ある朝、織斑一夏が目を覚ますと、自分が寝床の中で女体化していることを発見した。
「……なんじゃこりゃあ!? あ、でも前も似たような目に会った記憶がうっすらと?」
目覚めてしばし、体を起こして目を擦り、あくびをした辺りでなんか声がいつもと違うなと気付き、ついでに胸の辺りが重く肩にかかる髪の毛が鬱陶しく、全身あちこち違和感があるな、と思って目を落とせばそこには見慣れた寝巻をこんもりと押し上げる男の夢が。
まさしく夢の続きかと半笑いで掴んでみれば、確かに感じる熱と重さと柔らかさと「んっ……」とかいうメス声フロム自分の喉。眠気が消し飛ぶには十分すぎる衝撃だと、ここまで来てようやく理解した。
何だか手足の長さまで変わっている気がして動きにくいが、どたばたと鏡に姿を映してみれば。
「……え、なにこの美少女」
と、ナルシスト気味な言葉が零れるような少女が鏡の中で呆然としていた。
顔つきは千冬によく似ているが、幾分線が柔らかい。
黒髪は長く背中までかかり、ラフな寝巻を押し上げる胸はシャルロット以上箒未満ほどで、十分巨乳と言っていい。そういえばここまで走るだけでなんだか揺れて走りにくかったような、と鈴あたりが知ったら憤死ものの感想を抱く。
胸に押し上げられた分丈が短くなり、ちらちらと見える臍周りにははっきりとくびれが。IS学園での生活で鍛え上げられて割れていた腹筋にはうっすらと脂肪が乗っていたことがちょっとだけショック。
ショートパンツはゆったりが好きだったのだが、なんかぴちっとしている。それはつまり尻も大きくなったということで、これまた数え上げればキリがない体の変化に眩暈がした。
念のため着替えの収納場所を確認してみたが、そこにはきっちり男物のパンツと黄金立方体がしまわれていた。つまり、自分は確かに男の体を持って生まれ、生活してきたということだ。頭がおかしくなったわけではない。体はとんでもなくおかしくなっているが。
この鏡に映ってる姿がグラビアだったらちょっといいよな、とか思って壮絶な自己嫌悪に襲われて蹲る一夏の姿は、幸い誰も見ることがなかった。
「一夏ー! 一夏、いるか!?」
「ほ、箒!?」
そうしてどうしようもないことをどうしようと嘆き悩むことしばし。部屋の扉が激しくノックされた。
声からして相手は箒。どの面下げて会えばいいのかしかし居留守が通じるとは思えない、と悩みの種がまた増えた。
「一夏さん、わたくしもおります。……あの、もしかして何かお体に異常が起きているのでは?」
「大丈夫よ、一夏。何があっても私たちは受け止めるし、相談に乗るわ」
「だから、もし部屋にいるなら開けてもらえないかな」
「安心しろ、この場にいるのは私達5人だけだ。他は誰もこの部屋に入れない」
「セシリア達も……?」
だが、どうやらただ遊びに来たわけではないらしい。
一夏の体に何らかの異常が起きていると見てここに来たという口ぶりからして、事情をある程度知っている可能性もある。
少なくとも、このまま部屋に閉じこもっていて解決するとは思えない。ならせめて、箒たちとの情報共有は状況を把握する助けにはなるはずだろう。
そう考えて、一夏は箒たちを招き入れる決心を、した。
して、しまった。
◇◆◇
「い、一夏、お前……その体は!」
「ああ、うん。見ての通りだ。朝起きたらこうなってたんだよ……ハハハ」
どやどやと箒たちが部屋に入ってきて、これ以上の侵入者を増やさないためにと鍵を閉めるよう言われ、一夏の体に起きた変化を見た箒たちの驚きと言ったらなかった。
なにせ、そこにいたのはどう見ても千冬似かつどこか家庭的な雰囲気漂う美少女だったのだからして。
千冬の妹と言われたら素直に信じられる美人。一夏自身に由来する花嫁修業ばっちりの家事能力。
そして、中身は男なので仕草やなにやらが女性としては致命的なまでに隙だらけで、寝巻のままなこともあって胸の谷間も髪をかきあげるとき露になる脇も常にちらちらしている臍も太ももやかがむときに見えそうになる尻も、フルオープンと言っていい有様で。
箒たちは、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「実は、私達の体にも少し変化が起きていてな」
「え、箒たちにも!?」
「ご心配いただくほどではありませんわ。本当に些細な変化ですから」
「それより一夏の方が心配よね」
「いきなり体が女の子になるなんて、変化が急激過ぎるよ」
「どこか不調はないか? 痛む場所や、違和感のあるところがあれば教えてくれ」
なんか妙にぐいぐい来るな、とは思っても所詮は一夏のこと。さりげなく距離を詰めつつある箒たちに全くの無警戒で、その場でくるくる回って自分の体を確かめる。
ふわりとなびく髪、慣性に従って揺れる胸と、きゅっとした尻。もし一夏自身の目の前でこんなことをする女の子がいればさすがに赤くなって目を逸らすだろうことを、当たり前のようにやり過ぎる。
「んー……特に、なんともないかな。いやまあこの状態が異常過ぎるけどさ」
「そんなはずはないだろう。どれ、私達が調べてやる」
「それがいいですわ。一夏さん、どうぞお体を楽に」
「お、おう……?」
心配させてしまって申し訳ないな、と思いながら手を伸ばしてくる箒たちをあっさり受け入れているあたり、救いがない。
「ふむ、腕に異常はなさそうだな。……手首などとんでもなく細いが」
「足も依然と比べて柔らかくなっていますわね。筋肉はしっかりとありますが、女性らしい脂肪がついているようです」
「あははは……んっ! ちょ、ちょっとくすぐったいかな」
「我慢しなさい。……わー、なによこの胸なんで元男なのにこんなサイズなのよっ!」
「鈴、落ち着いて。一夏、おなか痛くない? さすってあげるね」
「口を大きく開けろ。中を見る。そうだ……そうだ……」
椅子に座らせられた一夏が箒たちを全身に侍らせている、ように見えるだろう。
