〈銀子side〉
「ぜっ、たい~やだ~」
「なんでだよ。結婚する前は、一緒に寝てたじゃんか。」
「なんの喧嘩してるんですか?」
「こいつが……「なんでもないよ。」
トシが説明しようとするのを、遮っていう。
「また、喧嘩アルか?」
血は繋がってないけど、実の子として育ててる。まぁ、新八は家あるしただ通ってる感じ。実際に暮らしてるのは、神楽とペットの定春、それとこの真撰組副長の土方十四郎。私、坂田銀子の旦那さまです。まぁ、今では自分も土方なんだけど………。
結婚したのは、今から1ヶ月前。世間一般的には、新婚さん。付き合い出して1年の記念日にプロポーズされた。
すごく、豪華なホテルのレストランに連れていかれて、酷く緊張しながら“結婚しよう”ってそれまで美味しかった料理はたった7文字で味もなにもわからなくなった。
その時は、返事をすることは出来なかった。だって、子持ちだし……(また言うけど血は繋がってないからね)念のためにさぁ、了承取らなきゃいけないかなぁって思うわけなんだよ?お母さんとしてはね。
まぁ、すぐに“いいよ”って言われたんだけどね。“お金あるから玉の輿ネ”と言われた。結局、お金かっと思ったけど、たしかにそうだし……。
「銀ちゃん、私のことで喧嘩したアルか?」
「神楽?」
ソファに座っていて、昔の事を振り返っていたら神楽に抱きつかれてそう聞かれた。
「なんで、お前のことで喧嘩するの?」
「私が、この家に居るから……邪魔アルか?」
「違うよ。原因はトシ本人だから。」
「俺なの?」
「わかってないのかよ。」
今日、非番のトシは家でのんびり過ごしてるんだけど……。もう、私が1人で怒ってんの馬鹿馬鹿しい。
けど、許してやんないんだから。
「私が、原因じゃないんならいいネ。」
ちょこんと、私の横に座る。
「どうしても、「なにか食べに行く?パパの奢りで……」
「焼肉がいいアル。」
「この間、近藤さん達と接待に行ったっていう料亭でも良いですよね。」
「あそこ、1人3万円コースからなんだよ。無理。」
項垂れてるから、その料亭にしようかなぁ?まぁ、12万では足りないだろうけど……神楽が一人前ですむとは思わないし……。
「食べ放題に行こうか。焼肉の。」
「まぁ、銀さんがいいんなら。」
新八のやつそんなに料亭が良いのかよ。
ここの家賃や光熱費は、トシ(パパさん)が払っているんだから。そんな高いとこには行けません。
「家族四人で出掛けるのなんて、久しぶりですね。」
「あぁ。」
財布を見ながら、先を歩く子供たちの後ろを歩いてるトシ。
「食べ放題だから、そんなにかかんないって。1万ちょっとでしょ?」
「だといいけど、神楽の場合店出た後にもアイス食べたいとか言い出すんじゃない?」
「あり得そうだけど……ちょっとなら持ってるよ?」
「たく、いくら働いてもお金貯まんないし。仕事してたら誰かさんは寂しくて電話よこすし……」
「うぅ~、すみません。」
新婚だしさぁ、まだ旅行にも行ってないし……まぁ、行けないだろうけど。なんで、こんな私を選んだのかわからない。トシには、言ってないけどまだ出してないんだよね。婚姻届け…………そう、私たちはまだ正確には結婚してない。というか、別れようとしてる。
早く言わなきゃいけないんだけど、なかなか言えずにいた。もう少しだけ、もう少しだけとずるずる1ヶ月も経ってしまった。返事、しなきゃな。
「銀さん、早く~」
考え込んでると、すでに店の前に来ていた。
「置いてくぞ。」
食事を済ませて家路につく。
「そういえば、銀ちゃん私、今日お妙ちゃん家にお泊まりするネ。だから、今日はイチャついていいあるよ。」
「別に、イチャつかないから。」
「そうなのか?」
トシに後ろから抱きつかれた。
「ちょっと〃〃」
ヤバい、耳まで真っ赤になってるに決まってる。だって、顔熱いもん。
「なんなら、今から行ってもいいぞ。」
「そんなに、シたいのかよ?」
ゴンっと、肘鉄を食らわす。トシの腹にクリニカルヒット。
「シないからな。バカ。」
トシを捨てて、ズカズカと階段を登る。
