※この作品はR-18です。

朱が交われば深紅に染まる   作:ですてに

48 / 121
勢いでなんとか書き上げ投稿。


第48話 猫魈姉妹(※)

 「白音の発育も順調ね。アリシアを超えるのも近いにゃ……んっ、大翔の手、気持ちいいにゃ……」

 

「姉さま、アリシアさんは身長に対しての各部の比率が殆ど黄金比に近いじゃないですか……は、あぁん……」

 

「結論としてはぁ、大翔にとって触り心地の良いおっぱいやお尻であればそれでいいんじゃないか……にゃ? はふぅ……朱乃なんかは胸が大きくなり過ぎて黄金比もへったくれもないんだか……にゃあ、大翔、もっとぉ……」

 

「えっと、そういう話を基準になってる本人の前でされても何とも言えないんだが。白音には白音の、朱乃には朱乃、黒歌さんは黒歌さん、カリムさんはカリムさんだけの良さがあるわけだから」

 

「ねえ、具体的に聞きたいです、兄さまぁ」

 

 兄さまの手が胸を、お腹を、お尻をゆっくりと撫でていく。お腹の奥の疼きが少しだけ弱いものになって、変わってどこか甘い痺れがじわりと広がっていっていた。姉さまに対しては、流石に頭や髪、背中の範囲に留めていて、今までボディタッチの回数が少なかった姉さまのおっぱいやお尻をいきなり撫でるわけにはやはりいかないみたいだ。

 場所を移した私達は、時間をかけて身体の感覚を高めつつ、兄さまとの交わりの時間を少しでも多く確保しようと目論んでいた。もちろんそれだけじゃなくて、姉さまの身体に触れる感覚に兄さまが慣れる時間も必要だから、これはどちらにせよ必要なこと。カリムさんは順番に愛してもらえばいいと思うけど、今日ぐらい朱乃先輩は我慢してもらっても罰は当たらないと思ってる。

 

「改めて言うとなると恥ずかしいんだけど……どうしても?」

 

「はい、どうしても、聞きたいです……んんっ」

 

 漏れる吐息は自分でも驚くぐらい艶っぽくて、雌として兄さまという雄に媚びている自分がいる。甘えた声を出して、ズボンの上からそっと怒張に触れて……そんなエッチな自分を自覚してまた興奮が高まっていく。

 こちらを尊重して、懸命に愛してくれると信じられる兄さまだからこそ、はしたない自分を隠すことなく曝け出せる。兄さまがもっと粗暴な人だったら、決してこうはいかないから。

 

「たとえば、髪の触り心地一つでも全然違うよ。カリムさんは指通りがすごくいいサラサラの髪。黒歌さんは逆にしっとりした髪質で、触れていると温かみを感じられる。白音はちょうど間だね。さらさら感としっとり感両方を感じるかな。シャンプーとかも皆個々で色んな物を使っているし、香りも使うものが変われば変わってくるよね」

 

「大翔様がそれぞれの個性を愛して下さることは十分に伝わりました。ただ、胸の大きさについては今のフェイトさんのものがベストだと……」

 

「結局話はそこに帰るのか……」

 

「その通りにゃ、大翔。フェイトはEカップだにゃ。すずかがFでアリサがD。朱乃はJでおっぱいお化けだし、私もHとJの間で大き過ぎにゃのよね……」

 

「私はアリサさんと似たサイズですから……Dぐらいでしょうか」

 

「目指すはやはりEカップ……今の私がCですから……あと5cm……!」

 

「……三人さんや、身体つきまで俺の嗜好に合わせて欲しいとは思わないぞ」

 

 大丈夫です、可能な範囲でやるだけですから。姉さま曰く、もう少し兄さまが気に熟達してくると房中術を合わせて身体つきをある程度作り変えるぐらいの力もつくという心強い言葉も出て来ましたし、目指せフェイトさんボディ、です。

 

「……本当ですの、黒歌!?」

 

「朱乃、浴室の用意が出来たというのが先じゃないかにゃ……」

 

「……お兄ちゃん、朱乃と一緒に浴室の用意は終わらせたよ。ただ、全員身長差があるだけで同じような体型って怖いと私は思うんだけど」

 

