「山田先生、ちょっと質問いいですか?」
「はい、なんですか織斑くん」
IS学園、1年1組の教室。
世界の常識を塗り替えたパワードスーツ、ISについて学ぶために世界中から集った才媛たちの花園だけに、授業の内容は高度でハード。ついていくだけでも相応の頭脳と知性を必要とされ、しかしそれを軽々クリアする少女たちがひしめき合っている。
その中で例外的に悪戦苦闘しているのが、この男。
男の身でありながらISを動かせたことで学園に放り込まれた最初の一人、織斑一夏だ。
日夜努力を欠かさないとはいっても、土台とスタート地点の差は歴然。普段の授業の内容ですら難解に過ぎることが多々あり、こうして授業が終わるなり真耶の下へ質問に行くという光景は、このクラスで何度となく繰り返されてきた。
「ここの所の理論が、難しくて……」
「あー、確かにこれは少し複雑ですよね」
二人して教科書を覗き込み、今日の授業の内容の中でも特に難しい部分の理解のため、そして理解させるために頭をひねる。微笑ましいなあ、とクラスメートが見守る程度にはよくある光景だった。
「――よかったら、また放課後にじっくり教えてもらえませんか?」
だから、一夏が自主的に居残っての補修を頼むこともごく自然なことで。
そのとき手首をスナップさせたことを気にする生徒は誰もおらず。
「……っ! え、ええ。いいですよ。……もちろん♡」
生徒思いな真耶の分かり切った返事に注目することもない。
その声にしっとりと艶が宿っていることも、息苦しいのか服の胸元に指を入れてくつろげるような動きも、ごく自然なものとしてスルーされていた。
ただ二人、一夏と真耶を除いて。
◇◆◇
「はっ、ぁ……んッ。ちゅぷ、れぇ……る」
放課後の1年1組。
茜色の夕日が差し込む寂寥の匂いがするその教室にいるのは、一夏と真耶の二人。
他の生徒に後れを取ることが無いよう、熱心な生徒と真面目な教師が勉学に励む。
「山田先生、またおっぱい大きくなりました?」
「……最近、ブラがきついです。織斑くんの、せいですよ?」
わけはねーのであった。
教室の隅、黒板の脇。壁に追い詰められた真耶が一夏と唇を重ね、服越しに胸を揉まれている。
真耶の態度に抵抗の色はない。キスの合間に零れる吐息は甘く艶めいて、胸をもみほぐす一夏の手から体を引くことはなく、ただ時折走る鋭い刺激に震えながら身を捩る。
「仕方ないでしょ、こんなエッチな体好きにしていいって言われたら、そりゃ育てますよ。最近ますます俺好みの体になってきて……もう、山田先生なしじゃいられなくなっちゃったかも」
「そ、そんな調子のいいこと……あんっ♡」
真耶と一夏の関係が「こう」なったのは、ごく最近だ。
そもそもからして二人の出会い自体、一夏がIS学園に入学してからのこと。
当初はただの教師と生徒と言っていい関係だった。しかし、出来が悪いわけではないが授業についていきづらい境遇の一夏と、そんな一夏のためにいくらでも補修に付き合う真耶。
必然的に授業以外で過ごす時間が長くなり、広い教室、誰もいない放課後、黒板を使うまでもないからと一つの机、一つの教科書に身を寄せ合う距離感。
二人が胸の高鳴りを自覚するのに長い時間は必要なく、徐々に座る距離が近づき、腕が触れ合い、脚が絡まり、互いのファーストキスを交換することになるのは、途中から予想できていたことだった。
「はぁっ、はぁっ……! ま、待って織斑くん、少し……休ませてぇ……♡」
「ダメです。まだ部活中の生徒がいるんですから、手早く済ませないと。……それに、先生もあんまり我慢できないでしょ?」
「あんっ♡」
そして、今やご覧の有様だった。
一応人目を忍んでこそいるが、二人の間だけで通じるサインを決めて、シたいとき、シてもいいときを伝え合い、今日も今日とて人気のない校舎で体をまさぐり合っていた。
一応、当初は口実も付けていた。
美少女だらけのIS学園でいろいろ溜まるだろう一夏の「ストレス」の捌け口になる。
身の回りにたくさんいる女の子のことを教えてあげる。
要は真耶がリードしてのエロいことであった。
女の子がうっとりするようなムードの作り方。
キスをするとき、男の子からしてもらうと嬉しくなる仕草や言葉。
デリケートな女の子の体を愛するときの作用や力加減、感じる所。
鈍感とはいえ一夏も男。
真耶の体を前にして性欲を抑えられず、IS学園の授業に対するそれすら上回るような熱意で学んだ結果。
「じゃあ、そろそろイってください。……れろれろ、ちゅううぅぅぅぅ!」
「ひっ、ひぐうぅぅぅぅ!? らめえええぇぇ! お、おっぱい……おっぱいだけでイキましゅうぅぅぅ!?」
