※この作品はR-18です。

闘技場~囚われの性少女~   作:ルーラー

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第十話   第三ラウンド―重なりゆくペナルティ―

「――なっ!?」

 

 尻をアシモフのほうに向けて、うつ伏せになれ。

 そう命令されたミリアが、跳ねあがるように上半身を大きく起こした。

 それにペナルティが課されることはなかったが、むろん、彼女はそれに安堵してなどいられないだろう。

 

 単純に考えて、無防備すぎる。

 もちろん、仰向けに寝転がっていたときも充分に無防備だったわけだが、それでもまだ、アシモフの姿を視界に捉えることくらいはできたのだ。

 うつ伏せになってしまえば、それすらも適わなくなってしまう。十代後半の少女が躊躇(ちゅうちょ)するのは、むしろ当然のことといえるだろう。

 

 だが、これは命令。

 老人が『そうするように』と命じたことなのだ。

 そうである以上、ミリアに拒否権はない。絶対に従わなければならない。

 しかし、理解はできていても感情が邪魔をするのだろう。あろうことか少女は、アシモフに拒絶の意思を示してきた。

 

「な、なんでそこまでさせるんですか……! いくらなんでもやりすぎです!」

 

「やりすぎ? なにを言うておるか。『必要に応じて、ワシの言ったとおりの姿勢をとってもらいもする』、ワシは確かにそう言うたぞ?

 お主はそれを、かまわぬと了承したではないか」

 

「そ、それにしたって……」

 

 約束は、絶対に違(たが)えない。

 そう言ったのを思いだしたのか、ミリアは声を小さくすぼませる。

 そもそも彼女には、本来、拒否どころか躊躇すら許されてはいないのだ。

 だからミリアのこの抗議も、ただの墓穴掘りにしかなっていないはず。

 

 そのはずなのに、審判からは判定が一向に下らない。

 一体、どこまで挑戦者の肩を持つ気でいるのかと、アシモフは内心歯噛(はが)みする。

 ペナルティを課される気配がないことに気を大きくしたか、少女は声高に拒絶の感情をぶつけてきた。

 

「それにしたって、限度というものはあるでしょう! あなたの要求していることは、外道畜生(ちくしょう)にも劣るもので――」

 

『……アシモフからの指示があってから、五秒間が経過しました。速(すみ)やかに従わなかったため、これを私は、ミリア選手によるアシモフへの『抵抗』と判断させていただきます』

 

「――えっ……?」

 

 つい先ほどまでの威勢のよさはどこへいったのか。

 ミリアは瞬時にして顔を青ざめさせた。

 それに『そうきたか』と下卑(げび)た笑みを浮かべるアシモフ。

 まさかここまで唐突に、カウントダウンはおろか制止の言葉すらもなくペナルティを課しにかかるとは。

 

『異存はありますか? ミリア選手』

 

「――あ……あるに決まっているでしょう!」

 

 それはそうだろう。

 確かに審判は、アシモフの言うことには速やかかつ素直に従うように、と前もって告げていた。

 アシモフの望む行為を阻害してはならないとも、従わなければペナルティを課すとも、警告されていた。

 だが、『五秒間』などという具体的な数字は、一度たりとも明示(めいじ)されていなかったのだから。

 

「不意打ちにもほどがあります! 五秒間なんて、一度も――」

 

『ですが、ミリア選手。アシモフの指示にすぐさま従っていれば、ペナルティは課されずに済んだのですよ?

 そもそも五秒間というのは、あなたに心の準備をしてもらうための時間、多少はためらってしまっても取り返しがつくように、と設けさせていただいたものなのです』

 

「……もうちょっと、急(せ)かしてくれてもよかったんじゃないですか?」

 

『それを言うならミリア選手も、アシモフと口論をする必要はなかったのではありませんか? いま、この場において、彼の指示はあなたにとって絶対なのですから。まさか、忘れていたということはありませんよね?』

 

「そ、それは……もちろん……」

 

『ですよね。――さて、これで納得していただけましたか? ミリア選手』

 

「は、はい……」

 

『では『抵抗不可』の時間を残り三分に延長します。それと、ミリア選手は速やかにアシモフの指示に従ってください。

 なお、躊躇を続けて五秒が経過する度に、残り時間は延長されていくことになります。時間延長の度合いは、もちろん五秒間ごとに一分ずつ、ですね』

 

 もはや、唐突に課されるペナルティのほうが怖くなったのだろう。

 おずおずとではあるが、ミリアは指示されたとおりうつ伏せになり、強く目を閉じた。

 なにをされるのかと不安に身を震わせる彼女に、アシモフは嘲(あざけ)りの言葉をかける。

 

「よかったのう、観客の目から恥ずかしいところを隠せて。……どうじゃ? 冷たい地面は火照った身体に心地よいか? ん?」

 

「うぅっ……!」

 

 身動きの取れないミリアは、悔しげな声だけを響かせた。

 その反応に満足し、次いで老人は下着に包まれた桃尻を両手で撫で回しにかかる。

 愛液を舐め取ったときについた己の唾液(だえき)。それを満遍(まんべん)なく塗りこむように。

 

