時雨と一夜限りの関係を持った翌日。
私は仕事をしながら潮の事で悩み、改めて考えていた。
なぜ、私は潮に手を出したのに普通に接しているのかとか、私を実際どう思っているのか等々。
そうやって1人で考えれば考える程、土壷に嵌ってしまう。
「ねえ提督、どうしたの? そんな苦しそーな顔してさぁ」
「おっと……なんでもないさ」
本日の秘書艦である球磨型3番艦重雷装巡洋艦の北上が、何時の間にか考え込む私の顔を覗き込んでいたので、思わず顔を逸らしてしまう。
「ふぅーん、ならいいんだけど」
「すまないな、余計な心配させて」
「別にいいよぉ……。でもまぁ、提督がどうしても辛いってなら相談ぐらい乗るよぉ?」
北上は無愛想に見えるが、私の心配をしてくれている。
そして、今の私は誰でもいいので助けて欲しい程に思い詰めている故、彼女に相談しようと決意した。
「そうだな……。実は、潮の事で聞きたい事があるのだが」
「ふ〜ん、潮ねぇ。仲が悪いとか?」
「いや、そうじゃない。寧ろ良好な主従関係だぞ」
私がそう思ってるだけかもしれないが。
「そうねぇ……。提督ってさぁ、潮に惚れてるんだよね〜?」
その一言で、私は相談する相手を間違えてしまった事に気付く。
「北上……お前も漣から聞いたのか?」
「うん、3日前ぐらいかなぁ。“潮にばらす”って魔法の言葉を使えば、提督が何でもしてくれる、って感じ?」
「なんて事だ……」
これでは、いつか誰かから潮に告げられるではないか。
告げられた彼女の心は酷く傷付くだろうし、それだけは絶対に避けなければ。
「分かった……好きにしてくれ」
「うーん、ちょっと待ってよー提督。その前に潮の気持ちが気になるんでしょ?」
「あ、ああ、その通りだが……教えてくれるのか?」
「まぁ、ちょびっとだけどね〜」
北上は私に興味が無いのか、今のところ性的な事は求めてこない。
もちろん、それは良い事なのだが、何故か私は空虚感を抱いている。
しかし、潮の気持ちが知れるのならば、それは些細な事だ。
「是非とも教えてくれ」
「ふふーん、いいよ。実は潮ったら、あたしに気を許してるのか、やたら相談しに来るんだよねぇ〜」
「そうなのか。だが北上、確かお前は駆逐艦を——」
「うん。まーあたしは駆逐艦とか嫌いだけどさぁ〜。でも潮はいい子だしねぇ」
北上はヘラヘラと笑っている。
「うむ、本当に純粋でいい子だ」
「とまあ、そこは置いといて。潮は提督みたいな優しくて尊厳のある人に憧れてるんだって〜」
「なんだと……」
それでは潮が私に気があるかどうかは分からない。
いや、そもそも私の尊厳が失われた現状を知ったら、潮の理想像は硝子細工の如く打ち砕けてしまう。
「でもさー。憧れてるにしては、ちょいと提督の話ばっかするんだよねぇ」
「それは嬉しいな……」
「と言うか提督もさぁ、ほんの少し潮にちょっかい出したからって気負いすぎじゃなーい?」
「いいや、欲望に負けた私が全て悪い」
あの時絶対的な理性さえあれば、潮を汚す事など無かったし、艦娘達を傷物にする事も無かったのだから。
「でもさぁ、提督は潮の事が好きだから積極的に手を出したんでしょ?」
「あ、ああ、まあそうだが……」
「だったらさ。いっそのこと全部潮に話して、愛の告白しちゃえばいいじゃ〜ん」
それが出来れば、私はこんなに悩んでなどいない。
「無理を言うな……大体、私と潮は部下と上司の関係なのだぞ」
「ふーん。提督的には、あたし達なんか女として見てくれないってわけかぁ」
こんなに美しくも可愛い子達ばかりなのに、女として見れないわけが無い。
「馬鹿を言うな、我慢しているんだ」
「じゃぁ〜、あたしとかは?」
「決まっている。北上は可愛くて優しい少女だ」
「ええ〜、本当なの?」
率直に述べただけなのに、北上は嫌そうに私を見る。
「当たり前だ」
「じゃあさぁ、あたしを抱く自信とかある〜?」
「無論だ」
何故か北上に対しては、こんな下世話を和やかに話せる。
漣と同じく、とても気が楽なのだ。
「ふーん、そっかぁ……提督のエッチぃ」
「悪いな。残念だが、私は助平なのだ」
「なるほどねぇ……。ねー、提督?」
北上はいやらしい笑顔だが、その頬は少し紅い。
「どうした?」
「あたしさぁ、おち○んちんがでっかくなるとこ、見た事無いから見たいんだけど、どうよ?」
「何を言っている、ダメに決まっているだろう」
