「提督……すごく眠いです」
綾波型10番艦である潮の、本当に眠そうな声が提督室に響く。
「ここは我慢だ、潮。もう2時間もペンを走らせれば資料はまとまる」
「2時間……無理です」
潮はわがままを行動には示さないが、いかにも嫌そうな声である。
かく言う私も眠くて仕方ない。
何せこの2日間は寝ずに、次の邀撃作戦に使用する為の資料を作製しているのだから。
そもそもこの邀撃作戦用の資料は、1週間前から私や一部の艦娘達の自由時間や睡眠時間を削って作っているものである故に、我々の大切な仕事の結晶なのだ。
だからどれだけ可愛いくて優しい潮であろうとも、今回ばかりは眠るのを我慢して作って貰うしかない。
「眠いならそこにあるノド飴なんかどうだ。
ハッカの味がスーッとして、目も少しは覚めるぞ」
「……すう」
「は?」
横を振り返れば潮が、秘書官の任に着く艦娘達の為に用意した小さめな机にうつ伏せ、ぐっすりと寝落ちてしていた。
「起きなさい!」
「……うあ~」
私は少し声を荒げてみたが、潮は妙な唸りを上げるだけで起きる気配がない。
そこで怒りが込み上げて怒鳴りたくなった私ではあるが、冷静になって資料の進捗状況を確認し、これなら私だけでも後3時間もあれば完成するだろうと考え直し、大きな溜息を吐いた。
「はあ……今は深夜2時。朝5時には完成するな。これなら明日の邀撃作戦にも影響は無いだろう」
少し時間があると考えた私は、休憩がてら濃いめのコーヒーを淹れて、ズズリと飲み始めた。
「ていとく〜……たまには潮も外に……むにゃむにゃ」
ムニャムニャと何か言っている潮の横顔が、コーヒーを飲む私の目に入る。
「ふふ、無邪気で可愛いな……!?」
ふと潮の顎の下辺りを見ると、彼女の大きな乳房が作る谷間が、奥深くまで見えているでは無いか。
しかも1週間自由な時間が無かった私とは、つまり性処理も行ってない野獣の様な存在であり、その罪深な谷間を見てしまっただけでも私の単装砲がそそり勃ってしまうのだ。
「まずい、待てよ私! 相手はまだ子供……いや、しかし!」
1人で単装砲をギンギンにさせ動揺していた私は、とにかく落ち着く為に一度深呼吸した。
「そうだ……今の時間は深夜2時、提督室には誰も来ない……よしっ!」
もはや睡眠不足続きによるアドレナリンの爆発で、私の頭はおかしくなっていたのだろう。
気付けば私は、潮の柔らかな谷間に右手の五指を突っ込み、その柔らかく温かい感触にしばらく入り浸ってしまったのだ。
「うあ……なんて柔らかい……頭が飛びそうだ」
潮の甘い熱を感じる度に、私の単装砲は更に大きく膨れ上がり、もはや発射寸前に陥りそうで仕方なかった。
私は意識せずに突っ込んだ五指をぐにぐにと動かし、潮っぱいの柔らかさと温もりを欲望のまま堪能してしまった。
「んにゃぁっ!」
「!?」
あまりに指を強く動かしたせいか潮から艶やかな声が上がった。
心臓が飛び出る程に驚いた私は即座に五指を引っこ抜き、何食わぬ顔でコーヒーを飲み直す。
取手を掴む手はガチガチと震え続けていたが。
「あ……提督、ごめんなさい! 潮、気付いたら寝てしまいました……」
「い、いや、いいんだよ別に……。これからは気を付けるんだぞ」
私の声は、罪悪感で震え上がっている。
「? はい……ありがとうございます。提督は優しくていい方です」
「ははは……そんな事はないぞ」
人を疑う事を知らない潮の純真無垢さが、逆に私の良心をグサリと突き刺してくれる。
「さ、さあ仕事を続けるぞ、潮!」
「は、はいっ。よろしくお願いします!」
私は、先ほどしてしまった過ちを後悔しながらも、資料作製の続きを再び始める。
もちろん、潮の感触が頭に残ってほとんど仕事に身が入らなかった。
だが今回の過ちのせいで私は、まさか他の艦娘達から尊厳を極限まで壊される扱いを受けるとは、まだ知る由も無かった。
○
朝の7時にやっと資料が完成し、私は急いで司令部へと駆け込んだ。
無事に資料の内容を部下達にも伝え終えた事だし、次の邀撃作戦は完全勝利で事が進む筈である。
資料を作り終えた心労と潮に手を出してしまった良心の呵責によって心底疲れきった私は、邀撃作戦に出撃した艦娘達を送り向かう事なく提督室に戻り、制服も脱がないままベッドへバタリと倒れこんでしまう。
「はあ……フカフカだあ。今日はもうこのまま寝るぞ」
体を洗いたい気持ちもあったが、眠気がそれを凌駕して、どうでもよくなってしまう。