だが一夏のように目が節穴の者以外が見れば、箒たちの瞳の奥に光るマジの色を察知してドン引き不可避の光景だった。
ビジュアル的には女同士とはいえ、腕を撫で足を触り胸を揉み腹に指を這わせ口の中を覗き込む。控えに言って通報事案である。
「あ、あの……みんな? もういいからそろそろ離してくれないか?」
それはもう、あの一夏ですらちょっとした恐怖を感じるほどで。
控えめに謝絶を伝えてピタリと止まる箒たちの手。だが一夏の肌に触れ続けたままで、体を離そうとはしない。
一夏を心配して寄り添っている……ように見えるが、その実一夏自身はロクに動けない。半ば拘束されている。
箒たちは、沈黙した。
互いに目配せをすること、ほんの数秒。一夏が不安に駆られて再び声を上げるより早く。
「……すまない、一夏」
「へ? ……きゃあ!?」
一糸乱れぬ連携でベッドに放り投げられるに至り、さすがの一夏もなんかヤバいと理解した。
上下すらよくわからなくなっていた状態から体勢を立て直し、盛大にめくり上がって露になっていた胸を咄嗟に隠して明らかに様子がおかしくなった箒たちに目を向けて。
「全く、女の体になったというのに危機感がなさすぎるぞ」
「本当に。こんな……誘うようなことをされては、わたくしたちも我慢できませんわ」
「そうよね。女の子としての慎みってやつを教えてあげないと」
「大丈夫、怖くないよ。……とっても気持ちよくはなるかもしれないけど」
「はぁ……はぁ……一夏……見てくれ……!」
ベッドに乗り、膝立ちになって近づいてくる箒たち。
上気した顔、荒い息、血走った目。だがそんなものに気付く余地もないほどの、異常。
「……え? ちょ、ちょっと待ってくれ! みんな、それは……!?」
「……ふふふ」
一夏が震える手で指差したもの。
にじり寄って来る箒たちの下半身、脚の間。
IS学園の制服に採用されているスカートと、ラウラのズボン。
その生地を押し上げる、そもそもは男である一夏なら容易に正体を推測できる位置と形をしたそれは。
「少し恥ずかしいが……見てくれ、一夏♡」
つまんだスカートをめくりあげ、あるいはズボンを下ろし。
いずれ劣らぬ色とりどりで煽情的な女性用下着からぬっと突き出たそれは。
「わたくしたちの、おちんぽですわ♡」
「ひぃっ!?」
一夏の眼前にずいと寄せられ、作り物と疑う余地のない熱と存在感、オスの匂いをまき散らす、見間違えようもない男性器だった。
「な、なんで……!?」
「一夏の体が女になったように、私達の体にも変化が起きたということだろう」
「目が覚めた時にはこうなっていて途方にくれましたが……一夏さんが女の子になっていたのなら、ちょうどいいですわね」
「一応、我慢してたのよ? なのに一夏ったらとんでもなくエロい体になってるし、無防備だし……」
「責任、取ってもらおうかなって」
「なに、心配はいらない。私達が女の悦びを教えてやろう」
ベッドの上、取り囲むように陣取った箒たちは既に逃げ道を封じている。
元々自分にも生えていたものだったはずなのに、こうして突き付けられると恐怖しか感じない。
だが、目を離せなかった。
普段は自分のものしか見る機会がないが、こうして目の前にずらりと並ぶとそれぞれ大きさも形も様々だ。
それが全て、勃起している。それも、自分の体を見て、自分に触れたことでこうなった。
じゅんっ。
「んっ……?」
そう意識すると、妙な感覚が湧いた。体の奥深くが疼くような、切なくなるような。
「男というのはすごいな。ちんぽが勃つと、好きな相手を犯したくて仕方がなくなる。世の男たちはこの衝動によく耐えているものだと尊敬するぞ」
「ええ、本当に。ですがわたくしたちはもう耐えられません。……一夏さん、お相手、していただけまして?」
「え、えぇ!?」
呆けたのは一瞬。だがそれが致命的で、もはや逃げる隙はあるはずもなく。
「じゃ、一夏……えっちしましょ♡」
「僕たちの童貞、もらってね♡」
「さあ……イくぞ♡」
「あ、あああああああ!?」
とびかかる箒たちの中に、埋もれていった。
◇◆◇
「あ、ぁんっ! ひああぁぁ……!」
「見ろ、みんな。一夏はとても気持ちいいようだぞ」
一夏の抵抗は、無意味だった。
必死に手足を振り回しても多勢に無勢。足は胸の谷間に押さえつけられ、腕は足の間に引き込まれ、なんか物理的にも精神的にも動かせない、とか思っている間に全身が箒たちによって拘束されていた。
箒たちは、全員制服の胸元をはだけて胸も露わに一夏をいじめている。
一夏の背中側に回った箒は、シャツをまくり上げられて出た背中に自分の胸を押し付けながら、一夏の体を優しく愛撫する。
胸を強く触ることはせず、重さと柔らかさを楽しむように持ち上げて揺らす。
喉元を繊細な指先でなぞって女性の肌がどれほど敏感なのかを教え込む。
臍に指を出し入れして、これから一夏が苛まれるだろうあれこれを否応なしに意識させる。
一体どこで覚えたのかと気になるほど、女の体を悦ばせる術を知り尽くした指使いだった。
「箒……箒ぃ……背中に、熱いの当たってるぅ……!」
「当てているんだ。胸も、ちんぽもな」
ぎゅうう、ぐりぐり。
箒が一夏を強く抱きしめる。そうすれば、いまの一夏よりさらに大きな箒の巨乳がぎゅうぎゅうと押しつぶされ、元男だった身としては天にも昇る気分になれる。
が、同時に腰も前後に振って尻の辺りに限界まで勃起した熱い肉棒が擦りつけられると、これからされるに違いないことに対する不安と恐怖、そしてわずかな期待が止まらない。
「ちょっと、箒の相手ばっかしてるんじゃないわよ! ……まったく、男のくせにこんな胸になるなんて……! こうしてやるわ、ぢゅううううぅぅぅ!」
「んひぃぃぃん!? や、やめて鈴! 乳首痛いぃ!」
「では、私は優しくしてやろう。ちゅっ。れろれろ、んー。にゅろ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅ」
