「はぁ、んっ……大翔さんが私の中で動いて、る……あんっ、擦られるの、気持ちいいのぉ」
開通した時の強い痛みは疼痛に変わりつつあり、出血と元々濡れそぼっていた私の膣内は滑りが良くなっていて、痛みを気持ちよさに変えてしまえる今の私は、大翔さんの動き全てが快感に直結しています。
大翔さんも感じてくれているのは表情を見れば私にも分かるほどで、気を抜いたら本当に達してしまいそうなのか、堪えながら動いているのが伝わります。
「ねえ、大翔さん、我慢しないで下さいね。私の中でいつでも出してもらっていいんですから……ね」
こんなことを安心して言えるのも大翔さんが避妊の術式を使えるからこそ。さらに彼は、一度に連続して女の子達を相手出来るように、魔力を精力に変換する術まで身に付けています。
私が本気だと認めてくれた後に、すずかさん達に聞いた話です。三人が安心してセックスを楽しめるように大翔さんが習得したということですが、精力は回復しても連続のお相手は体力を著しく消費するために、大翔さんの基礎訓練は徹底していました。
走り込みの時間が特に長いのもそういう理由があるし、得意とはいえない体術や組手をしっかりこなすのも同じことだったのです。
「一度出したって、そのまま犯し続けて初めての私を汚し尽くして下さっていいんですから……」
「あ、朱乃、初めてなのにそれは負担が大きいって。俺、そこまで獣じゃないつもりだぞ?」
「うふふ、ものの例えですから、あんっ。大翔さん、上手だから最初から気持ちいいんです……あっ、その場所、あっ、すごいっ……」
大翔さんが少し腰を引いて浅い挿入での出し入れを繰り返します。そこは私にとって感じやすいポイントだったのか、再びお喋りの余裕が無くなり、与えられる気持ち良さに私は飲み込まれて──。
「この辺りは弱点になりやすい、からっ。今の朱乃なら、気持ち良くなれる、はずっ」
「ああっ、はいっ! 擦れて圧されるの、そこ、ああっ、気持ち、いいですっ。やぁっ、すごいこのままされたらまた変になっちゃ、なるのっ」
重点的に同じ場所を攻める彼の硬い熱がこちらにも乗り移るみたいに感じて、時折最奥も忘れずにコツンと突かれる度に、一番深い場所がキュンと啼くように反応して……初めてのはずなのに、私はこの狂乱の終わりに向かって激しく乱れ続けていました。
それでも、絶えることなく喘ぎ声と荒い息をこぼしながら、なぜか必死に私は彼の顔を見続けています。私は覚えておきたかった。私の長い蟠りを解き解して、女の人にとても臆病なのにお人好しでいつも一生懸命。自分の大切な人だと決めたのなら溢れんばかりの愛情と献身を捧げてくれる愛しい人。
私はずっとこの人についていく──確信があった。だから、この時をしっかりと記憶しておきたい。自分のことを二の次にして、少しでも私を気持ち良くしようと懸命な彼の姿を。
「やぁ、なにか、なにかが来るの! ねえ大翔さん、私飛んじゃいそうなの!」
「ああ、それがイクってことだよ、朱乃っ。飛んじゃいそうなら飛んでしまえばいい!」
それでも、やがて限界はやってきます。私の身体は初めての絶頂に向かって、ただひたすらに昂っていき、大翔さんに蕩けきった雌の顔を向けたまま彼に向かって叫びました。
「大翔さん、ぎゅっとして離さないで! 飛んじゃうの、怖いのっ! お願い抱き締めて、来ちゃうの、私イッちゃうからぁ!」
初めての感覚への不安感に叫ぶ私を、大翔さんが私に腕を回し覆い被さるような姿勢を変えながら、流し込む魔力と気を増やし、彼自身をより強く感じられるようにしてくれます。その暖かさに安堵感を感じながら、私は──。
「ああ、イッちゃうのぉ──!」
全ての感覚が途切れ、視界が白一色に染まり。大翔さんの力に溶けていくような錯覚を覚えながら、私は初めてのオーガズムに身を投げ出したのでした。
「ごめん、朱乃っ、俺ももたなっ──ぐぅっ」
