目が覚める。朝だ。朝がやってきた。戦争がない朝が。
「おはようございます。明」
一緒のベッドで寝ていたセイバーが挨拶をしてくる。自然、笑顔になる。
「おはよう。セイバー」
そして俺は彼女を抱きしめる。
「あっ、明……」
軽くキスをする。
「ん……ちゅ……ちゅっ」
「ちゅぅ……明……まったく……」
仕方ないという風だが、しっかり顔が紅潮しているセイバー。
「ん、起きるか。朝飯にしないとな」
「はい」
名残惜しいが起きて学校に行かないとな。
§
あれから、俺はセイバーと契約した。令呪を失った衛宮とセイバーの間に割って入ったのだ。そしてお願いした。俺と契約してくれないかと。聖杯がなくなったのだ、魔術師と契約していないとこの世に留まれない。だから俺の使い魔になってもらったのだ。俺の馬鹿みたいに容量のある魔力でセイバーを支える。その分の働きはしてもらうが、繋がりとしてはそんな感じだ。UBWルートのGoodEndだな。とにかく俺の使い魔としてならセイバーを現界させられる。後はセイバー自身の意思だけだった。
朝食を食べたら片付けをセイバーに任せて学校へ行く。
「それじゃセイバー、行ってくるよ……ちゅ」
いってきますのキスをする。
「んっ……行ってらっしゃい、明」
セイバーに見送られ、借りているアパートから出発する。セイバーはこの間自由だ。主に家事をやってもらっている。食料などの買い物もだな。と、
「おはよう佐藤くん」
「おはよう遠坂さん」
師匠の登場だ。今更だが魔術師としての師弟関係は秘密なので、人目のある場所ではお互い苗字で呼ぶ。連れだって歩ったりもしない。ある程度距離を置いて学校へ行く。
校舎に入ったら最近常に一緒にいた人物が目に入った。
「あ」
衛宮だ。
「おはよう衛宮」
「……ああ、おはよう、佐藤」
俺に対して思うところはあるだろうが、表面に出されることはない。俺としては血を見るくらいの喧嘩になることも覚悟していたのだがな。
俺は自分の教室に行き、席に腰掛ける。そして誰も俺に意識を向けていないことを確認して、行動計画表を取り出した。まあ見られても黒歴史ノートのような反応をされるだけだろうが。既に戦争は終わっている。俺はチェックがついたそのノートをパラパラとめくった。聖杯戦争の被害は、言峰綺礼、間桐慎二、間桐桜、間桐臓硯、イリヤ、彼らだけが被害者だ。あ、ランサーとキャスターのマスターもいたっけか。でも全員マスターか魔術師だ。それでもって聖杯を破壊できた。セイバーも使い魔にすることができた。俺の計画と違うところも多々あるが、おおむね平和的に終わったと言っていいだろう。間桐家には災難だったがな。衛宮も自分の契約したサーヴァントを取られた形になったが、まあこれはいいだろう。
後は、破壊の願望器と化した聖杯を、何年後かに解体して冬木市の聖杯戦争は終了だ。そしたら後は普通に暮らしていけばいい。魔術に関わる出来事が起きたら自分の魔術とセイバーに解決してもらう。
俺は無事に終わった聖杯戦争を思い、窓の外をぼーっと眺めた。ああ、終わったんだな……。
§
学校を終えて帰る。アパートは先日新しく契約したものだ。叔父夫婦に催眠をかけて一人暮らし――正確には二人だけど――を認めさせた。
「明、おかえりなさい」
「ただいま、セイバー」
真名はわかっているが、セイバーと呼ぶ。セイバー自身がそう呼んで欲しいと言ってきたのだ。過去に生きたアルトリアではない。アーサー王でもない。この時代に呼び出され、俺と出会ったセイバーという名前で呼んで欲しいと。
「んちゅっ……セイバー」
「あ……んむぅ……ちゅ」
お帰りなさいのキス。俺達はまるで夫婦だ。まったりと午後の時間を過ごし、夕食をとる。そしたら後は夜の時間だ。
