※この作品はR-18です。

朱が交われば深紅に染まる   作:ですてに

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濡れ場は続くよ、どこまでも(作中でどこまで続くかとは言っていない)


第74話 椿姫(※)

 「ひーくんへのご奉仕、初めてで上手に出来ないかもしれないけど、頑張るからね。えっと、まず涎を垂らして……」

 

「汗も出てきていますから、程よく滑りやすくなってますね。えっと、乳首をこうやって擦り付けて、はぁ、すごくビリビリします……」

 

 二人に比べて無きに等しい私ですが突端を擦りつける際の甘い痺れは変わるわけもなく、互いの興奮が伝播し合って、下腹部の奥は滾るように熱を増すばかり。お姉様は自らの快感に飲まれないようにと、懸命に大翔くんのモノにしゃぶりつき、汗と涎に塗れた自分の双乳で擦り上げていきます。私も椿姫もお姉様に負けじと、尖った乳首を夢中になって彼の象徴へと擦り付けて、快感をより深く得ようと足掻いていく。

 

「あ、く、うぅぅぅ……」

 

 魔力や陽の気を活用することで、大翔くんの怒張は硬さと大きさが衰えることを知りませんが、それでも一度達したことにより、敏感になった感覚はすぐに抜けることもないようです。ああ、愛しい人の喘ぐ声。もっと聞きたくなるし、言わせたくなる感覚……すずかさん、朱乃、私も分かるようになりました、うふふ。

 

 今は発展途中のこの身体で精一杯、貴方を愛します。大翔くん、貴方はありのままの私をきっと愛してくれるのでしょうけど、私も負けたくないのです。ここにいる貴方のパートナー達は互いの強い味方で仲間で……そして、一生をかけて競い合っていく恋敵(ライバル)なんです。

 

「ソーナちゃんの感覚すごくて、さっきからこうしてひーくんのモノに触れたり、臭い嗅いでるだけで、頭真っ白になってるの、何度も、何度も……あ、またキテる──」

 

 オーガズムの感覚が共有されて、私も椿姫も同じく身体を震わせてしまう。ただ、昂ぶった私はこの程度じゃ物足りなさを感じてしまって、自分の身体の悦楽への欲深さを思い知っていたりしますが、封時結界内の夜はまだまだ続きます。

 

「私ばっかり何度も勝手に気持ち良くなってる……ねえ、セラフォルーのおっぱい、どうかな? ちゃんと、ひーくん気持ち良くできているかな?」

 

「うん、セラのおっぱいの柔らかさも弾力も気持ちいいし、何よりセラの一生懸命気持ち良くしてあげたいって気持ちが何より嬉しい」

 

 大翔くんが伸ばした手がお姉様の頭を何度も優しく撫でて、目を細めたお姉様がそのまま瞳を閉じて──。

 

「よか、ったぁ……」

 

「……おやすみ、セラ」

 

「え? お姉様……?」

 

「セラの感覚共有、解除……っと」

 

 お姉様は大翔くんのものを挟んだ体勢のまま、意識を失っていた。こうなれば一旦小休止。昂る身体も拍子抜けしたからか、思考はまだしっかりしている。

 

「俺の女になることを受け入れて、そのまま初夜の流れでセラはずっと緊張状態にあったんだと思う。感覚を繋げて何度か達してしまって、自分の想像以上に体力や精神をすり減らしたんだろうね」

 

「自分が男女の仲になること自体、思考の外でしたものね。セラフォルー様は……」

 

「そういうことだよ、椿姫」

 

 そのまま大翔くんの腕に抱えあげられたお姉様は就寝用のベッドへ運ばれ、軽く彼に魔力や気の流れを整えられた後、本格的な寝息を立て始めました。

 お姉様……拗らせ系お姉さんを返上して年上の色気で攻めようとして撃沈って、残念可愛いでも目指してるのですか……。

 

「イク感覚を初めて知ったのかもしれない。突き抜けるしか、自分の中でどうしたらいいのか分からなくなったのかもね。ふふ、愛らしい俺達のお姉ちゃんの迷走と言ったら、セラは怒るかもしれないけど。ただ、セラのペースで慣れてくれるのが一番だし、これはこれで良かったんだよ。明日の朝は一緒にフォロー頼むね」

 

