※この作品はR-18です。

温泉旅行   作:実柚

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2話

〈近藤(ゴリラ)〉

 

 

「別れてくれないか?」

 

松平のとっちゃんに呼び出され、廊下を歩いていると部屋の中からとっちゃんの声がする。誰と話しているんだろう?と思っていると、襖が開き銀子ちゃんが涙を目に溜めながら走り去った。

 

「とっちゃん?」

 

「おぅ、近藤早かったな。実は温泉旅行のチケットが当たってな。ちょうど、用事があって行けなくてな。お前にどうかなぁって…………。」

 

チケットを俺に渡し、先程の銀子ちゃんの事はどうも訊けそうにない。

チケットを手にし帰ろうとすると、門のとこに銀子ちゃんが泣いていた。

俺が話しかけようとすると、“なんでもない”と去っていった。

 

その夜、親友のお妙さんなら銀子ちゃんの涙の理由を知っているかもしれないと俺は《すまいる》へと出掛けた。

 

「もう、来ないでくださいって言ったはずです。」

 

「なんだ、キャバ嬢の癖に客を選ぶのか?」

 

酔っぱらいが、お妙さんに絡んでいた。

 

「うちの店は、おさわりは禁止ですと申した筈ですが……今日のお代は結構ですので、2度と来ないでください。」

 

そういうとお妙さんが、店へと戻ろうとする。

 

「ふざげるな~!!金あるんだから呑ませろ。」

 

酔っぱらいが、懐からナイフを出しお妙さんの背中を刺そうとする。とっさに身体動いていた。

 

「!!近藤さん?」

 

手からはポタポタ血が垂れる。

 

「あっ、近藤さん。手から血が……」

 

「傷害の容疑で現行犯逮捕するからな。」

 

左手で男に手錠をかけ、応援を呼ぶ。

5分もしないうちに来て男を引き渡す。

 

「近藤さん、こっちに来てください。手当てしますから。」

 

従業員通用口から入れられて、椅子に座る。

 

「本当に、大丈夫ですから。」

 

「ごめんなさい。私のために……」

 

落ち込みながらも、ゆっくり手当てしてくれる。血の量のわりには、傷は浅いらしい。単なるかすり傷。

 

「あの男は誰なんですか?」

 

「このところ、毎晩のようにやって来ていて。身体を執拗に触ってきて。最初の頃は、ボーイさんが対応してたんですけど。ボーイさんが見てないとこで触るようになってきて……今日もされて……」

 

「なんで、言ってくれなかったんですか?一応、警察って知ってますよね?」

 

「あまり、大事(おおごと)にはしたくなかったんです。お店に迷惑かかると、辞めなきゃいけなくなるかなぁって。そしたら、新ちゃんのご飯作ってあげられなくなるし。」

 

 

“そんなことないですよ”と言い立ち上がると、胸ポケットからチケットがこぼれ落ちる。

 

「これは?」

 

お妙さんが、チケットを拾い首をかしげる。

 

「すみません、こんなときに実はお妙さんを誘おうと思って……」

 

「良いですよ。」

 

「やっぱり、無理ですよね……………って、え?」

 

「だから、近藤さんと一緒に旅行行っても良いですよ。」

 

えぇぇぇぇぇぇ!!OK!?嘘、頬っぺたをつねるが痛い。嘘じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「近藤さん、旅行行くんだってね。」

 

翌日、銀子ちゃんから電話があった。お妙さんから聞いたらしい。

 

「あのね、とっちゃんからトシと別れて欲しいって言われたの。縁談の話が出ててその人と結婚して欲しいし、想い出作りに近藤さんがね、妙からフラれたって事でチケットを譲る形でさぁ………ダメかなぁ?」

 

「銀子ちゃんがそういうってるって事は、あくまでも内緒ってことだな。」

 

「うん。ごめんね、旅費は少しずつでも返すから。」

 

「いいよ。俺が出してやるから。いい想い出作りな。」

 

「ありがとう。近藤さん。」

 

電話を切り、チケットをトシに渡しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いところですね。」

 

「えぇ。」

 

さっきから、汗が止まらない。心臓がドクドク脈を打つのが早い。ま、まさか、長年の想い人お妙さんが隣にいる。これは上手くいくのか?プロポーズ。

トシが車を借りに来て、すぐにお妙さんを迎いに行った。いつもの着物を着て、少し大きめのバック。二時間かけて宿に来る。トシと同じ旅館だから逢わないようにしないと、トシには内緒だからな。

 

「お客様は、紅葉の部屋になります。ご案内致しますので、こちらにどうぞ。」

 

仲居さんの後ろを二人並んで歩く。少し前までは、殴られたりしてたからこんなこと考えられなかった。

 

「お二人は、新婚旅行ですか?」

 

「えっ?」

 

「ち、違いますよ。ねぇ、お妙さん。」

 

お妙さんの方を向くと、顔を真っ赤にしている。

 

「お二人がお似合いだったもので……。別のお部屋をお取りしましょうか?」

 

「私は………私は、近藤さんが嫌でなければ同じ部屋でも良いですよ。」

 

本当に、何が起こってるんだろ?この人は、俺の知っているお妙さんじゃあないんですか?ん、これは夢なのか?

