「……真宏くん、お仕事疲れました。模擬戦でリフレッシュしましょう」
「ここじゃワカちゃんが暴れられる場所なんてないでしょ。それに、本社に戻ってもこの前訓練場で崩した山がまだ積み直せてないからダメ。ほら、その書類決済したらおやつあげるから頑張ろうね」
「最近真宏くんが私をおやつで釣ろうとしています……! でもがんばりますっ!」
とあるホテルの一室。グダるワカとそれをたしなめる真宏がいた。
世界中のIS関係者の中でも屈指のフリーダムさを誇り、あちこち飛び回っては自社製品を売りつけたり製品のデモがてら各国のIS操縦者と模擬戦をしてふっ飛ばしたりしているワカであるが、当然彼女にはそれ以外の仕事も多い。
蔵王重工における事実上のIS関連事業のトップということもあり、本来ならば会議室と書類の海こそが戦場となるべき立場だったりするのだ。
しかし悲しいかな、ワカにそういう仕事は向いていない。やればできる子ではあるのだが、ISで暴れたりグレネードをぶっ放したりが好き過ぎる子。蔵王重工に集う優秀な変態技術者や変態営業マンや変態秘書を総動員し、ワカが本社にいなくてもというかむしろいない方が仕事が回る状況を確立。文字通りあちこち飛び回る生活をしていた……のが、今から数年前のこと。
その状況が変わったのは、真宏が蔵王重工に入社してからだった。
世界で二番目の男性IS操縦者にして、元はワカが使う装備試験用として開発された強羅の2号機を使う男。IS学園卒業後、当然のように迫りくる世界中のあれやこれやの勧誘を跳ねのけ、学生時代からの支援企業である蔵王重工に入ること、ワカの側で働くことは身を守る意味でも、真宏自身の嗜好の意味でも必然だった。
その後もなんやかんやあった結果、蔵王重工は飛躍を続けている。
いまだ世界で二人しか確認されていない男性IS操縦者の片割れが所属する企業ということでネームバリューもばっちり。真宏が学生時代にあれこれと巻き込まれては尽力したいくつもの戦いの中で披露した蔵王重工製グレネードをはじめとする数々の装備の威力と防御力は最高の宣伝となり、今や各国が保有するISに最低1つはグレネードを装備させておくことがスタンダードになりつつある。あとたまに日曜朝とかの子供向け特撮番組やその劇場版にゲストヒーローとしてお呼ばれしては、CGいらずの活躍を披露している。
その結果。
「……ま、真宏くん……おやつ……おやつぅ……」
「さすがに限界か……。用意してくるからもうちょっと待っててね」
「あうぅ……」
ますます増えた仕事にさいなまれ、出張先での取引を終えたワカがホテルの一室でなんかもうぐだっと垂れはじめていた!
ぷすぷすと頭から煙を吹き出し、涙目になっておやつをねだる少女にしか見えない成人女性。可愛らしいのだが頭が痛いとは、蔵王重工でも特にワカと一緒に仕事をする人たちが口を揃えて言うことだった。
擁護しておこう。ワカは決して怠け者ではない。
装備の開発から営業から何からにはとても真摯で、かつて真宏が蔵王の門を叩いた時はその後の学園生活を健やかに過ごせるよう、陰に日向に内に外にと飛び回って見守っていた。その頑張りようは千冬が一夏に対してしていたことにも負けていないほどだ。
が、ワカは優秀なIS操縦者であると同時に蔵王重工という企業内でも重要な職務を任されているわけで、やるべきことの中にはたまにワカに向いていない物も混じっていたりする。こういったデスクワークが、まさにそれだ。
装備の開発方針あたりの会議ならば嬉々として参加するが、経営方針その他に関わることとなるととたんにぐだる。その会議で決まったことを実務に落とし込むアレコレになると、もはや目も当てられない。そんな有様なのだった。
「はい、あったかいもの、どうぞ。今日のおやつはクッキーだよ」
「あったかいもの、どうも。うぅ、クッキーの甘さが染みます……」
のたのたと机の上を這いずって真宏が用意してくれたクッキーとコーヒーの元へ向かうワカ。ちゃぽんちゃぽんと角砂糖と黄金立方体を入れ、ミルクを入れ、ぐーるぐーるとスプーンでかき混ぜてぐいっと一息。クッキーをかじり、ようやく落ち着いたようだった。
「……」
「どうかした、ワカちゃん?」
「いえ、なんでも。たまにはこういうのもいいかな、と」
「?」
何かに気付いたような目でカップを見ているワカだったが、そんな様子も含めて、真宏は微笑ましげに見守っている。
仕事はできる人で、なんだかんだ言いつつも最後はきっちり終わらせる。その辺をうまいこと操縦するコツさえつかめば、ワカとの仕事も楽しいもの。初めて出会ってから今日まで世話になり、最近では真宏の方からも色々――本当に、色々と――世話をしているこの可愛らしい年上の女性。真宏は決して、嫌いではなかった。
◇◆◇
「お仕事終了! おやすみなさい!」
「ワカちゃん寝るの早いよ。ほらほら布団に潜り込もうとしないで、ご飯食べてお風呂入ってからにしようね」