「あ、あぁぁぁ……! あっ、ぅふう、んっ! ラウラの舌、柔らかいぃ……♡」
一方、一夏の胸は鈴とラウラが責めていた。
シャツをめくられ露になった、形よくハリのある胸。スタイルのいい美女揃いのIS学園の標準に照らし合わせて考えても十分に上位に入るだろう美乳であり、すなわち鈴とラウラではどうあっても敵わないサイズということだ。
そんな胸に対するアプローチはしかし、鈴とラウラで対照的だった。
鈴の接し方は乱暴とすら言えるもの。
一夏の胸が自分の小さな手に収まりきらないと知るや、力いっぱいに握り締める。が、一夏の胸は柔らかく度量が大きい。むにゅりと歪んで鈴の指を受け止められれば黙ってはいられない。これまでの愛撫で硬くとがった乳首を、乳輪ごと咥え、容赦なく吸い上げた。
母乳が出るなら吸い尽くされていただろう激しさは、女の体を知らなかった一夏の体では処理しきれないもの。体を反らして悶えることになり、それが胸を強調しているみたいでムカつく、と鈴は乳首へちょっとキツめに歯を立てた。
対するラウラは、甘えるような舌遣いだった。
やわやわと乳肉をもみほぐしながら、乳首に優しいキスを落とす。
そのまま舌を伸ばし、硬く尖らせた舌先で乳首を転がし、満遍なく唾液でコーティングしてから舌ごと口の中に引きこんで、母乳を求める赤子のように安らかな表情で吸い付いてくる。
二人の全く異なる愛撫はどちらも甲乙つけがたい快感で、一夏は女の体が許容する快楽の強さと幅広さに戦慄すら覚えた。
こんなことを続けられたら、男に戻ってから性的に満足できなくなってしまうのではないか、と。
「楽しんでいるようだな、一夏。だがいいのか? 女の体のイイ所はここだけではないぞ」
「あぁんっ!? ひ、引っ張るなよぉ……♡」
後ろの箒が手を前に回し、両乳首を二本の指でつまみ、引っ張った。
卑猥に伸びる乳肉と、そこを舌で追う鈴とラウラ。
これ以上があるなど信じたくない一夏だが、まだ宴は始まったばかりだ。
「盛り上がっていますわね。では、わたくしたちはこちらを♡」
「んふ。一夏のここ、美味しそう♡」
続きは、二人のブロンド美少女の姿をして一夏の下半身に侍っていた。
ほとんど180°広げられた足の間に身を寄せるセシリアとシャルロット。一夏の顔がさっと羞恥に染まる。
「うふふ、中まで綺麗ですわ」
「クリトリスもピンピンして、元気だね」
「んあっ!? や、やあぁ!」
くぱ、と広げられる陰唇。皮の上から指でくりくりと軽く弄られるクリトリス。どちらも男の身では想像もできなかった感覚が体を走り、それが妙に恥ずかしくて顔を反らす。
「ダメだ、一夏。しっかり見ておけ。これから一番感じるところをたっぷり愛されるのだからな」
「あ、あぁ……箒ぃ……」
しかし、それも箒によって戻される。
頬をぴったりとつけ、顎を掴み、自分の股を見るように。そこには長く舌を伸ばすセシリアとシャルロットが蕩けるように笑って。
「れー……んっ。ぱく。ちゅるる、んむっ、ふぅ……んー」
「れろれろれろれろ、ふふふ、ぐりぐり押し込んであげるとぴくぴくするね?」
「んひゃあああああああああ!?」
体の中で一番敏感な粘膜を、一番自由に動く粘膜で攻められる。
その刺激と、それを余すところなく目撃させられた衝撃は、小さくなかった。
「んんっ! あ、あっ、あっ……あー! あああーーー!」
「いい声だ、一夏。もっと聞かせてくれ。……セシリア、シャルロット。一夏は激しいのが好きだと言っているぞ?」
「……えぇ、心得ていますわ。――ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ! じゅぶるるる!」
「もう、一夏ったら女の子の体になってもえっちなんだから。――ちゅううううううう!!」
「――っっっっひ!!?」
そして、あっという間に感じやすい所を気付かれた。
情け容赦なく、そこを徹底して責められた。
セシリアは広げた膣内に舌を入れ、ぐりぐりと襞をかき分けるようにして刺激してくる。
シャルロットはすぼめた唇でクリトリスに口づけ、舌でたっぷりと唾液を塗り付けてはその全てを取り戻そうと吸い付いてくる。
「いいぞ、一夏。それが感じる女の子の顔だ。さあ、そろそろイく頃合いか?」
「わ、わかんにゃいぃ! あっ、あぁぁ……っ、んんん! ダメぇ! なんか、なんか来る……いつものイくのと違うぅ!」
「それが女の絶頂だ。たっぷり楽しむといい。……ちゅっ」
ダメだこれ、ヤバい。
一夏の中にほんのひとかけら、なんかもう一応あるだけで影響力など微塵もない理性がそう告げる。
胸を責める鈴と甘く縋りつくラウラ。
下半身はついに指まで入れだしたセシリアと、クリトリスを舐めながらこちらも指を入れてくるシャルロット。そして口には箒のディープキス。
手足に力が入らず、ベッドの上でふわふわと体が浮いているような気さえする。
なんかもうあまりにも気持ちが良すぎて、しかもその気持ちよさの出所と質が男の時に味わっていたものと全く違う。心を侵食する快楽の触手に、耐える方法がさっぱりわからない。
箒が言った、女としてのイき方。それを容赦なく叩き込まれ、一切の抵抗は出来ないだろう。
そして、そうなったとき。
今でさえどうしようもなく気持ちいいのに、全身くまなく愛されての絶頂をキメさせられたら。
もう、男に戻ってからのオナニーやセックスでは、満足できなくなってしまう。
さっきちらと脳裏を過ったその不安が、確たるものとなり。
そんな危惧すら快楽を引き立てるスパイスとなって、一夏はどうしようもなく上り詰め。
「んっ、んぐふぅぅぉぉぉぉぉっぉ♡♡♡」
全身を震わせ、頭の中が真っ白になるこれまでの人生で最高の性的快楽に溺れ、女としてイかされた。
◇◆◇
「……では、約束通り私が最初に」
「ええ、でもその次はわたくしですわ」
「順番は守りなさいよ」
