、いい……はぁぁ……っ」
おっさんの興奮具合も凄まじいな。血管切れるんじゃないか?
「あぁ……っ、あっ……あ・あ・あぁ……犯され……ちゃった……わたし……おかされちゃったんだ……。あぁ……っ、はぁぁ……うっ、あ……あぁ……」
「あふ……っ、いい……気持ちいい……あふううう……」
「う……あ、あ、あ……っ、あぁぁぁぁ……あぐっ、うぐ、んぐうううう~~。うあっ、あ……あうううう……んううう~~。ひあっ……あっ、あっ……あーっ……」
「おお、おおお……っ、出る……っ」
「ひっ!? や、やっ、やめっ……だめっ……だめえっ!! 中でっ……出したらっ……だめっ!!」
さすがにその程度の知識はあるか。
「赤ちゃんがっ……ああっ……んうううう~~っ!!」
「ああ……っ、はぁ、はぁ、おううっ……うっ!」
「いやっ……いやああああああああああああっ!!!」
音が聞こえそうなほどの勢いで出たのが見えた。
「ひっ……あ、あああ……っ……うあ……ああ」
「おおう……っ、はぁ、はぁぁぁ、気持ち、いいいい……」
「あ・あ・ああ……なか……中……にぃぃぃ……せいえき……あああ……はぁぁぁ……」
山田先生は自由に動く顔を振って現実を、事実を振り払おうとする。その顔はもはや涙で濡れ鼠となっていた。
「あぁ……っ、はぁぁ……うはぁぁぁぁ……うあ……ああ……はぁーーっ……あぁぁぁ……赤ちゃんっ……ああぁ……赤ちゃん、がっ……あああ……いや……ああ……あああ……うああ……あううぅ……うっ、うっ……う……あぁぁ……にんしん……っ、しちゃ、うぅぅ」
「おおお……っ、はぁーっ、はーーっ……」
ぐちゅっ、ぐちゅっ……。
「ひっ!? あ、あぐっ、ぐううう~~っ!」
「ふううう……おおおお」
おっさんが腰を動かし始めた。破瓜の血と精液で汚れたそこが、ぐちゃぐちゃと汚い音を鳴らす。
「や、あああっ、嫌あっ!! もう……っ、もおおお……っ。痛い……っ、痛いの……っ、もおお……もお、抜いて……っ、抜いて……ええっ!!」
「ハァッ、ハァッ、ハァ……」
肩で息をするおっさん。
「やっ、ああ……っ、もお、もお、やめて……っ、やめてぇ……っ、やめてよぉぉぉ……っ。あぐ、んっぐ、や、あぁぁ、はあぁ、うあぁぁあ……痛っ、痛い……っ、痛いのぉぉぉ……っ」
破瓜の痛みが相当きついのだろう。必死になって哀願している。
「もおお……っ、あぐ、ぐっ、抜いてっ……抜いてぇぇぇ……」
「ふううっ、はぁ、はぁっ……」
「ひっ! あひ、ひいっ、あぐ、うぐうう~~っ!! や、め、やめぇぇ……っ、たすっ、助け、てっ……助けてっ……」
「おお……くうう……気持ちいいぃぃ……くはぁっ……」
「う、ぐっ、んぐ、うううう~~……あぅぅぅ~~っ……」
「おお……また、また……イクぅ……」
「あぐ、ううー、ううっ、はぁ、はぁぁっ、だめぇぇっ……、もう……だめっ。にんしん……にんしんしちゃううううう……っ!!」
「おお、おおお……っ、おおお……出る、出るッ」
「や、あっ、あっ、だめ、だめ、中は……だめぇぇぇぇぇ……っ!!」
「おおおう……うほおお……イク……イクうっ!」
ビュクン!! ビュクン!!
「やはああああ……ああああ……」
「おおおふうう……いいっああ……気持ち……いいぃぃぃ……おおおお……」
「いや……ああ……っ、また……中でっ……あぁぁ……精液っ……精液、流れてっ……あうぅぅ……妊娠……しちゃう……のにぃぃ……。あ、う……っ、ううう……うぐぅぅぅ……」
「ふううう……っ、はぁぁぁ~~……」
モニターの向こうで息をつくおっさんと絶望する山田先生。視線をずらせばそこには蘭ちゃんの姿もある。俺はぽわぽわと温かい陽だまりのようなあの人が凌辱される姿を見て、笑みを浮かべていた……。
§
山田先生もやっとこれで処女喪失か。良かったね先生。貴方を妊娠させたいほど愛している男が未来永劫貴方の面倒を見てくれますよ。そして可哀相に蘭ちゃん。好きな一夏に初めてを上げたかったろうにねぇ。でも原作を読んでも君に勝ち目は1%くらいしかなかったよ。せいぜい泣きながら諦めてくれ。
エロは基本一対一派:作者の嗜好です。ダブルフェラとかダブルパイズリぐらいなら許容範囲ですが、3Pとか4Pはなんというか生理的に受け付けない。輪姦も好きじゃありません。凌辱も恋愛も基本一対一じゃないと燃えない。
楯無は言葉を抑えるので地の文で、山田先生はわめくのでできるだけ台詞で構成してみました。
そして虚、本音、蘭の描写がなくてすみません。でも色んな二次創作だと出番のある彼女らですが、原作ではほとんど登場していないのです。性格を掴みきれなかったのも描写しない理由の一つです。え? 他のSSを参考に性格を掴めばいいじゃないって? 一応原作至上主義なのでそれはしないです。