真耶の体であれば、どこであっても手と指だけでイかせられる女泣かせの誕生であった。ハッピーバースデー。
「はぁっ……はぁっ……」
「すごいイきっぷりでしたね。こっちも……ほら、こんなに濡れてる」
「くひぃん!? だ、だってぇ……織斑くんが、いじめるから……♡」
呼吸を整える真耶に対して、物理的には収まっても精神的な責めは緩まない。
真耶のスカートの中に手を入れて、すぐに引き出せばそこには一夏の指の間で糸を引くねっとりとした真耶の愛液が。頬に塗りたくられ、口の中に指を入れられてしゃぶらされる。自分自身の味とはいえ、一夏の指がくれるものなら愛しく吸い付いてしまう、すでにそんな体にされてしまっていた。
しかもその量と濃さ。イかされたとはいえ、尋常ではない濡れ具合だった。
「……山田先生、スカートめくって」
「……は、はいぃ」
そんな恥ずかしい所を見せろと言う。
羞恥に頭の芯まで茹りあがるが、一夏の命令を拒否するという選択肢はもはや真耶の中にはない。
長いワンピースのスカートをつまみ、引き上げる。
足首、脛、むっちりと蒸れた太もも。
そして、むき出しの秘部が神聖な学び舎で露わとなった。
「すごいなあ、山田先生は。下着付けないで授業しちゃうんだもん」
「それ、一夏くんのせいですよね!? 朝から……いろいろと……!」
そう、真耶と一夏の交わりは、今日に限ってさえ、これが初めてではない。
◇◆◇
今日の時間割は、1時間目にIS実習があった。
1組と2組が合同で、実際にISを動かしてその特性を知り、扱いに習熟するための授業。
生徒たちは速やかにISスーツに着替えて、グラウンドへ集合する必要があり。
「あっ、あっ、はぁんっ♡ お、織斑くん……ダメぇ……! 授業、遅れちゃいますよぉ……くっふうぅ!? お、奥まで突かないでぇ♡♡」
「無理ですっ! 山田先生のISスーツ姿見たら勃つのを我慢なんてできないんだから、先に抜かせてもらいます!」
男子更衣室の隅の隅で、こっそりとしかし激しく後背位のセックスをする一夏と真耶がいた。
一夏が真耶に求める性欲処理は、始めたころと比べて収まるどころかエスカレートしている感がある。
しかしそれも無理もないことだろう。
IS学園の生徒は美少女揃いで、教師も美女だらけ。そんな中に思春期の男が二人だけ。
情報その他を共有するにも世界は狭く、肉欲が滾りに滾っていたところに現れた捌け口は、「おっとりしてておっぱいが大きくてちょっと天然が入ってるお姉ちゃん感のある女教師」という形をしていた。これでドハマりしなければ男とは言えないだろう。
ちなみに余談であるが、真宏の方も少し気にしていた真耶に対し、ある日更識楯無がこっそりと「問題ないです」と言ってきた。
察した真耶は、以後何も聞かないことにした。
IS学園は今日も健全にして平和である。
ともあれ、一夏は確かに男だった。
ついでに、ちょっとぴっちりスーツフェチが入っていた。
「だ、だからって、毎回実習の前にエッチするなんて……あんっ!」
「仕方ないでしょ、こんな体のラインが出るスーツを着られたら、男は我慢なんてできませんっ! だから、責任取ってくださいっ!!」
ISスーツに着替え、グラウンドに向かう真耶を捕まえて男子更衣室に引っ張り込む。
キスも愛撫もそこそこに、ISスーツの股布をズラすだけで挿入し、激しく腰を打ち付ける。
考えてみれば、真耶のISスーツ姿はあまりにも目に毒だ。
肌の露出はワンピースタイプの水着よりも少ない程度。一夏の周りには真耶より若い同級生たちがいる。
だが、それでも真耶は格別だ。
童顔の真耶にはIS学園生にも負けない若さと、彼女たちはまだ持っていない成熟した色香がある。ISスーツの縁がわずかだが肉に食い込んでいることがその証左。
まして、一夏はその手で、指で、唇で舌で真耶の体の感触を知っている。指を埋めればどこまでも沈み込んで若さゆえのわがままを受け入れてくれる、魅力的な年上の女性。
もはや授業どころではなくなるのも無理からぬことだろう。
だから、これは必然だった。
最近の一夏が実習の度に体を求めてくることは、当然真耶も承知の上。手短な愛撫でも十分過ぎるほどに濡れそぼり、一夏の若く、たくましく、遠慮なしに荒々しい求めに応じてきゅうきゅうと歓喜の締め付けで出迎える魅惑の蜜壺がすぐに現れる。
「は、ぁ……あぁ、あああ、あああああ!!」
「ひいいぃぃん!? は、激しいいいぃ!? お、織斑くん、イくんですね……? あ、あの……ISスーツにかかるといけないですから……」
授業が始まるまではあとわずか。時間はない。
だからこそ真耶も恥を忍んで尻を突き出して体を捧げ、下腹に力を込めて一夏を締め付けた。
