現在時刻は午後5時。
私はとある人へ挨拶しに行く為、出かける準備をしていた。
「向こうで買った土産もある、失礼な格好でもない。さて、私は少し出掛けるから、皆は渚の世話を頼むぞ?」
「はい、渚ちゃんの事は、潮達にお任せください」
「行ってらっしゃい、提督」
「失礼するんじゃないわよ」
漣を除く3人は素直に私を見送るが、漣だけは不機嫌そうに頬を膨らます。
「漣も挨拶したいのに……ご主人様のイジワル」
「申し訳ないがお義父さんの心臓は弱くてな。あまり吃驚させられんよ」
実際そうだが、それ以上に4人を連れて行きたくない理由があった。
「それなら仕方ないですけど……分かりました。漣、良い子にして待ってます!」
「ああ、是非とも頼むぞ」
いつもの癖で漣の頭を撫でると、彼女は嬉しそうに笑う。
「えへへっ、気を付けてくださいませ〜」
私は4人に見送られながら、実家を後にした。
実家から10分も歩けば淑江の父上である、お義父さんの働く診療所に辿り着き、中へ入った私は「お義父さん、お久しぶりです」と挨拶した。
「おお、帰っとったか。相変わらず元気しとるかね?」
「ええ、健康過ぎて恐ろしい程ですよ」
つい最近気を失ったように、いつ倒れるか分からないのだから。
「さあ、遠慮なく座りなさい」
「では失礼します——こちら、お土産です」
「おお、いつものサブレかい。ありがとうね」
「お義父さん、お好きですからね」
「ほほ、飽きが来なくてな。ところで君、去年より随分と背中が逞しくなったね」
「はあ、そうでしょうか?」
「うむ、背負う責任が増えたと言うかの……おお、そういう事か。ほほほっ!」
お義父さんは心底楽しそうに笑うが、嫌な予感がする。
「どうしました、いきなり?」
「君、山ほどおなごを抱いとるな」
正に嫌な予感的中である。
お義父さんの悪い癖で、やたらと女性関係に鋭いうえ大の女好きだから、あの4人、特に漣を連れて行きたくはなかったのだ。
「お義父さん、直球が過ぎますよ?」
「ほほほ、すまんね。とにかく健全に生きていて何よりだよ」
「いえ、健全では……」
どう考えても真逆なのだから。
「何せ淑江が亡くなってからと言うもの、ずっと女っ気が無かったからね」
「いえ。私もあの日から1年経ち、渚の為にも再婚を考えていた筈なのですが……」
「ふむ、優しい君らしいね」
「とんでもありません」
「そうだね、ひとつ良い事を教えようか?」
お義父さんが私に真面目な目線を向けつつ、ポンと両肩に手を乗せては盛大に破顔した。
「ほほほほっ! 君は今、人生で一番輝いておるよ!」
「は、はあ……」
「だったら迷わずその人生を歩みなさい。何、淑江に叱られそうならば私のせいにすれば良い!」
「それはちょっと、お義父さんに失礼ですので……」
「大丈夫だよ。元気に悪さしとるお前の姿を見て、確かに淑江は激怒するかも知れんが、すぐにどうでもよくなり笑って許してくれるよ」
なんと無責任な発言だろうか。
しかし、私もその意見に同意してしまう程の魅力が確かにあった。
「本当にそうだと良いのですが」
「ただし、愛情が微塵も無いまぐわいは絶対に禁止だぞ!」
お義父さんの言葉が、私の胸にグサリと突き刺さる。
「ええ、気を付けますが……微塵の愛情とは?」
「なに、感じる行為は人それぞれと言う事だよ」
「そうですか」
「ほほほっ。何にせよ……大切な娘をこんなにも想ってくれて、ありがとうね?」
「いえ、こちらこそありがとうございます。淑江から沢山の愛を貰い、真面目な生き方も学んだのですから」
その後も引き続いて最近の若い女性の間で何が流行りなのかという話題で会話を弾ませていると、あっという間に1時間が経過し、私は別れの挨拶を告げて実家へと戻ったのだ。
「ただいま……この香りは晩飯か?」
戸を開ければ、鰤と大根を醤油で煮詰めた様な良い香りが鼻腔をくすぐる。
