※この作品はR-18です。

闘技場~囚われの性少女~   作:ルーラー

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第二十三話 第三ラウンド―翻弄される少女―

「……は、ああ……。こんなの……いつまで、続けるんですかぁ……?」

 

 両の手を強く握りしめながら、ミリアが弱々しく問いかけた。

 

「……目、閉じないって……いったのに……んっ……交換条件、ちゃんと……呑んだ、のにぃ……」

 

 少女の右の胸にある突起。

 それを摘み、二本の指の腹で撫でるように擦りあげながら、アシモフは嘆息してみせる。

 

「交換条件のひとつは、の間違いじゃろう?」

 

「……ふっ……だって、だってぇ……あ、ん……」

 

「なに、呑めぬというのなら、それはそれでよいのじゃよ。当初の予定どおり、もっとも効果的な愛撫をお主にほどこしてやれるわけじゃからな」

 

「あ、あうぅ……」

 

「そんな声を出すでない。これこそが、お主をもっともよくしてやれる方法なんじゃから」

 

 焦らしを続けながら言う老人に、ミリアは軽く目を閉じ、もどかしげに首を振る。

 

「……は、あ、ああ……だからって、いつまで……はぅん……」

 

「それはワシにもわからぬなあ。それと娘、目を閉じるのはいかんと言うたじゃろう?」

 

「つ、強く……あふっ……強く閉じては、いないじゃないですか……く、ふっ……」

 

「ほう? ならば『ルール』を変更させてもらおうかの。強くであろうと弱くであろうと、目を閉じるのは我慢じゃ。かまわぬな?」

 

 それに抗議しようというのか、ミリアが快楽にとろけた目を向けてきた。

 

「……か、かまうに決まっ……ふあ、ああ……」

 

 だがアシモフは、少女の言葉を二本の指で甘く乱す。

 そして、熱く切ない吐息を漏らし続けているミリアに語りかけた。

 

「じゃが、ワシとて鬼ではない。先ほど目を閉じたのは、まあ、見逃してやってもよいぞ?」

 

 その言葉に、右胸の中心を可愛がられている少女は表情を明るくする。

 

「……あ、ふ……ほ、本当、ですか……?」

 

「うむ。最初に『強く』と言うたのは、ワシのほうじゃったからな。こればかりは、見逃さぬわけにもいかんじゃろう。むろん、次はないがの」

 

「は、はい。わかり……ぅん……わかり、ました……」

 

 ミリアは、本当にわかっているのだろうか。

 いまの『わかりました』をもって、自分は『軽く目を閉じるのも我慢する』に同意してしまったのだと、彼女は本当に理解できているのだろうか。

 

 おそらくは、わかってなどいないだろう。

 会話の流れから、ただうなずいてしまっただけに違いない。

 またしても老人に、言葉巧みに丸め込まれてしまっただけに違いない。

 

 アシモフは愛撫を続ける。

 

「……はぅ……んっ……」

 

 少女の乳首に指の腹を這わせ、張りつめているそこを優しく優しく撫でさする。

 

「……はあ、あ……く、ふっ……」

 

 彼女の身体に、限界が訪れるまで。

 

「……ん、く……はああっ……ち、くびぃ……」

 

 なにもかもをかなぐり捨て、より強い愛撫を頼みたくなるように。

 

「……は、ふぅ……お、ねが……もっと、つよくぅ……」

 

 老人は無言を貫く。

 

「……ねえ、ほんと……いつまで、こんな……あふっ……」

 

 目を向ければ、見ただけでそうとわかるくらい、少女の太ももには力が込められていた。

 きっと、擦り合わせてしまいたいのをどうにか堪えているのだろう。

 だが、どれだけ懸命に抗ってみせようとも、アシモフが焦らすのをやめない限り、身体の火照りは強まる一方。

 代わりとばかりに忙しく握ったり開いたりしている両の手も、それだけでは気休めにもならないことだろう。

 

「……も、もう……わかり、ましたよぅ……。わかりました、からぁ……」

 

 やがて、とうとう限界まで追い込まれたのか、ミリアがそうつぶやいた。

 

「……あふっ……『ルール』、呑みます……。……両手……あ、ああ……開いたままに、しますからぁ……」

 

 しかし老人は、それに意地の悪い答えを返してやる。

 