一夏もそんな真耶の優しさに応えようと、腰で尻肉を押しつぶすようにして最奥までねじ込み、亀頭で子宮口をこね回して性欲を満たすべく真耶に教えられた腰使いを披露する。
そう、この後すぐに授業なのだから、急がなければならない。痕跡を残してはならない。
つまり。
「膣内に……どうぞ♡」
「……山田先生!!」
ボディラインの全てがはっきりとわかるISスーツ。
そんな姿で壁に手を突き、生徒に尻を突き出して丸くやわらかな肉を堪能される真耶。
精液をこぼさず、素早く行為を済ませるために最適な提案をする彼女が振り向いて見せた表情は、淫蕩に染まったメスのそれ。
童貞であればその表情を見せられただけでも射精するかもしれない。
何度もこの表情を見せられ、抱いている一夏とて、我慢は出来ない。する必要もない。
真耶の背中にしがみつき、両手でスーツごしに張り詰めた胸を揉みしだき、こちらを振り向いてくれる真耶と唇を重ね、舌を吸いながら。
「んっ、んぐ、んんんんんん! 射精るうぅぅぅぅぅ!!」
「はううぅぅぅぅぅん♡ あ、熱いの、奥にいいいいいぃ♡♡」
これから大勢の生徒たちの前に立って、実際にISも操縦して見せる真耶に膣内射精を、キメた。
◇◆◇
「ほんっとうに、あれ怖いんですからね!? 授業が終わって着替えたらISスーツの内側に精液が垂れてたとき! ちょっと表まで濡れてたとき! 私がどれだけ絶望したかわかりますか!?」
「精液だってことまではバレないから平気ですよ。……それに、先に抜いておかなかったら俺の方こそ大変なことになっちゃいます。だから、これからもお願いします、山田先生」
「うううぅぅ~~~~」
とまあ、大体いつもこんなもんである。
ずぶずぶの関係になりつつあるのだが、一夏は性欲を持て余し、真耶も似たようなものだから性質が悪い。
「でも、下着付けないってのはちょっと……」
「それはあのあとシたときに一夏くんが持って行ったからですよねぇ!? さすがにこれは犯罪レベルですよ!?」
そりゃもう、一夏に下着を持ち去られても律儀にそのままでいるのだから、救いはなかった。
◇◆◇
「ふむー!? んん! むううぅう!?」
「山田先生、俺です」
「むぐ!?」
昼休み。食事を終え、追加の飲み物でも買おうかと廊下を歩いていた真耶は、突如物陰に引きずり込まれた。
咄嗟のことで、声を出そうにも口を押えられて腕も掴まれた。身動きが取れない恐怖に一瞬捕らわれるも、そこはIS学園教師。この程度の状況に対応する術は心得ているので、不心得者に天誅を、と思ったそのとき。耳元で低く、小さく囁かれたのは一夏の声だった。
「ぷは。な、ななななにするんですか織斑くん! 女の人にこんなことするなんて……いたずらでもいけません!」
「すみません。でも、ちょっとのっぴきならない状態になりまして……」
「ひうぅ!? お、お尻になに押し付けてるんですか!?」
顔を真っ赤にしてのお説教に一夏を窘める効果は薄く、尻に擦りつけられた熱く堅いモノにびくんと反応してしまえば、あとは一夏のペースだった。
「すみません……IS実習の時のことを思い出したら、収まらなくなっちゃって」
「だ、だからってぇ……こんなところじゃ、誰かに見つかっちゃいますよぅ……」
真耶が逃げないとわかった一夏に手を引かれ、連れてこられたのは校舎の隅、建物の隙間のような場所。普通に通路を歩いている生徒や教師からは完全に死角となっているが、ふとした気まぐれを起こされて道を外れれば、それだけで真耶を抱きしめる一夏という言い訳のしようがない光景を目撃されてしまう。
「はい、だから早く済ませないと」
「じゃなくてぇ……! うぅ、一夏くんはどうしてこんな子になっちゃったんでしょう」
しかし、一夏に行為をやめるという選択肢はなかった。
首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぎ、きゅうきゅうと抱きしめてくる一夏にどうしようもないかわいらしさを感じながら、真耶も結局流される。
「……仕方ありません。すぐに終わらせますよ」
「ありがとうございます! じゃあ、山田先生のおっぱいでお願いしていいですか!」
「…………ほんっとうに、もう」
呆れたように言いながら、いそいそと一夏の前に跪いて服をはだけ、外気の中で胸を晒すのだから大概である。
「んっ、しょっと。うぅ、こんなに熱いし、私の胸でも包み切れないなんて……」
「あぁぁ……挟まれるだけで気持ちいい!」
まろび出た真耶の胸。
一夏の期待に燃える眼差しに応え、その巨乳の間に一夏の肉棒を挟んで見せた。
