※この作品はR-18です。

IS学園の中心で「エロス」を叫ぶ   作:葉川柚介

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くーちゃん&楯無VS一夏&真宏編

 離れたくない、と駄々をこねる目蓋を開く。

 往生際悪くぱちぱちと瞬きを強いられるも、眠りからすぐに覚めることができないようでは更識は務まらない。

 更識楯無が寝ぼけたのはほんの数舜、すぐにぱちりと目を開き。

 

「あ、起きましたね楯無さん」

「……一夏くん!?」

 

 視界に映ったのが知らない天井であることに警戒レベルを即座に引き上げ、しかしすぐ隣から一夏の声が聞こえてきて、訳が分からず混乱した。

 

 しかも、それだけではなく。

 

「くーちゃん、おはよう。よく眠れたかな?」

「神上真宏!? な、なんですこの状況は!?」

 

 なんか、逆隣には真宏とさらにもう1人いるのだからして。

 

 飛び起きて、周囲の状況をすばやく確認。

 見覚えのない部屋、身に覚えのないベッドの感触。

 ベッドはかなり大きく、楯無ともう一人が寝ていても余裕があるほど。

 体は拘束されていないが、右手は一夏が握っていた。道理で安心するはずだと納得しかけるが、問題はもう1人の少女だ。

 

 百歩譲って真宏がいるのはいいとして、自分と共に寝ていたらしき彼女。

 白磁か雪か、うっすらと光を放っているような気さえする冴え冴えとした白い肌に、きらめく銀糸の髪。起きているはずなのに両目を閉じたその顔は、少しだけラウラに似ていた。

 

 楯無はその顔を知っている。

 千冬経由で回って来た、要注意人物の人相。かの篠ノ之束が「娘」と称する少女、名前をクロエ・クロニクル。以前IS学園のネットワークに侵入し、ひと騒動起こした下手人と思しき少女だった。

 

「あなたは……! なぜここに!?」

「更識、楯無? ……待ってください、あなたと私が一緒にいるなんてことはありえない。それは、つまり……!」

 

 楯無の誰何に、クロエはしばしぶつぶつと何事か呟いた後、真っ青になって部屋の中を見回した。

 いや、両目は閉じているのだが、首を巡らせ室内を探り、その顔が一点に向く。

 

「や、やはり……! 黄金立方体!」

 

 その先には、天井から吊り下げられて部屋を照らす照明があった。何を驚いているのだろう。

 「黄金立方体が世界を照らすのは、当たり前のことなのに」。

 楯無には、クロエの驚きがさっぱりわからない。

 

 

「……ねえ、楯無さん」

「くーちゃん、まずは落ち着いて」

 

 わからないと言えば、もう一つ。

 いまだに楯無の手を握ったままの一夏と、逆サイドでクロエの手を握っている真宏。

 なぜこの二人が、こんなにも甘い声で囁きながらベッドに乗って来るのかが、楯無は全くわからない。

 ついでに、自分の心臓が急にどきどきと高鳴る理由も。

 決して緊張でも恐怖でもない、喜びに近い音色で騒ぐのは、なぜなのか。

 

「ひぃっ!? こ、こないでください! ま、また私を……!? というか更識楯無もいるんですよ!? ま、ままままさか、二人とも!?」

「ちょっと待って何言ってるのすごく不穏なんだけど!?」

 

 じり、じりと寄って来る一夏と真宏。

 思わず後ずさった楯無とクロエは、しかしすぐベッドが接する壁にぶつかり、逃げ場を失った。

 それでも二人は止まらない。にっこり、というには少々熱を帯び過ぎた、蕩け気味の目。

 楯無は知らないはずなのに、その目を見ただけで理解してしまう。

 

 二人が、自分達のことを強く求めている、と。

 捕まったが最後、多分一晩中逃げられないし、逃げる気を失くしてしまう、と。

 

「くっ、当然のように強制終了も出来ない……! 相手は二人、こちらも二人……。仕方ありませんね、更識楯無。色々言いたいことはあるでしょうが、今は協力してください」

「きょ、協力? 一体何を言って……」

「えぇいカマトトぶってるんじゃありませんよこっちでは生娘じゃあるめーし! このままだと私達は織斑一夏と神上真宏にぶち犯されてM字開脚二穴精液トロトロアヘ顔ダブルピースで性奴隷宣言とかさせられると言っているんです!」

