※この作品はR-18です。

ラブラブ?夫婦   作:実柚

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十四郎の人生で一番最悪な日&一番最高な日

〈トシside〉

 

 

「や~だ~!!」

 

「仕方ないでしょ。」

 

「パパ約束したもん。お仕事しないって言ったもん。」

 

今朝、近藤さんから電話があり急遽仕事になってしまった。

 

「ごめん。すぐに帰ってくるから……」

 

宥めるも、一向に機嫌が戻らない乃藍(ノラン)。

 

「ほら、乃藍(ノラン)パパのくれたプレゼント何かなぁ?ママ、開けちゃうよ?」

 

銀子が乃藍(ノラン)の気を反らそうとしてる。

“早く”と銀子が手で合図している。乃藍(ノラン)が銀子の方を見ている隙に家を出た。

 

 

全く、ついてない。今日はクリスマス。昨日のイブと合わせて2日間有給を取っていたのに、総悟の奴が逃げた。

あの総悟の野郎も知っていたくせに、お陰で総悟の仕事がこっちに回ってきて乃藍(ノラン)に泣かれた。

 

「トシ、ごめんな。」

 

近藤さんが屯所に着くなり、手を合わせて謝ってきた。

 

「もう、いいよ。乃藍(ノラン)に泣かれたけどな。」

 

「うわー、今度逢うとき怒られそう。俺、今からとっちゃんの所に行かないといけないから……」

 

「わかった。クレーム処理もだろ?」

 

「本当にごめん。」

 

総悟の部屋に行き、その場で仕事を始める。

 

「ん?万年筆しかないのかよ?」

 

あまり使ったことないが、いいか?

 

ブシュ。

………………。

 

「総悟!!」

 

と、思わず叫んでしまった。

先が潰れた。

 

たく、書類も作り直しじゃねぇか。

 

「おい、山崎。」

 

山崎を呼ぶも返事がない。

 

「…………すみません。遅れました。で、なんの用ですか?副長。」

 

「この間の立て籠り事件の書類、作り直してくれ。」

 

「沖田隊長に、先日提出しましたけど?」

 

万年筆のインクで汚れた書類を山崎に見せる。

 

「なんですか、これ。」

 

ん?なにか視線が……?

振り向くもそこには誰もいない。

 

「どうしたんですか?副長?」

 

「いや、なんでもない。じゃあ、頼んだぞ。」

 

山崎に書類を任せて、自室にペンを取りに行き残りの書類を終わらせた。

 

次は、見回りか。たく、総悟のやつどこに行きやがった。

悪態をついても、そこに相手はいなくて虚しくなるだけだった。

 

「トシロウ?」

 

「はぁ?」

 

出るなりいきなり女性に抱きつかれた。

 

「トシロウ、私のとこに早く帰ってきてよ。」

 

「悪いけど、人違いだ。俺は、十四郎。酔ってんのか?」

 

女の吐く息が臭い。

 

「パパ~♪」

 

男の子が父親に駆け寄ってる。

ベチャ。女を引き離しながら、振り向くと隊服の裾にアイスクリームを付けられてる。なんだ?厄日か?

 

「すみません。これ、クリーニング代です。」

 

父親らしき人から1000円を貰う。到底、足りるとは思わないが……。

そっちに気をとられていると、いつの間にか女性は居なくなっていた。

 

今日は、もう帰ろう。悪いことばかりが続いてる。見回りも疎かに帰ろうとする。途中、自販機の上にあるカーブミラーに目がいく。スカーフに何やら赤いのが付いてる。

慌てスカーフを外すと、くっきりと口紅が付いていた。

………やばっ!これ、銀子に見つかるとかなりヤバイ。貰った1000円でクリーニング出しとくか…。

クリーニング屋に行く途中……。

バシャン。…………車に水をかけられた。ここしばらくは雨なんて降っていない。なんで、水溜まりがこんなとこにあるんだよ。

もう、知らねぇ。早く帰るべきだ。

 

………どうも、さっきから見られている気がする。振り向き確認するも、ただ、通行人がいるだけ……そんなことよりも早く………。

 

「副長、おかえりなさい。って、どうしたんですか?びしょ濡れじゃないですか。」

 

「水、かけられたんだよ。風呂はいる。」

 

「沸いてますよ。」

 

今日は、もう帰ろう。というか、もともと近藤さんが帰ってきたら家に帰れるし……それまで大人しくしておこう。

 

 

 

 

 

――――

――

―

 

「ゴメンね、トシ。もう帰ってもいいからね。」

 

「そうさせて貰う。」

 

クスクス。

ん?笑い声?

 

「なぁー、近藤さんなんか見られてる気がするんだけど……。」

 

「き、気のせいじゃないのか?」

 

「そうか。」

 

俺は大人しく家路についた。

 

「ただいま。」

 

今日は疲れた。

 

「おかえりなさい。あれ?着流し?」

 

「パパ~、おかえり~♪」

 

今日あった出来事を話した。

 

「大変だったんだね。お疲れ様。」

 

ソファに座りくつろいでいると、銀子にkissされた。

あくまで頬だけど。

 

「そういえば、俺プレゼント貰ってない。」

 

「プレゼントって?」

 

急に今朝のことを思い出した。神楽や新八には前日に渡したが、銀子と乃藍(ノラン)には今朝気付くように寝静まってから、枕元に置いた……が、朝起きると俺にはプレゼントはなかった。てっきり、銀子が用意してると思っていたのに……。

 

「あぁ、クリスマスのか。………あるよ。」

 

「あんのか?」

 

なんだ、それなら早く渡してくれよ。

 

「はい。」

 

渡されたそれは、細長い箱だった。

 

「開けていい?」

 

「うん。」

 

開けると……白い棒が出てきた。

これは、妊娠検査薬。線がくっきり出てる。

 

「これって……?」

 

「妊娠したの。まだ、二ヶ月目だけど……トシの子だよ。」

 

思いっきり銀子を抱き締めた。

 

「ちょっと、苦しいって。」

 

「ヤバイ、嬉しすぎる。」

 

「喜んで貰えてよかった。」

 

顔が緩んで仕方がない。

妊娠、二人目……まだ、どっちかわからないけど……銀子のお腹に触れる。

 

「まだ、わかんないって。」

 

「最高のプレゼントありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈銀子side〉

 

 

「本当にこんなのでいいの?」

 

「はい。姐さん、ありがとうです。」

 

翌日。トシには内緒で沖田くんと逢って1枚の写真を渡した。

 

「あの野郎、警戒していて俺の前で寝てくれないんでさぁ。」

 

「単なる寝顔なのに?どんなイタズラするのか知らないけど、あんまりいじめないでよ?」

 

「わかりやした。けど、面白かったですね。特に、ミキが行ったときにはウケましたね。」

 

ミキっていうのは、トシに抱きついた女性。なんでも、沖田くんのペットらしい。

 

「まぁ、アイスは予想外だったけどね。」

 

「お金くれたからよかったじゃないですか。じゃあ、俺戻りますね。」

 

「バイバイ。」

 

沖田くんと別れて帰る途中、ベビー洋品店を見つけ中に入った。まだ、どっちかわなんないけど少し買って帰ろうかなぁ?乃藍(ノラン)の時使っていた服とか人にあげたりしちゃったからな。

 

 

 

 

 

 

完?




一応、ここで終わります。乃藍(ノラン)の5歳の1年の中の話です。後は、小学生とか中学生になった時の話を書けたらと思います。
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