恥辱に落ちる千の冬 1
IS―――――インフィニット・ストラトス。
宇宙空間での活動を想定し、天才と呼ばれ続けた篠ノ乃束という女性が開発したマルチフォーム・スーツだったが発表当初は見向きもされなかった。
しかし、発表から少し経った後に起きた白騎士事件をきっかけにISに対する評価はひっくり返り、次々と人が彼女のもとへと集まった。
しかしISには一つ大きな欠陥がある。それは女性にしか使えないこと。
それを好機と捉えた女性の権利を推進する会に所属するとある国会議員によって政府は女性優遇策を今こそ取るべきという意見に国中の女性が賛同。
男性社会とまで言われた国会議員という職業が女性社会と言われるようになるのにはそう時間はかからなかったうえに日本初の女性総理大臣が誕生し、さらに女性優遇策が進む一方、男性に対してはこれまで以上に冷遇が進行し、人工授精という方法が確立された現代ではもう男は必要ないとまで言われ始めた。
そんな中、ISを用いての世界大会・モンドグロッソが開催され、そこでの第一回総合優勝者として織斑千冬という存在が世界に名を知らしめた。
世の女性は彼女を尊敬し、彼女のような操縦者になりたいという夢を抱き、羨望の眼差しを向けているが彼女たちは知らない。
世界でブリュンヒルデとして尊敬のまなざしを一身に受けている織斑千冬という人間の現状を。
――――――☆――――――
「んあぁぁぁぁぁ! あぁぁぁ! も、もう無理ぃぃぃぃぃ! 取ってぇぇぇ!」
暗い部屋に女性の喘ぎ声が響きわたる。
室内の窓は閉め切られており、換気が行われないために床に滴り落ちる女性の愛液によって水溜りができている影響で女の匂いが充満している。
その女性は衣服らしきものは何もつけておらず、天井から伸びている鎖の拘束具によって腕を伸ばした状態で拘束されており、膣にはバイブが差し込まれているだけでなく、快感のあまり動いた際に外れない様に専用の装着具で固定されている。
膣から流れ出る愛液によってボトボトになるまで濡れている。
「イクゥゥゥゥゥゥゥゥ!」
女性が大きくのけぞり、甲高い悲鳴にも似た喘ぎ声を発した瞬間、膣から勢いよく愛液が放出されたのか先程以上にバイブと膣との小さな隙間から愛液がこぼれだす。
ようやくバイブの電池が止まったのかバイブはその動きを停止させたが女性は絶頂の余韻どころかひたすら膣を攻め続けられていたせいで性的快感が貯まり続けており、絶頂の余韻でさらにビクビクとちいさ震えながら絶頂していた。
長身で豊かなバストと美しい金髪を併せ持った女性―――スコール・ミューゼルが部屋に入ってきて部屋の惨状を見ながらそういう。
「あらあら。酷く醜い姿をしているものね。もうかれこれ八時間以上はあそこをバイブで責められているからまぁ、仕方ないわね」
「ひぃ、ひぃ……んんぁぁ……あぁぁあ」
「あ~あ。絶頂の余韻でまた絶頂だなんてとんだ醜いメス豚になっちゃったわね」
「ひぎぃぃぃぃ!」
「ふふ。凄く柔らかいわね」
「アッ、ンフゥ、アァァ!」
スコールが目の前の女性の乳首を強くつねった瞬間、女性は獣にも似た喘ぎ声を吐き出しながら大きくのけ反り、また膣から愛液を漏らす。
今度はその豊かな胸を手で強く揉みしだくと女性は揉みしだかれるリズムに合わせるかのように体をくねらせるとともに小さな喘ぎ声を出す。
今はこのような酷く醜い姿をしているがこの姿からは想像もつかない程彼女は美しく、高貴で、全世界の女性から羨望の眼差しを向けられていた偉大な人物である。
「いち……かぁ」
「ふふっ。ほんと、変わったわね……織斑千冬」
そう。第一回モンドグロッソにて総合優勝を果たし、初代ブリュンヒルデと言われる織斑千冬、その者が今、目の前で快感にあえいでいる女性だった。
何故、彼女がこうなったのか。
真実を知るには三日ほどさかのぼらなければいけない。
――――――☆―――――――
第二回モンドグロッソ決勝戦にもちろん千冬も進めていたがそれを放棄し、専用機である暮桜で全力である場所へと向かっていた。
彼女にそうさせたのは決勝が始まる十分前に来た一つの連絡だった
――――織斑一夏が何者かに誘拐された。
最初は彼女自身、その情報の信ぴょう性については非常に疑っていたがその五分後に送られてきた監視カメラの映像を見て核心を得、情報を基に一夏を誘拐した犯人グループがアジトとしている場所へと向かった。
「ここか」
犯人グループのアジトらしき場所に降り立った千冬に待っていたのは鉛の雨。
しかし、彼女にとってそのようなシンプルな攻撃など効くはずも無くすぐさま瞬時加速を発動させ、その場から離脱し、弾丸が放たれてきた方向から犯人たちの居場所を特定、上空から一気に地上へと下降し、次々と犯人たちを制圧していく。
ISには搭乗者の命を守るために絶対防御というものが存在するがまずISに対して銃を撃つなどという行動自体、もうこの時代では失笑を誘うものだった。
「答えろ。貴様らが誘拐した奴はどこにいる。答えろ!」
意識を半分失いかけている犯人の胸倉をつかみ、そう叫ぶとある場所を指さしたのでスラスターを吹かせ、全速力で犯人が指差した場所にある大きな倉庫の入り口をけ破り、中へと侵入する。
「貴様か」
「ハロ~♪。ブリュンヒルデ」
そこには椅子に縛りつけられ、意識でも失っているのか頭を垂れている弟のこめかみに銃口を向けている長身で豊かなバストと美しい金髪を併せ持った女性がいた。
「今すぐに一夏に向けているものを退けろ……そうしなければ」
「あら? もしかして脅し? どう考えても貴方が言う事を聞かなきゃいけないと思うのだけれど」
直後、相手は銃の持ち手で項垂れている一夏の後頭部を強く殴りつけ、さらに後頭部を押さえつけて一夏の顔面に膝蹴りを加える。
「止めろ! それ以上すれば貴様を斬る!」
「止めて欲しかったらその武器を捨ててISを解除、その後そのISを外しなさい。じゃないとこの子の頭にこめ
かみトンネルっていう名前の通路が出来ちゃうわよ?」
一夏のこめかみに銃口をピッタリとつけ、引き金に指を置く。
千冬はその光景を見て驚いているように見せながらも周囲に誰もいないことを確認しながら必死に一夏を救いだす方法を模索していた。
(瞬時加速で一気に近づけば……いや、奴も銃だけでここにいるはずもない……どうする……どうすれば一夏を救い出せるんだ!)
