さて、時の流れを九月に戻そう。生徒会長・更識 楯無が挨拶と一夏争奪戦を発表できなかった訳がわかったかい? ……結論から先に言おう。彼女は退学した。理由は一身上の都合。だが、退学したのは彼女だけではなかった。一年からそれなりの人数、二年や三年からも退学者が相次いだ。山田先生も休職した。この半年でね。理由はわかるだろ? そう、妊娠したんだよ。そして彼女達はその行為を誰としたのかなど、全ての事情を話せない催眠にかかっているのだ。選ぶ結論は堕胎か退学かしかなかったのだよ。そう、退学した人間がそれなりにいると言っただろう? つまり、堕胎を選択した女子もいるから、妊娠した人間は更に多いということさ。簪さんも大変だ。姉を超えようとしていたら、あっという間に姉の方が転落していったのだから。
それはさておきIS学園行事、全学年合同タッグマッチが開催された。……専用機持ちのレベルアップを図るためのものだから俺には関係ないけどな! 困ったのが一夏だ。原作であれば生徒会長の楯無から、いの一番に簪と組むよう要請があってそうしたが、この世界では楯無はもう学園にいない。そして恋人の相川さんは専用機持ちではない。この為、一夏とタッグを組もうとする箒、鈴、ラウラの中から誰かを選ばなくてはならなくなった。一年の専用機持ちは、一夏、箒、セシリア、シャル、ラウラ、鈴、簪の七人。学年合同だから上の学年の人と組んでもいいとはいえ、そこはやはり普段から付き合いのあるメンバーだ。お互いが組みたがるのも無理はなかろう。一夏は最初、学年別トーナメントの時に組んだシャルを希望していたみたいだが、彼女は早々にセシリアと組んでしまったのだ。その結果、一夏は三人の前で進退極まったという訳だ。俺はそんな一夏を遠くから眺めながら、平和だな。などとのんきに構えていた。
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タッグマッチ開催。しかし原作のように無人機、ゴーレムⅢが襲撃してくることはなかった。何故なら臨海学校で俺が、事件の犯人である篠ノ之 束に催眠暗示をかけていたからだ。三年間はIS学園にちょっかい出すなよ、とな。一夏と組んだ相手? ご想像にお任せするよ。ヒントをやると、現在のIS学園に専用機持ちは、一年七人、二年一人(本来楯無がいて二人だった)、三年一人、の計九人だってことだな。え? 答え言っている? 何それ俺わかんない。
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時は流れた。二年半の時間が過ぎ、俺達は卒業しようとしていた。その間も色々と事件があったが、専用機を持っていない俺は遠巻きに見ているだけでした。箒達女子は完全に俺のモノになった。千冬さんも、今は俺との関係に納得してくれている。そして、今までずっと責任をとると言い続けていた俺だが、妊娠した千冬さんと結婚することになった。俺は千冬さんと箒で迷っていたのだが、その間に女子達で密談が交わされ、年長者の千冬さんが書類上の結婚相手になった。だが、俺はそれで満足などしない。全員を養うなど俺にとっては造作もない。この三年間で俺の通帳の残高は、ちょっとどころではない驚きの金額になっているのだ。事実婚でもいいから俺と結婚してくれと申し出た。
セシリア。彼女はイギリスに帰る。だがそのお腹に俺の子供を宿して。月に一回はイギリスを訪れる約束をした。
鈴。一夏をずっと想い続けた彼女は、しかし卒業間近になって俺の子を妊娠していることがわかり、「……はぁ、しょーがないわねぇ」と事実婚に承諾してくれた。
シャルロット。彼女は俺の恋人だ。これまた妊娠した彼女は、フランスの代表候補生をやめ、実家のデュノア家とも完全に繋がりを断ち、日本に移住することを決心してくれた。
ラウラ、彼女も妊娠が発覚し、俺の子を産みたいと軍と代表候補生をやめ、日本に留まることとなった。
そして、箒は――。
「本当に良かったのか? 箒」
「……何がだ?」
「結婚、しなくて。お前だって妊娠しているのに。俺、お前を幸せにするって約束を――」
指、当てられていた。俺の唇を塞ぐように。
「いいんだ。千冬さんが年長者だと言うこともあるが、どのみち一人しか書類上の結婚はできないのだ。みなの気持ちを考えたら千冬さんが適任だと思った」
「でも……」
「情けない顔をするな……くす。幸せに、してくれるのだろう?」
「……! ああ、箒、愛している。きっと、幸せにするから」
「根鳥……私も、愛してる」
優しくキスをする。愛おしさが全身に溢れていた。千冬さん、ごめんなさい。俺は箒達も幸せにしてやりたいんです。
さあ、明日はいよいよ一夏との対面だ。箒がずっと抱えていた想いを告白させてやろう。その後、うんと幸せにしてやるんだ。
これにて本編は完結です。ですが後四話だけ、一夏視点・女性視点での物語が残っています。それでこのSSはおしまいです。
妊娠について。あれだけ中出ししていたのに在学中に妊娠しないで、卒業の時期になったら全員が揃ったように妊娠って、そんな都合のいい話があるか! と言われそうですが、これにはちゃんとからくりがあります。面倒な話なので本編中には書きませんでしたが。ヒントはちゃんと作中に出ているので、勘の良い人で無くてもちょっと考えればわかるでしょう。ちなみにゴム付けずにヤりまくってた一夏と相川さんも同じ理由で妊娠を回避しまてました。
千冬さんが好みにドストライクで、彼女とのエロが書きたいと思って始めたISエロの執筆ですが、気がつけば箒が完全にヒロインになっていました。……どうしてこうなった!!