※この作品はR-18です。

ラブラブ?夫婦   作:実柚

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3人家族とプラスα居てお金が足りないので、働こうと思います。

〈トシside〉

 

 

「パパ~♪」

 

屯所で、書類の整理をしている。可憐で俺の天使の声がする。

 

「パパってば!」

 

「ん?」

 

振り向くと、そこには乃藍(ノラン)が立っていた。

 

「乃藍(ノラン)どうした?」

 

「来ちゃった。」

 

「ママは?」

 

「居るよ。今ね、総兄ちゃんとお話してるよ。」

 

乃藍(ノラン)の言う総兄ちゃんは総悟のこと。

 

「なにしに来たか言ってた?」

 

「わかんない。」

 

抱きつかれながら、話してるけどわからないので銀子を捜しに行くか?総悟の部屋か?

 

「行こうか。」

 

「ん?」

 

乃藍(ノラン)を抱っこして部屋を出た。

 

「で、どのくらい貰えるの?」

 

「まぁ、片手ぐらいですかねェ?」

 

「う~ん、もう一声なんない?せめて、8万。」

 

「姐さん、桁が違いますゼ。」

 

「ん?まさか、5千円なの?それなら、やだよ。」

 

「先方は、50万出すって言ってるんでぇ。」

 

「なんの話だ?」

 

案の定、総悟の部屋から、銀子の声がして聞き耳を立てていたが、金の話に思わず出ていった。

 

「げっ!乃藍(ノラン)パパを足止めしてって言ったじゃん。」

 

「げっ!ってなんだよ。人に隠れて金の話しやがって。」

 

「聞いてたんですか?副長が盗み聞きって感心しあせんね。」

 

「なんの話してたんだよ。」

 

“ハァ~”っと銀子が深くため息をつく。“いいよって相手に言っといて”と総悟に言って俺たちを部屋から出す。

 

「銀子、いい加減教えろ。」

 

「ちょっと、将ちゃんとご飯食べ行くだけ。」

 

「しょうちゃんって?」

 

「将軍様。」

 

「あの将軍、まだ諦めてないのかよ。」

 

将軍様は、お忍びで城下に降りてきた時、銀子に出逢い(当時、俺と銀子は恋人同士)一目惚れしたらしい。その後、幾度となく銀子に会いに来ていたが、俺との中がわかりてっきり諦めたのかと思っていた。

 

「ちょっと、食べに行くだけだよ?50万くれるって言うし、トシも良いって。乃藍(ノラン)に逢いたいみたい。」

 

「まさか、次は乃藍(ノラン)を狙っているのか?」

 

「違うと思うよ。歳離れすぎてるし、遅くなったけどお祝い金みたいなの。お返しはしなくていいって。」

 

「で、なんで俺に隠してたんだよ。」

 

「お前にすぐ言ったら、怒るじゃん。ねぇ~乃藍(ノラン)。」

 

「うん。」

 

まぁ、怒るだろうけど……。

 

「副長、桂から手紙が来てるんですが……」

 

桂からは、頻繁に手紙が来るようになっていた。なんでも、二人に逢うときは、見逃して欲しいらしい。攘夷の奴が、俺の家に来るのもどうかと思うが……。

 

「わかった。」

 

山崎から手紙を受け取る。いつも消印がない、屯所に直接入れ込んでいる。よく、捕まらないとこっちが感心してしまう。

 

「何だって?」

 

「ちょっと、待て。」

 

乃藍(ノラン)を降ろして、手紙を読む。

 

『近いうちに、そっちに向かう。銀子に頼みたい仕事がある。』

 

「なんか、来るみたいだぞ。」

 

「えっ~、また?」

 

「エリちゃんと遊ぶ~♪」

 

「まぁ、良いんじゃぁねぇ?捕まえたいけど。」

 

 

 

「じゃあ、帰るね。」

 

「バイバイ。」

 

乃藍(ノラン)が小さな手を振り、帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなの着るのか?」

 

「うん。」

 

その後、桂が来たが結局その話は即答で銀子により、断られた。なんでも、夜の仕事のヘルプだったらしい。まぁ、俺でも断るが……。

今、銀子は将軍様と食事に行くため着物に着替えてる。しかも、ミニ。将軍様が送ってきたらしい。

 

「乃藍(ノラン)も着替えようね。」

 

「うん♪」

 

「トシも着替えてよ。行くよ。」

 

「はい。」

 

あまり乗り気じゃないんだがな。

外に出ると、黒塗りの車が停まっていた。将軍様のお迎えか。普段は、護衛で俺が運転する事が多いが、自分が運転しないなんて初めてで、少し緊張してしまう。

乃藍(ノラン)も緊張しているのか、喋らない。

 

「どうぞ。」

 

運転手がドアを開け、3人で乗る。

暫く車に揺られ、高級料亭に着く。いつも接待で使う店、だから来たがったのかと一人納得する。

 

「来たか♪」

 

満面の笑みで、将軍様が迎える。

たく、こんな着物送ってきやがって。

 

「将ちゃん、ありがとうね。」

 

「なっ!!」

 

銀子が、将軍様に抱き付いてる。

 

「そうか。気に入ってくれて余も嬉しいぞ。」

 

すっかり、営業モードになってる銀子。ムカつく。俺を迎える時には、抱き付いたりしないのに。

 

「パパ、顔怖いよ?」

 

「いつまで抱き合ってるんだよ。」

 

銀子を将軍様から離す。調子こいてんじゃないぞ。心で呟いてみる。

 

「なんだ、トシ嫉妬か?」

 

「えっ~嫉妬?」

 

「うるせぇ。」

 

部屋に行き、食事をするも落ち着かない。将軍様が、銀子の太ももを触ってる。俺にはなかなか触らせてくれないのに……イライラしながら、酒を飲む。

 

「ところで、なんでトシは銀子を旅行に連れていかないんだ?」

 

呼び捨てなのが、気に入らないが。

 

「仕事があるので……」

 

「そうだと思ってな、これ。」

 

差し出されたのは、飛行機のチケット。

 

「へぇ?」

 

俺ではなく、銀子が声をあげる。乃藍(ノラン)は、飽きたのか持ってきたぬいぐるみで遊んでる。

 

「新婚旅行と結婚式をすればいい。料金は余が出すし、場所はな、海の綺麗な南の島。勝手に決めたが、良いだろ?」

 

「将ちゃん、大好き♪」

 

再び、銀子が抱きつく。

 

「トシはさぁ、仕事にかまけて全然してくれないんだよ。」

 

「おい。いい加減にしろって銀子。」

 

「良いじゃん、減るもんじゃないし。」

 

「減るわ~!!!」

 

俺の叫び声と共に、夜は更けていった。

 

 

 

 

To be continued

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