「我慢、我慢。その方が、たっぷり気持ちよくなれるし、一夏も気持ちよくしてあげあられるだろうから♡」
「うぅ……だが、気を張っていないと耐えられなくなって襲ってしまいそうだ。こんなにエロい体になった一夏が悪いのだぞ♡」
「ん……ぅん?」
初めて感じる女の体の絶頂に、半ば意識を失っていた一夏。
しかしなんかやたらめったら不穏な気配を感じれば、おちおち呆けてもいられない。さっきまで全身を包んでいた箒たちの体の温かさがなく、代わりにベッドの弾力に包まれていることを自覚した一夏は、なんか下半身の方から聞こえてくる箒たちの声に意識を引き戻された。
「あぁ、起きたのか。ちょうどいい、初体験をしっかり覚えておいて欲しかったからな」
「え……初、体験……? ひっ!?」
一夏の目に飛び込んできたのは、うっとりとほほ笑む箒。
控えめに言って欲情しているその顔はとんでもなくエロく、男の時に見せられたら確実に勃起していただろうが……今はそこに、箒から生えているものが恐ろしさすら覚えるほどに雄々しく聳え立っていた。
「な、なにそれぇ……!」
「一夏にも昨日まで生えていただろう? 私のちんぽだ。そして、これから一夏を犯す初めての相手だぞ♡」
さっきまでも、その存在を感じていた。
全身に侍る箒たちの股間から伝わる熱さと硬さ。だがそれを実際に目の当たりにするとその凶悪さに震えが走る。
箒は一夏の両足を大きく割り開き、露になった肉棒を一夏の秘所に擦りつけている。
時折喘ぎ声をこぼしながらトロトロと溢れる愛液を擦りつけ、ぬらりと光る。
咄嗟に身をよじろうにも、箒の力が強く逃げられない。亀頭がくちゅりと膣口に触れる。このまま腰を前に出すだけで、一夏は――女にされる。
「ま、待ってくれ箒! そ、それやだ! ……な、なあ他のことしないか? 口とか、胸とか……ああぁ、待って待って! 入れないで! 俺の体、そこ以外は好きにしていいから、だから……女にしないで……あ、あああぁぁぁぁんっ♡」
箒は、無言だった。
ふうふうと息を吐き、つぷりと少しだけ膣口にねじ込む。
そのままぐりぐりと腰を捻って、馴染ませて……一気に、一夏の最奥をうがった。
「かは……ぁ……♡」
「はーっ、はーっ♡ これが、一夏のナカ……あぁ、最高だぁ♡」
恍惚とした表情の箒。
根本までを一夏に包まれ、ご満悦の様子で震える箒。
少しも離れたくない、とばかりにぐりぐりと最奥で腰を振り、一夏の膣内の感触を堪能する。
「なんだ、これは……! 襞はぷりぷりなのに、締め付けはキツい……! それに……んっ!」
「はぉっ!? ぉぉぉおお♡」
「あああああ! 抜こうとすると、吸い付いてくる! 襞に弾かれて、カリが削れるぅ!? 一夏のくせに、なんという名器だ♡」
入れることも抜くことも気持ちいいとわかった箒は、理性をかなぐり捨てて腰を振りだした。
がっしりと腰を掴み、少しも逃がさないとばかりにガンガンと腰をたたきつける様は、まさしく童貞を捨てたばかりの男のようで、周りで見守るセシリア達の視線が羨望の熱を持ち、セックスの汗に蒸れる一夏の肌を灼く。
だが、一夏はそれどころではない。
(嘘だろ……! 女の子の初めては痛いっていう話なのに……死ぬほど気持ちいぃぃ♡)
気を抜いてしまえば、途端に箒とのセックスに溺れそうなほどの快感にさらされていた。
さっき見せつけられたときから思っていたことだが、箒のペニスは反りが強い。
一夏に入れる直前などはほとんど臍を擦りそうになっていて、中ほどでぐいと角度を変える。
つまり膣内では実際の大きさ以上に膣襞を深く抉るセックス専用とでもいうべき形なのだ。
しかも、それに加えてカリ高。大きく張り出したカリは釣り針のかえしにも似て、引き抜くたびに膣襞ごと一夏の内側全てを描き出さんばかりに抉って来る。
一夏の体に起きたのは奇跡に等しい異常事態。
男の身でありながら女の体になり、散々に解されたとはいえ処女の身でありながらセックスから快感だけを得る。
そんな少女の体がこのペニスで貪られたら、どうなるか。
「あんっ♡ あっ、あっああぁ! んんっ! らめ、奥らめぇ♡ 俺の中身、ちんぽで塗り替えないでぇ♡♡」
それはもう、メス堕ち寸前である。
「ダメだ! ちんぽだけじゃない、私の精液で一夏を塗りつぶしてやる! さあ……イくぞ! イクぞイクぞイクぞおおおぉ! 一夏あああぁぁぁ♡」
「ほ、箒ぃぃぃぃ! イクぅぅぅぅぅぅぅ♡♡」
溢れ出た一夏の愛液で濡れた、二人の下半身。
箒が一夏の腰を抱え、何度も強く打ち付けるたびにパンパンと大きな音がする。
最後にひときわ激しく、そして深く奥へと自分を潜り込ませ、箒は力いっぱい一夏を抱きしめ、自分の巨乳で一夏の胸を押しつぶす。
この世で最も柔らかいのでは、と思える乳肉は互いの体の間でむにゅりと形を変え、互いの乳首を押し合い、柔肉が溶け合うほどにぬるぬると擦れ。
びゅっぐん♡ びゅるぅ♡ びゅるっ、びゅるる、びゅぐぅ♡
「――ぁ……はぁぁ♡」
「ぉ、お……あ♡ 出てる……俺、膣内射精されてるぅ……」
一夏に、初膣内射精をキメた。
そして、童貞を捨てるより先に処女を奪われ、生中出しを為す術なく注ぎ込まれた一夏の心に、決して浅くないヒビが、入った。
◇◆◇
「うふふふふふふ、ステキですわよ一夏さん。箒さんとのセックスを見せつけられて……わたくしも早く一夏さんを抱きたくて仕方ありませんわ♡」
その後も、一夏は休む暇さえ与えられず犯され続けた。
箒に続く二番手はセシリア。
くたりと力の抜けた一夏の体を抱え上げ、そのまま自分は仰向けに寝転がる。いつの間にか鈴たちにも支えられた一夏の体は、セシリアの肉棒の真上にある。
騎乗位、という言葉が脳裏を過ったときにはもう遅い。支えを外された一夏の体は重力に引かれ、生セックス後の弛緩した膣肉に抵抗の余地はなく。
「ぉ、ぉご……くあぁぁぁぁぁ!?」
「あぁん、一夏さんの奥、ぷにぷにですわぁ♡」