「あっ、入って、入ってきてる──分かるの、私、大翔さんの色に染まって──!」
そしてそんな自分を現実世界に引き戻したのは、私の中で脈打つ大翔さんの分身が吐き出した精が私の子宮に注がれることにより、私の体内魔力が変質を始めたことに気づいたからでした。
「……おおぅ、朱乃の魔力が大翔の色合いを強く帯びたにゃ……」
「深紅の魔力光。これで朱乃さんは、本当に私達の仲間だよ。私もアリサちゃんもアリシアちゃん達も、皆ひろくんと同じ色だもの。朱乃さんはリンカーコアみたいに魔力をたくわえる器官があるわけじゃないから、体内魔力全体が染まっていったみたいだけど」
望んで染められていく私は、荒い息を整えながら私の背中へと頭を預けてしまっている大翔さんの頭をそっと撫でていきます。実際、私は今片腕と両膝で身体を支えている状態ですが、染められたものは色合いだけではありませんから。
「色合いだけではなくて、大翔さんの力そのものもさらに深く馴染みましたわ。仙術とちょっとした身体強化の魔法の組み合わせ──うふふ、使い方が分かりますもの」
浴びた私だからこそ分かります。大翔さんの精液そのものが、魔力や気の濃縮液みたいなもの。黒歌いわく、子宮は受け取った陽の気を貯めておく器官も兼ねているようですから、気と交じり合った魔力も体内で直接受け取ったことで、感覚的に大翔さんの力への理解が一気に進んだというところでしょうか。
「細かい制御は苦手だって聞いてたけど、片手間の詠唱で出来るようににゃるなんて……なんとも大翔も不思議な男にゃ。躊躇なく受け入れる朱乃にしてもたいがいにゃけど」
「……パワーに秀でる朱乃先輩がテクニックも身につけたって、部長が知ったら泣きそうです」
頂いた力が溢れそうになっているので、意識的に抑えないといけないぐらいですけどね。今までの修行のお陰で、これぐらいはこなせるようになっていました。
「朱乃……」
「はい、貴方の朱乃ですよ」
「朱乃が気持ち良くなれたと思ったら、気抜けちゃって我慢できなくて……。我慢してたからか思い切り出ちゃって、すぐに力が入らないんだ。寄りかかっちゃってるけど、ごめん。息整えたらすぐにどくから」
「うふふ、力が溢れてくるぐらいですもの。たくさん出して頂けて、女冥利に尽きますわ」
大翔さんが一気に疲弊するぐらい、私の身体で楽しんでもらえたということ。こんな幸せもあるのですね、そういうことも私は知らなかったわけですから。
そして、想像していたよりも私の疲労感が少ないのは、大翔さんの中にあるすずかさんの力の一端を注がれたことによるものでしょう。基礎的な身体能力の向上ってとても大きいですよね。
『これで私の力も取り込んじゃったね、朱乃さん』
『大翔さんの女になれた今なら、あの時期が逆に楽しみにすら思いますわ。結界の中で、寝ても覚めてもひたすらに交わり合うなんて……ふふふ、ゾクゾクします』
『うん……ひろくんの時間調節可能な結界が出来るようになってからは、何と言いますか。私も月一の楽しみになっちゃってる、かな』
念話でやり取りするすずかさんがベッドに腰掛けて、一緒に大翔さんの頭を撫で始めるのを見て、どこか余裕が出てきた私はすずかさんに短く指示を出すことにしました。
『すずかさん、次のフェイトさんに代わる前に──』
◇◇◇◇
「ちゅる、んっ……すごく、濃い感じがしますわ……じゅる……」
結合を解いた朱乃さん、お掃除フェラ初挑戦中です。ひろくんにくっつきたそうにしていた自分を見抜かれた私は、彼女からの念話でひろくんの膝枕になっていました。
喘ぎ声を懸命に堪える可愛いひろくんの髪を撫でたりしながら、この間に回復魔法だったり魔力を流し込んだりと、精力に変換するための力を私から少しでも受け渡す作業に入っています。
「結局、先程はこうしてご奉仕出来ませんでしたから……あむっ、すごく喉に絡んで……この苦味が癖になりそう……」