「――やっ……。気持ち悪っ……」

 

「ワシのほうは気持ちよいぞ? すべすべとしておって、実によい尻じゃ」

 

「そんなことを言われて、喜ぶ女性がいると思って――ひゃっ!?」

 

 口の減らないミリアを躾(しつ)けるように、アシモフはその尻を軽く叩く。

 といっても、別段激しいものではない。

 ぺちんぺちんと、その張りのよさを愉しんでいるだけだ。

 

「――んっ! やめっ! なにをっ、するんですかっ!」

 

「いやなに、単にワシがしたいことをしておるだけじゃよ」

 

 だが、それにも飽きはくる。

 否、この場合は『他にやりたいことが多すぎる』といったほうが正しいだろうか。

 桃尻を弄(もてあそ)んでいた左の掌を、合成獣(キメラ)は再び、徐々に少女の秘密の場所へと向けて這わせていく。

 その意図に気づいたのだろう、ミリアもまた、息を呑んで身を固くした。

 

 そしてアシモフが左手を、ずらされている下着の内側に侵入させようとし――

 

「ぬ? これはぬかった……」

 

 そこに至って初めて、老人は少女の股間部分と地面の間に隙間がないことに気がついた。

 そして、それを察したのはミリアも同じ。

 少しばかり陰核に刺激を受けはするが、敵に触られて容赦なく嬲(なぶ)られるよりは遥かにマシと、必死に地面に這いつくばる。

 

「むむう、おのれ……」

 

 しかし、アシモフの表情は余裕に満ちていた。

 ミリアからの攻撃は禁じられているのだから、余裕があるのは当然なのだが、その顔には『しめしめ』と言わんばかりの笑みまで浮かんでいる。

 そして、その表情が意味するところは、それから約五秒後に明らかになった。

 

『アシモフが行為を速やかに行えなくなってから、五秒間が経過しました。よって『抵抗不可』の時間を残り三分に延長させていただきます』

 

「――そ、そんなっ……!?」

 

 それは、アシモフが狙っていた展開。

 隙あらば『抵抗不可』の制限時間を延ばそうと考えている、彼の企み。

 そもそも、本当に時間をかけたくないのなら、アシモフは『四つん這いになれ』とでも命じればよかったのだ。

 

 だが、老人は敢えてその指示を出さなかった。

 彼女の行動が『抵抗』――アシモフの行為を阻害している、と判断される可能性に賭けて。

 むろん、この判定には納得しかねるものがあるのだろう、ミリアは『異存はあるか?』と問われる前から声を大にして反論を口にする。

 

「いまのは、いくらなんでもあんまりですっ! 私に『抵抗』するつもりはありませんでした! 言われさえすれば――」

 

『ミリア選手、先ほど私はこう申しあげました。アシモフにそれとなく促されたときにも、ミリア選手はそれを察知し、行為を速やかに行えるように動いてください、と』

 

「――それは……言われなくても、自分から進んでアシモフの手助けをしろ、ということですか……?」

 

『そういうことです。アシモフの補助をする気がないというのは、彼の行動を阻害しようとしているのとなんら変わりありませんので』

 

「……っ!」

 

『ミリア選手、異存は?』

 

「……ありませんっ!」

 

 半ばヤケ気味に口にして、ミリアが四つん這いの姿勢をとる。

 ぽたりぽたりと、秘所から垂れる愛液。

 それはまるで、悔し涙の代わりに流れ落ちたもののようだった。

 地面に染みを作る蜜。それすらも少女には辱めの一環(いっかん)になっているであろうに、審判は意にも介さず戦闘の続行を促す。

 

『では、残り時間は約三分。ミリア選手、ちゃんとアシモフの動きから意図を察知し、彼が望む責めを問題なく実行に移せるよう動いてくださるようお願いします。

 できなければ、また心苦しくもペナルティを課さなければならなくなってしまいますので』

 

「わかりましたよっ……!」

 

 なにが心苦しいものか、と思いながら、ミリアは審判に返した。

 そんな彼女の勇ましさを弱々しいものへと変えるべく、アシモフが背後からミリアの『弱点』へと触れる。

 

「……んっ……ふっ……」

 

 それは、優しい優しいソフトタッチ。

 しかし、いつ触られるのかわからないとなれば、これも充分に強力な責めとなる。

 

「……はっ……あ……あふっ……」

 

 指の腹でちょんちょんと秘芯を可愛がってやるアシモフと、それに熱い吐息を漏らすミリア。

 やがて、抗議するかのように少女の顔が彼のほうへと向けられた。

 それを老人は、下卑た笑みで迎え打ってやる。むろん、指を動かすこと自体は決してやめずに。

 

「どうじゃ? じかに『弱点』を好き勝手弄(いじ)くり回されておる感想は」

 

「さ……んふっ……最悪……はあっ……ですっ……!」

 

「そうかそうか。では、最高と思ってもらえるよう、『ここ』をもっと激しく責め立ててやらねばの」

 

 その言葉に、ミリアの震えが大きくなる。

 

「えっ……! そ、それは……!」

 

