ミリアを陰核責めから解放する代わりに、老人が提示した交換条件。
それは、第三ラウンドの開始から五分間を、黙ってアシモフのいいように
それに一切の抵抗をせず、ただおとなしく耐え続けること。
そんな、悪意に満ち満ちたものだった。
「そうそう、必要に応じて、ワシの言ったとおりの姿勢をとってもらいもするぞ? それもかまわぬか?」
もちろん、彼女からしてみれば大いにかまうに違いない。
だが断ると口にされれば、アシモフはすぐにでも陰核責めを再開させるつもりでいる。
そんなこともわからないミリアではないはずだ。
そんな彼の想像どおり、少女は
「……わかり、ました。五分間、耐えればいいんですね? そのあとは、反撃に転じても……いいんですよね?」
「できるのならば、な。――とはいっても、いまはまだ第二ラウンドじゃ。いまなら、いくらでも反撃してきてもらってかまわんぞ?」
もっとも、いまのミリアはそれができる状態にないだろう。
両足首は蛇の胴体に固定され。
彼女の胴はアシモフの二本の腕に捕まえられ。
自由に動かせるのは、両腕と首くらいになってしまっているのだから。
その両腕とてアシモフがその気になれば、彼が背中から生やしている腕ですぐさま封じてしまえる。
それくらいのこと、ミリアだって気づいているに違いない。
だからなのか彼女には、無駄な抵抗をする気はないようだった。
アシモフ自身が言ったのだ。
第三ラウンドの開始から五分間は、一切の抵抗をするな、と。
それはすなわち、このラウンドに限り、彼にはミリアを敗北させる気がないということだ。
だから、このラウンドでの決着を、ミリアは捨てることにした。
第三ラウンドでの五分間を耐えきり、そののちに勝利してみせよう、と。
そんなミリアの思考を見抜いた老人は、おとなしく彼女のタイツの中から手を抜いた。
「言っておくが、情けをかけるのは今回限りじゃぞ。次からはお主の弱点を狙われぬよう、充分に注意を払いながら戦うことじゃ。むろん、第三ラウンドの開始から五分間に限っては、気をつけたところでどうすることもできんじゃろうが」
それは、すなわち。
第三ラウンドの開始時には、無抵抗でいるミリアの『少女』の部分を集中的に狙わせてもらう、と。
そういう宣言に他ならなかった。
だが、それにミリアが異を唱えることはない。
あまりにも強すぎる快感から生まれた、一時の恐怖。
それから逃れるため、彼女は条件を呑んだのだから。
第三ラウンドの開始時には、あれと同じかそれ以上の責めが行われるのだと、ミリアはミリアなりに覚悟を固めていたのだ。
むろん彼女の覚悟など、アシモフが行おうと考えている責めの内容を知る者からすれば、非常に甘いものではあるのだが。
ふと思い立ち、アシモフは自分の親指と人差し指をくっつけたり離したりしてみせた。
彼の指先に付着しているのは、少女の秘裂から漏れ出てきた、
ゆえに、親指と人差し指をくっつけたり離したりする度に、その液体は二本の指の間で糸を引く。
それをミリアと観客たちの両方に見せつけようと、アシモフは右手をミリアの顔の前へと持っていった。
「なんの、つもりです?」
ミリアが頬を赤くしながら尋ねてくる。
それがどんな液体であるかは知らずとも、恥ずべきものであることは理解できたのだろう。
「いや、なに。この液体がなんなのか、お主に教えてやろうかと思っての」
「――いりません」
「そう言うでない。しかしまあ、なんとも
「そういうことを言うのは――」
「これはの、愛液というんじゃよ。女が愛されたときにのみ股間から垂らす、分泌液の一種じゃ」
「愛されたときに、のみ……」
「そうじゃとも。現に、お主とてワシに愛されて……ほれ、こうして垂らすばかりでは飽き足らず、溢れさせてしもうたじゃろう?」
「わ、私はあなたに愛されてなんかいませんっ!」
「では、なぜこんなものが漏れ出てしもうたのかのう? 気持ちよくなれば、相手が誰であっても愛液を溢れさせてしまうほど、お主は淫乱じゃということか?」
「そ、そんなわけ……! と、とにかく! その指の動きをいますぐやめてください!