 拗ねたお姉様が安易に想像できる辺りが困ったものです。ただ、妹としての役目ですからね。当然一緒にフォロー致します。

 

「あとは音の遮断を頼むよ。風系統が得意なカリムがシャワーから戻ったら、念のため術式を強化してもらえばいい」

 

「私やアリサで就寝場所の用意などはやっておきますわ。すずかさんや黒歌に小猫ちゃんは感覚共有が行き過ぎた時に対応しやすいですし、動けるようにしておくべきです」

 

「助かるよ、朱乃」

 

「うふふ、今日は先にちゃんと愛して頂きましたから。アリサと二人でいうのも新鮮でしたし、テラスとはいえ屋外で後ろから犯されるのは開放感があって癖になりそうです」

 

「完全防音が前提だからね? この屋敷でしか出来ないからね?」

 

「大翔、アンタそれってフラグよ。自分から地雷踏み抜いていってどうするのよ……まぁ、すごく盛り上がるのは否定出来ないんだけど」

 

 楽しんでますね、本当に。心身ともに毎日満たされているからか、朱乃は学校でも、黙って佇んでいるだけで人を引き付ける存在感や風格を見せるようになっています。小猫さんも一気にアイドル化が進んでいますし、二人が学校内で並んだりすると、話しかけるのも躊躇われる異空間が出来上がると兵藤くんが熱く語っていましたね。

 そんな二人の空間に堂々と入っていけるリアスの評価も密かに上がっていたり。さすリアとか言われてるそうです。空気を読まないだけですけどね、あの子は。読めないわけではなく、眷属相手だから読む必要なんてないと言い切りますから。仕方のない幼馴染だわ、本当。

 

「うふふ、『また』楽しみにしていますわ」

 

 もうなんて艶やかな微笑みを見せるのかしら。女としての充足感が満ち足りれば、自然にあんな顔が出来るというの?

 

「ソーナ、早く追い付いてらっしゃいな。大翔さんに精を注がれ、子宮から自分の女そのものが染められる感覚……絶対に他の男性なんて考えもしなくなりますから、うふふっ」

 

 勝者の余裕とでも言うつもりでしょうか。いいでしょう、ただ大きいだけを好む方では無いのは既にリサーチ済。この身体を彼を魅了する肢体へと早々と変貌してみせるわ、そして無駄に大きい駄乳との差に愕然とするといいのよ、ふふふ……。

 

「ええ、今晩は心行くまで大翔くんに満たして頂くとするわ」

 

「朱乃とお嬢様の魔力が黒く見えるのは錯覚かしら……」

 

「椿姫、おいで。俺にも黒く見えるから何の問題もないから」

 

「え? いや逆に問題ばかりなのでは、ってあんっ、大翔さんそんな焦らなくても私は逃げませんよぉ」

 

 朱乃との舌戦に意識を取られ、甘えた声を出して、大翔くんからの前戯を再開してもらっていた椿姫に気づくのは、椿姫の昂ぶりによる下腹部の疼きがより強まってからなのでした。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 「あの、大翔さん。私、お願いがあって」

 

 唇を、胸を、お尻を丁寧にほぐされ、息が荒くなっていくばかりの私は、初体験の憧れを大翔さんに懇願します。ちゃんと女の気持ちを尊重した上で、愛そうとしてくれる彼だからこそ、私も安心して劣情を曝け出すことが出来るから。

 

「縛られて身動きが出来ない状態で、貴方に押し倒されて初めてを奪われたいんです……」

 

 普通、最初からこんなことを告げたら、思い切り引かれてしまうか、あるいは肉欲の捌け口だけに利用されそうなものだけど、朱乃やフェイトさんの隷属願望を満たしながら愛されていると実感させてくれる大翔さんなら……。

 

「教えて、椿姫。流石に荒縄は用意してないけど、バインドの輪で代用する。さあ、俺はどうしたらいい?」

 

 手首と足首を一方ずつ重ねるような姿勢になって、揃えて手足首をまとめて輪を填めてもらう。大翔さんの世界の魔法技術で行うため、バインドの強さや輪の大きさは自在に変えることが出来るから、血液の流れが止まらない程度に強めに縛ってもらって……。

 

「そうか。力がうまく伝えられないから、俺がこうして開脚させるのも簡単に出来てしまうし、閉じることもままならないんだな……」

 