癖になりそうというより、なってるよね、朱乃さん。あえて突っ込みはしないけど。
彼女はひろくんのおちんちんを抜いた後、精液が零れるのが勿体ないと、手で受けて綺麗に飲み干した強者です。私も当たり前のようにそうしてるけれど、初夜の朱乃さんがその観点まで到達してるのが末恐ろしく感じるもん。
「朱乃……いや、吹っ切れたのは分かるんだけど、アンタの後輩ドン引きしてるわよ?」
「大翔さんに近づく女悪魔は最小限にするに限りますもの。私には無理だと思ってくれたらこちらのものですから。……はい、綺麗になりましたわ、うふふ。素敵ですわね、もうこんなに硬さを取り戻して」
「あ、朱乃ぉ……」
「うふふ、瞳を潤ませる大翔さんも可愛いですわ」
下腹部から離れて、ひろくんのおでこに一つキスを落とした朱乃さんはフェイトちゃんを促して選手交代。白音ちゃんに向けて身体の向きを変えていきます、裸身を惜しげもなく晒したままで。
「……私は朱乃先輩に引いてるだけです。兄さまに引いてるわけじゃありません」
白音ちゃんも少しはこの異常な環境に慣れたのか、言い返す元気が出てきたみたいで。フェイトちゃんはひろくんの回復力に素直に驚いているし、カリムさんは相変わらず顔を覆った手指の隙間からものすごくこっちの様子を見ています。
「でも、白音ぇ。大翔の周りはこれぐらい奉仕して当然とかいう女の子ばっかりだから、ただ愛されるだけの女の子だと分が相当に悪いと思うにゃ」
「そもそも、私がいつ兄さまに愛されたいということになったんですか、もう」
「あらあら、じゃあ当面の間、小猫ちゃんはペット枠ですわね?」
「私はペット枠から出てもいいなと思うにゃ。大翔、絶対上手よ? 初めての朱乃をここまでリードできるって相当にゃ」
そんなことを言う黒歌ちゃんだけど、ひろくんは本気で愛してくれていると思える相手じゃないと身体が受け付けないので、一番遠いのが彼女。遊びでもいいという節がある黒歌ちゃんの考え方は、男女という関係にするとひろくんとは全く噛み合わない。
「大翔兄さまにそういう邪な感情は持ってないというだけの話です。黒歌姉さまにしても朱乃先輩にしても、兄さまは一度受け入れると決めたらちゃんと傍にいてくれるのに、特別な関係になることを焦り過ぎだと思います」
「むむむ……」
「あらあら、一理あるのでしょうけど。でも、繋がってみればより大翔さんを深く感じられるのは確かですわ、小猫ちゃん」
唸る黒歌ちゃんに、それでも余裕な態度の朱乃さん。ひろくんが認めてくれている、という時点で朱乃さんはそう簡単に揺らがなくなっているんだよね。
「……本当、経緯を知らなければ、一日で豹変したように思いますよ。朱乃先輩」
現実時間ではたったの一日だから、周りはそう思うだろうね……って、ひろくん、うん大丈夫、朱乃さんは色々吹っ切っただけだから。本人、すごくスッキリした顔をしてるし、ご奉仕プレイもやりたくて仕方なかったみたいだから、気にしなくていいんだよ?
「まぁ、そう思われても仕方ありませんわね。ただ、お陰で今の私ならば、大翔さんの護衛にせよリアスの女王としても、戦術の幅がこれで広がりますわ。黒歌、これからは私にも指導頂けるのですよね?」
「もちろんにゃ。自分の奥に気が宿ったのを自覚できたでしょ? 私達のような妖怪以外の種族が仙術の第一歩を踏み出すのに、使える相手と繋がるのが一番早いんだからにゃ」
「宜しくお願いしますわ。この力、必ず使いこなさねばなりませんから」
「安心して、ビシビシしごいてやるにゃ」
黒歌ちゃんの脅しにも、お願いしますとしっかり頭を下げる朱乃さん。またもや唖然とする白音ちゃんをよそに、朱乃さんはさらなる一歩を確実に踏み出していました。
こうして朱乃さんは大翔と魔力光の同一化を果たしました。
余裕のあるお姉様の振りをしていた朱乃さんは、これから振りではなくなっていくわけですね。