柔らかく、熱く、はちきれんばかりの真耶の乳肉。それは、IS実習の前にこってりと真耶に膣内射精をしたというのにいままた反り上がっている一夏を満足させるのに十分な圧力で、しっとりと汗ばんだ肌が包み込む。
「ふっ、んっ。……もう、こんなに亀頭をパンパンにして。織斑くんには節操が足りませんっ!」
「す、すみません……! でも、山田先生のことを考えたら、つい……」
「……い、言い訳は聞きたくないです! ほら、舐めてあげますから早く射精して収めてください! れぇー、んっ」
「くううぅぅ!?」
とにかく、早く終わらせなくては。
そのためにも真耶は自身が持ちうる全てのアレコレを駆使して一夏をさっさと満足させるべきだ。そう判断して、パイズリに加えて大サービスのフェラまでした。
完璧な理論である。理性的な大人として、速やかに事態を収束させるために必要な措置を的確に講じている。
「んッ、んむっ、ちゅううぅ! はぁ、はぁ……先走りがこんなに……こぼしたらバレちゃいますよね。ちゅっ」
「あぁ、ああぁぁぁ……!」
と、自分に言い聞かせながら夢中で奉仕する真耶なのであった。
両手で寄せて挟む手つきは力強く優しく、何度も繰り返された行為の中で知った一夏の好みに合わせたもの。
自分の胸に顔を埋めるようにして亀頭を唇で包み、先端を舌でなぞり上げるのは真耶にとっても負荷の大きい体勢だが、そんなことはおくびにも出さない。
その原動力となっているのが教師の義務だなどと、一体誰が信じるだろう。
愛と欲。この若く逞しいオスを求めてやまない真耶自身の本能こそが突き動かしているのだと、誰の目にも明らかだった。
当然、一夏の目にも。
「山田先生……いい、それいいよ……もう、もうイく……!」
「ふぁい、いっれ、くらふぁい。んっ、じゅるるるる、くぷっ、くぷっ、くぷっ♡ このずっしり重いタマの中身を、パンパンになった亀頭から全部出してスッキリしてくださいね♡」
胸の下に手を入れて、一夏の玉をやわやわと揉む。
朝一の授業であんなに膣内射精したというのに、もうこんなにも精子をため込んでいる。真耶にはそれがわかる。
(織斑くんたら、そんなに女の子を孕ませたいんですか? ダメですよ。全部私がお口で受け止めちゃいますから♡)
一夏本人にはとても聞かせられない淫らな言葉を声には出さず、しかし奉仕には乗せて。
真耶の舌先が一夏の亀頭の震えを知った。射精はもう間近。この様子だと、きっとたくさん射精されてしまうだろう。口の中では収まらないかもしれない。
出されるそばから飲み込んで、それでも口いっぱいに一夏の精液を注がれる。
そんな想像に、真耶の下腹がきゅうんと疼いた。
まるで、ズルいと抗議するように。
自分も射精を受け止めたいと鳴くように。
「うううぅぅ、も、もう無理……イく! 山田先生の口に……イくぅ!」
びゅぐんっ! びゅぐぐぐぐ、びゅるうぅぅぅぅぅ~~~~~~~!!
「んむぅ!? にゃにこりぇ……ごくっ、んぐ……らめ、あふれちゃ……ぁぁあんっ!?」
それを無視した罰が当たったか。
一夏がため込んだ精液と射精の勢いは予想をはるかに超えていて、必死に飲んでもその暴れる勢いを抑えられるものではなかった。
真耶が吸い付くよりも力強く反り返った肉棒は口から出て、荒れるがままに白濁を噴き出した。
結果。
「や、やあぁ……!? かかっちゃう……熱いし、匂いがぁ……んぶうぅぅ♡」
頬に、髪に。メガネに、開いた口に。びちゃびちゃと重く粘ついた音をたててへばりつく。
真耶の幼げでしかし知的な美貌が白く染められる。
こうならないように、と思っていた。なぜなら、一度一夏の精液を肌で受け止めてしまえばそれはまるで媚薬のように真耶を縛る。
避ければいい。手で押さえればいい。そうすれば少しは体に降りかかる青臭い情交の痕跡を減らすこともできる。
だが、真耶にはそれがどうしてもできない。
いまだ降りかかる精液越しに見える一夏の顔が、射精の快感に歪みながらも真剣に、そして興奮しきって真耶を見つめてくるからだ。
「はー、はぁー……んッ。ぐちゅぐちゅ……ごくんっ♡ ……ぁあ、あああぁぁんっ♡」
だから真耶は、口の中に飛び込んだ精液を飲み込む。
音を立てて口内全体で雄の臭いと粘り気はそれだけで妊娠しそうな力強さで、真耶の下半身からは力が抜け、ぽーっと放心しきった目は何も映していなかった。
「……ごくり。さ、さすがに綺麗にしてあげなきゃダメだよな。……下半身の、方も」
その結果、よく覚えていないうちに顔やら髪やらを一夏に掃除され、挙句濡れた下着じゃ気持ち悪いだろうからという口実でパンツを脱がされ記念に持っていかれる羽目になるのだが、真耶に落ち度があるとするのはあまりに酷というものだろう。