§
「セイバー、入れるぞ」
既に濡れそぼったそこに俺の一物を入れる。
「あぁ……明……」
俺のモノを入れられてうめくセイバー。可愛いなぁ。ぎゅっと抱きしめる。体位は正常位だ。以前後背位をためしたこともあったが、
「あ、明……この格好は、その……貴方の顔が見えない……」
「不安かい?」
「は、はい……できれば、向き合った状態の方が……」
ということで正常位や座位などが主流となった。騎乗位はまだ試していないが、無理だろうなぁ。
「明……そのぅ、動かないのですか……?」
おっと、考え事をしていたら時間が経っていたようだ。俺はモノをセイバーの最奥に突っ込むと、ゆっくり、ゆっくりと引き出す。カリで膣壁を引っかく。ぞりぞりと。
「あぅん……はぁ……あ、あ……」
「気持ちいいかい? セイバー」
「は……い、明のが……中をなぞって……はぁ、きもち……いいです……」
蕩けた表情で接合を享受するセイバー。愛おしくなってキスをする。
「んちゅっ……ちゅ……ちゅ」
「んむぅ……は、ふ……」
抱きしめたままするキス。甘美だ。温かな体が心地いい。
「ちゅる……ちゅぱっ……ちゅぷ……」
「ちゅっ……っ……ぴちゅっ……」
ぢゅるぢゅるとセイバーの口内を味わう。舌が内部を舐め回し、唾液を交換する。
「明……あきらぁ……ちゅっっぅ」
セイバーも俺の唾液を吸ってくれる。思わずにやけそうになるのを全力でこらえる。だらしない顔は見せたくない。
「セイバー、好きだ……」
「明……私も……愛、してる……」
告白。あの時もしたが、それからもずっと俺の意思を伝え続けている。彼女が大切だと、愛していると。
ちなみに、日が進むごとに俺のことが好きになる、という催眠は解除しておいた。あまりに俺を好きになりすぎてしまうと日常生活に支障が出るからな。
「んっ……んんっ……」
腰を動かす。下腹部でセイバーのお尻を打ちつける。ぱすぱすと音が鳴る。
「ぁっ……うぅん……くふぅ……」
セイバーの喘ぎ声。思考が溶ける。柔らかな彼女の体。ああ、幸せだ。
「っゃぁああっ……あああっ……んんっ……ぁふ……あつっ……!」
モノがぬるぬるの膣に刺激されて気持ちいい。だけど必死に我慢する。耐えれば耐えた分だけ快楽も大きくなる。
「ん……っぁああっ……あ……ああっ!!」
突き立つ俺のモノに、柔らかく溶けた熱いモノが覆う。
「ん……んっ……ぁ……は……あ……」
狭く、窮屈な肉の隙間を、グイグイと押し進む。
「あ……は……」
セイバーは全身から汗を噴き出している。玉の汗が浮かぶ。
「きつかったら言ってくれな」
「は……はい……んんん……ぁあああっ……は……あ……」
なんとセイバーの方から腰を動かして俺のモノを奥まで咥えた。
「あ……熱っ……ぃ……これ……ぁ……はっ!」
中は確かに熱い。でも彼女が感じている熱さは別のものだろう。
「あ……ぁは……っ……や……動いては……ん……っ……ぁ……」
俺が腰を動かすといやいやしてきた。体をブルッと震わせ、内側からわき起こる何かを必死に耐えている。
「あ……明……私の、なか……どう、ですか……?」
驚くような質問がきた。
「あ、ああ……凄い、気持ちいいよ……」
「ん……うん……」
セイバーの中は熱くって、狭くって……。モノをキュウッと締め付けたまま、中々離してくれなかった。
「セイバー、できればもうちょっと力を抜いて欲しい……」
「ん……そんな……こと、言われても……」
モノを差し込まれた状態では、そう簡単に体の力は抜けないらしい。
「は……ぁあ……」
少し苦しそうだ。背中にそっと手を伸ばす。なでなでする。
「ひゃっ……ああ……うん……明……あまり、触れないで……」
