私が夢叶に想いを告白してから数週間。すっかり夏休みは終了し、残暑とほのかに香る秋風を感じながら日常を送っていた。ただ……
「見た? 最近の三橋さん。八坂さんにべったりなのよ?」
「知ってる! 隣のクラスのイケメンと付き合ってたはずなのにね」
「そうそう。夏休みに何があったんだろうね?」
「しかも、その彼は二学期付けで退学したんでしょ?」
「そうなの!? ショックだわぁ」
「じゃあ、三橋さんは八坂さんに乗り換えたってわけ?」
「えぇ……じゃあ三橋さんってソッチ系なの?」
「いやぁ……八坂さんが、じゃない?」
「ううん。三橋さんが積極的なの」
「なんで?」
「私見たの、三橋さんが八坂さんをトイレに連れて行くの」
「いや、私らだってトイレ一緒に行くじゃん?」
「違うの! 同じ個室に八坂さんを連れ込む三橋さんを見ちゃったの!」
「なにそれガチやん!」
「でしょ!?」
「え、二人何してたの?」
「隣の個室に入ったんだけど、めっちゃ変な音が聞えてくるの」
「うはぁ、禁断の恋ってやつ?」
「何でそんなにテンション上がってるの?」
「え、そういうの嫌い?」
「きもいよぉ」
「でも八坂さんも満更じゃなさそうなんでしょ?」
「そうそう。でも、よく分からないけど……たまに申し訳無さそうな顔してた」
「よく見てるねぇ」
「あの二人、最近は良くも悪くも目立つからねぇ」
「やっぱ何か裏があるんだろうね、あの二人」
「まぁ、あんまり関わらないほうがいいかも」
「ごめんね、夢叶……私のせいで」
「何で謝るの? 私の隣には葉月がいれば大丈夫だよ?」
私の歪んだ愛のせいで、夢叶はすっかり壊れてしまった。そのせいで、夢叶は私以外の人間にひどく無関心になってしまった。
その一方で、夢叶の私への依存は増すばかりで、私に欲求を満たすようにせがむ彼女と一緒にトイレでキスや愛撫の応酬を繰り返すうちに、どんどんとクラスの人間は遠退いていしまった。本当はこんな状況、ダメなはずなのに……夢叶を独占できることに悦びを感じてしまう自分がひどく嫌いになった。
「ねぇ葉月? えっちしたいなぁ。私、今日はパンツの着替えも持ってきたんだよぉ。いっそ、保健室行く?」
小首を傾げて上目遣い。あざとい程に愛らしい表情で私を誘う夢叶。私が生み出してしまった淫靡な夢叶に……今度は私が壊されていく。その歪んだ愛に、私が私でなくなるまで。それでも構わない。
「ね、しようよ。葉月」
「もちろん。だって夢叶が大好きだから」
だって……夢叶が私を求めてくれることが、私にとって最大の悦びなのだから。
ここまでがなろう版に字数調整や伏字解除等でR18仕様になったものです。
次回からは、ガチレズセックスにおける練習みたくなってしまいますが、いろんなシチュに挑戦してみたいものです。
ただ、私自身、これから尋常でなく急がしい時期を迎えるので、月に1度更新できれば良いほうかと。申し訳ない限りです。
取り敢えず、本編は完結です! ありがとうございました。