「ふーん……じゃあ潮にバラすよ?」
案の定、私は出鼻を挫かれる。
「はあ……。だが、軽い気持ちで見せるなど……」
「いいじゃん、別に減るもんじゃなし〜。あっ、それとも提督のは小さいから見せたくないんだ〜?」
私は自慢の単装砲を馬鹿にされ、頭に来る。
「ほう……私の息子を馬鹿にするのか」
「だって見せてくれないも〜ん。絶対小さいし、皮被ってるよぉ」
とことん馬鹿にする北上を懲らしめたい気持ちが、私の心に湧き始める。
「いいだろう、そこまで言うなら見せてやろう」
「よしっ、見せてもらお〜じゃないのっ」
北上は興味津々な顔で座っている私の前に正座し、股間に注目する。
「あまりの大きさに後悔するなよ?」
私はズボンのチャックを下ろし、萎れた単装砲をボロンと出した。
「おわぁっ、本当に出してるしぃ……しかも大きいし」
萎れても大きい私の単装砲を見た北上は、意外にも恥ずかしそうに目を逸らしていた。
「どうした? 重雷装巡洋艦ともあろう艦娘が、大きいとは言え単装砲如きで怖がるとは」
「むっ……そんなわけないじゃーん。ちょっと大きかったから予想外だっただけだしぃ……そりゃっ!」
「うおっ——」
ムキになった北上は頬を少し膨らませながら、私の単装砲を乱暴に握ってきた。
北上の手は思ったよりも柔らかく、単装砲が少し疼いてしまう。
「おっ、また大きくなってきた……気持ちぃの?」
「ま、まだまだだな」
「ふーん……じゃあ、これはどぉっ?」
「おふっ!」
北上は頬を紅く染めながら、単装砲を優しく上下に擦り始める。
「ふふーん、提督良い声出してんねぇ」
「き、気のせいだ……」
「へぇ〜、強がるねぇ……あっ、なんか先っぽがにちゃにちゃしてきた」
北上の擦り方は先端の攻めが上手く、思ったよりも気持ち良い。
「ぐぬっ……すごいな北上、初めてだろう?」
「うん、まぁね〜。あたし、ちょ〜天才だし……てゆーか、もうギンギンじゃん。唾とか欲しい?」
北上は若干、目を蕩けさせながら口を開き、舌をベロリと出して唾液を溜めていた。
「ああ……欲しい」
「んっ——」
北上は私の単装砲の先端に口を近付け唾を多めに垂らすと、手淫の速度を著しく上げてきた。
「うおっ——いきなり激しい……っ」
「えへへぇ、エッチな音がするぅ」
北上が握った手を上下に動かす度、にちゃにちゃと激しい淫らな水音が提督室いっぱいに響く。
「や、やめろ——そんなに激しくしたら出るから——」
「うーん? いいよぉ、射精しても〜。てゆーか射精してるとこ見たいしぃ」
「ぐぬぅ——ふおぉう!」
更に北上の手を上下する速度が上がり、私はすぐに絶頂を迎えそうになる。
「うん……もうパンパンじゃん。我慢せず出しちゃいなよぉ〜。噴水みたいにビュクビュク出す所、見たいんだってばぁ」
「うおぅ——もうっ——出る!!」
「わひゃぁ——っ!」
とうとう我慢の限界を超えた私の単装砲は、目を見開く北上の柔らかな手中でドクドクと激しく蠢き、噴水の如く北上の顔に向かって大量に射精してしまった。
おかげで部屋中に栗の花の匂いが充満し、彼女の顔いっぱい私の子種の雨でぬちゃぬちゃと濡れたくってしまう。
「はぁ——はぁ——っ」
「すっごぉ〜……提督の。量もヤバいねぇ……しかも濃いしぃ」
「ふぅお……もう、満足しただろ……」
「んーん……。提督、あたしこの匂いで我慢出来なくなっちったぁ〜」
「おい——北上!?」
完全に出来上がっている北上が、突然私の膝から跨る様に抱き着き、器用に白いパンツのみを下ろしてから、両腕を首の後ろに回してきた。
「えへへ……提督のこれ、挿れたいなぁ〜」
「お前……まだ真昼間だぞ。誰か来たらどうするんだ?」
「そん時は見せ付けたげるだけだよぉ〜」
「うぐおっ——」
北上は片腕を下ろし、私の単装砲を手で擦って膨らませ、とろとろに濡れていた自分の割れ目に単装砲の真ん中当たりを押し当ててきた。
そして、腕を戻して抱き着き、上下に腰を動かし始める。
「うぉっ——素股とはっ!」
「ひゃぅん——ふふーん、気持ちぃ〜っ?」
私の単装砲と北上の濡れている割れ目が擦れてにちゃにちゃと響く艶かしい音と、北上の可愛くも淫らな顔が目と鼻の先にある事で、私の単装砲がガチガチに固くなっていく。
「うぐぉう……気持ちよすぎる」
「んっ、じゃーそろそろ……挿れちゃうからぁ〜?」