◇◆◇
「そのせいで、私がさっきの授業でどれだけ恥ずかしい思いをしたか……!」
「恥ずかしそうにしながら授業する山田先生すっごくエロかったですよ。ちゅっ」
こんにゃろう、と思う真耶だったが、直後に一夏がしてきたキスで腰が砕け、舌を入れられて心がほだされ、胸を揉みたがった一夏が服を脱がそうとする動きに合わせて手伝いさえした。
なんだかんだで真耶も大概ダメダメなのだ。
「はぁ、山田先生……いい匂い。柔らかくて、あったかくて……」
「うぅ、そんなに甘えてぇ……♡」
特に、こうして素直に甘えられると弱い。
一夏は既にして自分より背が高いほどの青年だというのに、ぐりぐりと鼻先を擦りつけるように抱きしめてくるときは本当にかわいく見える。
まあ、お互い半裸で肌と肌を擦り合わせているので傍から見ると完全に真っ最中なのだが。
「……いいですよね、山田先生」
「…………はい。このままじゃきっと、織斑くんは夜も眠れませんよね? だから、すっきりしないと。そのために私の体……好きにして、いいですよ♡」
一夏の首に腕を絡め、うっとりと艶めく笑みで受け入れる。
ゴクリと喉を鳴らす一夏。
この世のほとんどの男が見惚れるだろうスタイル、穏やかながら淫らさを隠した人格、そして一夏と交わる中で培われた奉仕のテクニック。全てを兼ね備えた真耶にこんなことを言われて滾らないようでは男子高校生などやっていられない。
ここが教室だということなど忘れて一夏は手始めにむき出しになっている真耶の巨乳を貪り。
「WAWAWA忘れもの~♪ ……あれ? 誰もいない。おりむーが補修で残るって言ってたからいるかと思ったんだけどなあ」
ガラリと元気よくしかしトロく扉を開けて、布仏本音が教室に入って来た。
こんな時間に来訪した目的は、妙な節をつけて口ずさんでいた通り忘れ物を取りに来たのだろう。がらんとした教室の中に、本音の間延びした声だけが響く。
「まあいいや。えっと~、机の中かな~?」
のたのたぽきゅぽきゅと足音をさせて、自分の机の中をごそごそ漁っている。
そんな静かな放課後の教室に、本音が一人。
「ふーっ……ふーっ……!」
「あ、あっぶね……!」
ではなかった。
本音の位置からは死角である、教壇の中。
大人が一人体育座りでもして収まれば、それだけでみっしりして中に詰め込まれた人が「ほう」とか言い出しそうなその狭い空間に、一夏と真耶がぎゅうぎゅうになって潜り込んでいた。
間一髪だった。
お互いのことしか見えないほどに耽溺していたが、そこは一夏と真耶。本音の接近を間一髪で感知した。本音の動きがゆっくりであることも手伝って、辛うじて一番近かった物陰、教壇の中に隠れることに成功した。
「い、一夏くん大丈夫ですか? とっても無理のある体勢だと思うんですけど……」
「な、なんとか……それよりあまりしゃべらないでください。耳の辺りに息がかかって……変な気分になりそうです」
二人の体勢は、自分たちですらよくわからないことになっている。
くんずほぐれつ上になり下になり、お互いの顔がとても近いこと、あちこち体が密着して体温と匂いが鮮明に感じられることだけが確かで。
「……んん!? お、織斑くん、その硬い感触はもしかして……!」
「わ、わざとじゃないですよ!? ただ、なんか体がずり落ちて……!」
「だめ、だめぇ……! そのままじゃ……挿入っちゃいますぅ……♡」
ついでに、あと少しで真耶の膣内に一夏の肉棒が挿入される状況でもあった。
まさにことを始めようとしていた二人が、慌てて飛び込んだのだからさもありなん。しかも一夏はしっかりと自重を支えられる状態にないようで、すでに準備万端整った真耶の膣口はこんなときだというのに歓喜に泣いて一夏を歓迎しつつあった。
「……あれ~? 何だか音がしたような~?」
「っ!?」
「!!」
二人の瞳が蕩け、1㎝と離れていない唇を重ねようとさえしたそのとき、教室に響く声。
すでに半ば忘れかけていたが、この教室には今本音がいるのだ。
物音がしてしまったのだろう。
もしこのまま、本音が回り込んで教壇の中を覗いたらどうなるか。控えめに言って弁解の余地がない二人のセックスシーンを目撃される。
放課後の教室で、生徒とセックスしているところを、生徒に見られる。
「ん、んん~~~~~!!」
「うあぁ……! 山田先生、イってる!? そんなに締められたら……!」
羞恥と興奮は、抑えられるものではない。
気付けば真耶はイっていた。
半ばまで入ってきていた一夏を食い締めるように膣内を収縮させ、その逞しい形と硬さ、真耶の気持ちいい所ばかりを抉る女泣かせぶりを味わってしまう。