「父ちゃん、おかえりー!」
「お帰りなさいませ、ご主人様〜!」
「うおっ——」
私が香りに夢中になっていると、渚と漣が勢い良く私へ抱き着いてきた。
「ああ、ただいま」
「父ちゃん、はらへったぞー!」
「ご主人様、ただいま皆で協力して御飯を作っておりますので、しばらく居間で休んでいてくださいまし〜」
「なるほど、だから割烹着を着ているのか。手伝わなくて大丈夫か?」
「問題あーりません! ご主人様はリラックスしてて〜」
少しでも潮の割烹着姿が見たかっただけなのだが、ここまで気を使われては居間へ行かざるを得ない。
「分かった、休ませて貰うよ」
「ご主人様、ついでに渚ちゃんをよろしく〜」
「よろしくー!」
「ああ、父ちゃんと遊ぼうか」
「うん、あそぼー!」
居間で渚の遊び相手になってから早くも20分後、実に美味そうな人数分のブリ大根が乗る御盆を持った潮と朧がやって来た。
「提督、お待たせしました」
「お婆ちゃんから、ある材料なんでも使っていいので晩御飯作ってと盛大に言われましたので、遠慮なく」
「そうか、ならば仕方ないな」
それにしても潮の割烹着姿は、やはり堪らない。
思わず涙が出そうな程である。
「ちょっとクソ提督、なんでそんな気持ち悪い顔してるわけ?」
そんな時、漣と一緒に粗の味噌汁を遅れて運んで来た曙が、苛立ちながら言った。
「な、なんの事だ……」
「まあそうよね、潮はあたし達とは違うものね!」
何故か分からないが、曙はやたらと私に絡む。
「曙ちゃん、どうしたの?」
「潮……ごめん、なんでもない。あたし、ちょっとイライラしすぎで疲れてるのかも」
「そうなの……。少し休まなくて大丈夫?」
「ええ、平気よ。ありがと」
潮の気遣いで曙の怒りは収まったが、どうも腑に落ちない。
美味しそうなブリ大根と粗の味噌汁が並ぶちゃぶ台の周りに、第七駆逐隊の4人、渚と私が結集すれば、楽しい雰囲気伴う夕食会が幕を開く。
全員が頂きますと一斉に声を出し、料理に手を付けた。
「うーん、この大根の煮付け具合、完璧です!」
「鰤との相性も抜群だね」
「ええ、この粗汁も悪くないわ」
「ごはんも美味しくて、全然箸が止まりませんぞー☆」
「うまいぞー!」
皆が楽しそうに食事を楽しんでいて何よりだ。
「うむ、本当に美味いぞ。みんな、ありがとうな?」
「いえ、そんな!」
「アタシ達は好きな料理作って、食べさせて貰っているだけですし」
「それでも嬉しいのだ。こんなに美味い料理を、わいわいと食べられるのだから」
潮と朧が、照れ臭そうに目を逸らす。
「ま、こんくらいでクソ提督が喜ぶなら安いもんでしょ」
「えへへ、そーだね〜。素直になれない曙ちゃ〜ん☆」
「なっ——うっさいわね! この色ボケ駆逐艦!」
「んまっ——なんて失礼な事を!」
何故か言い合いを始める曙と漣だが、喧嘩するほど仲が良いのだろう。
とは言え、潮が困っているし止めなければ。
「こら、食事時ぐらい喧嘩は止めなさい」
「うっ……悪かったわね」
「ごめんなさーい……」
こうして言う事を聞いてくれるだけ、2人とも良い子である。
楽しい夕食会も1時間経てばあっという間に終了し、渚の相手を朧と曙に任せ、私は潮と共に食器の片付けを行っていた。
いたのだが、何を話して良いのか分からず、互いに黙していた。
「あの、提督?」
「ああ、どうした」
先に沈黙を破った潮に、私はそれとなく返事した。
「提督は、淑江さんに会えなくて寂しく、ないのでしょうか?」
「うむ、そうだな……」
潮の真剣な質問を少し考えてみたが、やはり淑江と会えない現実は寂しくて辛いものだ。
だが、元気過ぎる娘もいるし、艦娘達との楽しい出来事や嬉しい出来事、時には煩わしい出来事もあるものの、結論としては寂しがっている暇などない。
「あっ、ごめんなさい! 変な事を聞いてしまって……」