その日の夜。
仕事を終えるなりベッドにダイブしたワカを笑ってたしなめる真宏がいた。
スーツ姿のままベッドの布団にぐずぐずと潜り込もうとしている姿は可愛いのだが、そんなことをしては服が皺になる。それに、夕食も食べていないのだからこのままだと夜中にお腹が空いたと起きてくるだろう。
……あれ、俺は今娘を育ててるんだっけ。真宏はワカと過ごしていると割と頻繁にこんな錯覚に襲われるのだが、話の筋と関係ないので割愛する。
「ごはん……お風呂……」
「そうそう。ほら起きようねワカちゃん」
ぐずるワカを布団から引きずり出す真宏。相変わらず小さいし軽いなあこの人、と思いながら抱えて、まずはホテルのレストランにでも連れて行くかと考えていると、ワカがむずがった。
「んー」
「あらら、どうかした?」
何となくワカの動くがままに任せてベッドに腰を下ろすと、ワカもその上に座ってきた。ワカが真宏を背もたれにする形だ。
この体勢になってワカは落ち着いた。
一方真宏は、冷や汗をかく。
この状態は、ワカからのメッセージだからだ。
「……ねえ、真宏くん?」
「……なんだい、ワカちゃん」
問いかけは、弾む声で。
ワカに手を取られ、こうして座ると首元辺りに頭が来るワカの小さい体に腕を回して抱える。ワカが上目遣いに振り向くと、さらさらと流れるきれいな黒髪にくすぐられむずがゆい。
だがそんな諸々を忘れさせる、ワカの目。
うっとりと、しっとりと。真宏を見上げる濡れた瞳。
それだけは、年相応に成熟した、そして淫らな大人の女性のものだった。
「ご飯の前に、真宏くんをいただきます」
「それ普通男が言うセリフだよねっていうかお誘いですらなく断定なんですねわかります」
真宏の腕に掌を這わせ、じわじわと肘から二の腕、肩へと登らせながらちょっとおっさん臭いセリフを口走るワカは、その時だけは妖艶だった。
◇◆◇
「さあ真宏くん、キスしてください。濃いめのべろちゅーでお願いしますね」
「アッハイ」
ウィスキーの水割りをこだわりの比率で注文するような口ぶりで、キスをせがむ。
ワカは真宏の膝の上で向き直り、真正面から顔を合わせている。そして、キスを所望。首に手を回して、唇を差し出し、目を閉じる。キス待ち顔をするその女性は年上で、恩人で、しかし真宏より20㎝は背が低い。
初めてのことではないとはいえ、だからこそ真宏の脳裏に「犯罪」の二文字が過り、毎度躊躇してしまうのは無理からぬことだろう。
実際には、年齢だけ見ればこの上なく合法なのだが。
「ちゅっ」
「んー、れる、ちゅ。じゅるっ。……んー、これです、これ。やっぱり真宏くんとのキスは気持ちいいですねー……んんー」
部屋に、二人がうっとりと舌を絡め合う音が響く。
ワカが真宏に抱き着く腕に力がこもり、ワカの体が乗っている真宏の太ももには熱いものが触れていると感じられるようになってきた。キスは長く、濃く、愛情深く続けられる。
「ほら、真宏くん。私の舌も吸ってください」
「ふぁい。んむ、ちゅううぅ」
「んー♪ ぷはっ。……はぁー、やっぱりキス、いいです。……んふふ、感慨深いですねえ。真宏くんに手を出してもらえるまで、随分かかりましたから」
「や、まあ、そりゃ、ねえ?」
二人の舌の間を銀糸が繋ぐほどに深いキスのあと、ワカが嬉しそうに笑い、真宏が口元をひくつかせながら笑う。それも致し方のないこと。絵面だけ見れば、確実に未成年を誑かす悪い男の図なのだから。
二人がこの関係になるまで、アプローチを繰り返したのはワカの方だった。
一緒に過ごす時間を長く取り、さりげないスキンシップを繰り出し、二人きりの時にいい雰囲気を作り、だからといって女性から手を出すのは淑女としてないわーそんなん野獣ですわーということで、ワカは真宏からの応えを待つというスタンスを取っていた。いわゆる誘い受けというヤツである。
まあ、実際には。
「真宏くーん! 大好きですー!」
「真宏くん! 一緒にご飯食べに行きましょう! おごりますよ!」
と、こんな感じだったので真宏としてはそもそも誘われていると気付くまでに大分時間がかかったし、憎からず思っているワカに誘われていると気付いてからも手を出すタイミングを慎重に図らねばロリコンの誹りは免れないということで慎重に慎重を期したことがワカの言う「随分かかった」原因なのだが。
実際、真宏は今日もホテルに二人一部屋でチェックインする時にフロント係が向けてくる視線が痛かった。プロの仕事として表面上は極めて礼儀正しい応対だったのだが、真宏を見て、隣を見て誰もいないので視線を落したら身長差が歴然としたワカがいることに気付き、一瞬だけ電話に目をやったホテルマン。あの目が向いた瞬間どの番号にかけることを検討していたのか、真宏は想像するだけで恐ろしい。
「んふふふ、真宏くんは良い体してますねえ。……はぁ、たくましいです」
「ワカちゃん俺の服脱がせるのめちゃくちゃ速いね」