 

「あの~お妙さん?」

 

「嫌ですか?私とじゃ……?」

 

「嫌じゃないです。むしろ、嬉しすぎて。」

 

「クス、荷物はこちらに置いときますね。」

 

仲居さんは、入口付近に俺たちの鞄を置き部屋を後にした。

 

「え~と、お風呂行きませんか?近藤さん。」

 

「えぇ、でもここ混浴ですよ?」

 

「さっきから、驚いてばっかりですね。」

 

そういって、俺の胸に飛び込んできた。

 

「良いんですよ。近藤さん。」

 

少し背伸びして、kissしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈お妙〉

 

 

時は少し遡って。

 

「妙~。」

 

親友の銀子ちゃんが、泣きながらやって来た。

 

「どうしたの?銀ちゃん、土方さんと喧嘩したの?」

 

銀子ちゃんと土方さんの中は、この歌舞伎町で知らない人はいない。まぁ、あの栗色の髪の少年によりあっという間に知れ渡った。

 

「違うの。松平のとっちゃん居るでしょ。」

 

「真撰組トップの?」

 

「うん。その人にトシと別れて欲しいって。」

 

泣きながら言う、相手の背中を撫でてあげる。

 

「妙はさぁ、愛されてていいよねぇ。」

 

「誰に?」

 

「近藤さん、そりゃぁさぁ、ゴリラだしイケメンではないけどさぁ。お金は持ってるし、妙に何回フラれても一途に思っていてくれるし、妙が危険な目に遭った時とか絶対助けてくれると思うんだよね。もう、折れちゃえば?好きなんでしょ?」

 

痛いとこついてくる。どんな女性だってあんなに一途に愛されてると悪い気はしない。

 

「銀子ちゃんだって、土方さんに愛されてると思うけど?違うの?」

 

「アイツは、間違いなく真撰組を選ぶよ。」

 

「そんなこと言ってると怒られるわよ。」

 

「もう、別れるんだからいいんだよ。」

 

どこか遠い目をし銀子ちゃんは、家を帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、旅館で今近藤さんと一緒に同じ布団に入っている。

 

「お妙さん、本当にいいんですか?」

 

「ずっと、待たせてごめんなさい。真撰組の局長さんだから、私みたいな下品なキャバ嬢だと釣り合わないから、もっと上品な人が世間的にもいいかなぁって………。だけど、銀子ちゃんに言われたの。あんなに愛してくれる人なんていないって、私も貴方の事が好きなんです。」

 

顔が近づいてきて、私達ははじめてkissをした。ただ唇が触れあうだけの柔らかいkiss。

お互い顔を赤くして照れながら、服を脱いでいく。このために新調した下着。レース多めの紅いブラジャーを、ゆっくり外される。少し汗ばんだ大きな手で、揉まれる。ぎこちない触り方。

 

「すみません。痛かったら言ってください。その~初めてなので……。」

 

「私も……初めてです。」

 

首に手を回すと、頬にkissされた。私の太ももに硬いものが当たる。間接照明で、薄暗くあまり見えないのが余計に興奮させる。

 

「お妙さん、もう我慢できないんですが……。」

 

「良いですよ。最後までやっても。」

 

近藤さんが、ゆっくりパンツを脱がす。すでに、濡れているのか少しヒヤッと冷たくなる下腹部。

 

「もう、濡れているんですね。」

 

自分の指を唾液で濡らして、私の秘部へと入れてゆく。クチュクチュとすでに音がする。2本の指で中を掻き回すが、奥には入れてこない。

 

「良いですか?」

 

近藤さんが自分の息子を取り出した。先走りでテカテカと光るそれを見て思わず、喉が鳴る。

 

「ちゃんと、ゴムつけますからね。」

 

露天風呂から戻るとき、売店の自販機で買ったコンドームをつけ、秘部にあてがわれた。クチュッと音を立て確実に入ってくる。

初めては痛いって聞くけど、思っていたよりは痛くない。血は出てると思うけど………。

 

「痛くないですか?」

 

「大丈夫。動いていいですよ。」

 

ゆっくり、動き始める。それと同時に水音も増していく。

 

「あっ〃〃っん……こん………どう~さん……」

 

恥ずかしくて抱きつくと、近藤さんの形が良くわかる。本当にしたゃってるんだ、と実感させられる。

 

「お妙さん、締め付け過ぎですって。もう、出ちゃいますから。」

 

「なんかい………いっても………いい……から……」

 

ぐるっと身体が反転する。自分が、近藤さんに馬乗りする形になる。自分の体重で、より深く呑み込んでしまう。下から突き上げられ、身体を支えられなくなる。近藤さんの大きい胸板に顔を埋めるしかなくなる。二人して腰ばかり動いてる。熱い吐息が、耳にかかる。限界が近いことがわかる。

 

「近藤さん。」

 

自分から、kissする。ドックンと脈を打ち、近藤さんがゴムの中に白濁の液を出してる。ゴム越しにピクピクと跳び跳ねているのがわかる。

腰を持ち上げられ、近藤さんが自分の息子を私の体内から抜く。二人してぐったりしていて、しばらく動けない。

 

「………あの~お妙さん?付き合ってくれますか?」

 

「クスッ。付き合わないのにこんなことやったりしません。」

 

今度、銀子ちゃんに何かしてあげないとあの子のお陰で、近藤さんとつきあえることになったんだから……。

 

 

 

 

 

完

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