 はい、身体の自由も大翔さんに渡してしまっている状態です。このまま強引に貫かれてもまともな抵抗すら出来ないんですから……。

 

「それすら期待してるように見えるよ、椿姫。欲に蕩けて男の理性を溶かす発情しきった女の顔だ」

 

 は、ぁ……言葉で責められるだけで、私また今度下の口から涎を垂れ流してる……。大翔さんがいつもの穏和で優しさを感じさせる声色ではなく、どこかサディスティックさを感じさせる男の声で、私の耳元で囁いてくる。ソーナお嬢様の発情を写し取っている私は、このまま強引に初めてを奪われたくてどうしようもなくなってきていた。

 

「お願いします……奪って、貫いて、私に貴方を刻んでくださいっ」

 

「ああ、奪うさ。貫いて、椿姫の女を俺に捧げてもらう。ただ、すぐじゃない」

 

 大翔さんの手によりいとも簡単に開脚させられて、私は涎が止まらない肉唇を大翔さんにまじまじと見られる体勢になっていた。ああ、自分で望んだことだわ。それなのに、なんて恥ずかしくてなんて身体が熱くなるの──!

 

「ひぅっ……」

 

 大翔さんの指がこぼれる蜜をすくいあげる。その感覚に私の身体は自分の想像以上に敏感に反応していた。大翔さんが私の、ああ、欲情した私の愛液の臭いを嗅いで、舐めてる……! 顔を手で覆いたいのにそれすら出来ない私は瞳を閉じようとして。

 

「目を閉じるな。ちゃんと自分のされていることを見ておくんだ」

 

 それすら、許されない。私の瞳からこぼれるのは羞恥からの悔し涙ではなくて、歓喜の涙だ。ああ、望んだ男性に強く支配されるのを、私はこんなに悦ぶ女だったんだ──。

 

「さぁ、味合わせてもらうとしよう」

 

 あえてわざとらしい音を立てながら、彼は私の花弁や花芯に吸い付いていく。直接的な刺激だけじゃない。耳まで犯されるような錯覚に、私は瞬く間に頭が何も考えられなくなる感覚へ飲まれていく。思考が戻りかけた瞬間、また飛ぶ。大翔さんの指が入ってくる。吸われたと思ったらまた頭が真っ白に──!

 

「さて、だいぶ力も抜けたしほぐれたみたいだ。お望みどおり、椿姫を完全に俺のものにする」

 

 ドレくらいの時間が経ったのだろう。口周りについた私の愛液を手で拭った大翔さんが私の上に覆い被さってくるのを、私はふわふわした意識の中でぼんやりと見ていた。自分で数え切れないほどにオーガズムを覚えた身体はどこか自分のものじゃないみたいで。……それでも、私の唇はちゃんと大翔さんへ言葉を紡ぐ。

 

「私を、真羅椿姫を、大翔さんのモノにして下さい──」

 

「ああ、椿姫。ずっと傍にいてくれ」

 

 大翔さんの声はいつもの優しいものに戻っていて、そんな中に僅かな不安が覗いていて。抱き締めてあげたい、そう思ったけど私の手足は自由じゃなくて。

 

「『追憶の鏡』、お願い。私の代わりに大翔さんを包んで……」

 

 大翔さんの背中を包み込むように神器を展開して、出来るだけ薄い膜のように、そして私の温かさを少しでも伝えて。私がこの人に愛されてどれだけ心が満たされているのか、本来の使い方ではないのは分かっているけれど──。

 

「感覚共有が、途切れた? あの透明な鏡の球体は一体……!?」

 

「鏡の外を全て遮断して中にいる者を、この場合は大翔だけど。絶対に守るという椿姫の意思が神器の変化を齎したんだにゃ」

 

 外からお嬢様や黒歌の驚きの声が聞こえるけれど、今はただ、大翔さんを温めてあげたい。満たしてあげたい。それだけなの。

 

「温かいよ、椿姫。こうして一つに繋がった部分も君の肌に触れている部分も、そして触れていない部分すら、椿姫の温もりを感じる」

 