「じゃが『ルール』の追加は、お主にとって不利なものじゃろう? なに、この『焦らし』もいつかは終わるんじゃ。無理して呑む必要など微塵もない」

 

「……いつかって、いうのは……ふ、んっ……いつ、ですかぁ……?」

 

「さあて、そればかりはワシにもわからんのう。あと数分後か、数十分後か、数時間後か……」

 

「すう、じかん……? そんな……ふああ……そんなの、やあ……やああっ……」

 

「なんにせよ、永遠にこのままということだけはない。それだけは保証してやろう。どうじゃ? これで少しは安心できたか?」

 

「……できなっ……んふっ……安心なんて、ぜんぜんっ……!」

 

 表情を切なげに歪めながら、ミリアがたどたどしく訴える。

 

「……お、ねがっ……つよくっ……つよくしてぇっ……は、ふっ……『ルール』、追加……してぇっ……!」

 

「なんじゃ? 『強くしてほしい』のではなく、『ルールを追加してほしい』のか? それがお主の本当の望みじゃったのか? まあ、どちらも同じと言われれば、そうかもしれぬが……」

 

「……ふ、は、ぁん……。おなじっ……おなじ、でしょうっ……? だからはやく、『ルール』の追加、呑ませてくださいっ……!」

 

「そこまで頼まれてしもうては、さすがに断れんのう。では、望みどおり『ルール』を追加してやるとするか。そして……どれ」

 

 つぶやくようにそう口にし、アシモフは人差し指のみを乳首に這わせた。

 そしてその指を根元へと向かわせ、ぷっくりとした乳輪に到達させる。

 むろん、刺激の弱さはそのままに。

 

「……あふぅん……ふ、あ……な、なんでぇ……」

 

「なんで、とは?」

 

 指を頂きまで戻しながらの老人の問いかけに、ミリアが喘ぎながらも答える。

 

「……んん……だって、それ……ぜんぜん強くない……あ、はあっ……」

 

「そうじゃな。じゃが、『ルール』の追加はしてやったぞ? ……これ、いま右手を軽く握ったじゃろう。それを我慢するのが、追加してやった『ルール』の内容であるはずじゃが?」

 

「……ふっ、は、ああ……その、代わりに……強くして、くれるんじゃ……?」

 

「むろん、強くしてやるとも。しばし、このまま焦らし続けてもなお、手をちゃんと開いたままにしておけるようならの」

 

「……あ、ん……いじ、わるぅ……はぅん……」

 

 そうアシモフを非難しながら、少女は両の掌に力を込めた。

 握り込むためではなく、なにをされても開いたままにするために。

 そんなミリアに、老人は弱い刺激を与えていく。

 

 まず、最初にしたように乳輪をなぞり。

 

「……んっ……ふ、また、そこっ……」

 

 指の腹が先端をかすめるように動かし。

 

「……ひんっ……急に先のほうをするのは、やめ……あ、はっ……」

 

 そして、横から乳首に指をあて。

 

「……ふ、ああ……も、もう……これ、以上はぁ……」

 

 先端から根元までにかけてを、何度となく往復させた。

 

「……はあ、あん……もう、ほんと……やめ、やめぇ……ん、んんっ……」

 

 どこまでもゆっくりと、いやらしく、執拗(しつよう)に。

 その間(かん)、一体ミリアは何度、その両の手を握りしめそうになっただろうか。

 アシモフの『いじわる』に屈しまいと、何度、指先をビクッと震わせただろうか。

 

 だが、少女は耐えた。

 一度も手を握りしめることなく、耐え抜いてみせた。

 もっとも、代わりに幾度となく首を振り、目を瞑(つむ)り、太ももを擦り合わせはしてしまっていたが。

 しかし老人は、そこには敢えて言及せずに。

 

「うむ、これなら心配はなさそうじゃの。そろそろ強めの愛撫をほどこしてやってもよいか」

 

「はあ、はあ……。ほ、本当に……?」

 

「むろんじゃ。しかし……」

 

「な、なんですか……?」

 

 しばし、考え込むような間をおいてから、アシモフは目をミリアの首筋へと向けてみせた。

 

「いやなに、その首を振るのも我慢してもらえぬものか、と思ってのう」

 

「そ、そこまでしなきゃ、駄目なんですか……?」

 