声を出すわけには行かない。動くわけにもいかない。
そういった全てを抑えに抑え、しかし気持ちだけは収まらず、ボロボロと涙をこぼし、引き寄せた一夏の唇をぶちゅうと奪い、何も知らない生徒の側での絶頂を、キメた。
「……大丈夫です、山田先生。のほほんさんはもう帰ったみたいですから」
「ぁ……はぁ、んっ♡」
一夏がこっそり教壇の脇から顔を出して様子を窺ったところ、既に教室の中に本音の姿はなかった。隠れ潜んでいた一夏たちでは知り得ないことだが、ついさっき「見つけた~♪」と机の中から忘れ物である黄金立方体を引っ張り出し、るんるんと帰って行った。
一夏はホッと安心して真耶に呼びかける……が、真耶は聞いていない。
というか現実が見えてすらいない。
ただでさえ放課後の教室というスリル溢れる場での行為に加え、本音に目撃されるかもしれないという緊張が真耶の興奮を高め過ぎてしまったのだろう。いろんな意味でイってしまっている。
教卓の中でぐでんと力なく体を折りたたむ真耶。
服ははだけて胸も秘所も露になって、ひくひくと満足げに口を震わせる淫唇がいやらしい。
むっと押し寄せる真耶の汗の香り。ついさっきまで触れ合っていた肌の柔らかさ。
そして、真耶はイったのに一夏はまだ射精していないという事実。
滾りに滾る性欲を真耶に鎮めてもらうために居残ったというのに、この終わり方。
「……」
一夏の昂りは収まっていない。むしろ、欲望がむくりと鎌首をもたげ。
「山田先生」
「きゃっ!? ふぁ……い……」
半ば強引に真耶を教卓の中から引きずり出し、抱きかかえるようにして立たせ。
「これから、俺の部屋でします。……いいですよね?」
少し不機嫌を滲ませる、力強い男の声。
一人でイった真耶を叱責するような、しかしどこか縋るような声。
怖くて、頼もしくて。カッコよくて、可愛くて。
真耶の胸の奥で母性本能が音を立てて燃え上がり。
「…………はい♡」
夕暮れが夜の帳に取って代わるIS学園の中を二人、ドキドキしながら、しかしつないだ手を放すことなく、一夏の部屋へと向かっていった。
◇◆◇
で、部屋に着いて。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、ぐにゅにゅにゅにゅにゅにゅ!!
「ひいいいいぃぃぃぃぃぃん!? らめええぇぇぇぇ! 私の中、そんなに指でかき回しちゃらめれすううううぅぅぅ!?」
真耶は、それはもうキツくお仕置きされていた。
誰かに見つからないように、こっそりと隠れ潜みながらたどり着いた一夏の部屋。
諸々の事情から防音もばっちりなためどれだけ声を出してもバレないことを理由に、一夏は真耶を散々に鳴かせることにした。
部屋に入り、扉を閉めるなり有無を言わさずキス。驚いた真耶が暴れるのを抑え、抵抗がなくなるまで舌を絡めて貪って、そのまま服を全て脱がせてベッドの上へ。
激しくなるのかな、などという真耶の予想はすぐに覆された。
四つん這いにされ、何だろうスパンキングかなそれともアナルかな、とちょっと期待していた真耶の膣奥を抉ったのは、一夏の指。
容赦がなく、慈悲もなく。
一夏が知る限りの真耶の弱点をことごとく抉り、ひっかき、ひたすらに女を泣かせる指使いで、真耶は10秒ともたずに狂わされた。
「ちゅ、ちゅっ。そんなこと言って、もう何回イきました? 生徒の指で、生徒の部屋で、アナルを舐められたりお尻に歯型つけられながら、どれだけシーツ濡らすんですか」
「ひゃひいぃぃ!? わ、わかんにゃい……もう、数えられないれすぅ……♡」
指で激しく攻める一方、一夏の口は優しく真耶の肌を這いまわる。
目の前にしたらすさまじい迫力を誇る、丸々とした尻。そこにぺったりと広く舌を押し付けて舐め上げ、吸い付き、甘く噛みついて所有物の証と示すような歯型を残す。
舌先のいたずらはそれだけでは止まらず、尾骨から背骨を登って背中に何度もキスを落とす。
膣内を抉るのとは反対の指で尻を、腹を、脇を降れるか触れないかの手触りで滑らせ、激しい愛撫に揺らされて弾む胸を痛みすら感じるほどの強さで握りつぶす。
だが、それすら気持ちいい。もはや全身が性感帯で、一夏のおもちゃだった。
結局この後、一夏が満足するまでの間だけで呂律も回らなくなるほど指だけでイかされる羽目になる。
「やあっ、やああぁん! やめて一夏くん許してぇ! ふ、普通にしてくれたらいくらでも犯していいから、ここはだめぇ!」
「却下です。ほら、もっとおっぱい押し付けて」
いつの間にこうなったのか、真耶ははっきりとは覚えていない。