そんな物思いにふけっていたら、いつの間にか着ていた服のボタンが全て外されていた。どうやら真宏の反応がないので待ちきれなくなったらしい。露わになった腹筋を指先でなぞり、胸板に頬を寄せるワカ。既に真宏の若い肉体を存分に楽しんでいた。
「真宏くん、もっと強く抱きしめてください。そうしたら、私も真宏くんを気持ちよくしてあげますから。……れぇろ」
「んひ!? ち、乳首をされるのはちょっと……わああ、ワカちゃん吸わないで!」
「ちゅぷちゅぷ、真宏くん……美味しい。ちゅうううぅ」
ワカ、もう夢中であった。
甘えるように、貪るように真宏の胸に吸い付く唇は小さくやわらかく、貪欲だった。
音を立てて吸い付きながら舌を這わせ、普段真宏にされて気持ちいいことを思い出しながら男の乳首を苛め抜く。
真宏としては、この最高に気持ちいい拷問をいかに早く切り抜けるかだけしか考える余裕はなく、その方法として言われるがままにワカを抱きしめるしかないのであった。
「じゅううぅぅぅぅ……。ぷはっ、堪能しました。真宏くんのおっぱいは」
「はぁ……はぁ……。さ、最後の『は』ってのが凄まじく不安だなあ」
そのまましばらく。満足するまで真宏の乳首を吸った後、ワカはようやく真宏の乳首から口を離す。その頬はさきほどまで以上に上気して、息も小刻みに荒い。ワカの興奮が際限なく高まっていることは一目瞭然だった。
真宏が抱きしめる小さい体は、とても熱い。幼い肢体に収まりきらないほどの興奮が溜まっていることは明白で、この欲情を発散せずにはいられないことを、真宏はこれまでの経験から知っていた。
「じゃあ、真宏くん。次は私の服を脱がせてください。どこまで脱がせるかは、お好みでどうぞ♪」
「……ごくり」
そして次に真宏が与えられた栄誉は、ワカの服を手ずから脱がす権利。しかも、程度はお任せ。下着まではぎ取って全裸にするもよし、適度に着崩すにとどめて半裸のエロスを求めるもよし。なんかかなり上級者向けのプレイであるような気がする。
ワカは既に上着を脱いでワイシャツとスーツのスカート姿になっている。
真宏はひとまず、手が変に震えそうになるのを必死で押えながら、ワカのワイシャツのボタンに手をかけた。
ぷちり、ぷちり。上から順に外していく。
「どこまで脱がせてくれるのか、楽しみですねえ」
「……ワカちゃん、ちょっと黙ってて。んっ」
「んんー、ちゅーで口を塞いでくれるならいつでもウェルカムですよー」
ちゅ、ちゅっ、と何度も唇を軽くついばみながら、真宏はワイシャツのボタンを外しきった。
そのことを察したワカと真宏はどちらからともなく唇を離し、露わになったワカの肌を見る。
開いた白い生地の間に見える、健康的な肌の色。ワカは胸こそ小さいが、その体が描く曲線はとても美しい。なだらかに、柔らかく、しっとりと。彼女のISである強羅とは真逆の極致がそこにあった。
「真宏くんはやっぱり半脱ぎが好きなんですね。こんなに小さい体の女の子を半裸にしていただいちゃおうなんて、変態ですねえ」
「合法……! ワカちゃんは俺より年上だから合法……! セーフ……!」
ワカの煽りを受け、必死で自分に言い聞かせる真宏。恥ずかしながらワカに惚れ、こういう状況で興奮してしまう自分は間違っていないのだと強く念じなければ罪悪感で死にそうなくらいの小さい女の子が膝の上、腕の中にいるのであった。
「上の次は下ですよ真宏くん。こっちもスカートだけ脱がしますか? ……あ、あえて履くのもアリですよ。ストッキング、ビリビリに破いてみたくありません?」
「ぐぬぬ……!」
魅力的な女性の、淫靡で魅力的な提案。真宏の目からすれば頼りないくらいに細い太ももに手を這わせ、じわじわとスカートをまくり上げながらの言葉にはどうにも抗いがたい魅力がある。あえて生足を見せているワカであるが、この足をストッキングが包んだ時の色気はどれほどになるか。それを無理矢理に破いたときはどれほど気分が良くなるか。今すぐ荷物をひっくり返して何故か持ってくるように言われていたストッキングを履かせたくなる衝動に駆られてしまう。
だが、真宏は。
「……」
「あれ、脱がせるんですか。まあそれもいいですよね……って真宏くん? なんでスカートの中に直接手を入れ……あんっ! お尻、揉み過ぎですよぉ……!?」
掌をワカの太ももに這わせてその柔らかさを堪能しつつ、尻肉を両手でつかむ。そのままワカを抱きしめ、むぎゅむぎゅとこねるように揉みこんだ。
「はぁっ、はぁ……んっ! あぁ、マッサージみたいで気持ちいいです……。それに、真宏くんにお尻を揉まれてるって思うと、余計……きゃうぅ!」
ワカは胸だけではなく尻も小さい。しかし、きゅっとしまった尻肉は弾力に溢れ、揉むとそれはそれは楽しい。耳元で上がる嬉しそうな喘ぎ声も相まって、真宏が尻を揉む、ワカが声を上げる、その声に興奮した真宏がより一層尻を揉む、という永久機関の完成が見えた。