ずるずると滑り落ちるように二人目の肉棒に最奥まで犯された。
セシリアのペニスは、長い。
太さは標準的だが、長さは明らかに一夏自身のものよりも3、4割は長い。人種の差、などという理由では説明のつかない長物が、一夏の膣内を刺し貫いている。
「やらっ、やら、セシリアっ♡ 腰、突き上げないでっ♡ 奥、奥が……変になるぅ……!」
「えぇ、わかっていますわ。んっ。ここ、ですわよね? 覚えておいてください、一夏さん。このぷにぷにとわたくしの亀頭を気持ちよくしてくれているのが、一夏さんの子宮口♡ 赤ちゃんの部屋への扉ですわ♡」
ぐらぐらと崩れ落ちそうな一夏の体は、セシリアが両手を恋人繋ぎにして支えている。とはいえ、一夏を揺らしているのは下から力強く突き上げるセシリアの腰なので、マッチポンプもいいところなのだが。
「あああぁぁ! ぁぁん! ああっ♡ やだ、だめ……! 体の中、開かれるぅ!」
「うふふ、子宮のナカまで使って愛してくれますの? 嬉しいですわ♡」
セシリアのペニスは長すぎて、一夏の膣内でも全てを収めることは出来ない。
だが執拗な子宮責めは純潔を守る結界さえ屈服させ、徐々にセシリアを飲み込みつつあった。
騎乗位で、自分の体重を逃がしようがないセックス。
セシリアは自分の体の上で跳ねる一夏の胸の躍動を楽しみながら、子宮口をぐりぐりとこね回しながらの射精を楽しんだ。
「ほらっ、さっさとこっちにお尻向けなさい……!」
「り、鈴、やめてぇ……!」
セシリアのあとは鈴が一夏の体を求めてきた。
ぐったりとしていた一夏の体をうつぶせにして、背後からのしかかる。
なけなしの力での抵抗はむしろ鈴の嗜虐に火をつけたようで、尻肉を痛いほどの力で掴まれて亀頭を突きつけられてしまった。
「元男だってのに、お尻も胸もこんなに肉つけて……! まあ、ちょうどいいわ。これからは私がそれを楽しむ側になるんだしね?」
「うそ、鈴の……入ってくるぅ……!」
鈴のセックスは、激しかった。
箒のような特異な形も、セシリアのような目を見張る長さもない肉棒ではあったが、一夏の体を貪ることに関しては、一切の情けがなかった。
「ほら、こんなに乳首硬くして! まだ心は男のはずでしょ!? 女の子扱いされて、犯されて感じて、恥ずかしくないの、変態♡」
「ひゃああぁぁん! い、言わないでくれよぉ……!」
「ダメよ。だって、一夏も自分から腰振ってるじゃない。……ああもう、入り口も奥もちんぽ締め付けてきて気持ちいいんだからっ!」
「ひぐうぅぅぅぅ!?」
背中一面に鈴の肌を感じる。
女の体になったとはいえ、一夏と鈴の間にはまだ体格差がある。自分より小さい女の子にのしかかられて、抵抗も出来ずに犯される。そのことがとても悔しく、悔しく思うほどに感じてしまうこの体が、一夏は恨めしかった。
胸に回した手は休みなく柔肉を揉みしだき、肩甲骨と背骨に熱い息をまぶされた舌がぬめぬめと這う。
「あーっ、もう。箒とセシリアに続けて犯されてるのに具合いいわね、一夏ったら。もうダメ、イくわよ、射精すわよ♡」
「はうぅ!? り、鈴の、大きくなってる!?」
そして、鈴にも限界が訪れた。
決して離すまいとばかりに強く一夏の体を抱きしめて、それと同時に膣内の肉棒が一回り膨れ上がった、ような気がした。
これはヤバい。そう直感した一夏だったが、そうなることを見越していたかのように鈴の拘束は固い。逃げられない。膣内で、射精される。
びゅうるるるるるるるるるる♡ びゅぐううううううううううううううううううう♡
「ほぉぉおおおおお!? な、なにこの量……熱い、溢れるぅぅぅ!?」
「はああぁぁん♡ イク、イクイク、イクの止まらないぃ♡ 一夏の膣内、全部私の精液詰めにするぅ♡」
その後、量だけなら箒やセシリアの倍ではきかないほどの精液を長々と密着したまま流し込まれ、一夏のナカは真っ白に染め上げられた。
「一夏、少し疲れちゃったでしょ。今度は僕が動いてあげるから、休んでていいよ。……体だけ貸してくれれば♡」
「シャルロット……気遣うフリして外道……!」
ぶぴゅぶぴゅと恥ずかしい音を立てながら、過剰に注ぎこまれた鈴の精液が吐き出される。そんな一夏の体を抱え上げたのは、シャルロット。
座ったシャルロットに向かい合わされた今回は、対面座位と呼ばれる体位でされるのだろうと、半ばあきらめ気味な一夏の心が囁く。
「大丈夫、気持ちよくしてあげるから。女の子になってよかったって、思えるように」
「そんなっ、こと……思うわけないだろ! 俺は……俺は男だ……ぁ、ぁぁぁああへええええ!?」
そりゃあ、キリっとしてこんなことを言った直後の挿入だけでアヘ顔になるくらい体は堕ちかけているのだから、そうもなろう。
対面座位は自分の体重でセックスをさせられるという点では騎乗位に近いが、今度は互いの体の距離が近い。
シャルロットは一夏の体を強く抱きしめながら、唇で舌で胸を、首を、鎖骨を。手で指で背中を、脇を、首筋を愛撫する。おっぱいでおっぱいをこね回されたときは、女の体としての物理的な快感と、おっぱいの饗宴を前にした男の魂が持つ精神的な快感がぶつかり合って、頭の中をバチバチと火花が走った。
全身余すところなく交わるような、互いの快感を楽しむセックス。シャルロットが一夏を求める心は余すところなく伝わり、一夏の心も筒抜けだ。
「へぁぁぁ! あひっ、んッ……んん~♡」
「キスだね、一夏。いいよ、舌出して。んっ。ちゅ、ちゅぷ、にゅる、んんっ」
キスをしたい、とわずかに思っただけなのに見抜かれた。
言われるがままに舌を出してのディープキスは蕩けるように気持ちよく、一夏の心は天にも昇るようで。
「んんっ!? んんぐううぅぅぅぅ~~!?」
それと同時に膣内のシャルロットが精液をぶちまけた。
膣内に広がる温かさが射精によるものだと、既に一夏の体は知っている。
だが。
(な、萎えない!? なんで!?)
