※この作品はR-18です。

ラブラブ?夫婦   作:実柚

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2枚目の旦那は女の子、息子は男の子が欲しいと言いますが、元気であればどちらでも構いません。

〈銀子side〉

 

「ハァ~」

 

このところ体調が優れない。食欲もないし、吐き気もする。

 

「じゃぁ、行ってくるから。ん~」

 

トシが、玄関先で目を閉じてる。

 

「ナニ?」

 

「何じゃなくて、行ってきますのチュ~は?」

 

「馬鹿言ってないで、さっさと行け。お弁当持った?」

 

「うん。kissぐらいしてくれてたって良いじゃん。」

 

「も~う。」

 

ほっぺにkissする。口は、恥ずかしいしコイツの事だから舌入れてくるに決まってる。

手を挙げて、戸を閉めた。

 

「朝から、アツいね。」

 

神楽が、お腹を掻きながらやって来る。

 

「アイツ、kissしないと行かないんだもん。」

 

「ラブラブね。」

 

「別に、そんなんじゃないからね。」

 

顔が熱くなる。

 

「玄関先で、何やってるんですか?」

 

「ママとパパが、ラブラブって話ね。」

 

「お弁当見つめてニヤついてますしね。」

 

「そうなの?恥ずかしいし奴。」

 

「それより、お腹空いたネ。」

 

「ご飯にしようか。」

 

キッチンへ向かい、トシにもあげた目玉焼きとウインナーを焼いたのを持っていき、ご飯をよそおうとする。急に吐き気がする。たまらず、洗面所へと駆け込んだ。

 

「銀ちゃん?」

 

「大丈夫ですか?」

 

子ども達が、後から入ってきて背中を擦ってくれる。

 

「病院行くアルか?」

 

「う~ん。行く。気持ち悪い。」

 

口元を押さえ、子ども達と共に病院へと向かった。

 

「土方さんにも連絡しましょうか?」

 

「大したことないって、ちょっと気持ち悪いだけだし……」

 

待合室で待っている。神楽は暇なのか、幼児向けのマンガを読んでる。

 

「土方さ~ん、土方銀子さ~ん、診察室へどうぞ。」

 

ナースに呼ばれ一人で診察室に入る。

結婚して暫く経つけど、未だに“土方銀子”という名前に慣れない。総悟くんに呼ばれた時なんて、返事できなかったし……そんなこと考えながら、診察室の椅子に座る。

 

「どうされました?」

 

某アニメの名医に似た先生に訊かれ、症状を伝える。

 

「検査しましょうね。」

 

そう言われ、紙コップを渡される。尿検査らしい。

診察室を出て、向かいにある検査室と書かれた女子トイレに入る。

 

検査台にコップを置き、子ども達の待つ待合室に戻る。

 

「どうでした?」

 

新八が聞いてくる。

 

「検査待ち、もう少しかかるけど、お前たちどうする?帰る?」

 

「まだ、居るネ。」

 

「そうですよ。具合の悪い銀さんを残して帰れませんから。」

 

「土方さん、どうぞ。」

 

再び呼ばれ、診察室に入る。

 

「土方さん、産婦人科に行ってください。」

 

「へぇ?そんな重い病気なんですか?」

 

思っていた事とは違うことを言われ、声が裏返る。

 

「そうではなくてですね。………おめでたなんです。」

 

「おめでた?」

 

「はい、妊娠してますよ。ただ、私は内科なので今何ヵ月目かはわからないんです。ですから、産婦人科に行って詳しく検査して貰ってください。」

 

診察室を出て、お金も払って病院を後にするもどこか受け入れられなくて……。

 

「銀ちゃん、さっきから喋らないね。」

 

「まさか、重大な病気だったんですか?」

 

「実は…………出来てました。」

 

「「……?」」

 

二人会わせて顔を見合わせてる。

 

「出来てるって?」

 

「赤ちゃん、出来ちゃった。」

 

「でかしたネ。銀ちゃん、どっちアルか?」

 

「まだわかんないよ。産婦人科に行ってくださいって言われた。」

 

 

 

 

 

 

 

「ほんとか?」

 

帰ってくるなり、訊かれ抱きつかれる。

 

「なにが?」

 

「妊娠だよ。」

 

「なんで、知ってんの?教えたっけ?」

 

「神楽が、町中言いふらしてたぞ?」

 

「ハァ~、定春の散歩がいつもより遅いと思ってたら、そんなことしてたんだ。本当だけど、まだ性別わかんないからね。」

 

「わかってる。」

 

トシが、お腹を擦ってくる。

 

「とりあえず、ご飯にする?」

 

「うん、お腹すいた。」

 

 

 

 

 

 

 

「だいぶん、大きくなったアルな。」

 

「うん。」

 

「銀子、行くぞ。」

 

お腹も目立つようになり、触っているとトシが玄関で呼んでる。今日は、診察日でやっとこの子の性別がわかる日。トシに言ったら、もう何日も前から休み取っちゃって、この日だけは何も起きるなってマジで神頼みなんかしちゃって……。

 