「ええええええええええええええ!?」

「だから、私と協力しなさい! 二人で何とか気合を維持して、この状況を抜け出すんです!」

「いやいやいやいや!? 何を言ってるかわからな……んひぃ!?」

 

 突然とんでもないことを言い出した、ラウラ似で世界レベルの重要参考人少女。

 普段の一夏と真宏を知っている楯無としてはとても信じられないことを言われて戸惑うが、その驚きが寸断される。

 楯無の襟元に潜り込んで来た一夏の指先が、左から右へと鎖骨をなぞる感触によって。

 

「楯無さん……」

「い、一夏くん!? いきなり女の子のそういうところを触るのはどうかと思うわよ!? っていうかゆっくり顔近づけてこないで! ……やっ、いやぁ!」

 

「くーちゃん、どこもすべすべだね」

「神上真宏! やめなさい! ……あっ、あっ! あ、足……触る、なぁ……!」

 

 一方、隣のクロエも真宏の掌が膝から腿、さらにその先へと手が滑り上がっていく。

 その手つき、震えて弾むクロエの声。白い肌には走った朱の色が飛び切り映えて、多分もうクロエはあんまり抵抗できないんだろうなーということが楯無にもよくわかる。だって自分がまさにくたくたと力が抜けていくし。

 

「わ、わかったでしょう、更識楯無! このままではヒドいことになると!」

「……そ、そうみたいね。本当ならあなたの身柄を確保する必要があるんだけど、今は協力するわ」

「その意気です。私達の意志の強さで、この局面を乗り切るのです!」

「ええ!」

 

 そう、迷っている余裕はない。

 何を置いても、まずはこの状況を打破することが先決。楯無は決して小さくない葛藤を越え、協調を選択した。

 かくなれば、クロエと己は一蓮托生。なんか名前に親近感も感じるし、迫りくる一夏と真宏の魔の手から何としても逃げのびるのだ。

 二人は一夏と真宏に繋がれていない自由な手で固い握手を交わし、決意した。

 

「かかってきなさい、一夏くん! 私は絶対に負けないわ!」

「神上真宏! 私の精神は鋼です!」

 

 

 

 

 

 

「はっああああああああああああ♡♡♡♡♡ ポルチオ効くうぅぅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡」

「イクっ、イグっ♡♡ やめへええぇぇぇぇ♡♡♡ もうイかせないれええぇぇ♡♡♡♡♡」

 

 なお、即オチだった。

 

 

◇◆◇

 

 

「きゃっ、ん、ぁは……ぅう、んっ、んっ……んんんんんん!」

「ほら、楯無さん休んでないで、もっと腰動かして」

「ぁぁあああ!? 突き上げないでッ、突き上げないでぇ!」

 

「やら、もうやらぁ……! イ、イきたくないれすぅ……! 許してぇ……」

「だーめ。はい、ぬるーっ、で、どーん」

「ひぐっ!? ふぎいいいいいぃぃぃ!?」

 

 ベッドの上に、一夏と真宏が並んで仰向けとなり、それぞれ楯無とクロエが騎乗位で繋がっている。

 こうなるまでの間、楯無とクロエをおとなしくさせるために一夏と真宏が手を変え品を変えて愛撫し、羞恥を煽る言葉をささやき、散々に高めて来た。

 二人で協力して乗り切ろう、という決意もありはしたのだが、どちらかが攻めを受けて声を上げてしまえば「自分もあの程度なら平気」と不意打ちによって感じてしまったことを大目に見る理由となり、あちらがああならこちらは、と以後エンドレス。

 気付けばあっさりとイかされ、命じられるがままにのそのそと跨り、ご覧の有様だった。

 

 既に息も絶え絶え、楯無は後ろに手を突いて豊かな胸とくびれた腰、そこを伝う汗の滴を見せつけている。

 震える足でわずかに持ち上げた腰はすぐに力を失って落ちてしまうが、一夏はそこを狙い撃つ。力強く突き上げた腰のカウンターで跳ね上がった楯無の体は、本人の意思と裏腹に一夏を根元から先端までしごき抜く、という行為を繰り返していた。