肌が敏感になっているのだろう。
「あ……や……は……あ……ぁ……は……んんっ……あ……や……ぁあっ……ん、んっ……ふぁ……」
声に甘い響きが混ざる。寝転がった状態でお尻を微妙に動かしてくる。やたらエッチだ。小さな腰がせわしなく揺れ動き、こすりつけられる。
「ん……ぁ……は……ぁ……あ……あっ……」
くちゃ……ぴちゃ……。
二人の重なり合う部分から、湿った音が聞こえ始める。セイバーの動きに合わせて、少しずつ俺も腰を揺らし始める。
くちゅっ……ぷちゃっ……パン……パン。
いやらしく肌がぶつかる音がする。
「セイバー、あったかい」
膣の中と、体。両方が俺を暖めてくれる。
「ああ……あきら……私も、温かいです……中の、これ……あつ、い……」
俺の棒は熱く、硬くなっていた。それでこつこつとセイバーの奥を叩く。
「あぁ、ん……んっく……こ、んな……ああ、硬い……明の……硬い、です……」
「中で俺の硬さがわかるかい?」
「は、い……明の……たくましくて……私……参ってしまいそうです……」
「俺はセイバーの柔らかさに包まれて、気持ちいいよ」
お互いの感触を味わう。すっかり慣れた内部。だけど気持ち良さと愛情には慣れることはない。何度でも、互いを貪りあうのだ。俺は少し体勢を変え、カリで中を突きながら、引いてぞりぞりとひっかく。
「はぁぁぁん。ああ、明……それ、駄目……」
「駄目じゃないよセイバー、もっと、もっと、してあげる……」
「は……あ……もっと……なんて……ああ、わたし、だめになってしまいます……」
セイバーは綺麗だなぁ。そしてとても可愛い。
「セイバー、キス」
「んっ……きす……ですか……ちゅ……ちゅぷ、れ……」
「んくちゅっ……ちゅ……ぷちゃ……ちゅぅ……」
唇を吸う。ちゅうちゅうと。更に腰を使って追い込む。
「あ……ん……はぁふっ……ダメ……です」
「どうして?」
わかっているが問いかける。
「わ、たし……もう……果ててしまいそうで……」
「ん、それじゃ俺もイクよ……」
頑張ればまだまだいけそうだったが、セイバーに合わせて腰の力を抜く。
「セイバー、このまま、中に……」
「……はい。出して……下さい。明の……精……」
こんなことを言われたらたまらなくなるのは当然だ。先っぽ、亀頭をぐりぐりと壁にこすりつけて突破しようとする。
「んぁああっ!」
「くっ!」
ドクッ、ドクッ!
精液が発射される。セイバーの中を汚していく。
「セイ、バー」
「あきら……あ、ああ、あ……」
俺達はお互いの熱に浮かされたようにまどろんでいた……。
§
こうして俺とセイバーは毎日のように交わっている。お互い愛し合っているから。
最後に、セイバーがこの現代に残ったことについて、俺が催眠を使ったかどうか気になる人もいるだろう。真実は伏せておく。自由に想像してみてくれ。だが、俺は今、とても幸せだ。そしてセイバーも幸せを感じてくれているだろう。だからこれでいい。これでいいんだ。
俺は無事生き残り、愛する人を手に入れた。今はただ、この平穏を味わっていたい。ずっと、このまま……。
後書き
これにてstay nightでエロSSは終了です。ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
ここまで四作品のエロSSを書いてきた私ですが、さすがに疲れました。今書きかけのエロSSが三作品ありますが、どれも完結は厳しそうです。完結しなければ投稿することはないので、日の目を見ることは無いかな……。まあもしかしたらいつか投稿するかもしれませんが、予定は未定です。私の拙い作品を楽しんで頂いた皆様には感謝の言葉もございません。
それでは、またどこかで。