 朱乃先輩と一緒にやってきた、兄さまの理想体型のフェイトさんが言うとちょっと嫌味です。ただ、フェイトさんの言葉に兄さまも強く頷いている辺り、そういうことなんでしょう。

 

「なんか、整形を強いてるみたいで、嫌だな。皆の良さを同一化するってすごく怖いし。一人一人を見て一緒に生きたいって選んだつもりだから」

 

 兄さまはそんなことをしなくても、大事にしてくれるのは分かっているんですけど、女って欲張りですから。大好きな人の一番になりたいって思う気持ちは消せるものじゃありません。

 

「し、失礼します……」

 

 声の方向を見れば朱乃先輩と同じぐらい強い主張をしているバストの持ち主、真羅副会長が一緒にやってきていました。あれ? 体験は終わったのでは。

 

「最後まで見学させてもらいたいんだって。もちろん、白音や黒歌、カリムがいいっていうのが条件だけど」

 

「会長はどうしたんですか?」

 

 兄さまの手もさすがに止まります。なので、勝手に兄さまの手を取り、お腹辺りにそっと当てさせてもらいました。兄さまは私達の身体に触れていると魔力や気を循環させようとする癖がついてしまったので、こうしてると発情を誘発されて疼きが強まっている私のお腹の奥も幾分マシになってくれます。

 早く兄さまに貫かれたい。そんな思考に頭の半分ぐらいは支配されたまま。見られていたって構わない。兄さまが私を愛してくれる姿を見せつけるだけ……。

 

「……白音、大丈夫か」

 

「!……ご、ごめんなさい、兄さま」

 

「気にしなくていいさ。シトリーさんはアリシアと一緒に入浴中だそうだ」

 

 思考が内側に向かって目の前のやり取りが完全に抜け落ちていたようです。ただ、私の答えは思考内容をオブラートに包んで伝えるだけのことでした。

 

「私は兄さましか見ませんから、別にご自由に。ただ、もちろん他言厳禁ですよ。それとも、副会長も兄さまの花に加わりたいのですか?」

 

 ぶっちゃけた話、兄さまや姉さま達以外の人──兄さまが家族と見做していない人以外は私も同じくアウトオブ眼中で。兄さまに迷惑の掛からないように失礼のないようにはしますが、外野でいくら騒ぎ立てようが私達に害を及ぼさない限りご勝手にどうぞ、です。

 あとは部長やオカルト研究部の皆が唯一、別枠ですかね。部長のご両親やルシファー様にも感謝はしてますけど、同族の悪魔がそもそも幼き姉さまを脅して転生悪魔にしなければという話もあるわけですし。

 

 ……兄さまやすずか姉さま達と偶然の出会いが無かったなら、私は黒歌姉さまと未だにすれ違ったままでしたし、テロリスト集団に姉さまが入っていた可能性も高い。正直、ゾっとします。出会うきっかけをくれた朱乃先輩にはこっそり感謝をしていますけど、絶対どや顔になるので言ってあげないんです。

 あ、そういえば、ギャー君が時間停止の神器を制御できないこともあって封印されてますけど、次元や時に関する魔法が得意な兄さまや、吸血鬼の力を持つすずか姉さまがいたら何とかなるのかな。ギャー君、受けた恩はものすごく深く感じる子だし、落ち着いたらまず朱乃先輩に相談しない、と……はぁ、兄さまの手、気持ちいいな……。

 

「……正直、揺れているのです。塔城さん。会長は私の思うようにしなさい、と」

 

「え?」

 

 聞き間違いでなければとんでもないことを言い出しましたよ、副会長。熱に浮かされかけていた頭に冷や水をかけられたように、私や黒歌姉さまは目を見開く羽目になりました。

 

「会長は自分を見つめ直す時間が欲しいと仰いましたが、私には眷属や生徒会の仕事に支障をきたさない限り、その、空知さんや皆さんをより深く知るのも一つの在り方だと言いました」

 

「シトリー、自棄になったのかにゃ……」

 

「いえ、どこか吹っ切れた顔をしていましたから、何か視界が開けた……そんな感じでした。私自身先程の感覚に包まれた時、普段溜めこんでいる自分が弾ける感じがして……私も姫島さんや塔城さんのように、もっと前を向けるのかもって」

 