「はーっ、はーっ。……あー、真宏くん、やっぱりパンツだけ脱がすんですね? えっちー、すけべー」
「……腰を浮かせて脱がすのを手伝ってくれてるワカちゃんには言われたくないなあ」
ワカの超嬉しそうな罵倒を仏頂面で受け止める真宏。スカートの中に手を入れてパンツだけ脱がすという外法であるが、ワカ自身楽しんでいることは興奮に赤く染まった顔を見ても明らかだ。
細い脚を通って、ワカの下着が下りていく。右、左と足を抜き、これにて真宏の手によるワカのストリップは完了。上半身をはだけ、下半身はスカートを履いているので普通に見えるが、その下は何もない。目で見るだけでは感じ取れないエロスが、ここにあった。
「でも、そんな私が好きなんですよね? ……ほら、真宏くんだって、んっ! こんなに、大きく……」
「くぁ……! ワカちゃん、濡れすぎだよ……!」
そして驚くべきことに、ワカはワカでいつの間にか真宏のズボンを脱がしていた。一体いつ抜き取られたのかさっぱりわからないことに真宏は恐怖を覚えるのだが、ワカが与える刺激にそれどころではなくなった。
既にこれまでのあれこれで興奮して天を突く真宏の肉棒に、ワカは自分の割れ目をこすり付ける。ぐじゅぐじゅと溶け崩れそうなほどに溢れた愛液をなすりつけるように、先端が入るか入らないか、ギリギリのところで滑らせる。
滑らかで、温かく、ぬるぬるとして敏感な亀頭を襲う感触。必死にこらえなければすぐにも射精して、ワカの腹を精液で汚していただろう。
「私だって……真宏くんにされて、気持ちよかったですから。でも、偉いですよ真宏くん。いまのでびゅーってしちゃうかとも思いましたけど、よく我慢できました。いい子いい子」
「うぅ……」
そのことは、ワカとしても嬉しかったらしい。真宏の頭を胸に抱きしめ、ぽんぽんと頭を撫でてくる。時々お姉さんぶりたくなるワカの良くあるスキンシップだ。
まあ、胸はないので直接的な母性は感じないのだが、精神的には大変満たされる。あとこの期に及んで腰をくちゅくちゅとこすり付けるのはやめないので、そっち方面も大分切羽詰まってくる。頭を抱きしめられてぼーっとするほどリラックスしてしまっているし、このままでは大分情けない射精をすることになるだろう。
だが、それもいいのではないか。それはきっととても気持ちのいいことで……。
「はい、おしまい。まだ射精しちゃダメですよ真宏くん」
「ええっ、そんなぁ……!」
と思っていたのだが、お預けされてしまう。
真宏の頭を解放し、体を離す。さっきまで触れていた柔らかく温かい感触が失われたことに、真宏はとてつもない喪失感を覚える。
しかしその心配もすぐ杞憂だとわかる。
離れたとはいえ手が届く距離にいるワカの目は、先ほどまでと変わらず、否、より一層興奮に染まっているのだから。
あと真宏の肉棒をガン見している。これもう食われるんじゃなかろうか。そんな危惧が一瞬脳裏をよぎるほどに。
「心配しないでください。ちゃんと気持ちよく射精させてあげますから。……私のお口で」
そんなエロお姉さんみたいなことを口走りながら唇を舐める、推定身長150㎝以下の見た目幼女な女の子。ワイシャツの間から見える左右の胸の間に谷間などはなく、お腹まで続くなだらかなラインが美しい。
だがエロい。だがエロい。
それはもう、真宏が期待ではちきれんばかりになるくらいには。
「はい、どーん」
「うわ!? な、何するのワカちゃん……?」
「よいしょ。それはもちろん、真宏くんにもしてもらおうと。真宏くんも、私のことをお口で気持ちよくしてくださいね?」
そして、突き飛ばすようにして押し倒した真宏の顔をまたぐワカ。真宏とワカとで上下が逆になり、既にワカの手は真宏を握っている。いわゆるシックスナインというやつだ。
「じゃあ、いただきまーす……はぷっ。ん、んんっ……じゅる、じゅぷっ、じゅぶぶ!」
「くはぁ!? い、いきなり激しい……! お、俺だって!」
ワカの口奉仕は最初からクライマックスだ。
小さな口をいっぱいに開いて亀頭を咥えこむなり、そのまま頭を前後に振って唇と口内の粘膜でしごく。唾液をたっぷりと絡め、あえて音を立てながら。
どうやらワカは口の中も性感帯であるらしく、フェラをすることを好む。上あごを擦り、喉奥に亀頭をぶつけ、頬を内側から肉棒で押し上げた場所を指で触ってみたりもする。そしてその度に、ワカ自身も興奮し、快感を得て、愛液をこぼす。
そんなワカの秘所が、真宏の目の前に晒されていた。
ワカのそこは、一本の筋。足を開いて真宏の顔をまたいでいるというのに、ぴっちりと閉じている。しかしその内側にたっぷりと愛液を溜めこんでいるのだろう。時折ぽたりぽたりと、熱い雫が真宏の顔に落ちる。
成熟した女性の物とは思えないその様子。しかし残念ながら、真宏は既にこういう物にこそ興奮するようにナニカサレてしまっているので、鼻息も荒くむしゃぶりつく。