「遠慮はいらぬよ。――そうじゃな……。まずは、こんなのはどうじゃ?」

 

 触れるだけに留めていた指を軽く押しつけ、ゆるゆると転がしてみせるアシモフ。

 

「……やっ……これ、なに……? こんなの、知らな……ふうぅっ……」

 

 ただ触れるだけの愛撫に比べれば強く、しかし、圧迫されるよりは遥かに弱い快感。

 それを初めて与えられ、彼女は戸惑いの声を漏らした。

 それに同調するように、ぽたぽたと地面に愛液が落ちてゆく。

 

「……はああっ……やあっ……なに、こんなっ……んくぅっ……」

 

「おお、おお。実によい声で悶えてくれる。……どれ、次は振動を加えてみるとするか」

 

「……そ、それはやめ――あぁんっ!」

 

 振動を加える。

 口ではそう言いながら、アシモフはミリアの陰核を強く押し潰しにかかった。

 それに、ぷちゅっと音すら立てながら、少女の秘裂から愛液が飛び出る。

 それはまるで、強い快感に耐えられず、つい涙を流してしまったかのよう。

 

 だが、アシモフの責めは一度きり。

 すぐさま彼は指を離し、腕や脚をかくかくと震わせているミリアの様子を盗み見にかかった。

 不意打ちを食らった彼女が漏らしていたのは、「はあ、はあ……」という荒くも熱い息。

 

 おそらくは、振動という彼女にとってもっとも刺激の強い責めに備えていたからなのだろう、アシモフが想像していたよりも、ミリアにはずっと余裕があるようだった。

 むろん、押し潰すという行為そのものが『重力に逆らっての責め』であったため、威力が弱まっていたというのもあっただろうが。

 

「よく耐えられたのう。愛液を飛び散らせはしたが、その姿勢を崩さなかったのは見事の一言。しかし、逆のことをされても……呵々(かか)、果たしてお主は無事でいられるかの?」

 

 それは、つまり。

 次は、押し潰すという嘘の宣言をしたあとで陰核に振動を加える、ということをするつもりでいると言っているに他ならない。

 これは明らかにアシモフの失策だろう。

 種をばらしてしまえば、ミリアは絶対に心の準備を整えてしまう。

 そうなれば、不意打ちは不可能。彼が観客たちに披露しようとしていた少女の痴態(ちたい)は、いくらか抑えられたものになってしまう。

 

 それが理解できていないはずがないのに、アシモフは宣言どおり、再びミリアの陰核へと指を伸ばした。

 

「……っ!」

 

 そして、指先に少しだけ力を込め。

 

「じかに振動を加えるのは、これが初めてじゃな。……よい喘ぎっぷりを期待しておるぞ?」

 

「…………」

 

 身体を固くして振動に備えている彼女の秘芯を。

 

「――ふああっ!?」

 

 親指と人差し指で挟み込み、軽く摘んでみせた。

 そして、両の指でねじるように擦っていく。

 

「……あふっ……や、やあ……なにをっ……」

 

「どんな責め方をしようと、ワシの自由じゃろう? そんなことより、ほれ、もっと心地よさげに鳴いてみせい」

 

「……ふううっ……ああ……あふ……ふぅん……」

 

「おお、よい声と表情になってきたのう。よしよし、もっと擦りあげてやろう。ほれ、あられもない痴態を存分に晒すがよい」

 

「……ふああ……はぁん……や、はあっ……んふぅ……」

 

「効いておるわ、効いておるわ。どれ、そろそろ刺激をもっと強めに――この肉豆を押し潰しにかかるとするか」

 

「……ふああ……? あ、や、ふやあっ……!」

 

 声に、表情に、トロンとしたものが混じり始めてきたところで。

 彼はついに、先ほど宣言した責めを実行へと移した。

 

「……やっ、それ……やああああっ……ひゃふっ……も、だめっ……!」

 

 アシモフの指によって震わされる陰核。

 それはミリアにとって、もっとも加えられたくない責め。

 自然と彼女はうつむき、目を強く閉じて首を左右に大きく振る。

 

「……だめっ……も、それ……や、ああっ……! ……はぁんっ……!」

 

 だが、老人は責めの手を緩めない。

 これしきのことでイってしまうようならばイってしまえとでもいうように、秘芯の先に戻した指の腹を震わせる。

 ほどなく、ガクガクと痙攣(けいれん)を始めるミリアの身体。

 そして、ついに彼女は――

 

「……やめっ……くださっ……! もう、もう……だめ、だめっ……! だめえええええっ……!」

 

『えー、ただいまミリア選手がアシモフから逃げるように『前進』しました。四つん這いの体勢は保っていますが、それでも私はこれを『抵抗』と判断させていただきます。

 ――ミリア選手、異存はありますか?』

 

 ついに彼女は、絶頂の予感という恐怖を覚え、アシモフの責めから逃げだしてしまった。

 そこにかけられたのは、審判の言葉。

 挑戦者にペナルティを課さんとする、公正な言葉。

 もう、第三ラウンド開始から四度目となる、容赦のない宣告だった――。

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