「き、貴様らの目的はなんだ!」
「私たちの目的? 秘密に決まってるじゃない。ここで教えたら今、貴方がONにしている情報記録機能によって全世界に流されるじゃない。ま、組織名くらいは言ってもいいかしら。我々は亡国機業」
「亡国……機業……お前は誰だ。見たところアメリカ系のようだが」
「ええそうよ。でも名前は教えない」
千冬は相手の隙を必死に伺いながらも一夏を誘拐した犯人たちの情報を少しでも多く抜き取ろうと頭脳をフル回転させながら相手に話題を振っていく。
しかし、相手もそのことを理解しているのか千冬が投げかけていく話題に返答はしなくなっていく。
「ほら。早く解除しないと撃っちゃうわよ? 五、四」
相手のカウントダウンが始まり、千冬は悔しさのあまり体を震わせる。
自分が一生、守っていくと誓った大切な存在である弟をたった一人の敵から救い出すことができないのかという自責の念が彼女の思考を壊していく。
そして相手のカウントが二になったとともに握っていた雪片を粒子化して収納するとともに暮桜を解除し、その待機形態を相手の足元へと放り投げる。
「ふふっ。よく出来ました。その努力に免じて殺すのは今は止めてあげるわ……ただし、私の言う事を聞いてくれればの話だけどね」
「……な、何をすればいい」
「この状況では世界最強と謡われている織斑千冬も弱い女ね……そうね~……あ、そうだ。貴方、オナニーってしたことあるかしら?」
突然の下話に思わず怒鳴り散らそうとするが彼女が一夏のこめかみに当てている銃が目に入り、どうにかして叫ぶのを我慢する。
そう言った話は学生時代、束から冗談交じりに聞かれたことはあるが一夏と共に一緒に生きることで精一杯だった千冬はそう言った話はすべて冗談とし、切り捨ててきた。
「ねえ、どうなの?」
「な、無い」
「あら、そう。想い人を思いながら一人でやったことないの。ま、私も無いのだけれど……じゃ、今ここで私の目の前で初オナニーをしてくれないかしら」
「なっ!? 何を言っているんだ貴様……わ、分かった。分かったから一夏に向けないでくれ」
掴みかかろうととする勢いで叫ぶが彼女の指が引き金にかかったのが見え、慌てて彼女の言う通り、ISスーツを押し返すほどの豊富なバストを顔から火が出そうなほど恥辱を感じながらもゆっくりと揉む。
揉むたびに今までに感じたことのない小さな快感が胸から全身に伝わる。
「んっ……ふぅっ」
「ふふっ。初めての性的快感はどう?」
「黙っふぅっれ!」
「顔も真っ赤にしちゃって。でもまさか胸を揉むだけがオナニーだなんて思ってないわよね? まずはちゃんと全裸にならなきゃ」
恥ずかしさのあまり叫びそうになるがこれも一夏の為と必死に自分を押さえつけ、相手の要求通りに千冬はISスーツを脱ぎすて胸と膣を手を使い、足をくねらせて隠そうとする。
そんな初々しい千冬の姿を見て彼女はクスクスと心底面白そうに笑みを零す。
「ほら隠さないの。次隠したらトンネル開通させるわよ」
「くっ! こ、この卑怯者が!」
「ずる賢いって言ってくれないかしら。ほら、どうするの?」
千冬は一夏の為と自分に強く言い聞かせ、足をくねるのをやめ、手で隠すのも止めた。
すでに千冬の顔は真っ赤に染まりあがっており、恥ずかしさのあまり彼女の目には涙が滲み始めているがそれと同時に自分の奥底からあふれ出てこようとしている一つの感覚に戸惑いにも似たものを覚えていた。
(熱い……は、裸を見られているのにどうして熱いんだ)
込み上げてくる熱にも似た快感を我慢できず、体を右に左にくねらせるが徐々に自分の鼓動が強く激しくなり、呼吸さえも荒くなっていくのを感じる。
自分の体なのに今、自分の体に起きている現象に千冬は戸惑いを隠せなかった。