「ちゅうううううううっ! じゅる、じゅ、じゅにゅううう! ……ワカちゃん、濡れすぎだよ。ちょっと舌でほじっただけで……れる、ぐずぐずじゃないか」
「はあああぁん! だ、だってぇ……真宏くんにお尻揉まれるの、気持ちよくて……」
ここにきて、ようやく真宏の反撃が実を結んだ。
負けるものかとばかりにいきなり舌を思い切りワカの膣内に押し込み、これまでの逢瀬で知り尽くした弱点を責める。それだけでワカは真宏から口を離し、背を反らして叫びを上げざるを得なかった。ワカが真宏のことを知り尽くしているのと同様に、真宏もまたワカを気持ちよくさせる方法は心得ている。
「は、ぁ……あ、ん♪ ま、負けませんよぉ……! 真宏くんをひぃひぃ言わせてから飲む精液の味が最高なんですから……! かぷっ!」
「あひぃ!? あ、甘噛みしないでそれ弱いから! それにしてもこの子最悪だな! なら俺も、かみっ」
「くっひいいいいいん!? く、クリトリス歯で挟むのは反則ですううう!?」
めちゃくちゃ仲のいい二人だった。相手に痛みを与えないように、しかし歯の硬い刺激をきっちり与えられるように絶妙の力加減で敏感なところを攻めあう様、まるでチキンレースのよう。
だがそうしていられる時間は長く続かない。
今回の敗者は、真宏だった。
「じゅううう! じゅるるるるぅ! ほら、真宏くんもうびくびくしてますよ! れるれる……気持ちいいんでしょう? 私のお口の中に、一杯らしれくらさい! んじゅ、ぐぷっ! さあ、さあ!」
「んぐううううう! も、もうダメだ……出るぅ!」
筋にしか見えない女性の秘部を指で広げて舐めながらイラマチオに近い濃厚かつ深いフェラをされ、腹のあたりにつつましやかな胸の柔らかさとその先端で尖る乳首の硬さを感じながら、そんな女性の口の中を精液で満たす。客観的な事実のみを示すと実刑は免れないだろう背徳感にあふれたド外道の所業をする時間が、ついに真宏に訪れた。
びゅぐん、びゅるるるるるるるる。
「くぁ……は……ああ~」
「んぶっ!? んっ、んぐ、んぶぶぶぶ……」
ワカは、射精の間中口を離さない。最初に喉奥で受け止めたときこそ驚いた声を上げたものの、その声音には確かに喜びの色がある。
そして真宏が肉棒を震わせて精液を吐き出す度、ゆっくりと肉棒を出していきながら口内に精液をためる。真宏の位置からは射精されて自身も感じているだろうワカの震える尻しか見えていないが、真宏の亀頭は今間違いなく世界で一番心地よい空間の中にいる。
ちゅうちゅうと吸い付きながら、精液を一滴もこぼさないように口から肉棒を抜くワカ。
そのままもぞもぞと体の向きを変え、真宏と正面から向かい合い。
「……れー」
「わあ、すごい……」
そして、真宏の精液をたっぷり溜めこんだ口を開いて見せた。
舌は白濁の海から突き出され、頬に、歯茎にと精液を塗り込むその動き、とてつもなく淫靡だった。
「んっ、くちゅくちゅ……ごく、ごくっ……ぷはぁ。えへへ、真宏くんの精液美味しかったですよー。ありがとうございますっ」
「ああ、うん。お気に召したなら何よりだよ」
そのまま当然、精液を飲む。口の中で味を堪能し、次に口を開けて見せたときは一滴も残っていない。その直後にまた子犬か何かが懐くようにじゃれる姿とは正反対の色気に、真宏はまともに返事もできない。
だがしっかりと腰は抱く。互いにいい感じに服をはだけているので、こすれ合う素肌の感触があまりにも心地いい。
抱き合い、体を触れあわせてしばし。真宏は射精後のけだるさが落ち着き、ワカも軽くイかされた余韻が消えるころ。二人の胸には、消えずに残っていた情欲の炎が再び強く燃え上がる。
くすくすと笑いあう声が途絶え、見つめ合う目が逸らせない。二人の顔の距離が縮まって、自然と唇を合わせた。
「ちゅ、んっ。れろ。……あ、ご、ごめんなさい真宏くん! 変な味しましたよね!?」
「その変な味する物を飲んでくれたんでしょ? なら、いやじゃないよ」
「あ、真宏くん……んっ」
ついばむようなキスは次第に舌を絡めるディープキスとなり、夢中になった。
一度は落ち着いたワカの吐息が再び熱く荒くなり、ワカとの体の間に挟まっている真宏の肉棒は、ワカの下腹を擦るほどに復活する。
「……うふふふふ、真宏くんってば、また大きくしちゃって。今度は私の膣内に入れたいんでしょう? わかってますよ」
「うん、まあそりゃ、ねえ?」
うっとりとほほ笑むワカは体を起こす。いつの間にかスカートもワイシャツも脱ぎ捨てた一糸まとわぬ裸体。室内灯のうっすらとした明りに照らされる姿は決してメリハリのある体型とは言えない。だがしっかりと女性であり、男を望んでやまないものであり、ついでにかなり犯罪臭かった。
「さあ、真宏くん。次こそ本番です。今度は私の膣内に、一杯射精してくださいね♪」
「あわわわわ……」
有無を言わさぬ断定。
ワカが腰を浮かせ、鈴口と膣口でキスをさせる。それだけで真宏は背を反らせそうになるほど気持ちいいが、必死で耐える。