「待って、すぐ行くから。………じゃあ、行ってくるからね。」

 

「私もう、どっちでもいいアル。」

 

「気をつけて、いってらっしゃい。」

 

子ども達に見送られ、産婦人科へ行く。

 

「やべぇ、緊張してきた。」

 

「なんで、お前が緊張してんの?」

 

「だってさぁ、男の子ならスポーツしたいとか言って危ないじゃん。女の子なら音楽やらせたいし、可愛い服も着せたいし……。けど、お嫁に行かせたくねぇ。」

 

「今からそんなこと考えてんの?まだ、産まれてもないのに……」

 

そうこう話していると、病院に着いた。

 

「やっぱり、女の子がいい。」

 

「はいはい。」

 

もう、聞き流しておこう。

 

「土方さ~ん、土方銀子さ~ん、1番にお入りください。」

 

二人で1番と書かれた診察室に入る。

 

「早速ですが、ベッドに寝てください。エコー検査しますね。」

 

言われるがまま、横になるとナースがマタニティードレスを捲り、お腹を出す。さっきからそわそわしてるトシはとりあえずほっといておこう。

 

「少し冷たいですよ。」

 

先生が、ジェルをお腹に塗り検査を始めた。

 

「性別は、聞きますか?出産まで聞かない人もいますが。」

 

「「聞きます。」」

 

トシと声が被る。

 

「女の子ですよ。」

 

その後、頭の位置とかいろいろ説明して貰った。

 

 

「本買って帰ろうか?」

 

帰り道、トシが聞く。

 

「なんの本?」

 

「名前の本。画数とか音とかでさぁ、女の子の。」

 

「もう、名前決めんの?」

 

「ゆっくり、時間かけて決めたいしな。」

 

近くの本屋に入り、見るも1冊じゃなく何冊もあり少し驚いたが、一番見やすそうなのを買って帰った。

 

「どっちだったんですか?」

 

新八が、すかさず聞いてくる。

 

「「女の子。」」

 

二人会わせて言う。

 

「やったネ。お姉ちゃんが女としてのイロハを教えてあげるネ。」

 

「次は、男の子をお願いします。」

 

「よろしくな。二人とも。」

 

ソファに座り、買ってきた本をパラパラと見てみる。葵(あおい)とか美蘭(みらん)とかどれもいい名前で迷う。

 

「鶲(ひたき)は?」

 

本を買おうと言った本人が、本を見ずに言う。

 

「理由は?」

 

「ラピ〇タに出てくる「無理。なにお前、今トッシーなの?」

 

相手が言い終わる前に、却下しておく。

 

「違うけど……」

 

「いろいろあるけど、漢字の名前がいい。」

 

「ん~。」

 

その後、いくつかの候補から周りの皆の意見も聞き、“乃藍(ノラン)”に決まった。

意味は、海のように広い心でみんなを包み込むような子。本当は、蒼って字を使いたかったんだけど、音でノランって決めちゃったし、どう考えても蒼をランとは読めないらしく、この字になった。

 

 

 

「ただいま。乃藍(ノラン)。」

 

最近、トシの親バカぶりがすごい。帰ってくるなり、お腹に手をあて乃藍(ノラン)に話かけるし、ベビー用具をこれでもかってぐらい買ってくる。それに出産祝いで皆からも貰うし、お陰で部屋が狭くなってきてる。

 

「また、買ってきたの?」

 

「お腹にいる時から英語とか聴かせたら良いって言うから、CD買っていた。」

 

「ちょっと、買いすぎじゃない?まだ、産まれてもないんだよ?」

 

「けど、もうすぐ産まれるじゃん。臨月だし……」

 

「そうだけど、もう買うの禁止ね。産まれたらオムツいるんだから、どうせならオムツ買えってぇの。」

 

「う~ん。」

 

あんまり、納得いってないみたいだけど……。これ以上は……。

 

「銀ちゃん、服貰ったね。」

 

「服?誰から?」

 

「日輪からネ。」

 

神楽が広げて見せたのは、水色の可愛いベビー服。レースもふんだんに使われてる。

 

「可愛い。」

 

「退院する時にいいかもな。」

 

「うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、産気づき2日後元気な女の子を出産。

黒髪でゆるゆるの天然パーマ、目は誰に似たのか大きくよく笑う子。トシは泣いて近藤さんと喜んでたけど……。

 

「…………」

 

「なに、見てんの?」

 

「………………たい。」

 

「へぇ?」

 

退院もして、ソファに座り乃藍(ノラン)に母乳をあげてた。

 

「俺も飲みたい。」

 

「………馬鹿だろ。」

 

「飲みたい。飲ませて♪」

 

「そんな、可愛く言ってもダメ。」

 

頬を膨らませながら、近づいておっぱいに吸い付かれた。

 

「ちょっと、やだってば。」

 

離そうとするも、乃藍(ノラン)を抱いていて思うように抵抗できない。吸う力が乃藍(ノラン)より強い。当たり前だけど、結局抵抗できないまま左は乃藍(ノラン)右はトシに飲まれ続けた。

 

 

 

To be continued

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