 副会長の過去について詳しいわけではありませんが、朱乃先輩と同じ五大宗家の生まれであり、随分と苦労されたというのは聞いたことがありました。兄さまはどうにも複雑な事情を抱える女性に好かれやすい所がありますし、真剣に想いを向けてくる相手に対しては傷心を癒すだけではなくて、前を向けるように手を引いてくれる人です。

 女の怖さを知ってしまった反動か、女の真心にすぐにノックアウトされる兄さまがチョロインすぎて逆に心配ですが、その辺りはすずか姉さまも含めて周りでフォローしていけばいいとして。

 

「……副会長。いえ、真羅先輩。言い方がきつかったです、ごめんなさい」

 

「いえ、大切な男性に擦り寄ろうとする女性を警戒するのは当然だと思うから。それに今の私では空知さんに惹かれたとしても、ただ甘えることしか出来ない気がして……」

 

 真面目です、真羅先輩。ただ……兄さまの花になるにしても甘えてるだけじゃ周りが排除するだけですから、多分大丈夫ですよ。黒歌姉さまとアリシアさんはオンオフの落差がものすごく激しいので、時々すずか姉さまやアリサさんの雷が落ちてます。たまにフェイトさんや朱乃先輩が手伝って本物の雷が落ちているのはご愛嬌ですね。

 

「さて、難しい話は後にしましょう。というか、私もうそんなにもたないです。兄さまが衝動を散らしてくれてますけどそろそろ負けそう、です」

 

 初体験が大勢の人に囲まれていることに抵抗がないわけじゃない。だけどそれ以上に限界が近くて。お腹の中が燃え滾るような感覚に、私は気を抜けばすぐに兄さまに襲い掛かりそうな状況だった。視界の片隅で黒歌姉さまが小さな魔法陣を発動させるのを見て、私は兄さまへ自分でも聞いたことの無い媚びた女の声を出してしまっていた。

 

「兄さまぁ、キスしましょう?」

 

 いくら身体の発情がきつくてもいきなり繋がるのはあまりに悲しくて、私は声を掛けると同時に兄さまの唇を奪う。抗えない衝動と初めてのキスを兄さまに捧げたい気持ちが入り混じって、こういう風にしか動けなくて。でも、兄さまは一瞬だけ強張っただけで、私の髪を撫でながら唇を吸い返してくれる。

 

『兄さま……っ。大好きです、兄さまっ。今はまだ肩ぐらいだけど髪も伸ばすからっ、兄さまが褒めてくれた白銀色の髪を姉さま達みたいに長くするのっ』

 

 触れ合う唇。舌も迷い無く絡め合って、それだけで気持ち良さに身体の力が抜けて行きそうになりながら、私は念話で叫んでいた。触れられる手が気持ちいい。兄さまが長い綺麗な髪を好むのだって気づいてる。だから、兄さまのために伸ばしたい。私はぼうっとなっていく頭でそんなことを考えていた。

 

「舌絡めるだけで、力抜けちゃいましたぁ……」

 

「白音の感覚、すごい、にゃあ……大翔に預けきるってこんな感じ、なのにゃ……」

 

 初めてのキスを兄さまにあげた。私が好きになった人にあげられた。こんなにも幸せな気持ちになれるんだ……だったら、私のお腹の中が求めるままに赤ちゃんの素を注がれたら、私はどうなっちゃうんだろう。

 

「もうびちょびちょなんです、兄さま……はやくぅ、早くください、ねぇ……?」

 

「だぁめ。いくら白音が急成長してると言ってもちゃんとほぐしてからだ。身体の力が抜け切るまで何度でもイッてもらって力が抜け切ったら、望みどおりに貫いてあげる」

 

 なんてひどい。なんて嬉しい。散々おかしくされた後に、ご褒美をくれるの? 感覚、すごく変なことになってる。兄さまに苛められるの想像しただけで、真っ白になりそう……。

 

「タオルの準備もしてきたけど……うふふ、これは」

 

「スイッチ入った大翔ね。これは白音も一生忘れられないことになるわ」

 

 すずか姉さまやアリサさんの言葉が聞こえる。ベッドに仰向けに寝転がされた私は兄さまの手が、唇が私の下の口へと触れて、そこからはただ、ただ、頭にずっと走る『気持ちいい』刺激に声を上げ続けるだけの機械になった。