ワカの体は小さい。成熟していることは百も承知だが、だからといって無理をさせたいとは思わない。そんな男の子の意地をしっかりと読み取ったワカはますます艶っぽく笑みを浮かべ、愛しくかわいくカッコいい男の子に天国を味あわせるため、位置を合わせて体重をかけ。
「はーっ……ん、く、ふうううぅぅぅぅっ!」
「あああああ、いきなり奥まで……!? うあ、せ、狭い……!」
自身の最奥まで、一気に迎え入れた。
ワカの膣内は体格に見合って狭い。真宏の肉棒も根本までは受け入れられず、全てが埋まる前に先端が膣奥を突く。
しかしその分、互いが得る快感は深い。ドロドロの膣肉がきつく締め上げる感触に真宏は悲鳴を上げ、ワカは顔を俯けたままびくびくと全身を震わせ動かない。膣内が時折きゅん、きゅんと締まることからしてイっていることは確かだが、それによってワカが喜んでいるのか苦しんでいるのか、それすら今の真宏には見て取ることができず。
「ふーっ、ふーっ……。まったく、真宏くんは悪い子ですねえ……」
顔を上げて初めて知ったその表情。蕩けきった恍惚のそれだったので、真宏は安心すればいいのか恐れればいいのか、ますますわからなくなった。
目の端からこぼれる輝く涙と、開いた口元から滴る同色の唾液の雫。ぽたぽたと真宏の胸元に落ちるそれは熱く、匂い立つような発情の香りを放つ。
そして、真宏を見つめる瞳の奥。好き、好きです大好きです。そう言っているとしか思えない、ピンクのハートが浮かんで見えるのは真宏の気のせいなのだろうか。
「こんなおちんちんで子宮をずんって突かれたら……ぁん! お、女の子はみんなメロメロになっちゃいますよ? もう……こうやって、何人の女の子を堕とすつもりなんです?」
「いや、俺は別にワカちゃん以外とは……」
「まあまあそう言わずに。……千冬さんとか、幸せにしてあげたくありません?」
「この子本当にヤバい気がしてきた」
くいくいと腰を振り、震える膣でさらに真宏を奥へと受け入れようとしながら真宏の胸板に指先でのの字を書きながらそんなことを提案するワカ。一夏が既にかつてのヒロインズを軒並み嫁にしているという実績に基づき、真宏もそちら側へ引き込もうという野望が駄々漏れだった。
げに恐ろしきは、ワカが上になってしている最中なので、物理的にも精神的にもワカが完全に上位であるため断ることが極めて難しいということか。
「そこは、追々考えてくれればいいです。……だから今は、私に膣内射精することだけ考えてください……ねっ!」
「ふぐうううううぅ!? む、無理だよワカちゃん! それ以上入れようとしたら、なんか開いちゃいけない部分が開いちゃうよ!?」
「望むところですっ! 真宏くんも、全部気持ちよくしてあげるんですから……ぁあ! きゃふ、深いぃ……!」
既に快感が下半身を支配しているのだろう。震える脚に力を込めて真宏の亀頭を残して幹を抜きだし、そのまま再び体重をかけて迎え入れる。抜くたびに襞は一枚一枚が離れないでと吸い付き、入れるときは歓喜に引き締まる膣肉と先端に熱烈なキスをする子宮口が真宏を苛む。
しかも、真宏の側からはほとんど動けない。どういう力加減か、ワカが騎乗位になるとなんか真宏は腰を突き上げる以外のことができなくされてしまう。
結果、考えられるのはワカのことだけ。自分の上で小柄な体を弾ませる、エロい表情を隠しもしない幼い容姿のお姉さん。興奮するなという方が無理な話で。
「んんんんーーーーーっ! 子宮、降りちゃいます……真宏くんを、食べちゃいますぅ……!」
「ああ、あああああ! だ、ダメだってワカちゃん! せめて外に出すとか、避妊するとか……!」
「お気になさらず! もし出来ちゃったら責任とって真宏くんをお婿さんにして養ってあげますから!」
「ワカちゃんの立場的には正しい発言なんだけどなんだろうこの複雑な気持ち!?」
そしてワカに避妊などという軟弱な発想は存在しない。
気持ちいいから大丈夫だよ、とばかりに容赦なく腰を振り、最初は真宏の根元まで咥えこむことができなかったのに、いつのまにか二人の腰がぶつかり合うパンパンという音がホテルの部屋に響き出す。
幹を擦る膣肉の感触と、ワカが体を落とす度に先端に感じるくにっとした子宮口からのキス。逃れられない絶頂の宿命を感じずにはいられない。
「ああ、真宏くん! 真宏くん! 大好きです! 出して、私の中に真宏くんの精液、一杯ください!」
「ワカちゃん! ワカちゃん! ……あああああああっ!」
男の側からはほとんど何もできない、女性主導のセックス。
その果てに為すすべなく絶頂させられる真宏の状態を、ワカは完璧に把握している。射精の瞬間は最奥で。ぐにゅりと自分の子宮口が真宏の亀頭に押されて開き、精液の全てが子宮内に直接流し込まれる角度と深さで受け入れて、自身も絶頂。
二人の叫びは同調し、背中が浮くほどに背を反らす真宏、胸を反らせるワカの二人で長く響く。
びゅるうううううううう!