 おそらく、少女に残された『快感を逃がすための出口』は、それが最後。

 そこさえ塞いでしまえば、もう彼女には、気を紛らわせる方法などほとんど存在しないはずだ。

 だが、だからこそ、老人は前言を撤回することにした。

 

「いや、さすがに言いすぎたの。お主はもう充分に耐えた。いい加減、次の段階へと進んでやらねば」

 

 その言葉に安堵の表情を浮かべるミリア。

 そんな彼女に、アシモフは「じゃが」と続ける。

 

「口を強く閉じるのは、なんとか我慢してもらえんじゃろうか? ほれ、お主には素直に、感じたままの声を出してほしいのでの」

 

「えっ……。ま、まあ、それくらいなら……」

 

 声は、出るに任せること。

 右胸の愛撫を始める前に老人がそう言っておいたからなのか、少女は意外なくらいあっさりとアシモフの要求を受け入れた。

 それに老人は「すまぬのう」と笑みを浮かべ。

 

「さて、ではお主の望みどおり、強くしてやるとしようかの」

 

 そう言うが早いか、ミリアの乳首をピシッと弾いてみせた。

 

「――ひあっ!?」

 

 漏れ出る声。

 それと共に、早くちゃんと愛してほしい、と健気に主張していた桜色の先端が可愛らしく揺れる。

 

「ほれ、もう一度じゃ」

 

「――ひゃうんっ……!」

 

 二度目の衝撃に、少女はおとがいを跳ね上げた。

 そしてそのままの姿勢で、全身をガクガクと甘く震わせる。

 

「はあ、あ……ふあ、ああ……」

 

「どうじゃ? 焦らしの効果がよく出ておるじゃろう?」

 

 そう問いかけるアシモフに、しかし、少女からの返答はない。

 強烈な快感に突然襲われ、それどころではなくなっているのだろうか。

 そうであったとしても無理はない。

 現にいま、ミリアは。

 

「これこれ、目と口を閉じてはならぬ。手も開いたままにしておかんと」

 

 闘技場のサーヴァントが指摘したとおり、目を強く閉じ、口をキュッと引き結び、そして両手もまた、快感に耐えるかのように固く固く握りしめられているのだから。

 

 むろんそれは、反射的な行動であったに違いない。

 その証拠にミリアは、言われて初めて気がついたとばかりに、急いで目と口を開け、握っていた両手を開いてみせた。

 そしてさらに、律儀にも老人へと頭を下げてくる。

 

「す、すみません。つい……」

 

「まったく、いまからこれでは先が思いやられるのう」

 

 言って、少女の胸の先端を立て続けに三度弾くアシモフ。

 

「――ひぁんっ!? ふああっ!? はぅんっ!?」

 

 そのたびにミリアは、反射的に目を瞑り、口を強く引き結び、両の掌を強く握り込む。

 

「じゃから、いかんと言うておるに……」

 

「す、すみま――ぁんっ!? で、でもこれ――あふっ……!」

 

「なんじゃ? 強くしてやっておるというのに、まだ不満があるのか?」

 

「だって、これ、つよ――うぅんっ……! これ、つよすぎ――ひぅんっ!?」

 

「じゃが、痛みはないじゃろう? ここへの刺激に敏感になるよう、焦らしに焦らしてやったからのう」

 

 アシモフはそう言ってみせたが、むろん、それだけが理由というわけではない。

 この闘技場内に蔓延(まんえん)している媚薬。

 それが少女の肉体を犯し、痛覚をも性的な刺激へと変換させ始めているのだ。

 

 とはいえ、与えられる痛みをミリアがどれだけ『快感』と認識するのかはわからない。

 こればかりは、段階を追って強い刺激を与えていく以外、確かめる方法はなかった。

 そう、少女の反応を見ながら、文字どおりに手探りでやっていくしか術(すべ)はない。

 そしていまのところ、ミリアに痛みを覚えている様子はなかった。

 

「……た、確かに、それはそうですけど……」

 

「ならばよかろう? ほれ、もう一発」

 

「――ふぁんっ!? で、でもこれ……どうしても目と口を閉じてしまって――あっ!? ああっ……! あぁんっ……!」

 

「そこはどうにかして我慢してもらわねばな。そういう『ルール』じゃからして」

 

「は、反射的に閉じてしまって、全然、我慢できないんです……! おねが――はあっ……! もう、そこをピンピン弾くのはやめてぇっ……!」

 

