〈銀子side〉
「ママ~、パパ~、じぃじ、早く。」
「たく、
年も明け、4月から小学校へと通う
今日は、ランドセルを買いにデパートに来てる。
家族で出掛けるなんて、凄く久しぶりで………おまけに買ってくれる当の本人、松平のとっちゃんが着いてきてる。
「もう、そんなに慌てなくても無くないから……。」
売り場に着くと、目を輝かせて見てる。
「やっぱり、赤だよな。」
トシが言う。
「な~に言っちゃってんの?今どき、女の子はピンクだろ?」
じいちゃんが、言ってる。
「…………。」
「本人が気に入ったやつにすればいいじゃん。それに、女の子イコール赤って考え方古くない?」
「えっ?古いのか?」
これだからなぁ。トシってこういうのに
「いつの時代の話だよ。今はね、クレヨンみたいにいろんな色があるの。
「そうなのか……。」
あらまぁ、なんか落ち込んじゃった。
「これがいい。」
小さな身体に、大きなランドセルを抱えて持ってきた。
「水色みたいね。」
「
「なに、自分の意思を押し付けてるんだよ。」
コツンっと軽くトシの頭を叩く。
「よし、買いに行こうか。」
じいちゃんが、
ルンルン♪と鼻唄を歌いながら、スキップしてる。荷物は、パパ持ちだけど……。
「ねぇ~お腹すいた。」
「おじさん、これからお仕事あるから帰るよ。」
「今日は、ありがとな。とっちゃん。」
「バイバイ、じぃじ。」
「ファミレスに行くか。」
「うん。」
デパート内のは、混んでいるから別の場所に………っていつものファミレスだけど……。
「
「これがいい。」
「………。」
二人とも声が出ず、唖然としてる。
「無理だから、絶対食べれないでしょ。」
「
「やだ。」
二人でなだめるも、全く効果がない。
「こっちの方には、おもちゃ付いてるから……。」
「むぅ~、こっちがいいもん。」
頬を膨らませて怒ってる。
「今日は、神楽お姉ちゃん居ないからこっちで我慢な。」
トシがなんとかなだめて注文する。さすが、フォロー方。
自分達のも注文して、待っていると外に沖田くんの姿を見た。
「何やってるんだろう?」
「……ちょっと、行ってくる。」
「えっ?パパ、お仕事行っちゃうの?」
「怒って来るだけだから。」
よく見ると、隊服ではなく私服を着てる。トシが外へ行き沖田くんを叱ってる。今日、沖田くんと仕事代わって貰ったって言ってたから仕事のはずだよな?
あっ、帰ってきた。
「なんだって?」
「原田と代わったらしい。たく、油断するとすぐサボるし。」
「いいんじゃない?どうせ、神楽とデートでしょ?」
「まだ認めた訳じゃないんだけど……。」
「いつまで言ってるんだよ。」
その後、食事を済ませ家路につく頃には
「どっちか持つよ?」
トシに聞くけど、何も言わない。
「トシってば……?」
「いいって、もうすぐ着くしそれにお前妊婦だし……。」
「それは、そうだけど。」
そうこうしている間に、家へと着いた。
中に入ると……。
「銀ちゃん、遅いね。」
神楽が飛び付いてきた。
「こら、飛び付くな。」
「うーん、パパ?」
よろけはしなかったが、トシが叱り
「どうしたの?神楽、デートは?」
「フってやったね、あんな奴。」
物凄く、怒っている様子。
トシは、聞いて嬉しそうにしてるけど……。
「なんで?」
私の代わりに、
「酢こんぶ買ってくれなかったね。」
「はぁ~?そんなことで、喧嘩したの?」
ため息をつきながらも、なだめ聞いてみる。
「いつもの酢こんぶじゃねぇんでさぁ。」
「あっ、沖田くん。………ほら、神楽迎えに着たから行ってあげなさい。」
「…………。」
なにも喋ろうとしない。はぁ~。
「なんだ、来たんだ。」
「ほら、これで機嫌直しやがれ。」
沖田くんが、いつものより一回り大きい酢こんぶを神楽に渡す。
「いいアルか?」
「どう違うの?」
貰って神楽は、跳び跳ねてる。
「ソレ、一万円するんでさぁ。」
「そんな高いの買い与えないでくれる?」
「俺だって好きで買ったんじゃねぇでぇさぁ、でも、神楽のやろうが機嫌損ねたんでぇ。」
「何が違うのか全くわかんねぇぞ?」
適当に捨てられた酢こんぶの箱を見ながらトシが言う。
「俺もわかんねぇでさぁ。」
「こんぶが違うネ。」
「ふ~ん。」
どうでもいいけど、機嫌が直ったみたい。
「味わって食えって。」
バリバリ食べていて聞いてない感じ。
入学式までまだあるしなぁ。
賑やかな部屋の隣で、
To be continued?