私が少し間を置いたせいか、潮が何も悪い事を言ってないのに、やたらと慌てふためく。
「私は気にしてないので、そんなに気を負わなくて良いぞ」
「提督……ありがとうございます」
なので、その結論を潮に伝えてあげよう。
「——だから、寂しくなどない。寧ろ嬉しい悲鳴を上げそうだよ」
私の答えを聞いた潮から、可愛らしい満面の笑顔が咲く。
「そうでしたかっ。余計な心配をしてしまい、申し訳ありません」
「構わないさ。何せ、潮がこんなにも私を思ってくれているのだから」
「えへへ……。提督、その、いつもの様に潮の頭を……撫でて頂けませんか?」
潮はやたらとモジモジしながら、珍しいお願いをする。
私は「ああ、構わないが少し待て」と言いながら、綺麗な手拭いで水気を拭き取り、優しくワシワシと撫でてあげた。
「えへへ……くすぐったいです」
「うむ……」
照れる潮に、私の邪な好奇心も促される。
「提督、元気出ましたか?」
「ああ、元気は貰えたが……いきなりどうしたのだ?」
「はいっ、もしも提督が寂しくなった時は、その……いつでも潮に甘えてくださいねっ」
この積極的な発言は、あの控えめで大人しい潮が言っているのだろうか。
「はは……わはははっ!」
「て、提督!?」
そもそも甘えさせると言うのに頭を撫でてくれとお願いする矛盾した行為が、私を爆笑させてくれる。
「す、すまない——ははっ、だが先に潮が甘えていてはな! わ、笑いが止まらぬのだ!」
「むう……勇気を頂いたつもりでしたが、やはりこんな事では淑江さんの様な素敵な女性になんて、なれませんよね?」
あまりにも私が馬鹿笑いしすぎた為、潮が頬を膨らませながら不貞腐れてしまう。
「すまない、笑い過ぎた。本当に悪かったよ」
「もう知りません。どうせ提督は、潮を頼れる女の子として、微塵も見てくれないのですから」
「この通りだ、許してくれ。帰ったら潮の大好きな間宮の羊羹たくさん奢るから。なあ!」
潮の顔が若干緩むが、すぐにまた膨れる。
「そうやって大好きなお菓子で釣る所が、子供扱いを止めない証拠です。そんな提督……嫌いです」
淑江に瓜二つの潮から一言“嫌い”と言われただけで、過去のトラウマが掘り起こされてしまう。
「頼むから……」
「あっ……提督、ごめんなさいっ。そんなこと一度も思って——」
「お願いだから私を嫌いにならないでくれ! 潮に嫌われたら私は……生きる意味がない!」
私は、15年前に初めて淑江から愛想尽かされた時の様に号泣し、硬い石の床へ四つん這いになっては潮の腹部へ縋ってしまう。
「提督、落ち着いてください!」
「むおっ——」
そんな情けなくて気持ち悪い私の頭を、潮はふくよかな胸で抱き留め、頭部を撫でて落ち着けようとしてくれる。
その時の淑江は何も悪く無かったのだが、15年前には有り得なかった優しさがここに有り、密かな私のトラウマを潮が殺してくれたのだ。
「う、潮……私は何故、潮の胸に顔を埋めて……」
「安心してください。潮は絶対に、提督を嫌いになんてなりません。だから、今は潮の胸で、いっぱい泣いてください」
「う、ううああ……っ」
私は潮の深い愛情の塊に顔を埋めては、声を殺しながら死ぬ程泣いた。
まるで、今まで溜めてきた淑江に対する純粋な悲しみ、不満、怒り等々、負の感情を吐き出すかの如く。
あれから10分近く潮の胸を借りていた私は完全に正気を取り戻したのだが、その事が切っ掛けで彼女から弱味を握られてしまう事になる。
まあ、その弱味とは「間宮さんの羊羹を、いっぱい食べさせてください」という優しいお願いだったので、漣の要求に比べたら、なんと可愛らしいことだろう。
現在時刻は午後11時。
2時間前に第七駆逐隊の4人と一緒に私と淑江の部屋で寝たいと渚が騒いだのだが、お袋のいる実家で彼女達と混じって堂々と一緒に寝る勇気も度胸もない私は、空き部屋で布団を敷き、不貞寝していたのだ。