 

「ああーっ! 兄さまの指! 舌! 気持ちい、あーっ! そんな優しく吸わなっ、あーっ、だめ、きもちい、とんじゃう! ひゃあ、あーっ! 真っ白! 真っ白だよぉ!」

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 白音と感覚共有した私は、はぐれ悪魔として生き抜く中で女の悦楽に慣れていたはずだった。慣れざるを得なかった。……なのに。こんな温かくて優しくてどこまでも溺れていたい気持ち良さ、こんなの知らないっ。

 

「にゃぁっ! 白音の感覚で私もおかしくなってる! 気持ちいいの慣れてるはずなのにぃ、だめぇ、身体はねるのぅ!」

 

 アクメに飲まれ続けている白音の横に耐えられず、身を横にする私も声を抑えられない。大翔は、愛撫に慣れてるだけじゃない。魔力や気を常に流して、相手の反応を細かく見てる。だから、より相手が望む場所、気持ちよくなるポイントを見つけては的確に責め立てていく。初めての白音が相手だから指や唇の動きはとても優しいのに、発情効果も乗算された白音の膣口は白く粘り気のある液体をどんどん吐き出して、大翔の指や顔を濡らし続けていた。

 感覚を同じくする私も勝手に腰が跳ねる。触れられていない私もバスローブの下腹部付近をべとべとに濡らして、直接触れられていないことに寂しさを感じてしまう。わがままだ。私は心をうまく伝えられずに身体で気を引こうとして大翔の拒否反応を招いていたというのに、触れて欲しいって願っ……え?

 

「ああっ!? 大翔がぁ、大翔が直接触ってくれてるにゃあ……♪」

 

 右手と唇は白音に集中したままだけど、左手が足元から太もも、付け根へと這わされてじらされた後に唐突に指がワレメの中へと差し込まれ、白音への優しい動きとは違って一気に内側の襞を押し掻き私の感覚を一気に高めていく。すぐに私の弱いポイントを探られ、集中的な責めを受けて……。

 

「飛ぶ、飛ぶにゃあ! 白音の感覚とっ、大翔の指、気持ちよくて、私までイクのぉ!」

 

「ひゃんっ、あんっ、んうぅっ……はぁっ、ひんっ、あっ、ひゃあ!」

 

 白音は浅めのオーガズムに襲われ続ける状態なのか、漏れる声もまともな意味を成していないけど、私ももう同じ状態になりつつあって。発情期を鎮めてくれるのは、この人なんだ。それだけはハッキリ自覚しながら──。

 

「くるぅ! あっあっあっああんっ! イクイクイクイクイクイグゥ──!」

 

 幸せなアクメの感覚に、私も身を任せて……姉妹揃って大翔に蹂躙される幸福な時間をしばし堪能したのにゃ……。どうしよう、手や唇だけで二人ともこんなに蕩けさせられて、とんでもない性魔人に囚われてしまったにゃあ。逃げようという気が全く起きずに喜んで捕まえられに行ってる辺り、私も私だけどにゃ。

 魔法で精力転換の術を身に着けていた大翔が房中術と気を覚えればある程度は夜の帝王になると踏んでいたけど、何にでも真面目に取り組んで、しかも自分が気持ちよくなるよりも女を悦ばせることにより興奮を覚える性傾向……。

 

「とんでもない男に房中術、教えちゃった、にゃあ……♪ ねえ、大翔、絶対に私の最後の男になってね? 約束よ?」

 

「手を出すと決めた以上は、『黒歌』がどう思おうとそのつもり」

 

「ふふ、ありがとにゃ。さ、白音を最後までもらってあげて?」

 

 脱力しきった妹は弛緩して嬉し涙の後を幾筋も残し、だらしない笑みを浮かべているけれど、発情して上気した肌、吹き出た汗も合わさって、極上のご馳走に映っているだろう。

 

「兄、さまぁ……♪」

 

「入れるよ、白音。痛みがひどかったらすぐに言うんだぞ」

 

 小さく頷いた白音に覆い被さり、大翔が逞しい剛直を割れ目へと合わせてゆっくりと押し入れていくのを私はすぐ横に見つめていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。