「……うふふ」
十分な量を射精して収まった……はずなのに、シャルロットの肉棒は一夏の膣内で硬いまま。キスをしている最中のシャルロットの目が淫靡な笑みの形になるのを見て、確信する。
これがシャルロットのペニス。優しく愛撫して、激しくはないが快感が強く、そして射精しても萎えないペニスで何度も種付けをする。シャルロットも時折ぴくぴくと表情を蕩けさせているが、箒たちには射精を気付かれていない。つまり、続行。
箒たちと違って、これから何度射精されるのか。そして何度イかされるのか。
金髪の貴公子の底なしぶりに、一夏は心の底から戦慄した。
「待ちかねた……待ちかねたぞ、一夏ぁ!」
「きゃあ!?」
シャルロットとセックスする一夏を見ていた箒たちは、途中から違和感を感じてもいたのだろうが一夏の表情がエロいからと複数回に及ぶ射精をニヤニヤ笑いながら黙認した。
長いセックスに一夏は体も表情も弛緩しきっているが、溜まったものではないのが最後に控えていたラウラだった。
暴発寸前の肉棒に触れることすら我慢して耐えに耐え、ついに自分の順番が回って来た。
その時、ラウラが獣のように一夏へ襲い掛かったことは致し方がないだろう。
一夏の足を掴み、ぐいと持ち上げてから体をひっくり返すようにしてベッドに押し付ける。
下半身が頭より上に来る、まんぐり返しという羞恥のポーズだ。
「待たせてごめんね、ラウラ。お詫びに一夏の体は押さえておくから、思いっきりシてあげて」
「私たちも手伝おう。……なにせラウラのは、スゴイからな」
「ひぃ!? ら、ラウラのそれ……大きすぎるだろ!?」
しかも、ラウラのペニスは凶悪だった。
湯気すら立ちそうなほどの興奮に膨れ上がった肉棒が、ラウラの股間から生えている。
驚愕すべきはそのサイズ。長さは標準程度だが、元々小柄なラウラの備えるモノとしては不釣り合いと言っていいだろう。
そのうえ太さと来たら完全な規格外。あるいは、女の子らしくほっそりしているとはいえ、それでもしっかりとしたラウラ自身の手首ほどの太さがあるように見える。
「わ、私もよくわからない……! ただ、そのせいか? お前を……一夏を犯したくて仕方がない♡」
そんな猛獣にこれまで我慢を重ねさせてしまったことを一夏は後悔した。
きっと、為す術なく犯される。どうしようもなく壊される。
生えたばかりの男性器がラウラの中で燃えたぎるオスの本能となって、この体を貪るだろう。
一夏の体の上でほとんど寝そべるようにして、ラウラの亀頭が一夏の膣口に狙いを定める。
このまま全身を使って、真上から肉棒をたたきつけてくるのだろう。
あの極悪な太さで、きっととんでもなく濃厚な種汁をぐつぐつと煮立たせて。
「さあ、犯してやる……犯してやるううぅぅぅぅ♡」
「んっぐうううううぅぅぅぅぅぅ!?」
挿入はためらいなく、一瞬で。
あまりの容積をブチ込まれたことで収まりきらなくなり溢れた精液と、一撃で絶頂させられて吹き出た愛液が、膣口の真下にあった一夏の顔を汚した。
その後のラウラとのセックスを、一夏はほとんど覚えていない。
ただ、獣のものとしか思えない荒々しい吐息と、血よりも赤く自分を見つめてくる瞳。
そして、血よりも濃く、溶けた鉄よりねばつく精液を子宮に注ぎ込まれたことだけは、断片的に記憶にある。
あと。
「孕め、私の子を孕め! それでこそだろう、嫁ええええええ!」
とか言われた気がする。
ラウラの脳みそ茹り具合も大概である。
◇◆◇
その後。
ラウラとのセックスで、一夏は意識を失った。
どれだけそうしていたのかはわからないが、目が覚めたとき。
「ようやく起きたか、一夏♡」
「では、二週目ですわね♡♡」
「も、もうやぁ……!」
状況が何も変わっていないことを、思い知らされた。
二度目ということもあってか、体は多少慣れていた。
だが奥を突かれる度に出る声は甘く、その事実が一夏の心を摩耗させる。
しかも今度はお掃除フェラまで強いられた。
再び一夏を犯す順番通りに、前準備として。
口の中でオスの匂いを飲み込ませてくるそれは次に自分を犯す肉棒そのもので、どろどろとへばりついた愛液と精液を自分の唾液と舌で洗い清め、全て飲み込むように命令された。
ひどい味と匂いにむせ返りそうになる。だが力強く抑え込まれた頭に逃げ道はなく、飲み込むしかない上に、口の中でむくむくと大きくなる肉棒の生々しさ、そして自分が大きくしてしまったコレに抱かれるのだと思うと涙が出るほど悔しかった。
「ちゅ、じゅぷぷ、んむ……れるれる。んぐぉ、うえぇ……じゅるじゅる」
「一夏も、フェラに慣れてきたな」
「そんなに舌を伸ばして……いやらしいですわ♡」
「ほらぁ、もっと奥まで飲み込んでみて? 息苦しいのも病みつきになれるよ」
「はあぁ……そんなにチンポに吸い付いて、この淫乱め♡ だがそんなところも好きだぞ♡」
その後、各人二度に渡るセックスを強いられてから、一夏の体はおもちゃにされた。
両腕を後ろ手に縛られ、目隠しをされ、箒たちに取り囲まれたうえで口にはペニスをねじ込まれる。
フェラをしながらそのペニスが誰のものかを当てるように。当てられなければお仕置きだ。
そう宣言されての、箒たちに曰く「チンポ当てゲーム」。男としてこれ以上はないほどの屈辱だが、今の一夏に拒否することはできるはずもなかった。
口の中を遠慮なく突いてくる肉棒に舌を這わせ、唇で形を図り、誰のものなのかを先ほどの経験から必死になって照らし合わせる。
イヤではあるが、もし当てられなければきっとまた犯されるに違いない。それならせめて、我慢してでもしっかりと当てることができれば。
そんなことを叶えるほどに、一夏の心は屈服しかけていた。
「んんー……ぷぁっ。え、えーと……これは、り、鈴?」
「……それでは、確かめてみるといい。さあ、その位置だ。腰を下ろして」
「え、え……ちょっと待って! なんでそんな……あああぁぁ!?」
答え合わせは目隠しを取ることではなく、寝転んだ肉棒の持ち主に騎乗位で挿入させられることによって為された。
視界を封じられ、両手を拘束された上でのセックス。変態じみた行為に訳が分からないほど困惑し、しかし性に従順にされつつある体は節操なく順応しかけ。