「寝付けないな」
部屋は狭めだけども静かで仄暗く寝易い環境なのだが、潮に胸を借りた件が今でも私の精神を興奮させ、寝付けなかった。
「提督、起きていますか?」
そんな時、静かに襖が開く音が聞こえると同時に、朧の声が耳に入る。
「朧か、どうしたのだ?」
「提督が寂しくて寝付けないかと思い、やって来ました」
「そうか、実は本当に寂しくてな。朧は寝付けないのか?」
「うん、ですから眠くなるまで提督とお話がしたくて」
私もその意見に賛同し、少し庭に出ようかと提案した。
だが朧は「いいえ。深夜の寒空は凍えて体調を崩しますから、この部屋で話しましょう」と返し、そっと部屋に入って襖を閉めたのだ。
「うむ、だいぶ冷え込むものな」
「アタシも寒いので、提督の布団に入っていいですか?」
真面目な朧ならば色恋に興味も無さそうだし構わないだろう。
「ああ、良いぞ。入りなさい」
併せて誰かの温もりが欲しかった私は、特に考えず毛布を上げて朧を手招きした。
「では失礼します」
「どうだ、寒くないだろう?」
「うん、とても温かいです」
仄かに見える朧の笑顔が、私の寂しさをどこかへ吹き飛ばした。
「朧は、何か心配事はないのか?」
「うーん、今のところはありません」
「そうか、それなら良いのだが」
ここで話が1つ終わるかと思いきや、朧がハッとした顔が仄かに見える。
「あっ、すみません。ひとつだけありました」
「うむ、遠慮せず言いなさい」
「提督のお好きな女性のタイプって、どのような方ですか? 真面目にお願いします」
いきなり悩みの質問では無くなった気がするが、朧の声は真剣だったので真面目に考えなければ。
「うーん……そうだな。私はこう見えて臆病者なので、そんな私を本気で叱ってくれる様な女性が好きだな。うん」
「真剣に考えてくれて、ありがとうございます。では、アタシみたいな女の子はどうですか?」
「ははは、朧もしっかりしているしな。好みには違いないぞ」
冗談混じりに言うと、朧が私の肘に両手を回してきた。
「アタシ、そんなにしっかり者じゃありません」
「いや、しっかりしているさ。今日だって3人に対するフォローを、それとなくしているではないか」
「うん、だってアタシ達は4人仲良く揃って第七駆逐隊ですもの」
どことなく、朧の声が寂しそうに聞こえる。
「うむ、そうだな」
「真剣に考えてくれた提督にだけ悩みを教えますけど、新しい艦娘が就役する度にアタシは、その夜不安で眠れなくなります」
朧の意外な悩みを聞き、私は驚愕した。
「そうだったのか。しかし、どうしてだ?」
「だって……いつ提督が、そんな知らない子を気に入るか分からないもの」
朧が私の肘に密着するが、その体は小動物の様に震えている。
「もしもそうなったらアタシみたいな子は提督にとって、いらない子になるかもしれないもの」
「いつもの朧らしくないぞ。今日はどうしたのだ?」
「ううん、いつもと変わりありません」
そうは言っても、朧は震えるのを止めてくれない。
「では、私もひと言だけ言わせてもらおうか」
「ひゃうっ——」
朧を安心させる為に彼女を強く抱き締めたが、逆に驚かせてしまったようだ。
「提督、そんなに強くされるとアタシ……」
「確かに新しく就役する艦娘は、私にとって楽しみで仕方ない。新たな戦力は我が海軍の宝だからな」
「やっぱり、そうですよね……」
悲しむ朧の顔が微かに見えるので、更に力強く抱き締めた。
「だが、いらない艦娘は誰ひとりとしていない」
「うん……」
「皆を何処でも使えるよう徹底的に教育し、また必要とあらば艦娘達の愛を平等に受け止めると私は誓ったのだから」
「それは……初めて手を出した潮を除いて?」
その一言で私の心臓が早まり、朧を抱き締める力を緩めてしまう。