びゅぐ、びゅうううう、びゅっ。
ワカは世界一幸せなその音を、子宮で聞いた。
◇◆◇
「ぁ……うぁ……? ……いかん、意識失ってた」
真宏は目覚めることで、自分が気絶していたことを知った。
記憶があるのはワカに膣内射精をしたところまで。自然と背が反って浮く腰を、ワカが自身の体重の全てで真っ向から迎え撃って子宮にめり込む勢いで根本から亀頭まで全てをキツく締め上げられながら避妊なしの最高に気持ちいい射精をさせてもらったことは覚えている。
おそらく、そのときの強すぎる刺激で意識が落ちてしまったのだろう。
まあ、それ自体は良くあることだ。ワカに搾り尽くされて気絶することもあれば、逆に真宏がワカの体を押さえつけて徹底的に抜かずの連続膣内射精を決めるという言い逃れのしようもなく有罪な絵面でワカを失神させることもある。
ちなみにこれらの行為は完全に合意の上であり、真宏は紳士であることを彼の名誉のために明記しておく。
ともあれそんな状況で真宏は目が覚めた。
全身を覆うけだるさのせいで指一本動かしたくないが、それでもこの感覚は心地いいものだ。しばらくこのまま股間を包む極上の温かさに浸っているのも悪くないと考え。
「んじゅ、ぐぷ、んんー……あ、真宏ふん、おひはんれふね?」
「……おはようございます」
その気持ちよさの正体がワカのフェラによるものだと気付いて、真宏は今夜の安眠を諦めた。
上目遣いに真宏の目を見つめながら、可愛らしい口からはグロテスクとすら言える肉塊が出たり入ったりを繰り返している。完全に犯罪です本当にありがとうございました。
「わらひも、じゅぷ。ぷは。真宏くんと一緒にちょっと意識失ってたんですけど、起きても真宏くんのが大きいままだったんでお掃除させてもらってました。……そしたら、ますます大きくなってきてますよ?」
「そりゃあ、意識がなくてもワカちゃんにされれば……ね?」
さすがにしゃべりづらくなったのだろう。口を離して手でしごきつつ、鼻をこすり付けるようにして匂いを嗅ぎながらうっとりとつぶやく。ワカの小さい顔と並ぶと、真宏の肉棒はより大きく見える。よくあんなものを飲み込めたものだと、飲みこんでくれたものだとその筋の人間であれば感動すら覚えるだろう。実際真宏もめちゃくちゃ興奮した。
興奮ついでに腰を揺らしてぺちぺちとワカの頬を肉棒で叩いてみると、ワカは嬉しそうに笑い、手に取って頬ずりする。なんだこのエロい子。
「嬉しいこと言ってくれますねえ。それじゃあ私の魅力でもっとメロメロにしてあげます! 一緒にお風呂行きましょうお風呂! こんなこともあろうかと、いい感じのお風呂がある部屋なんですよここ!」
「いや知ってるけどね? ワカちゃんに頼まれて予約したの俺だし」
それでもなお、嬉しくなって見せる笑顔は眩しいワカに手を引かれ、浴室に連れて行かれる真宏。
ワカの方は下半身を全体的にあれこれの液でてらてらつやつやさせながら、意気揚々と浴室へと向かう。
ちなみにこの二人、当然全裸である。
◇◆◇
「はーい真宏くん。かゆいところはないですかー?」
「大丈夫だけど……なにこの体勢……なに?」
「? 真宏くんの頭を洗ってあげてるんですよ?」
カポーン。
などという音はさすがにしないが、ホテルの浴室。中々に広かった。旅館の大浴場ほどとはさすがに行かないが、余裕のある洗い場と十分に足を伸ばせる浴槽を備えた立派な風呂だ。なんだかんだと蔵王グループは温泉好き、風呂好きが多いこともあってかワカもこういった風呂を好む傾向にある。
そして、そんな風呂場にて。
「むがむが」
「やんっ、暴れちゃダメですよ真宏くん。くすぐったいです」
「いや、それは俺の頭を抱えているからじゃないかな?」
「その方が楽しいからいいんです。真宏くんも、一杯ぺろぺろしていいんですよ?」
なぜかワカが真宏の頭を洗っている。それも、真宏の頭を抱きしめるようにして。
向かい合い、椅子に腰かけた真宏の膝をまたいで座り、真宏の頭を胸に抱きしめ、シャンプーで泡まみれになった真宏の頭をぐしゅぐしゅとかき回すようにして。ちょっと遊んでいるように思えるのは真宏の気のせいではあるまい。
とはいえ、真宏はこの状況が嫌かといえば、そんなことはない。豊かとはいえないワカの胸だが、ほんのりとしたふくらみが優しく真宏の顔を受け止めてくれているし、しっかり欲情している証としてつんと尖った先端は食べ放題の許可が出た。なんかもうどうすればいいのか。とりあえずしゃぶることにして、真宏は考えることを止める。
「ちゅうううううっ」
「きゃんっ! も、もう……そんなに強く吸ったらおっぱい出ちゃいそうです。……まあ、そのうち本当に出るようにしてもらうんですが」
「ちゅっ、ちゅぱ。ぢゅうううう」
だからワカがこっそり囁いた言葉も聞こえない。聞こえないったら聞こえない。ワカが真宏の頭を抱きしめるのと同じように真宏もまたワカの尻を掴んで抱きしめながら、二人の入浴時間は続く。
ちなみに、このあと洗い場で1回、湯船の中で1回ずつすることになるのは言うまでもない。
◇◆◇
「それじゃあ真宏くん、はい」
「いや、いきなり可愛いお尻向けられてはいと言われても」
風呂場で複数回してもぴんぴんしているのが小柄な体に似合わず強羅を乗り回すワカのすごいところ。再び汚れた体を清める際は真宏を適度に興奮させつつ射精はさせずと絶妙に焦らして風呂から上がり、ベッドにダイブするなり今度は四つん這いになって真宏に尻を向けてきた。真宏としては何をすればいいのか、わかるようなわかりたくないようなわかってしまったら人として終わりなような。