 

 クロエは小柄であるために、真宏を全て飲み込むことは出来ない。

 そのせいで、二人の勢いは全てが子宮口が受け止めることになる。もはや自分の意思では少しも体を動かせず、真宏の胸板に頬を付け、許しを必死に懇願する。

 しかし今の真宏はまさに鬼畜。両手で尻房を掴んでクロエの下半身を持ち上げて容赦なく突き落とす。オナホールと大差ない扱いで、幼い体型の少女に悲鳴のような喘ぎ声を上げさせる。

 

 

(あぁ……クロエちゃん、真宏くんのをあんなに咥えこんでる……)

 

 楯無は、横目にクロエの様子を窺う。

 自分も到底余裕があるとは言えない状況だが、年齢的には大差ないらしいとはいえ、あんなに小さな体の女の子がこうも激しく抱かれていると不安になる。

 腕も腰もあんなに細いクロエ。だが真宏はそんな彼女に容赦などない。腰を引き上げられたときに姿を現す真宏の肉棒は愛液に濡れててらてらと凶悪に輝き、太さはだらりと垂れたクロエの手首に迫るようにさえ見える。

 それが、一瞬で振り下ろされたクロエの下半身に収められてしまう。

 かは、と漏れ出るクロエの声。それでも根元までは収まりきらず、びくびくと震える体は子宮を突き上げられた証拠。自分も今まさにそんな感じだからよくわかる。

 まるで性欲処理の道具のように扱われるクロエのそんな姿は、とても……。

 

 

(更識、楯無……。あれは、織斑一夏を誘っているのですか?)

 

 もはや目蓋を閉じる気力さえないクロエは、真宏に揺らされる視界の中で隣の楯無の姿を見た。

 男に跨り、艶やかに育ちながらも突けば弾けそうなほどに若々しい体を躍らせる。

 後ろ手に体を反らせているため、捧げるように、見せつけるように腰を突き出している。

 跳ね上がった腰からは驚くほどに長く、太い一夏の肉がのぞき、数秒ともたずその全てが楯無の体の中に飲み込まれていく。

 少女ではない、メスの体。男の欲望を受け止め、迸る悲鳴は甘く蕩けている。ぶるんっ、ぶるんっ、と震える巨乳はダイナミックに、まき散らされる汗とフェロモンの混じった匂いは媚薬のよう。

 まるで男に、一夏に抱かれるためにあるような体は、とても……。

 

 

((えっち過ぎる……!))

 

 

 と、二人の心をシンクロさせうるもので。

 

 

「楯無さんっ、そろそろイきますよ! 腰、思いっきり押し付けて!」

「待たせたねくーちゃん。そろそろ膣内射精してあげる。ほら、キスしよう?」

 

「ひっぐううぅぅぅぅ!? な、中で膨らんでる……! 子宮、開くううぅぅ♡♡」

「んむっ、んーーーーー! んんんーーーーーー♡♡」

 

 膣内射精のタイミングも、絶頂を極めるのも、同時だった。

 

 

◇◆◇

 

 

 一度膣内射精をされてからは、もはや言いなりになるほかなかった。

 

 くったりと動かない体は、あらゆるところが使われた。

 脇コキ、素股、フェラチオ。まさしく「使う」としか言いようのない力を込めて体中に肉棒を擦りつけられ、射精され、全身あますところなく精液に塗れた。

 顔中に二人の精液をかけられ、髪の毛にまで匂いが染み込むに至り、楯無とクロエは半ば意識を失ったように放心し。

 

 その、油断が冷めないうちに。

 

 

「イくうううううぅぅ! もうやら、やらあああああ!!」

「あとちょっと我慢して、もう……俺もイくからっ!!」

 

 ベッドの上に、楯無と真宏。

 正常位での交わりは、楯無の上げる声が完全に悲鳴ではあるが、ラブラブなセックスであるように見えなくもない。

 

 

「楯無さんのお腹、ちょっとぽっこりしてきたかな。そう思わないか?」

「んっ、んじゅぶ、ぐぽっ、じゅるるる……知りませんっ」

 

