ちょっと前までオレンジや紫や黒でハロウィーンモードだった街が、白の電飾で木を飾り、邪魔なくらい大きなもみの木が広場にお目見えした。どこからも定番ソングが流れてきてクリスマス1色になった。
街に出ようもんなら、プレゼントあれがいいだの乃藍にせがまれているが……。
クリスマスイブまであと2週間を過ぎた頃、銀子が赤のセーターを編み始めた。胸のとこに白いのが入っていて、5日後にはそれがアルファベットのΤだとわかった。
「俺のか?」
湯上がりコーヒーを飲みながら聞いたが、即答で違うと言われた。
他の奴への手編みのセーターか?なんで?頭に浮かぶのは疑問文ばかり……。けど、夢中で編んでる銀子は俺の言葉なんて耳に入ってないようだった。
まさか、高杉にって事はないよな(汗)
それから間もなく完成したセーター。今日渡すらしく紙袋に入れられていた。
「出掛けないのか?」
戸惑いながらも聞いてみる。
「行かないけど?」
テレビから目線を外すことなく、応えられやっぱりイブに渡すのかと思ってしまう。まだ、日にちあるしな。と思いながらも冷や汗が止まらない。
「すみません。」
「はーい。」
客が来たようで、すかさず新八がでる。親しそうに話ながら客の女性は新八と共に戻ってきて「銀さんのお客なんですから、接客してくださいよ。」と憎まれ口をたたいてる。
「けど、元はお前の紹介だし……」
3人で会話が進み、俺は蚊帳の外。神楽と乃藍は笑ってるし。
しばらくして紙袋を手にして頭を下げながら女性は帰っていった。
男性じゃない分よかったが……。
「銀ちゃん、そろそろほんとの事言ってあげた方がいいネ。」
「ほんとの事って?」
「マヨラーずっとセーターの行方が気になってたネ。」
「そうなの?」
驚いた様子でこちらを見た銀子に無言でうなずくと笑われた。
「言わなかったけ?あれ、タカティンのだって。」
笑いすぎて涙を拭きながら言われた。
「たかてぃんって誰だよ。」
やっぱり、男かと不機嫌になりながらいうと依頼だと言われた。
「さっきの子タカティンの彼女で、もうすぐクリスマスだろ?で、プレゼント何にしようかと入った本屋で『初心者でも簡単編み物』って本をみてセーターだって思ったんだけど、いざ編むと難しくてでもクリスマスイブは近づいてくるしで困ってるとこに新八が声かけて連れてきたの。タカティンお通ちゃんの親衛隊だから……。で、編んであげたんだよ。
どうせ、Τってあったから自分のだと思ったけど、違うって言われて高杉とか思ってたんだろ?
もう、編まないのでって余った毛糸とか一式貰ったからお前のもあるけどいる?」
「要るに決まってんだろ!」
図星を突かれ照れ隠しで大きな声を出すと、目の前にきた銀子と目があった。
そのままお互い無言で、息がかかるところまで近づかれてキスされると思ったら首に暖かいものが……。
「あまり毛糸だから色はチグハグだけど、暖かいだろ?」
っと、子供たちには見えないように軽くキスされた。
To be continued
思い付きでバーと書いた新作もう2年近く書いてなかったんだと、なんか色々あって書く暇なかった。編み物にハマってるのでできた話。そういえば銀ちゃん編み物出来るじゃんて。
トシのΤと高杉のΤ・タカティンのΤでヤキモキする感じ出てるといいな。ここに書いたけど、乃藍ちゃん喋ってない。一応、前のクリスマスネタとは違うので乃藍ちゃん4歳ぐらいかなぁ?