土→土方。銀→銀子。乃→
〈銀子side〉
将ちゃんのくれた、チケットで南の島に行くことになったんだけど、お登勢のばあちゃんが“せっかくだから、二人で行きな。”って言ってくれて言葉に甘えて二人で旅行に来てます。
結婚する前も、旅行なんて行かなかったから実質的初めての旅行で浮き足立ってたんだけど………
銀「もう、いい加減機嫌直してよ。」
トシが、将ちゃんとの食事会の後、すこぶる機嫌が悪いです。そりゃ、抱き付いたのを怒っているのはわかってるけど、一応万事屋の仕事だった訳で……少しくらいサービスしても良いじゃん。
土「抱き付くことなんてなかったんじゃねぇの?俺が、仕事から帰っても抱き付いてくれないし、いってきますのチューも嫌々やってるし……」
銀「もう、旅行に来たんだから良いでしょ?
土「わかったよ。じゃあ、kissして。」
銀「も~う。」
コテージの中なので、首に手を回して口にkissする。
舌を入れられる前に、唇を離す。
土「もう少ししてくれてよくない?」
?「パパ~♪」
銀「ん?
土「居るわけないだろ?」
乃「来ちゃった。」
近「駄目だよ。
コテージのドアが開き、
土「なんで?」
近「いやな、将ちゃんが二人が結婚式するのに参列者がいなかったら、可哀想だからって真撰組総出なの。他の奴等も来てるぞ。」
土「警備は?」
近「見廻り組がするって、将ちゃんもな来たかったんだけど、松平のとっちゃんに止められちゃってな。」
銀「結婚式って本当、だったんだね。嘘かと思ってた。」
まさか、旅行と結婚式を将ちゃんがやってくれるなんて、お仕事して良かったかも。50万も貰っちゃったしね。
近「まぁ、結婚式は最終日にするみたいだし。それまで、二人で過ごしときな。」
そう言って、
銀「このホテル、真撰組で貸し切りなの?」
土「かもな。それよりさ、こんなに海綺麗なんだから、泳ぎにいかねぇ?」
銀「うん。着替え見ないでよ。」
土「今更だろ?お前の裸みたい。」
銀「馬鹿。今日はダメ、新しい水着だし着替え方よくわかんないし。」
土「そんなに際どいやつなのか?」
銀「違うもん。ただのビキニだもん。」
スーツケースから、買ったばかりのビキニを出す。
銀「ちょっと、派手かなぁ?妙と神楽と買いに行ったんだ。」
オレンジ色がベースのビキニで、夏ぽくヤシの木とか描かれてるもの。
土「目の前で着替えて♪」
銀「なんか、目がエロい。」
土「早く着替えて行こう♪」
トシが抱きついてくる。
目の前で着替えないと、許してくれないらしい。
銀「も~う。」
渋々、着ていたワンピースを脱ぐ。ほんと、エロいよな。このマヨラーは……。
銀「これでいい?」
土「…………海行くのやめようか?」
銀「ハァ?」
何訳のわかんないこと言ってるんだろう?そもそも、トシが、海に行きたいって言ったのに……。
土「そんなエロい姿、他の奴らに見せたくない。」
銀「もう、行くよ。」
バカは放っといて、一人で行こう。(浮き輪、あるよね?)
土「待ってくれよ。行くから。」
慌てて部屋を出てくるトシ、こういうところが好きなんだけど本人には言わないでおこう。
神「銀ちゃ~ん、遅いよ。」
銀「ごめ~ん。って約束してないけど?」
神「そんなこといいネ。皆待ってるよ?」
ホテルに面したビーチに出ると、近藤が砂に埋まってる。妙が、埋めたらしい。その近藤の横には、スイカが置かれていて沖田が目隠しして今にもスイカを割ろうと、近藤に近づいて行ってる。
近「やめて~!!!!」
バッサ………沖田が持っていた木の棒を振り下ろした。近藤の顔ギリギリに振り下ろされていて、砂を頭から被ってる。
土「何やってるんだ?」
トシが、一足遅れて浮き輪を持ってやって来た。私が、説明すると、ため息をつき浮き輪を私に渡したかと思うと近藤を掘り始めた。
土「少しは、懲りろよな。近藤さん。」
掘り終え、再びため息を付いた。
土「銀子、行こう♪」
眩しい笑顔で、手を引き私を波打ち際まで連れていかれた。
乃「マ~マ~!!」
山「待ってよ。
銀「ちゃんと、見ててよ。山さん。」
土「ぷっ、山さんってなんだよ。」
トシが、軽快に笑い出す。
銀「この間、ジミーが可哀想って言ったのトシだよ?」
た「銀子様、向こうで皆さんスイカを召し上がっているのですが、どうですか?」