北上は一度腰の動きを止めて上げると、単装砲の先端を優しく掴み、ぷっくりとした割れ目の穴へ誘導してくれた。
「北上……私も我慢の限界だ」
「うん、いいよぉ……我慢しないで——んあぅっ!」
先端が割れ目に触れた瞬間に北上は勢い良く腰を下ろし、膣の奥深くまで一気に導いてくれた。
すると北上が力強く私を抱き締めてくる。
彼女の膣内から赤い鮮血が溢れ、私のズボンを赤く染めてしまう。
そして、あまりにも痛かったのか、目の前でボロボロと大粒の涙を零していた。
「ううっ……ひうぅ……」
「北上、痛かっただろう? そんなに無理をするな」
「え、えへへっ……だいじょ〜ぶっ。痛いのは最初だけっ——ぁぅ……だしぃ」
明らかに北上はやせ我慢をしている。
そんな彼女は珍しく、愛おしくて堪らなく、思わず強めに抱き返してしまった。
「ひゃっ——提督?」
「すまない。北上が可愛すぎて、ついにだな」
今度は率直に述べても北上は嫌がらず、寧ろ嬉しそうに可愛く微笑んでいた。
「もぉ……提督ってば、ずるいってぇ〜」
「すまないな」
「じゃー、動くよぉ〜」
「うぉっ!」
痛みが治まったのか、北上は腰を上下に動かし始める。
「あんっ——提督っ、これ——やばいっ!」
「私もだ……北上の中、締まりが良すぎる!」
「んっ——それなら——あうぅっ——嬉しいよぉ!」
北上の腰の動きが徐々に速まっていき、ぱちゅんぱちゅんと響く淫らな水音と柔らかくも温かく締め付ける膣内が、どうしようもない快楽に導いてくれる。
そんな状態が数分も続けば、私の単装砲は限界を迎えそうになっていた。
「北上、もう出そうだ……出していいのか?」
「んっ——ダメっ……中はまずいってぇ——っ!」
北上は漣や時雨とは違い、性に関する常識があるようだ。
「分かった——もうすぐ出る……外に出すぞ!」
「うんっ……いいよ——中以外なら——どこでもいいから——ぶっかけてよぉ〜っ!」
「ぐおぉう……出る——っ!!」
私は発射する寸前、北上の体を持ち上げて単装砲をヌポッと抜き出し、その勢いで先端からドクドクと放射状に北上の上半身全体へとぶっ掛けてしまう。
「んやあぁ——ぁうっ!」
抜いたと同時に北上も絶頂を迎えたらしく、体をびくびくと痙攣させながら私を強く抱き締めてきた。
「はあ……はあ……っ。良かったぞ」
「んああぅ……提督の精液でぇ〜……制服がベトベトだよぉ〜」
北上は心地良さそうに惚けた表情のまま、私の顔を覗き込んでいる。
「北上、もう満足しただろう?」
「うんっ……提督、最高だよぉ」
「すまなかったな、制服を汚してしまって」
「そんなの洗えばいーし平気だって〜。それより提督が笑ってくれていないとさぁ。あたしのが気まずいんだってば〜」
私を気遣ってくれる北上が愛おしくて堪らなく、思わず頭を撫でてしまう。
「まったく、とことん可愛い子だ」
「ふふーん……あれ?」
「何事だ?」
北上を抱いた私が余韻に浸っていると、机の上に61cm五連装(酸素)魚雷の小さな妖精さんが2人立っており、わなわなと震えながら私に敬礼をしているではないか。
「あー、この子ら大井っちの妖精じゃん」
「どうかしたのか?」
私が妖精さん達に尋ねると、一方は四つん這いになり、もう一方は小さな皿を置いてから腰に付けていた鞭や赤い蝋燭を取り出していた。
そして、四つん這いになっている妖精さんのすぐ隣を力強く鞭で打ちつつ、蝋燭に火を付けてポタポタと皿の上にロウを垂らしていた。
「おー、面白い事してんねぇ」
「そ、そうだな……」
しかし、この可愛らしい演技がどうも、私の背筋に寒気を走らせて仕方が無い。
まるで怨恨の念が私に向けられている様な、そんな気がしてならないのだ。
「んー? 提督の顔色悪いけど、どうかした?」
「いや、なんでもないさ……気のせいだ」
「そーお? なら、いいけどねぇ〜」
そう、それは私の思い込みだ。妖精さん達はただ遊んでいるだけなのだ。
「北上、そんな事より退いてくれ……そろそろまずいぞ」
「ふふーん、やだよぉ〜だ。もうちょっとだけ、こうさせててよぉ」
北上は再び、私を強く抱き締めてきた。
「はあ……仕方が無いな」
とにかく私は北上と抱き着く目の前で、妖精さん達が必死に演技している事に対して目を背けていた。
妖精さん達の必死な演技の背後に見えるドス黒い何かを、直視したくなかったために。