 ただし、楯無がついさっきまで一夏に抱かれていて膣内射精をされ、その前は真宏に、というようにすでに3ループ目くらいに入っていることを除けば、だが。

 

 

 ちょっとマニアックなプレイで一息入れた気になった一夏と真宏の二人は、少し趣向を変えることにした。

 つまり、片方を集中して攻める、という方針。その相手に選ばれた楯無は、哀れ絶頂地獄に突き上げられて、ここしばらく休む暇もない。

 顔中涙と飛び散ったあれこれの滴に塗れ、普段の余裕綽々な態度の欠片も見えない。

 この男どもは性質が悪く、そうやってとても人様には見せられない表情を晒してしまっても楯無のことを大好きでいる。

 だから耳元では絶え間なく好きだかわいい気持ちいい温かい大好きと囁き、茹った楯無の脳みそに愛情という名の媚薬を注ぎ込んでいるのだった。

 

 一方、クロエはどうか。

 楯無だけが相手をされて暇を持て余しているかと言えば、そんなことはない。

 彼女の戦場あるいは処刑場は、ベッドの脇に置かれたソファ。

 ソファの住人と化したクロエは、楯無に膣内射精を終えて相方にバトンタッチして一息入れている側の相手だった。

 

 楯無に膣内射精をした後、ソファで休む一夏と真宏の萎えかけの肉棒、愛液と精液とその他諸々に塗れたそれを口奉仕によってキレイにし、すぐまた楯無を犯せるようにする役目を仰せつかった。

 

「ふうっ、何度しても最高ですね、楯無さん。さ、次は一夏の番ですよ」

「待ってました。さ、また一緒に気持ちよくなりましょうね」

「や、らぁ……! らめ、も、もうこれ以上されたら……戻って、これなく……あああぁぁぁんっ♡♡」

 

「さ、俺のも頼むよ、くーちゃん」

「……はむっ」

 

 クロエがくたりともたれかかっているソファに腰を下ろした真宏が、クロエの頭を撫でながら、しかしじわじわと自らの足の間に誘導する。

 そこには、さっきまで楯無を犯していた肉棒。てらてらと照明を反射して、萎えたというには存在感を主張しすぎる凶器が、クロエの口を期待して待っている。

 

 抵抗は無意味で、むしろ興奮させるだけ。すでにそう学習した。だから素直に従っているようにみせるのは自衛のための手段なのだ。クロエは自身にそう言い聞かせ、自ら口の中へ迎え入れた。

 

 途端にむっと立ち上るオスの匂いとメスの味。

 唇で感じる形と硬さと熱さ。舌にまとわりついて青臭く酔わせる味。楯無のイキ声に負けないほどに頭の中を反響する、じゅぷじゅぷじゅるじゅるというフェラ音。五感の全てが、男に染まる。そんな気がした。

 

「……ぁー、くーちゃんの口、あったかくて気持ちいい。ね、もっと奥までしてくれるかな?」

「……ん、んんん……ぉんっ、んぐぉえ、んぶううぅぅぅ♡」

「くぁっ、それイイ……! 喉の感触、最高っ……!」

 

 勝手なことを、と思う。見上げるようにして、にらみつけてやる。

 なのに。

 

「くーちゃんも、気持ちいいんだ? そんなにうっとりした目になるくらいだし」

「んんんんん……っ!!」

 

 どうしても、ダメだった。褒められて嬉しい、感じてくれてありがとう。そんな気持ちもまた、クロエの心の中には確かにあった。

 ムクムクと、口の中で力強さを取り戻していく真宏。舌を這わせれば浮かび上がった血管がざわりとして、もうすぐこれがまた楯無を泣かせるのだと思うと、自分がその立場でなくてよかったと思う。

 が、同時にどうして自分のことを抱いてくれないのか、とも思ってしまう。

 

 さっきから、一夏も真宏もクロエの口で掃除と復活はさせていくが、決して抱こうとしない。

 かといって蔑ろにしているわけではなく、口から出る言葉はクロエの舌技と口内の心地よさを褒めるものばかりで、頭を撫でる手つきは優しい。それでいて目付きはギラギラと性欲にたぎっているのだから、クロエがわずかながら期待してしまうのも仕方のないことではある。