 大翔さんが私の初めての証を貫いた時の鋭い痛みは確かにあった。痛みを堪えるための小さな悲鳴もあげてしまった。ただ、疲れ果てて弛緩してしまった身体は痛みへの緊張を維持することもままならなくて、大翔さんが私の一番奥までやってきて、動かずにそのままで居てくれたから、私はひたすら彼に口づけの雨を降らせていく。

 

『貴方に縛り付けてほしいと願ったのは私。だから、私も決して離さない。貴方の命が尽きるまで独りになどしてあげない。すずかさんが貴方に不可視の鎖をかけて、朱乃やフェイトさんが貴方からの鎖に繋がれるのを望むように。私は貴方に鎖をかけましょう。貴方も私に鎖をかけてください。真羅の加護を施した金属はそう易々と砕けないのですから……』

 

 覚えて間もない念話で、直接触れることで、彼のどうしようもない不安を、根底に燻る女そのものへの疑念を、私の熱で溶かしてしまおう。歪んだ、狂った愛情に外からは見えようとも、この人はそうじゃなきゃ駄目なのだ。

 あの蔵に長く閉じ込められて、天窓の隙間から救いを求めていたような暗がりの底から、月明かりがどうしようもなく眩しく見えたように。

 

「注いで下さい、貴方の精を。貴方をこれから常に感じていられるように──」

 

 ゆっくりと大翔さんが動く。それは前後へのものではなく腰を回転させるようなもので、私の子宮の入口と大翔さんの男性器の突端はずっと口付けたままで互いを離そうとしないかのよう。同時に私の子宮が戦慄き、大翔さんの丹田と線が繋がる感覚が徐々に強く、大きなものになっていく……!

 

「貫いたばかりだからね、強く動けばそれだけ痛みがあるから。このまま気の力を借りよう。お互い十分に興奮しているから、互いの気を巡らすだけで……ね、あっという間に、ほら、椿姫、分かる、だろう……?」

 

 大翔さんの表情が蕩けていく。私も大翔さんに引っ張られて、先程までの比ではない大きな波がすぐそこまでやってきていることを感じ取っていた。懸命に頷くだけで精一杯の私を大翔さんは強く抱き締めてくれる。彼の腕の中で、私は安心して激しい収縮を繰り返す全身の感覚へ身を任せた──!

 

「出すよ、椿姫っ」

 

「あ、あぁぁぁぁぁっ! すごい、すごいのぉ! 私、大翔さんになってる! 貴方と一緒なのぉ!」

 

 どくん。心臓が大きく跳ねる。絶頂の中でも分かる、私の魔力が色合いを変えていく。大翔さんの色に……!

 

「大翔さんの力が私の中へと流れて、溶け込んでいくのが分かるわ……。私もこれで貴方と同じ色になれたんですね……深紅の魔力光へ。貴方の女になった証だわ」

 

 大翔さんの男性器はまだ私の中で強く脈打っている。悦びに震えながら彼の魔力や気を吸収した子宮やヴァギナは、彼の脈動を慰めるように緩やかな収縮を繰り返していた。それはバインドから開放された私が、今彼の髪を撫でているのと同じ感覚だろう。

 彼の頭を胸に抱くだけでこんなにも優しい気持ちになれる。自分の現金さに呆れつつも、毎晩彼とこういう時間を過ごしているすずかさんや朱乃、小猫さん達が日々女の魅力を増していく理由を自分の身で体感していた。

 

「うん。本格的に光力や気の使い方、俺達の魔法体系も覚えてもらうよ? 封時結界と時間経過制御のやり方は必ずマスターしてもらうつもりだし。ただ、力の込め方とかそういうのは、俺との感覚共有で椿姫の中の力を動かしながら教えられるから、そんなに気負う必要も無いさ」

 

 ああ、なるほど。それで身体の芯に火が点ってしまっても、貴方の女になれていれば問題はありませんものね。ふふふ、逆にそれは楽しみかもしれません。

 

「ええ、貴方の負担になるような無様は見せませんから。……ふふ、このままこうして眠ってしまいたいけれど。もう少しだけ甘えさせてもらったら、お嬢様のこと、お願いしますね?」

 

 巡る気を少しでも大翔さんへと返すように心がけながら、私は彼を独占できる僅かな時間に身を任せるのでした。




百話ぐらいでひとまず完結に持っていけるように頑張るんだ、俺。
(もっていけるとは言っていない)
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