「い~ち~かぁ~?」
「え、り、鈴? 後ろから声が……って、まさか!?」
背中にすり寄る人の気配。耳の奥にささやかれる恨みがましい声。
困惑しながら目隠しを外され、自分の腰の下、膣奥を突くペニスの持ち主として目に飛び込んできたのは。
「ばあ、僕でしたー」
「しゃ、シャルロット!? そんな、どうして……!」
「ん。まあ、仕方ないわよね。まだそんなに私のちんぽの味も形も覚えてないでしょうし、そりゃ間違えるわよ。……だから、二度と間違えないようにたっぷり私のこと、教えてあげるわよっ!」
「え、あ、ぁ……! ごめん、ごめんなさい! 鈴許して! お尻広げないで! そ、そんなとこ入らな……ああぁぁぁおおおおぉほおおおおお!?」
シャルロットの金髪と申し訳なさそうな笑顔。
そして勘違いした一夏に対するお仕置きに燃える鈴の顔と、割り開かれる尻肉、その中央に押し当てられる熱く怒るペニス。
ファーストキスも処女も奪われ、口奉仕もパイズリも、そしてアナルの処女に加えて二穴セックスすらも、一夏はこの日のうちに体験することになった。
◇◆◇
「あ……ぁが……ひゃ♡」
箒たちがひとしきり満足するころには、窓から差し込む日の色が赤く染まるほどの時間が経過していた。
ほとんど一日中部屋の中でセックス漬けにされた一夏の体は、あちこち精液だらけで見るに堪えない有様になっていた。
乳首とクリトリスは勃起して、膣口とアナルからはぶぴぶぴと下品な音を立てながら大量に注ぎ込まれた精液が滴り落ちる。
表情にもはや生気はなく、弛緩しきった表情と喘ぎ声を放つだけのモノと化していた。
「……セシリア、その写真いいな。あとで送ってくれ」
「ええ、かまいませんわ。その代わり、箒さんが撮っていた涙目のフェラ顔写真もくださいな」
一方、箒たちはといえば、性欲も一段落したことで雑談に興じていた。
話題の種は一夏の写真。当然、セックスの最中に撮りだめたハメ撮り写真だ。
一夏がやめてくれと懇願しても、むしろその表情こそ最高のオカズです本当にありがとうございましたと連射の音が鳴り響く、控えめに言って地獄の沙汰。
一夏が今まさに肉体的にも精神的にも壊れかけている理由の一端が、ずっと友達だと思ってきていた箒たちに犯されたことに加え、こうして記録に残るようにされてしまったこともあるだろう。
果たして、一夏は元通りに戻ることができるのか。
肉体的にはもとより、なんかもうメスイキしかできないよう心までバッキバキに折れてしまってはいないか。
「お、お前たち……!」
その答えは、一夏の瞳の奥にある。
声をかけられ振り向く箒たち一同。
しこたま精液を浴びせ、どれだけやめてと願われても膣内射精をしまくったのでまだ意識を取り戻すことはないかと思っていたのだが、一夏の目に宿る光は、強い。
下半身からはいまだ精液が垂れ続け、体を起こすこともままならないほどくたくたにされてしまったが、それでも最後に残った心意気だけを頼りに、一夏は自分を犯した箒たちをキッと睨みつけ。
「覚えてろ……! 元に、男の体に戻ったら……絶対仕返ししてやる! 今日ヤられたこと、全部ヤリ返してやる……お、犯してやるからな!」
あまりにも壮絶な、復讐の啖呵を切った。
まー実際には、さすがにこれ以上犯されると真剣にヤバいので牽制のためにすごんだだけなのだが。内心ビクビクです。
「……」
「…………」
「………………」
「……………………」
「…………………………」
「な、何だよ……! 俺は本気だぞ!」
対する箒たちの反応は、無言。
ちょっとビビるほどの真顔で互いに顔を見合わせ、その後再び一夏へ目を向ける。
体中あちこちにこびりついた精液がてらてらと輝き、腰砕けになった一夏。
一夏が言うには、同じことをされるという。
確かに言った。
「男に戻ったあと、自分がされたことをそのままやり返す」と。
「……と、とりあえずもう一度生セックスをしておくか。生で膣内射精をキメておかないとな、うん」
「では、わたくしはお尻を。前も気持ちいいですが、わたくしのは長いのでアナルでないと根本まで愛していただけませんから……じゅるり」
「そ、ソフトSMってのがあるみたいね? なに、痛みは一瞬よ」
「おもちゃを使ってみるのもいいよね。それで、イキまくる一夏をみんなで視姦するのってどうかな」
「そのあとは乱交だな。口も胸も膣もアナルも脇も手も、全て犯そう」
「お、おい待て! よく考えろ! やられたことやり返すんだからな!? ほんとだぞ!ほんとに絶対絶対……あ、あああぁぁぁぁぁ!?」
織斑一夏。
女の体になっても鈍感さは変わらず、復讐を誓って脅すつもりがむしろ火に油を注ぐ結果にしかならない朴念仁野郎であったとさ。
◇◆◇
ちなみに、そのころ真宏の部屋では。
「はぁっ、はぁっ……んんっ!」
「ひゃあぁん!? か、簪ちゃんのちんぽ、硬いぃ……♡ で、でも負けない! えい!」
「ひゃうぅ!? う、裏筋擦らないでええ!」
ベッドの上。
両手を後ろ手に縛られた更識姉妹が膝立ちになり、箒たちと同じくふたなり化したペニスをフル勃起させ、腰を振ってぶつけ合い、擦り合うという奇行に走っていた。
顔は羞恥が極まって赤く、しかし互いに一歩も引かない覚悟で先走りを垂らすペニスを降るって相手のペニスを叩き、擦り、甘い吐息と喘ぎを吐く。
「いいぞいいぞー♡ ふたなりちんぽ相撲で勝った方に、俺の処女をプレゼント♡ 簪も刀奈さんも、がんばれ♡ がんばれ♡」
その元凶こそ、部屋の主。
一夏と同じく朝起きたら女体化していることに気付くも、「これも全部束さんってやつの仕業なんだ」と即納得し、箒たちと同じく急に生えたペニスが齎す性衝動に従って部屋に押しかけて来た更識姉妹をむしろ手玉に取り、自分の処女を賭けた変態相撲に興じさせたド変態である。
「うーん、このままじゃしばらく勝負つかなそうだから、少し手伝うとしよう。……あー、む」
「ひゃひいぃぃぃぃ!? さ、先っぽ食べちゃダメええええ!?」
「ああっ、真宏くんの唇気持ちいぃ! 簪ちゃんのとまとめて舐められたら……ああぁぁぁ!?」
この(元)男、女体を楽しみまくっていた。
◇◆◇
