「うふふ、いい恰好ですね、エルフのおねえさん?」
ウェルラント王国の精霊使いであるリンナ・メイフィールドは敵地であるロルバディア帝国における潜入活動中に捕らえられ、今は不気味な地下牢にいた。
目の前には全身黒装束のシスターがいる。人間ではなくダークエルフのようだ。見た目の年は十歳程か。
リンナは魔法の拘束で両腕に手錠をされ天井から吊るされている。両足にも武骨な拘束具で床に繋がれている。手足の拘束は間があり、リンナは腰を突き出すような形で動けない状態だった。そんなリンナの足元には不気味な魔方陣が浮かんでおり、その魔方陣からはどす黒い手が無数に伸びてきている。
「優しい優しいお姉さんをこんなにがっちがちに拘束して、何をおびえているんですか? 帝国のお嬢さん?」
リンナはあくまで強気に返す。この状況でも彼女はまだ希望を捨てていなかったのだ。幼いダークエルフの小さな手が、チャイナドレスのぱっくりと開いた背中へと向かう。指がすっと白い肌の上を通る。
「あふっ」
「その強がりはいつまで持つか見ものですね、お姉さん? 私は黒の魔女と呼ばれてるネクロマンサーよ」
思わす声を漏らしたリンナに魔女がくすくすと笑う。ぱちんと指を鳴らすと魔方陣から無数の手がリンナへと伸びていく。異常なまでに短いスカートをめくり臀部を撫でまわし、或いは胸元に透過して潜り込み乳房を揉みしだく。或いは、太ももに群がり、無防備な脇をくすぐる。
「ひゃっやめ、やめてください! この、こんな、くふっ」
「くすくす、お姉ちゃん、さっきまでの威勢はどうしたのかなぁ?」
リンナの背後に回り、自らも責めに回る魔女。服越しに揉んだその乳房は小さな手に収まらずに豊満な脂肪がはみ出る。もう一方の手でリンナの股間に割って入り、指先でパンツ越しに女性器を弄る。
「くふっ、い、いやらしい手つきですね……そんな悪い子にはおしおきが必要のようですね」
あくまで強気のリンナに何を思ったのか、股間から指を抜く魔女。その指で腰の双丘をなぞり、つんつんと突くとリンナの尻がぷるんと弾む。胸と同様に小さな手で揉むとむにむにと脂肪が形を変える。
「くすくす、いい揉み心地ね、おねえさん? 胸もお尻も脂肪たっぷりで。」
「くはっ、こ、こんなことして、何が目的……ですか? きゃん!!」
顔を赤らめ悶えながらも尋ねようとするリンナの尻をおもむろに引っぱ叩く。
「ふっ!!」
「きゃぁん!」
ぱしーんと綺麗な音を立てて腫れあがるリンナの臀部。その張りの良さを確かめるように何度も何度も叩かれるうちにリンナの尻は赤く、そしてリンナの胸は熱く高ぶっていく。
「あれあれー? お姉さん、もしかしてお尻を叩かれて興奮しているんですか? この、へ・ん・た・い」
「くっ、そんなわけないでしょ、この変態っきゃぁ!」
左右の尻を両側から黒い手で叩かれ、ついでもみくちゃに揉まれる。その隙間にもう一本の手が割り込み、リンナの窄まった菊門を人差し指で撫でる。
「ほんと、生意気なお姉さんですね? この口が悪いんでしょうか?」
手の上にリンナの顎を乗せて握りしめると、頬がぷにぷにと反応する。リンナはアナルを穿り回され、体中を暗黒の手で責められ、強気で返すだけの余裕すら無くなっていく。
「がはっ、いやぁ!!」
魔女が操る黒い手が尻の双丘に手をかけ左右へと開き、尻穴に空気を感じて堪えようとするが、アナルに中指と人差し指を突っ込まれ、さらに大きく開かれてしまう。
「はーい、じゃあ、お姉ちゃんのでっかいおしりにこれ入れちゃおうかなぁ」
数珠が連なった形のアナルビーズを魔女は取り出し、黒い手に渡す。後ろから丸見えになっているリンナのアナルへと一つ一つ艶めかしい手つきで入れていき、全て入ったところでおもむろに引っ張る。
「おごっ……」
白目をむき、のけぞるリンナの背中を支え魔女は顔を近づけた。
「くすくす、お尻でいっちゃうイケナイお姉さん? そろそろあなたの生気をちょうだいな」
「な、なにをんぐぅ」
口を開いたリンナの唇に魔女は唇を押し付ける。いきなりのことに混乱している隙に魔女は舌をねじ込み、リンナの舌に蛇のように絡みつく。リンナの魔力と生気が唇ごしに魔女の体へと流れ込んでいった。離れようとするリンナの顔を黒い手が押さえつけて逃がさない。魔女はというと、背中から回した手でリンナの尻を鷲掴みにし、爪を立てて抱き寄せる。
その後、
「かはっ、あぁ……」
ようやく解放されたリンナは生気をぎりぎりまで吸いつくされてしまい、最初の強気な態度は見る影もなくなっていた。
「ふふ、なんて生命力に溢れた魂なのかしら。体も豊満で、とっても私好み。気に入っちゃったわ。おねえさん?」
「う、も、もうやめて」
拘束はもはや解かれていたが、魔女が使役する黒い手で体中を雁字搦めにされており、リンナは逃げるどころか、指一本動かすこともできない状態だった。
「ふふ、ところでここ。牢屋のように見えるけれど、処刑部屋なんだよ?」
「!?」
魔女の突然の宣告に凍り付くリンナ。今まで死の危機には何度も直面してきたが、ここまで絶望的な状況はなかった。
「正確には私の大事な大事な駒を生み出すための生産施設ってところかな。尤も、いつもは他のサキュバスとかから回された壊れたおもちゃばっかりで、お姉さんみたいに新鮮な肉体は久しぶりだよ」
魔方陣から体が上がってくる。黒い靄が解かれるとそれが元が人間やエルフなどの死体であることが分かる。
「精霊のホムンクルスに、エルフの女王に、氷の魔女、巫女……どれもお気に入りだよ。お姉さんもお気に入りのひとつに加えてあげるね?」
「いや、いやぁっ! だれがぁ助けてぇ!! ひぃいい!」
無邪気に笑う魔女の言葉にリンナはパニックになって体をよじるが無駄な抵抗だった。彼女の体は徐々に魔方陣の中へと引きずり込まれていく。犠牲になった骸達に引っ張られ押し込まれながら。
「いやぁああ、こんなところで、終わるなんて……」
「うふふ、安心して。コレクションに加えたら大事にだーいじにしてあげるからね、……おねえさん?」
泣き叫びながら助けを乞うリンナに無邪気で残酷な言葉を掛ける魔女。頭まで完全に魔方陣の中に沈むと、ずずっと墓石がせりあがる。墓石にはリンナ・メイフィールドの名が刻まれており、リンナの被っていた魔法帽が静かに被せられている。
墓下からはまだ生きているであろうリンナの悲痛な叫び声が響いていた。魔女は満足げにその声が聞こえなくなるまで、立っていた。
その後、しばらくして戦場に魔女はいた。傍らにはグーラとなったリンナ・メイフィールドの姿もあった。肌色は灰色に、墓場の匂いの染み込んだドレスと魔法帽を身に纏い、死者を蘇らせる邪悪な音楽を奏でるのである。
「くすくす、こんなに強い味方ができて、私すごく嬉しいわ。おねえさん?」
魔女の言葉にグーラとなったリンナは呻き声を上げて答えるのだった……。