 乳首を指で弾かれるたびに目や口を閉ざし、熱い吐息を漏らす少女。

 そんな彼女に懇願(こんがん)された老人は、もう一度だけ先端を強く弾き、「――ひあぁんっ!?」とミリアの目と口を閉じさせる。

 そうしてから、口を強く引き結んだままでいる少女に語りかけてやった。

 

「まあ、お主がどうしてもと言うのなら、他の愛し方をしてやってもよいがの」

 

「ど、どうしても、です……。おねがい、します……」

 

「ふむ……。確認しておくが、可愛がってほしいのは、あくまでも乳首なんじゃな?」

 

 その問いかけに、ミリアは赤くなって顔をうつむかせるも。

 

「は、はい。そうです……。もっと、乳首……可愛がって、ほしいです……」

 

 しっかりと言葉にして伝えなければ、最悪、また焦らされるとでも思ったのだろうか。

 蚊の鳴くような、いまにも消え入りそうな声ではあったものの、それでも少女は素直にうなずいた。

 それを認めたアシモフは、彼女の乳首を二本の指で摘み、ぎゅっ、ぎゅっ、と力を加えてやる。

 

「ああっ……! そ、それぇっ……!」

 

 たまらないとばかりに首を振り、快感にその身を震わせるミリア。

 ともすれば崩れ落ちそうにもなっている彼女の状態を見抜き、老人は摘んだ乳首を強く引っ張ってやった。

 むろん、圧迫する力はそのままに。

 

「んんんっ……!」

 

「これこれ、口を閉じるでない。まったく、これで何度目じゃ」

 

「そ、そこ……ひっぱっちゃ、だめえぇぇっ……!」

 

 そう言う割には、気持ちよさげに鳴く少女。

 

「ふうぅぅっ……! とれちゃっ……! ちくびっ……とれちゃうぅぅっ……!」

 

 ――この程度なら、まだ痛みを感じることはないようじゃな。

 

 ミリアの嬌声(きょうせい)を耳にしながら、アシモフは冷静にそう分析する。

 そして先端を圧迫し続けながら、彼は背中の右腕を動かした。

 

 久しく使っていなかった、背中から生えている両腕。

 その右人差し指の爪を老人は鋭く伸ばす。

 そして、二本の指で固定した、少女の可憐な乳首の頂きへと、その長く尖った爪を向けた。

 

「さあ、次にいこうかの。娘」

 

「はあ、はああ……。え……? つ、つぎって……?」

 

「いやなに、次は『これ』で乳首の先をつつき回してやろうかと思ってのう」

 

 刃物を思わせるその爪に、ミリアの顔がわずかに青ざめる。

 

「え、あ……。でも、それ……」

 

「案ずるな。怪我をさせる気など、いまのワシにはありゃせんよ。形状こそこうじゃがな、これは人間の爪とさほど変わらんのじゃ。

 それに、ワシはちゃんと言うたじゃろう? いまはできる限り優しく愛してやる、と」

 

「そ、それは、そうですが……」

 

「じゃから、お主はワシに大人しく身を委ねておれ。そうすれば、この爪のよさをしっかりとその身に刻み込んでやろう」

 

「ほ、本当に、それで気持ちよくなれるんですか……?」

 

「むろんじゃとも。そう、すぐにまた身悶え、甘い声を漏らし、股間から美酒のごとき女の蜜を溢れさせることになる」

 

「そ、そういう言い方は……。せめて、『感じる』と言ってください……」

 

 頬を赤く染めながら、少女がそんなことを言う。

 強制されたわけでもないのに、まさかミリアがそんな言葉を口にするとは、と内心で驚くアシモフ。

 そして、順調に感覚が麻痺してきている少女に、彼はニヤニヤと笑みを向けてやった。

 

「じゃが、敢えていやらしい物言いにしてやったほうが興奮するじゃろう? ……おっと、じゃからといって太ももを擦り合わせるでない。ほれ、我慢じゃ我慢」

 

「は、はい……。すみません。つい……」

 

「まあ、よい。――では、そろそろ始めようかの」

 

「――んっ……!」

 

 そして、老人は。

 その桜色の先端を決して逃がさぬよう、もう一度力を込めてしっかりと固定し。

 ゆっくりと、長く尖らせた爪を右胸の頂きへと近づけていくのだった――。

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