「朧、まさか漣から潮の件を聞いて——むおっ!」
有無を言わせず朧が私の頭を掴み、唇を重ねてきたのだ。
「んっ……にゅちゅっ、れるっ——ぴちゃっ!」
更に、強引に舌をねじ込んで激しく動かしては艶かしい水音を室内に響かせる。
「ちゅぴっ——はい、知っております」
「ぐう……そうだったか」
「ですが、初めて聞いた時は漣の冗談かと思い、とくに考えませんでした。提督は女性好きでも、こういう行為は苦手だと思ってたので」
「すまない。こんなだらしない男で幻滅しただろう?」
「いいえ、そんな事ありません」
「お、朧!?」
朧が私の手を掴み、自らの胸へ押し当ててきたではないか。
寝巻き越しとは言え、そのやや小振りな胸は程よく柔らかく、私の心臓を驚かせつつ単装砲を反応させる。
「ひぅっ……寧ろ、アタシだってこんなに淫らなんです。優しい提督の体を求めて、心が止まらないのですから」
「手を離せ……これ以上は私も我慢が——ぐおっ!」
続いて空いた手で、寝巻きの上から単装砲を摩り始める。
「うん、提督のも硬くなってる。アタシを女の子として見てくれているのですね?」
「当たり前だ……朧が可愛すぎるから悪いのだ」
「そっか、うん。ありがとうございます……ちょっと失礼しますね?」
「おいっ!」
朧が布団の中に潜り、ごそごそと股間を弄る。
「あむっ……」
「ぬおお……っ」
それから寝巻きのズボンとパンツを下ろして単装砲を解放させ、ゆっくりと咥え込んだらしい。
熱くぬめる気持ち良い肉壺へと、単装砲が溶け込んでいったのだから。
「朧……そんな事しなくても私はお前を愛して……ぬわああっ」
「ちゅぷっ、ちゅぷっ、にゅちゅっ!」
私の声を無視して朧が頭を動かす速度を上げ、射精寸前の単装砲を執拗なまでに刺激し続ける。
「やめろっ、このままでは朧の口内を汚して!」
「んむっ……ずちゅっずちゅっ、ぐぼぐぼぐぼ——」
「ぐうう——もう……このまま出すぞ!」
「んぐっ!?」
小刻みに口淫する朧が喉奥まで咥え込んだ瞬間、我慢の限界を迎えた私は子種を容赦なく彼女の喉奥へたっぷりと注いで飲ませてしまう。
「ごくっ——ごきゅっ!」
「ぐううっ……朧、すまぬう……っ!」
朧が喉を鳴らす度に私の射精感が増し、全然止まらない。
それでも朧はこぼす事なく全て飲み干し、にゅぽんっと淫らな音を立てて口から単装砲を放ち、布団の中から這い出ては、私の胸へ顎を乗せた。
「はあ……はあ……っ。提督の……美味しかったです——けほっ、けほっ!」
無理して飲み干してくれたせいで、朧は大変辛そうに咽せる。
「何故そんな無理を……」
「うん……。だって提督を満足させたかったから」
「朧……私はもう理性を抑えられんっ」
「きゃあっ、提督——うやぁんっ!」
抑えの効かなくなった興奮状態の私は、朧の寝巻きズボンに両手を突っ込んで下着ごとズリ下ろし、愛液で濡れた膣内へ人差し指と中指を挿れた。
「朧、いやらしく濡れているな」
「あぅ……うん。だって、提督が堪らなく愛おしいもの——ひぅっ、んむぅっ……」
私が膣内を二本指で優しく掻き回す度、両手で口を必死に抑える朧の喘ぎ声が上がる。
「ひぁっ……やらっ……アタシもおっ……」
動かす指の速度を上げると、朧が今にも絶頂しそうになる。
「朧、我慢せずにそのまま絶頂していいぞ」
「んぁっ……らめっ……もおっ……イくううぅぅっ……!」
朧は声を最大限に押し殺したまま絶頂し、全身をびくびく痙攣させながら潮を噴いて、私の太腿を盛大に濡らしてくれた。
「絶頂したようだな」
「んふぅっ……んやぁ……恥ずかしくてぇ……やだぁ……」
朧の目から出た大粒の涙が私の胸にぽとりと落ち、申し訳ない気持ちになる。
「朧、すまない……」
「んはぁ……大丈夫ですよぉ……。今度は提督のおちん○んを、アタシのおま○こで感じさせてぇ……」