「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!? ……はっ!?」
絶叫と、全身にかいた汗。
あまりの夢見の悪さは目覚めたことによる現実感の復帰を阻害して、今がいつでここがどこなのか、一瞬わからなくさせた。
「朝……? 俺の部屋……って、声が戻ってる!?」
だがすぐに、自分の体が自分の者であるという当たり前のことに気付き、一夏は死ぬほど感動した。
「胸……ない!」
自分の胸を触り、筋肉があることにありがとう。
「喉仏……出てる!」
最初に気付いた通り声も聞き慣れたもの。安心する。
「股間……相棒!!」
股座に手を突っ込んでいる様は人に見られれば情けないものだろうが、一夏はちょっと涙が出るくらいホッとした。
よかった、あれは夢でしかなかったのだ。
そう、思ったのだが。
「……ハッ!?」
ベッドの片隅、枕元にある、携帯電話。
そこから言い知れぬ闇のオーラを感じた。
携帯電話自体には、何の変哲もない。使い慣れたごく普通のものなのだが……一夏は、今日見た夢の中で散々な目に遭った。
口に出すのもはばかられるが、女の体になって部屋に押しかけて来た箒たちにそれはもう言葉にできないほど犯された。
その最中、一夏は痴態の多くを写真に撮られていたのだった。
『さあ一夏、もっと足を開いて私を受け入れているところを見せろ。……ふふふ、撮るぞ♡』
『あぁんっ♡ 一夏、さんの、アナルッ! 最っ高ですわ! 一夏さんも感じてくれていますのね? そのアヘ顔、記念に一枚いただきますわ♡』
『ほらほら、口離しちゃダメよ。おっぱいももっと強く押し付けて! パイズリフェラしてるところ撮ってあげるんだから、目線もこっちにね♡』
『はーい、まんぐり返ししてー。そうそう、それで僕の精液が両方の穴から零れてるところ撮らせてもらうから、一夏は自分の指でくぱっ♡て広げておいてくれるかな?』
『おおぉぉォォォ!? 一夏、お前は喉まで性器なのか!? 気持ち良すぎる、腰が止まらないぃ! シャ、シャルロット……シャッターを頼む。私が嫁の喉に射精する瞬間を撮ってくれぇ♡』
「うぅ……!」
悪夢はしっかり記憶に残ることが多いように思うのは気のせいだろうか。
何だか体の中に妙な疼きすらあるような気がする一夏は、恐る恐る携帯電話を手に取った。
ほとんどは箒たち自身の携帯で写真を撮られていたのだが、一夏の携帯でも写真を撮られていた。
ありえない。全くあり得ないバカバカしいことだとは思うが、この携帯の中にそのデータがないことを確認しなければどうしても安心できない。
恐る恐る携帯のスリープモードを解除。
日付も時間も、昨日寝付いてから翌日起きるまでの時間しか経っていないことにまず少しだけ安堵して、それでも心臓をバクバクと怖いほどに鳴らしながら撮った写真を見られるアルバムアプリを起動して。
――そこに、肉棒を勃たせた全裸の箒たちに囲まれ、全身白濁漬けになってM字開脚し、あらゆる穴から精液を滴らせるアヘ顔Wピースの一夏(女体)の写真があった。
「……………………………………え?」
ポロリ、と携帯電話を取り落としたのも無理がない。
夢は夢。現実のものではない。だがたしかに現実のいま、携帯電話のデータの中に、きっちりとあるなど悪夢の浸食もいいところで、一夏を襲う絶望は計り知れない。
「そんな……そんなバカな! 嘘だ! だ、だってあれはただの夢で……あれ?」
割とマジ泣きしながら再び携帯を取りって画面を確認する一夏。
どうか嘘であって欲しいと、無駄だとわかっていても見ずにはいられない。というかもし嘘でなかったなら即座に消さねばならない。
目を擦り、過呼吸寸前の息苦しさに襲われながら携帯を取ると。
そこには、女体化した自分の痴態の写真などなかった。
さっきまで肌色全開卑猥フルスロットルだった画面に映っているのは、つい先日真宏にシャッターを切ってもらった、定期的に撮っている千冬との家族写真。
一夏は明るい笑顔で、千冬はどこか照れくさそうに写っている。
心の底からホッとしつつも、一応念のため上から下まで全ての写真を確認して、怪しいものがないことを確かめる。
「……やっぱり、夢だったのか? 俺も、ついさっきまで寝ぼけてて幻を見た……そ、そういうことだよな。ハハハ……!」
安堵のあまり、ベッドに倒れ込む一夏。
吐き出すため息はあまりにも重く、割と真剣にアレは命の危機だったと思う。特に社会的な意味で。
ただ一つ、問題が残っているとすれば。
「箒たちの顔を見て動揺せずにいられる自信がない……」
どっちにしろ、これからの学園生活に深刻な影響が出そうということくらいであった。
ちなみにそのころ、箒たちはと言うと。
「くそっ! 夢の中で確かに一夏のアレコレを撮っただろう!? というかさっきまで表示していただろう! 何故いまは消えているんだ使えないカメラめ!」
どこの部屋でも大体同じ感じで、寝起き直後は残っていたような気がする一夏ハメ撮り写真のデータが消えていることに気付き、携帯へ全力で八つ当たりしていましたとさ。
ついでにこの後数日、更識姉妹は部屋に引きこもって学校を休んだ。
布仏姉妹がなんとか話を聞いたところによると、「いろんな意味で真宏に合わせる顔がない」とのことだった。
真宏を含め、ほとんどの関係者は首をひねるしかなかったという。
◇◆◇
「いっくぅん! 何故君が男の子なのにISを操縦出来たのか。何故零落白夜を使えたのか。何故ISに乗ったあとに頭が痛むのくわァ! その答えはただ一つ。……アハァー♡ いっくぅん! 君が、世界で初めて、ISウィルスに感染した男だからだぁーーーっ! はははぁーははははは!!」
「熱演、さすがです束さま」
ぱちぱちと自身の母親を自称する主に拍手を送る、クロエ・クロニクル。今日も黒幕一家は元気一杯であった。
「ところで束さま。織斑一夏の痴態を記録した写真のデータ、彼らの端末からは削除しましたがこちらには当然確保してあります。束さまの端末にもお送りしますか?」
「でかしたくーちゃん!」
そして、夢の中で繰り広げられた光景を現実のデータとして出力するという人類の夢を実現したクロエの明日はどっちだ。