言われた方を見ると、騒ぎながらも食べてる。
土「せっかく、二人きりになれたと思ったのに……邪魔ばかりしやがって……」
銀「食べてから入ろう?」
ぶつぶつ文句を言っているトシを宥め、皆の元へ駆け出した。
〈沖田side〉
二人にこじつけて、せっかく誘ったのになかなか二人きりになれない。公にはしてないけど、一応付き合ってるわけで……。
沖「チャイナ、向こう行かねぇ?」
岩で皆からは見えないところを指差し、耳打ちする。
神「嫌ね、お前一人で行ってくればいいアル。そのまま、帰ってこなくてもいいネ。」
可愛くねぇ~。俺なんで、こんなのを好きになったんだろう。
銀「神楽、せっかく誘ってくれてるんだから、行っておいで。」
万事屋の姐さんが、気を効かせて言ってくれる。姐さんだけは、俺たちの関係を知ってくれてる。土方の野郎にも言おうかと思ったが、姐さんに留められた。
なんでも、親バカで絶対許すはずないから……らしい。まぁ、言わなくてもいいかなぁって。
銀「これ持っていきな。」
いつ用意したんだろう?と思いながらも、スイカの入ったタッパーを渡された。
神「キャッポイ。銀ちゃんありがとね。」
土「ん?どうした?」
姐さんの横に座っていた土方の野郎が、こっちを見る。
銀「なんでもないよ。泳ぎいく?泳げないけど……」
姐さんが、土方の野郎の気を反らしてくれる。
神「仕方ないから、行ってやるね。変なことすんなよ。」
そういいながらも、顔を赤くしてる。
手を繋ぎ、岩の向こうに行く。
後ろから抱きつく。
沖「神楽………せっかく来たのに、部屋一緒じゃねぇからな。」
神「一緒にしたら、皆にバレるネ。」
沖「お前に誰も近づかねぇんなら、バラした方がよくねぇか?」
神「悲しむ奴がいるネ。」
沖「誰だよ?」
ムカつく。俺だって、神楽と結婚したいのに………なかなか首を縦に振ってくれない。俺以外に、好きな奴や付き合っている奴が居るのか?マジでそいつを殺りたい。
神「…………
沖「へぇ?」
てっきり、男だと思っていたから予想外の答えに拍子抜けする。
神「私になついてて……結婚お前としちゃったら、別に暮らすことになるアル。そしたら、泣いちゃうね。私、
沖「神楽?」
まだ、プロポーズしてないのになんで結婚の話になってるんだろ?
神「さっきから、声漏れてるネ。」
沖「マジで?」
神「だから、
沖「その前に、土方の野郎と
神「パピーはともかく、あんなアニキに知らせる必要ないネ。」
神楽が振り向いて、唇と唇があと数センチで触れあう………その時、バシャッ。水しぶきが上がる。咄嗟に身体を離す。
新「あれ?神楽ちゃんに沖田さんこんなとこで何してるんですか?」
神「空気読めないダメガネネ。」
神楽がボソッと呟く。
沖「お前こそ何やってるんでェ?」
新「魚捕ってるんですよ。姉さんが今すぐ食べたいって言い出して、魚を多く捕まえた人が、今度すまいるでの飲み代がタダになるらしいんですが、近藤さんがしつこくしていたから言ってしまっただけで、近藤さん魚を捕まえるの上手くてこのままだと本当にタダにしないといけなくなるので、って事で男性軍総出で近藤さんと対決してるんです。沖田さんも手伝ってもらえませんか?」
沖「めんどくさい、そんなこと山崎にやらせとけよ。」
神「仕方ないから、私がしてあげるネ。」
神楽が、そう言って軽く準備運動をして、海に飛び込んでいった。
一人残され、暇になったので皆がシートを広げている元の場所に戻った。
ゴォゴォゴォ~っと音を立て、水面がめくり上がる。
妙「何あれ?」
乃「ママ~怖い。」
水しぶきが治まり、徐々に見えてくる。
神「これで、私たちの勝ちアル。」
大きなソレを、軽々と持ち上げ陸に上がってくる。
銀「いやー、勝ちって神楽、ソレ、ザトウクジラだから、哺乳類であって魚じゃないから。」
神「そんなこと知ってるアル。これを見てほしいネ。」
クジラを砂浜に下ろすと、クジラの口から大量の魚が出てきた。
妙「神楽ちゃんの勝ちね。」
銀「お~い。ゴ~リラ~もう、終わったよ~」
姐さんの一声で、俺を除く男性軍が項垂れていた。
To be continued
もう、気づいていると思うけど……サブタイトルに入っている数字は話数ですよ。