「ご主人様〜」
「んあ?」
まさに寝落ちしそうになったその時、本日の秘書官である綾波型9番艦の漣が、私の部屋に入ってきた。
「ああ、今日は漣の番か……私は寝る。仕事もしばらく無いし好きにしててくれ」
「ところがどっこい♪ そうはいきませんよ〜?」
漣の顔には、何か悪戯でも考えてる様な悪い表情が出ている。
「あまりふざけるな。私は今、死ぬほど眠いんだ」
「あれれ、そんな態度取っていいのですぞ〜?」
「何がだ……?」
私はふと、昨日潮にしてしまった事を思い出してしまう。
「漣、知ってるんですよお〜? ご主人様が潮ちゃんのおっぱいにイケナイ事したったって〜」
「な、なんでそれを!」
私は眠気など何処かへ吹っ飛び、ベッドから飛び上がって漣の両肩を掴んだ。
「ちょっと、痛いから離してよ……ご主人様!」
「うぎゃあっ!?」
漣が何の悪びれも無く、私の股間を膝蹴りした。
そのあまりの激痛で、私は床をゴロゴロと転がってしまう。
「ねえ、ご主人様あ〜。
この事、潮ちゃんや他の艦娘さん達にも知られたくないでしょ〜?」
「あ、当たり前だ!」
漣の口元がニヤーっと、面白いぐらい裂けている気がした。
「えへへっ、じゃあご主人様〜。今から漣と面白い事して遊ぼうよ?」
「何を……する気だ?」
漣は満面の笑顔で、後ろに隠していた長くて太く浅黒い棒状の何かを私に見せびらかす。
「テーッテレーッテ、テレテレー、デッデン!」
「そ、それは——!」
奇天烈な効果音をひたすら明るく口ずさむと共に、ウネウネ動くソレを私に近付ける。
「ウナギ型バーイブレーショーン!」
「お前、そんな物どこで!」
「でゅっふっふ、自分用にと夕張さんに造って貰った逸品なのね〜」
私は漣がその蠢くウナギを使用している状況を想像し、緊張状態にも関わらず単装砲をいきり勃たせてしまう。
「わっ、大っきいね〜ご主人様の!
……漣でエッチな事、想像してくれたのかにゃ〜?」
「さ、漣が悪いんだぞ」
「キャハッ、その態度可愛い〜! ますます虐めたくなっちゃいます☆」
「ちょ——漣、やめろ!」
「抵抗したらバラすますよ、全力で」
「くっ……」
漣は抵抗できない私から制服のズボンとパンツを脱ぎ下ろした。
「うわっ、ご主人様の……臭いきっつーい!」
「悪かったな……風呂に入る時間すら無かったんだ」
「まっ、構わないよ☆ じゃご主人様っ、お尻をこっちに向けて?」
「おい、お前まさか!?」
「いいから向けなされ〜!」
「うおっ!?」
私の腰に正面から両手を回した漣は体をグルリと一回転させ、丸出しになった私の尻を突き出させてくれた。
「さあご主人様〜、リラッークスしてなのね」
「や、やめろ!」
私の肛門に、冷たい感触がヒタリと当たる。
それから、漣の「ソイヤーっ!」という楽しげな声と共に、私の腸内に向かって蠢くウナギが容赦無く入り込んでいった。
「ぐわあああ——っ!」
ズブズブと入り込む度に、私の腸内は激痛と窮屈感、それと不思議な快感が混じり、勃って欲しくもないのに単装砲がはち切れんばかりに勃ちきってしまう。
「いいねいいね〜、これってぇ……甲勲章ものですお〜!」
「はあ……はあ……もう満足しただろう……抜いてくれよ」
「ダァーメ☆ これからご主人様には、その姿のまま1日を座って過ごして貰うんですから〜」
そう言う漣は尿瓶を背中から出しており、ズボンとパンツが何処にも見当たらなかった。
「ウソ……だろう?」
「因みに〜……それっ!」
「うがっ——!」
漣が手に握っている謎のボタンを押すと、腸内にあるウナギがぐりんぐりんと強めに揺れた。
そのあまりの衝撃で私は、溜め込んでいた単装砲から一発、何もない提督室の床を汚すように発射してしまう。
「わおっ☆ 5メートルは飛んだかな?」
「ぐぬっ……ふおぉう……」
「あーあ、我慢してたらシコシコドピュッ☆ してあげようかと思ったのに〜」
漣は相も変わらず笑顔で拳を握り、リズミカルに縦へ振っていた。
「もう……許してくれ、お願いだから」
「イケませーん、潮ちゃんを汚した罪は重いのですぞ」
それを言われたら私は何も言い返せない。
歯を食い縛り、ただ耐えるだけだ。
「分かった……漣の好きにしろ」
「えへへっ、ではではっ☆ 本日も大変なお仕事よろしくお願いしまーっす!」
漣の眩しすぎる笑顔の裏には、私に対する悪意がヒシヒシと感じられた。