「汚いもなにも、これはお主の中から溢れ出てきたものなんじゃがなあ。親指と人差し指を離す度に糸を引くこれが、そこまで見るに耐えんのか?」
「あ、当たり前です! 私の……その、それを……そんな、
「ふむ、そうか。この責めはもう、このあたりで
「温い、責め……?」
「うむ。しかし、もっと激しい責めを望むというのなら、ちゃんと応えてやらねばなるまいて」
しゅるり、と。
ミリアの両足首を戒めていた蛇が動き、唐突にその拘束を解いた。
しかし、安心はできまい。
その蛇が次に向かったのは、
「なっ!? そこはもう狙わないって……! 気が変わった、とか言うつもりではないでしょうね!?」
「気など変わっておらんよ。それに、お主の弱点を責める気もないから安心せい」
「安心なんて、できるわけが……!」
ミリアの抗議を遮るように。
蛇がタイツの股間部分に食いついた。
先ほどと違い、いま、この蛇の口内には牙がある。
それを用いて蛇は、タイツを、その内側にある下着ごと食いちぎった。
「やああああっ!」
ついに観客の視線に晒される少女の
大いに沸く貴族たちを
ほどなく、手で隠せばいいという思考が生まれるも、その頃にはアシモフの両腕が彼女の両手の自由を奪っていた。
「離してくださいっ! 手首、離してぇっ!」
「そう恥ずかしがらずに見せてやれ。一本の毛も生えておらぬ、綺麗な秘所じゃぞ?」
「いやあああっ!」
アシモフに声をかけられ、さらに脚を暴れさせるミリア。
しかし老人の責めは、彼女の秘部を観客に見せつけるだけでは終わらない。
いや、むしろここからが本番といえた。
――ちろちろと、音がする。
ミリアの内もものあたりで、ちろちろと。
舌を
そして――
「――ひんっ!?」
ぺろり、と。
蛇は、少女の内ももに伝っていた愛液を舐めとった。
そうされて初めて、彼女は自分がなにをされているのかを知ることなる。
「な、なんてところを舐めて――」
「
「えっ!? まさか、あなたにも味がわかるんですか!? 舐めたのは蛇のほうなのに――ひぅっ!?」
「むろんじゃ。蛇はワシの一部じゃぞ? どうしてその味覚が共有できぬと思う? ああ、味覚だけではないぞ。その気になれば、五感すべてを共有できる」
「……そんな――ひゃうっ!? ――ひぅんっ! そ、そんなに舐めな――ひうぅっ!」
「もっとも、視覚の共有だけは滅多に行わないがの。あれは隙ができやすくていかん」
敏感な内ももを舐められる度に声を漏らすミリア。
そんな彼女を尻目に、アシモフはそんなことをのたまう。
それから、もう手を離しても抵抗はしないだろうと踏んだアシモフは、右手を少女の手首から離し、その指先を自分の口許へと持っていき――。
「うむ、こちらも美味じゃな。――娘よ、このような極上の酒を造りだすことのできる己の身体、存分に誇るがよい」
「――ひんっ! な、なにを――ひあっ!? か、勝手なことを――ひぅっ!?」
「言うたじゃろう? 第一ラウンドの開始時に。
そしてワシの好物とは、女じゃ。そう、ちょうどお主のような、若い生娘じゃ」
分泌される愛液は、上質な酒。
その柔らかな肉体と、愛撫の度に漏らされる喘ぎ声は、上等な
そして、その身にまとう服や鎧は、極上の品を食すまでの過程に敢えて敷いた、ほんのわずかな障害。
抵抗されればされるほど、
それがアシモフの、『女』に対する認識だった。
「――ひゃんっ!? もう、いい加減――ひうっ! しつこ――ふあっ!?」
女は
服や鎧といった『
ぷりぷりとした中身を外気に晒し。
思うがままに、思いつくすべての方法で、心ゆくまで食らい尽くす。
蟹と違うのは、その秘裂から酒まで飲めてしまうことくらいだろうか。
「もう、もう……垂れてなんか――ひゃうっ! ない――はあっ……! ない、でしょうっ……!」
そんなことはどうでもいいとばかりに、蛇はその舌を少女の内ももに這わせ続ける。
重要なのは愛液の有無ではなく、ミリアの肉体を舐め回すという行為そのものなのだから。
しかし、アシモフはがっつかない。
