ただ、せめて暗い雰囲気を明るくしたいと思っただけなんです。
シビュラシステムによって形成された社会。
誰もがシビュラに導かれ生きていく。だがシビュラの管理はもはや人々を檻に閉じ込め、家畜にしていると言えよう。
だが、その檻の中に生きる獣がいた。
* * * *
場所は公安局刑事課一係のオフィス。一係の執行官である狡噛慎也は
デスクに乗りかかり右手を動かしていた。
「おらぁ‼︎シビュラ!シビュラ!シビュラ!」
シコシコシコシコシコシコシコシコッッッッ‼︎
上下に動かされた右手にはペニス、左手にはドミネーターが握られていた。
”犯z…変態係数360、速やかに排除してください。”
ドミネーターが形状が変わりエリミネーターに変形する。だが彼は右手を止める所か速さを増していく。彼はシビュラという見えざる巨大な組織に興奮を通り越し欲情していた。
”変態係数測定不可、速やかに止めください。”
「うるせぇ‼︎」
ドピュッ‼︎
放たれた精子は黒いドミネーターを白く染める。
だが狡噛慎也は満たされない。その原因は過去に起きた殺人事件。彼が執行官になったきっかけ、そうテクブレ事件と称された事件だ。
元々は標本事件と呼ばれていたが狡噛の部下であった佐々山執行官がテクノブレイクによって殺され、そのインパクトが強烈過ぎてテクブレ事件と呼ばれるようになった。
その事件により狡噛の犯罪係数は上昇、執行官になった今でもテクブレ事件は狡噛を獣にさせている。
「佐々山がテクノブレイクする程のオナネタ、ぜひ見てみてぇ」
ドピュッ‼︎
再び出された精子は空中に舞い、そのまま宜野座監視官のデスクに降りかかる。
「ふぅ〜。帰るか。」
狡噛は持っていたドミネーターを自身の尻で拭き取り、消臭スプレーを周りに振りまく。
「よっし!完璧」
彼はオフィスを後にした。
* * * * *
翌朝の一係のオフィス。
そこの上司であり監視官である宜野座伸元は眉間にシワを寄せていた。
「何だコレは…」
そう、宜野座のデスクには大量の白濁液でいっぱいだったのだ。
「何って、ギノさんのでしょ〜?全く仕事場でオナニーする監視官がいるなんて驚きでしょ〜」
「待て!俺はナニもしていない!」
「じゃあ〜その白い物は何ですか〜?」
「貴様‼︎」
宜野座は縢の胸倉を掴む。
「待てノブチカ。恥ずかしいのは分かるが他人に当たり散らすのは、ちょっと往生際が悪いんじゃないか?」
「そうですよ。ちゃんと自己処理しなかったのが悪いんですから」
「そうだぞ、ギノ」
既に席に着いている征陸と六合塚と狡噛が宜野座を説き伏せる。
「チッ!まぁ良い。それより連絡がある」
((((あっ、急に冷静になった))))
ティッシュで精子を拭き取りながら連絡があるって言う監視官に戸惑いながらも四人の執行官は聞き耳を立てる。
「明日、新しい監視官が専属される。余計な手出しはするな。どっかの誰かみたいに執行官に成り下がってしまうからな…」
(チッ、このザーメン眼鏡が!)
この余計な一言によって再び自身のデスクが白濁される事など知るよしも無かった宜野座であった。
でも、後悔はしてません。