「次は、真宏くんからしてください。なるだけ好き放題に。いっそ犯すような勢いで。……真宏くん、私の小っちゃい体を組み敷いてするのも好きですよね? ほぉら」
「ぐぬっ!?」
しかも、見透かされている。ぐにぃと自分の手で尻穴も膣穴も広げて見せながらのお誘い。男なら滾らないはずがない。
一応、真宏は元から小さい子が好きだったわけではない。ワカにあれこれとアプローチを受けるうちにそっち方面に目覚めさせられただけで、今でもワカ以外の小さい子に手を出そうと思ったことはない。
だが、この状況。
さっきまで自分の上に乗っていいように弄んでくれたあの肢体が、自分に犯されることを待ち望んでいる。据え膳どころの話ではない。だからなんだかんだ悩みながらも真宏はふらふらとワカの体に吸い寄せられていき。
くちゅ。
「はーっ、はーっ……ふんっ!」
「きゃっふうううううん!? かは……ぁ……! そ、そう。これです。真宏くんのその容赦のない突き込み……っ! これが欲しかったんですぅ……!」
亀頭をつけて狙いを定めるなり、真宏は一気に挿入した。
バチンと音を立てる二人の腰と、強く締まるワカの膣。挿入だけでワカがイったのは明らかだった。
「はあぁ! あぁあん! そう、そうです真宏くん! 私のこと、おもちゃと思っていいですから、壊すくらいにしてくださいっ! イ、イク! またイく! イきつづけてますうううぅ!?」
「ワカちゃん! 可愛いよワカちゃん! あと割と変態だよね! 俺も人のこと言えないけど!」
自分より頭ひとつ分以上小さい女性をバックから犯し、胸とクリトリスまでいじりながらの発言である。
二人の体は極限まで密着して、ワカが小さく丸まっていることもあって傍から見れば二人の人間がいるとは分からないだろう。そんな体勢でも真宏の腰は力強く前後し、その度に身動きが取れないほど真宏の体にのしかかられたワカが甲高い喜びの悲鳴を上げる。
真宏を美味しくいただくのと並んで、こうして真宏に好き放題されるのもまたワカのお気に入りだった。
「うぁ、あ……も、もうらめれす……死んじゃいましゅぅ……! らして、私の中にらしていいから、ゆるひへぇ……!」
「わかったよワカちゃん……! 射精すよ、一番奥に! ぐううううううううぅ!?」
「んんんんーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!?」
がっちりとワカの体を抱え込んでの抽挿を続け、存分にイかせてから情け容赦のない膣内射精。真宏の体が膨れ上がったように見えたのは、ワカが子宮ごと震えあがるような絶頂に足をぴんと伸ばしたから。真宏の体重すら浮かせるほどのイき方に、ワカの意識がちかちかと明滅していく。
そんな忘我の境地でも一つだけはっきりしていたのは、膣内の感覚。
ワカの狭く小さい膣内をくまなく埋め尽くし、子宮口にめり込む真宏の亀頭。そこからワカを幸せにしてくれる白濁が勢いよく溢れだし、子宮の中を一杯に満たすという幻視。
しかしワカははっきりとした確信と共にそれを受け入れる。
女性的な魅力にあふれているとは言えないこの体に、真宏が愛と欲望の全てを注ぎ込んでくれる幸せ。
好きになってよかった。愛してくれて嬉しい。そんな感覚だけが舌先からつま先までを満たし、ワカは最高に幸せな気分のまま眠りに落ちる。
きっとまたすぐ目が覚めるだろうし、その時はどんなプレイで真宏を楽しませ、自分もまた楽しませてもらおうかと、それだけを考えながら。
◇◆◇
「んん~? 真宏くん、どこですかぁ……? 次は抱っこしながらして欲しいです……」
目が覚めたワカは、寝ぼけ眼を擦りながらそう呟く。寝起きから即欲望直結した発言である。
意識が落ちる前は確かに真宏がすぐ近くにいたはずだ。真宏が自分を放っておいてどこかに行ったりするハズなどないのだから多分寝返りでも打ったのだろう。きっと手の届く範囲にいるはずだとぺしぺしと回りを叩き。
「……ん?」
想像していたベッドの柔らかさではなく机の硬さが手に伝わってくるに至り、自分が夢を見ていたことを自覚した。
「……ん、んー。えーとうーんと。……あ、あはははははは! あはははははは!」
そして、奇行に走るワカ。
いきなり笑い、自分の頬をぱしぱし叩き、ついさっきまで居眠りしていた自分のデスクで椅子にうずくまりのた打ち回る。極めて珍しい姿がそこにはあった。
「ち、千冬さんに聞いてましたけど、ついに私のところにまでとは……! ……真宏くんと……そりゃ考えたことがないわけじゃないですし、親戚にせっつかれてはいますけど。……………………だ、ダメです! 真宏くんには簪ちゃんが!」
その後。
ワカはなんだかんだと理由をつけてしばらく真宏と会わないようにし、落ち着いてから真宏と会ったときも妙にしおらしかったという。
「どうしたのワカちゃん。今日はやけにおしとやかだね。それはそれでかわいいけどさ」
「か、かわっ!?」
そして、そんなことを言われてあっという間に真っ赤になって逃げたとか、恥ずかしさのあまりうっかりグレネードをぶっ放したとか。
いずれにせよ、ワカの真宏を見る目が少し変わったことだけは、確かだった。
◇◆◇
「ワカも割とガチ、と。覚えておきましょう」
そしてちょっと危ない扉を開いた黒幕がクールにそんなことをメモしたという事実が、あったような無かったような。