少しずつ肌を露出させ、時間をかけて少女の肉体を味わってゆく。
その恥じらいの反応も含めて、味わってゆく。
「それはそうと娘、お主がいうところの『弱点』を責められとるわけでも、胸の頂きを
「なっ!? その声を出させて――ひゃん!? いるのは――んっ! 誰、ですかっ……!」
「おお、言われてみればそうじゃな。これは済まんことをした。せめてもの詫びに、喘ぐのも致し方なしというところに責めの場所を変えてやろう」
「そっ、そういうことを言っているんじゃ……!」
ミリアの反論を聞き流し、アシモフは背中から生えている右手の爪を鋭く伸ばした。
そして彼女の右手首を解放し、自らの右手の指先を少女の胸元へと持っていく。
「――っ……!」
アシモフの思惑を察し、息を呑むミリア。
そんな間を敢えて彼女に与えてから、彼はミリアの青い服の胸元に、つつーっと一筋の切れ目を入れた。
そこから露出する、少女の瑞々しい肌と、見てくれといわんばかりに勃ちあがっている桃色の乳首。
「あっ……」
必然、観客たちの視線はそこへと集中し。
ミリアはミリアで、それらを意識の外へ追い出そうと、観客席から必死に顔を背けようとした。
だが、ここは円形の闘技場。
どこに視線を逸らそうとも、観客の姿は嫌でも目に入ってしまう。
おそらくは、その数多くの視線に動揺しきっていたのだろう。
アシモフが秘所を暴いたときと同様、ミリアは胸元を右の手で隠そうとはしなかった。
ただただ羞恥に身体を揺らし、観客たちと目が合わないよう、首を左右に動かすだけ。
やがて、目尻を赤く染めながら伏し目がちになり、ミリアは地面に視線を固定する。
そして、落ち着きを取り戻すためになのか、「すう……はあ……」と深く息をし――
「――ふあっ!?」
――その呼吸を、意地悪くアシモフが乱した。
彼女の胸元には、老人が忍び寄らせていた蛇の姿。
彼はその蛇に、桃色の可憐な
「……ん……あ……そこっ……ああ……舐めな……くふぅっ……」
ちろちろと、少女の右胸にある輪を責める蛇。
しかし、先端の尖りきっている場所へと舌を伸ばすことは絶対にしない。
舐めるのは、あくまでもその乳輪だけだ。
焦らすように、その口から漏れ出る声を愉しむように、蛇は何度となくそこに円を描く。
「……舐めないで……ふあ……ああ……舐めな、いで……ふうっ……くださぁ……ふああっ……!」
冷静な思考を削りとるべく、休みなく乳輪を舐め続ける蛇。
彼女は快感に力なく
「……んあっ……ふ……んくっ……だ、だめ……あ……ぁん……」
それを満足げに眺めながら、アシモフは少女に問いかけた。
「ところで娘よ、お主には自由になる右腕があるはずじゃが。指のひとつも加えれば、少しはマシにもなるのではないか?」
むろん、そんなわけがない。
その姿は、アシモフと観客たちをさらに欲情させてしまうだけだ。
しかし、思考に
「……っ! ……んっ……っ……っっ……! ……んくっ……ふ……ぅんっ……!」
人差し指を加えて、声を漏らすまいと必死に耐える可憐な美少女。
おとがいを上げ、瞳を閉じたまま力なく首を左右に振り、その度に長い銀色の髪が揺れる。
少女の桃色に染まった肌は、火照りきっているであろうことを容易に想像させ、その身体を伝う汗の匂いが、さらにアシモフや観客たちの興奮を誘った。
ねちねちと責める蛇の舌は、一向に少女の乳輪から離れない。
動かしているアシモフに、別の責めへ転じようという意思がない。
尖りきった先端の周囲にある、桃色の乳輪。
汗の中に少女の味が混じった甘美なそれを、このラウンドが終わるまで味わい続けていたい。
いまのアシモフの頭には、そのことしか存在していなかった。
いや、それは微妙に違うのかもしれない。
どうすれば、この円形のぷっくりとした果肉を、より美味なる方法で食すことができるだろうか。
そんな思考が、アシモフの中には常にあるのだから。
そして、ミリアという少女をより美味しく味わう方法をいくつも頭の中に思い浮かべ。
彼はそのうちのひとつを選ぶと、すぐさま実行へと移したのだった――。