一夏の指で散々に弄ばれて半ば以上意識を失った真耶。朦朧とするなかで何かを言われたような、体を抱え上げられたような気はしていたが、はっとしたときにはもう遅い。
一夏お気に入りの体位である、「全裸で立ちバックしながら真耶のおっぱいを窓ガラスに押し付けて外に痴態を晒す」状態にされていた。
「らめぇ……外は暗いけど、誰かが下を通ったら、見られちゃうかも……!」
「そうなったら、たっぷり見せつけてあげますよ。山田先生のこのエッチな体も、それが全部俺のモノだってことも。ちゅっ」
「んんんっ!? キ、キスで誤魔化そうとしないでくださいって何度も……んむぅー♡♡」
ずんっ、ずんっ、と既に挿入された肉棒が一夏のたくましい屈伸で真耶の最奥を穿つ。二人の身長差もあって、真耶は常につま先立ちで体重のほとんどが一夏とつながる一点で支えられているような気さえする。
必然、子宮に響く衝撃は重く、真耶の体の芯を、そして心さえ揺らしていく。
好きです。大好きです。俺のことも好きになってください。
体の繋がりは心の繋がりと同義になって、一夏の想いが伝わってくる。
顎をくい、と寄せられてキスをすると、なんかもう全て許したくなる。
「くぅ……んっ!?」
だが、そんな真耶のピンクがかった思考はすぐ現実へと引き戻される。
ガラスに張り付いて平らにならされた胸からも響いてくる快感。乳肉の中に埋められた乳首が甘く疼いて、自身がどれほどいやらしい行為の最中かを思い出させて来る。
ガラスの向こうからこの行為を目撃されたら、どんなことになるか。
元々は面倒としか思っていなかったこの巨乳も、一夏と関係を持ってからはいやというほど褒めてくれるので密かな自慢になりつつあった。
そんな、一夏が喜んでくれなければだらしないとすら思っていただろう巨乳がむっちりと張り付き、卑猥な形になっていることが全て見られてしまう。
背後から抱きしめてくる一夏の腕から逃れようとすらしていないことも、ピンと爪先立った脚の間にぱたぱたと止めどなく落ちる愛液の滴も、窓に頬を押し付け、だらりと垂れた舌を這わせるイキ顔も、全て。
「ああ……ぁぁぁあああああ♡」
「くぅ、キツぅ!? ……ああ、そっか。恥ずかしくて恥ずかしくて、逆にそれが気持ちよくなってきちゃったんですね? じゃあ、そろそろ終わりにしましょうか。生徒とのセックスを誰かに見られるかもしれない、って思ってるえっちな先生♪」
自覚は快感のスパイスとなって、弾けた。
ぐちょぐちょに掘り返される膣内が限界まで締まりを増して、一夏を喜ばせる。
「さ、どこに射精して欲しいか言ってください。好きなところに射精してあげますから。お尻? 胸? 顔にぶっかけられたいですか? それとも……」
ぐりぐり、と真耶の尻肉に腰を沈みこませるようにしながら一夏が聞いてくる。
いけない。ここは大人の対応を見せなくては。学生のうちから年上の女と何度も膣内射精セックスをするなんて、ロクでもないスケコマシになってしまう。
教師としての範を示すため、真耶は毅然と。
「子宮うううぅぅ! 子宮に、織斑くんのドロドロ濃厚精液、膣内射精してくらさいぃぃぃ!」
できませんでした。
メスの本能には勝てなかったよ。
「いいんですか? こんなに毎日膣内射精してたら、妊娠しちゃうかも……」
一夏が聞いてくる。
確かにその通りだ。
二人とも十分に若く、子を為すのにはむしろ最も適した年頃だろう。
雄々しく生命力にあふれた一夏の精子を、真耶の若さと成熟が完璧に釣り合った子宮に注がれれば、そうなることは自然の摂理だ。
だが。
「……織斑くんは、イヤですか? 私が、織斑くんの子供を……孕んだら」
涙目で振り向く真耶。
不安に揺れる瞳の奥に、しかし男を誘う怪しい篝火がとろりとした光をこぼし。
「……膣内射精、決定です。いやって言っても、膣内に射精しますからね!!!」
「ああぁぁぁぁぁあんっ♡」
一夏の種付け欲に、火をつけた。
巨乳と巨尻。その二つに挟まれていることが信じられないほど細くくびれた真耶の腰をがしりと掴み、猛然と腰を振る。
真耶の愛液に根本までまみれた肉棒が抜け出る寸前まで姿を現し、パァンと腰で尻肉を叩く音を立てて突きこまれる。
亀頭が子宮口を叩くたびに熱いキスが待っていて、引き抜くときは襞の1枚1枚が行かないでもっと虐めてとすがって来る。
真耶のスタイルは完璧だ。
服の上からでも隠しようがない巨乳は、一夏の手の中だけで卑猥に形を変える。
膣内も男に尽くす極上の名器で、それを知っているのも一夏だけ。
きっと体の相性も最高で、そんな女を一生離さないために、今日も一夏は情け容赦ない種付けを、した。
びゅるるるるるるっ、びゅぐっ! ぶびゅびゅびゅびゅうぅぅぅ~~~~!!