〈トシside〉
「パパも大変アルな。まぁ、頑張れよ。私、妹を希望するネ。」
「頑張ります。」
銀子が、階段を上がり玄関の戸を閉めるのを見ながら、神楽に返事した。結婚するまでは、チャイナとかメガネって……名前を呼ぶのが照れ臭くて……銀子に家族になるからと言われて今では名前で呼ぶのも当たり前になっていた。
俺と話すと、新八と共に走っていった。
「銀子、神楽もう行ったから。」
「………」
銀子からの返事がない。
「銀子?銀子!!」
リビングに行くと、銀子が何やらしている。
「なにやってるんだよ?返事ぐらいしろって。」
「あのさぁ、やっぱり布団買おう?」
近づくと、通販のカタログ本を読んでいた。結婚するからっていろいろ買い足したけど、布団はまだ買ってなかった。1つの布団で二人寝るのがよくて、シングルサイズだから狭いけどそれが良いわけで。が、銀子はその良さをわかってくれない。
「どうしても、買わないとダメ?」
「狭いし、冬は寒いし、夏は暑いじゃん。お前が屯所で使っていた布団を持ってきても良いんだけど?」
「アレはまだ使ってるからダメ。」
夜勤の時や帰れない時は、屯所で寝泊まりしてる。
「もう、これ買っていい?」
本を見ると、白地に赤でいちごの絵柄がふんだんに使われていていかにも銀子好み。
「わかった。良いよ、買っても……」
結局、このやり取りが布団を買うまで続くのかと思い、渋々了承する。
「たく、なんでダメって言ってたの?」
「………お前と一緒に寝たかったの。」
「ふ~ん。」
「お前は、なんでダメだったんだよ?」
「……………………怒んない?」
「俺が、怒ること?」
「うん。 実はね、出してないの。婚姻届け。」
「へぇ?」
出してない?まだ、結婚してない?
仕事が忙しくて、提出するのは銀子に任せていた。
「なんで。」
やっと、絞り出せた言葉は思ったよりも小さかった。
「プロポーズしてくれた。あのホテルに、あの後泊まったでしょ。その夜、お前言ったんだ。“ミツバ”って。寝言なのはわかってるけど、ちょっと悲しくなったっていうか、まだ、トシの中にはミツバさんが居るんだなぁって……」
「違っ!……確かにミツバの事を忘れてないって言ったら嘘になるけど、でも……「わかってる。」
最悪だ。まさか、プロポーズしたその日にミツバの事を言っちゃうなんて。
「わかってるの。ミツバさんの事、大切な人だって。」
「大切な人なのは、事実だけど……。でも、今は好きっていうか憧れの方が近くて、それに俺フられてるんだ。ミツバに……。“私はすぐに死んでしまうから、あなたのその気持ちだけで私は充分だから、いつか私以外に好きになる人と巡り会えるから。”って。嘘だと思うんなら、総悟に聞いてみな。アイツもその場にいたから。」
「フられてるの?」
「あぁ。あの時は、銀子と付き合えるなんて思ってなかったけどな。」
「出逢い最悪だったしね。出逢えば、喧嘩してたし……。kissなんて、ほぼ事故だったし。」
「あん時は、お前があんなとこに突っ立ってんのが悪いんだよ。角曲がったら、居たんだし。」
「まぁ、それが原因で意識し始めちゃったけどね。ミツバさんの事があったから、告白なんて出来なかったけど、トシから告白してくるんだもんね。」
コトンと、ソファに座っていた俺の肩に頭を置く。
「まだ、結婚は無理なのか?」
「…………」
首を縦に振らない。
「銀子?」
「………良いよ。」
「!!ほんとか?」
「うん。トシこそ良いの?」
「悪かったら、プロポーズなんてしない。」
俺がプレゼントした結婚指輪を眺め、くるくると動かしてる。
「出してないって事は、まだ持ってんのか?婚姻届け。」
「うん。まだ、引き出しの中に……」
「今、出しに行こう。お前の気持ちが変わらないうちに……」
やっぱり、コイツに任せるべきじゃなかったかもしれない。仕事が忙しく、書いてコイツに出すのを頼んでいた。まさか、出すのを
「ほら、行こう。」
「うん。」
婚姻届けを持ち、二人で役所を目指す。
「これ、出したらさぁ。布団買いに行こうか?」