「ぐおっ——」
萎える事の知らない単装砲を、朧が片手で撫でながら腰を上げ、カリ首を割れ目へと誘導して押し当てた。
「提督、腰を下ろします」
「ああ、是非とも頼——ぬおあ……っ」
「ひやああっ——あぐっ!」
了承する前に朧はすぐに腰を下ろし、単装砲を半分程度までぐぷりと、淫らな水音を立てながら呑み込んだ。
同時に、朧の初めての証であろう一筋の熱い液体が私の太腿をつたう。
「うあぅ……痛いよ、これ……ひうぅっ」
「勢い良く下ろしすぎだ……」
朧の痛みを抑える為、私は彼女の背中を優しく撫で回した。
「どうだ、落ち着くか?」
「うん……提督の温もりのおかげで少しずつ慣れてきました」
「私も我慢するから、好きな時に動きなさい」
「ううん、提督が我慢してるならもう大丈夫。動きますね」
私は余計な一言を言ってしまった事に後悔しながらも、できるだけ朧が痛くないよう尽力しようと心に誓う。
「ああ、絶対に無理はするな——ぬうっ」
朧が私の股間へ跨ると、ゆっくり腰を上下し始めた。
「んやぁっ……大声あげちゃ駄目なのに……これ、ひむぅ……」
彼女は口を両手で抑えつつ、淫らに腰を振り続けた。
小さな寝室に朧が押し殺す喘ぎ声と、控えめに腰を打ち付ける小さな水音だけが響き、私の理性も壊れる寸前まで陥る。
「んっ、ふあぁ……やんっ、ひうぅっ」
「朧、もう我慢できぬ!」
「て、提督——きゃあっ」
私は朧を密着させて腰を少し持ち上げ、自分の腰を何度も激しく打ち付けてしまう。
「やぁっ、提督、らめ、はげし……んむぅ」
「朧、可愛いぞ、愛おしいぞお!」
「そんなに、声を出したら、皆にばれちゃう……んやぁっ」
もはや朧が可愛い過ぎて他の事などどうでも良くなった私は、性欲に従ったまま激しく腰を打ち続ける。
「ぐう……朧、もう限界だ——中に出すぞ!」
「んっ、んやぁっ、中は駄目ぇ! 後戻りできなくなって、しまいますからぁ!」
朧は蕩けた声を出しながらも自分を制しているようだ。そんな彼女の強い精神力を私も見習わなければ。
「うむ、その通りだ。では外に出すから——」
「やだ……やっぱり中がいい!」
かと思いきや朧は、腰を深く落としてから私の背中に両手を回し、小刻みに腰を動かし始めたのだ。
「ぐうっ……このままでは朧の中に!」
「いいの、ワガママなアタシが、悪いんですから——ぴちょっ、れろ」
腰を動かしながらも彼女は私の乳首をいやらしく舐め、悪戯に射精欲を刺激する。
「うおっ……朧、もう駄目だ——射精するぞおお!」
「うん、出して、ください! 私の子宮を、提督の赤ちゃんの素で——満たしてぇ!」
「出すぞ——!」
「やらっ——んむううぅぅ……っ!」
私の胸に顔を埋めて声を押し殺す朧の腰を、私は両手で力強く抑え、一滴も零さないという気持ちで、彼女の子宮へたっぷりと子種を注ぎ込んでしまう。
絶頂した朧も全身と膣内を痙攣させ、私の子種を貪欲に搾り取ろうとする。
「止まらぬ……全く止まらぬぞ……」
「ああ……提督の熱くて、愛おしくて、堪らなくて、胸が鳴り止みません」
「ぐう、朧お……」
「提督、朧はあなたを愛しています。例え実らぬ恋でも」
全て注ぎ終えた途端に、私は正気を取り戻した。
「朧……本当にすまなかった。愚かな私を許してくれ」
「ううん、さっきも言いましたけどアタシが求めた結果だもの。後悔なんてひとつもありません」
「朧……ありがとう」
朧が私の体を優しく抱き締めて柔らかい部分が当たり、不覚にも単装砲が再び反応を示す。
「ふふ、提督は元気いっぱいですね」
「うむ、すまないが……またしても良いか?」
「うん、眠くなる寸前まで付き合います!」
朧に同意した私は飢えた猿のように延長戦を開始したが、彼女が本当に気にしていないのなら私も後悔はしない。
とにかく今だけは全てを忘れ、全身全霊を込めて彼女を愛そう。