「はああぁぁぁぁぁ! 奥、熱いぃぃぃ! 子宮の中、注がれてますううぅぅ♡♡♡」
◇◆◇
「もうっ、一夏くん! ちゅっ。あんなに遠慮なく膣内射精、んっ、してぇ……れぇろ。満足、しましたか? むちゅう」
「はい、すっきりです。ちゅっちゅっ、ぺろ。これで、気分良く寝られます。んんー」
事後。
二人は諸々の始末を終え、ベッドで甘いひと時を過ごしていた。
寄り添いあって横になり、キスを交えながらの睦言。行為の最中にするような激しいモノとは違う、互いを労わり合うような優しい舌と唇の触れ合いを楽しんでいる。
「それなら、よかったです。……これだけ射精したんだから、明日は少しおとなしくしなきゃいけませんよ?」
「大丈夫ですよ、先生。もう全部射精しきりました」
「はい、よくできました♡ これなら明日は安心みたいです。それじゃあ、もう寝ましょうね」
一夏の言葉に満足し、真耶は優しく微笑んで頭を撫で、胸に抱え込んで眠りにつく。
さっきまですさまじい熱意で真耶の胸を見るや揉んで吸い付き甘噛みしていた一夏も、この時だけは母に抱かれた赤子のように穏やかな寝息を立てる。
そんなかわいらしい姿にセックスのときとはまた違った女としての充足感を味わって、真耶もまたあくびを一つ。
「おやすみなさい、一夏くん」
その日最後のキスは、優しくおでこに。
それが真耶の密かな楽しみなのだった。
ちなみに、前日も全く同じような感じでカラになるまで射精させたのに今日もご覧の有様だったことは、言うまでもないだろう。
◇◆◇
「山田先生、ちょっと質問いいですか?」
「ひゃいぃ!? な、なんですか織斑くん!?」
「……なんでそんな飛び上がって驚くんですか?」
とある普通の日の授業後。
一夏は、授業の内容について聞きに行った副担任の様子に首をひねった。
いつも通りわからないところを教えてもらおうとしただけなのに、なぜ飛び上がっておっぱいをだっぷんと揺らし、真っ赤になっているのか。
眼福眼福と心の中で思いはするが、まさか真耶が前日に自分と濃厚学内セックス連戦の夢を見て、寝起きからそれはもう大変なことになっていたなど知る由もない。
真耶は真耶で、まさに夢の中と全く同じシチュエーションを再現されてしまえばそりゃあもう平常心でいられるわけもなかった。
ドキドキバクバクと一瞬で跳ねた心臓を必死でなだめながら、普段の自分ってどんな風に一夏と接してたっけ、と記憶を漁るが、実家の自室のように散らかった記憶はまともな答えを返してくれない。
「えーと、今日の授業で言ってたこの辺りなんですけど……」
「あ、あぁぁはい、そそそ、そこはですね?」
横に回った一夏が、差し出したテキストを一緒に覗き込む距離の近さにぷるぷる震えながら、真耶は必死に頭を動かす。
落ち着け、クールになるんだ山田真耶。
一夏は生徒、かわいい生徒。いろんな意味で可愛かったのは夢の中だけだ。
自分に言い聞かせながら一夏の質問に答えていき。
一夏が不意に、何気ない動作で手首をスナップさせて。
「……♡」
真耶もまた、ごく自然に胸元に指を入れ、くつろげるようにして。
「……? ……!?」
「山田先生……? 山田先生!?」
自分がいま、何をしていたのか。
その行為が夢の中で一体何を意味していたのか。
そして、どうしてそれをごく自然にシてしまっていたかという自分の中の感情に気付き。
真耶は顔を真っ赤にして、その場に崩れ落ちたのでありましたとさ。
ちなみにその後気合で意識を取り戻し、一夏の放課後補修にも付き合った。
始終めっちゃくちゃドキドキしていたが、一夏は真面目に勉強するだけで何事もなく、ホっとしたような残念だったような、複雑な気分に見舞われて悶々としたという。
◇◆◇
「素晴らしい。羞恥とエロス、現実への影響力。これこそ私が望むえっちな夢の在り方。バッチ来いだったり命の危険を感じたりするのとは一味違いますね」
「くーちゃんもエロソムリエが板についてきたねえ」
そのころどこかで。
一夏に顔が赤いと言われて、夕陽のせいにするというベッタベタな誤魔化し方をしている真耶をほっこりと出歯亀している黒幕母娘がいたという。