「通販で買うんじゃないの?」
「店で買った方が、安いし早いだろ?」
「そうだろうけど……」
「いちご柄ぐらいあるだろ。」
「うん。けど、重たくない?」
「配達してくれるだろ?」
役所に着き、担当部署に提出すると……アッサリと帰されなんだか二人で拍子抜けした。
「夫婦になっちゃったんだね。」
「そうだなぁ。」
「………」
「………」
二人無言で歩き、寝具屋へ行く。
布団をいろいろと見て回るが、銀子はこれっと言って気に入ったものがないらしく、唸りながら歩いてる。
「やっぱり、あの布団がいい。」
「わかった。帰ろう。」
再び外を歩き出して。
「なぁ~銀子。」
「ん?」
「ホテル行かねぇ?」
「へぇ?」
細い路地裏からこちらに少し見え隠れする。ラブホの看板。指さし、銀子に見せる。
「お前、バカだろ?やだ。まだ、日が高いし……」
耳まで真っ赤になってるから、照れてるだけらしい。
「神楽もさぁ、妹欲しいって言ってるし。なぁ~ママ~作ろう?」
銀子に甘えて見ると、小声で“ぅん”と言われた。
路地裏を横歩きしながら、手を繋ぎ1本向こうの道に行く。
受付を済ませて、そそくさと部屋へ入る。
「お風呂、どうする?」
「いい。すぐにしたい。」
「
ピンク色のシーツが敷かれたベッドに、銀子を押し倒す。
「なに笑ってるんだよ?」
「久しぶりだし。」
「お前、ガキたちの前でやらせてくれなかったからな。」
「当たり前でしょ。教育上良くないし。」
「そいつらが、欲しがっているんだけど……?もう、黙っとけ。」
服を脱がせて、kissする。久しぶりで緊張してしまい、ぎこちなくなってしまう。
マシュマロのような弾力のある胸を揉む。
「っん〃〃にゃ~ん〃〃」
銀子が、身体を
「もう、濡れてるんだな。」
「だって〃〃〃我慢してたんだもん。」
「我慢なんかすんな。」
奥に指をおもいっきり入れる。
「ひぃやぁぁん〃〃〃ダメ〃〃〃」
「すごい、溢れてきてるけど?」
“もう、こんなになってるんだけど?”と入れていたヌルヌルの指を見せる。
「あっん〃〃見せるな。」
「トロットロッだもんな。」
再び、指を入れさらに慣らす。
暫く慣らしていると、銀子の顔が蕩けてきた。焦点もあってない。
これなら行けるか?銀子が気づかないように、ゆっくり息子を取り出す。いつも“ゴム、ゴム”って五月蝿いしな。まぁ、避妊したら子作りにならないしな。
あてがいゆっくり中に入れる。入れた瞬間、出そうになってしまう。生は、初めてだしな。熱くうねっていて、すぐに持っていかれそうになるが、全部入れる。
銀子は、まだ気づいてないみたいだし、俺に抱きついてくる。腰が自然と激しく動き、銀子が涎を滴ながら背中に爪を立ててくる。
「もう、出すからな。」
「ぅん、ちょう〃〃だい〃〃」
コイツ、生なのわかってないな。
ビックンと脈を打ち、銀子の子宮口に息子を付けたまま白濁した液を流し込む。
「へぇ?トシ?お腹熱いよ〃〃?なんで?」
テンパってる銀子、マジで可愛い。
「中だししたからな。」
汗でおでこに張り付いた髪を、かきあげてやる。
「やだ、赤ちゃん出来ちゃう。」
お腹を擦る銀子が愛しくて仕方がない。
「子作りに来たんだから、中だししないとな。」
コポッっと音を立て、銀子がら息子を抜く。
「今日、危険日なのに……」
「だからだよ。結婚記念日に出来るってすごくエロくねぇ?」
「バカ。」
声を殺し泣き出した。
「銀子!?そんなに嫌だった?」
「違うの。ぅぅっ……」
一向に答えてくれない。目を擦りすぎて真っ赤になってる。
「それ以上、擦るな。」
手を退けて、涙を拭く。
「嬉しいの。」
「?」
「この髪のことで、ずっと苛められてて。自分は幸せになっちゃいけないんだって、思ってたから。まさか、結婚出来るなんて思ってなかったし……しかも、イケメンだし……。」
「馬鹿、幸せになったらいけない奴なんて居るわけないだろ?」
優しく抱き締めると、笑顔でkissされた。
To be continued
次回は、二人の間に子供ができます。(実子)