 

 

 結局のところ、クロエは甘かった。

 求められるままに他の女とのセックスのあとをお掃除フェラできれいにしてしまうこと。

 この状況でなお自分も抱いて欲しいと少しでも思ってしまうこと。

 

 そして。

 

「クーロエっ♪」

「ひゃぁんっ!? お、織斑一夏!? 更識楯無はどうしたんです!?」

 

 一夏と真宏が、自分のことを放っておくと考える辺り、二つの意味で、致命的に甘かった。

 

「楯無さんなら、ほら。完全にイっちゃったみたいだ」

「うっ! す、すごい……!」

「へぁっ♡ あへぇ……♡」

 

 楯無を抱いていたはずなのに、突然自分の尻を撫でまわしてきた一夏に驚きの声を上げるクロエ。クロエの小さな尻肉は一夏の掌にすっぽりと収まり、尻の谷間に指を食い込ませる勢いでぐいと揉まれて声が出る。

 一夏がこちらに来た理由は単純。さっきまで二人交互に抱かれていた楯無が、ついに限界を迎えたからだ。

 白目を剥きかけ、だらしなく開いた口からでろりとこぼれる舌。大量の精液を直接ぶちまけたような腰回りは照明を受けててらてらと光りながらはしたなく開ききって、膣口からは今も信じられないほどの量の白濁を噴き出し、シーツの上に精液溜まりを作っている。

 

 表情こそ幸せそうだが、心まで砕けるほど徹底的に犯された女の姿が、そこにあった。

 

 まあ、クロエもすぐそんな感じになる運命なのだが。

 

 

「だから、な? 次はクロエの番だよ」

「……え?」

「やっとか。じゃあ、俺が先な。くーちゃんにたっぷりフェラしてもらって準備万端だし」

「え……え?」

 

 真宏がクロエの体を抱え上げる。

 逞しい男の腕にとって、クロエの体重など羽のようなもの。あっという間にクロエの足の間にさっきまで優しく激しく励ましたモノがつきつけられ。

 

「んー、でも俺もまだイってないんだよなあ。……そうだ、二人でヤろうぜ」

「……嘘、です……よね?」

 

 その背後から、クロエを抱きしめるように体を密着させてきた一夏の、女の中を蹂躙したりない肉棒が湯気を立てそうな熱さでクロエの尻肉へぐにりと刺さる。

 

 逃げ場なし。

 前にも後ろにも、既に一人の女をしこたま抱いてなお収まらない性欲に胸を焦がす男が挟む。さっきまで楯無が一人で二人の相手をしてどうなったかを知っている。

 それどころか、今度は二人同時にクロエを求めてきている。

 

「じゃあ、くーちゃん」

「ぁ……あぁ……!」

「前と後ろ、両方……」

「ああぁ、うああああぁぁ♡♡♡」

 

「イけ!」

 

 

 ずぐん、という衝撃は覚えている。

 しかしそれだけでイかされたこと、喉が裂けそうな悲鳴を上げていることには、しばらくして意識が戻ってきてからようやく気付くほどの衝撃で。

 

 

(……もうちょっと壊れてるフリしときましょ)

 

 意識を取り戻した楯無はめちゃくちゃ二穴されていることに気付いていたが、とばっちりを避けるために気絶中と偽って逃げるのでありましたとさ。

 

 

◇◆◇

 

 

 その後。

 当然のごとくクロエは全身ドロンドロンの白濁ダブルピースを披露するに至り、楯無の狸寝入りも睡姦上等なまでに興奮した二人にとっては何の意味もなく、クロエ含めた3人でよってたかって攻めたりなどという一幕もあった。

 

 それでもまだまだ終わらない。

 

「ほら、楯無さんもっとおっぱい寄せて」

「む、無理ぃ……! だって、うしろから一夏くんが……んああぁぁ!」

「楯無さんの膣内、最高っ! でも、そろそろクロエの方も楽しもうかな」

「んおおぉぉ!? な、なんで私はお尻に……んぶっ!」

「くーちゃんも、フェラを休んじゃダメだよ」

 

 楯無とクロエは、ベッドの上で並んで四つん這いにされた。

 二人の距離は近い。体が揺さぶられるたびに汗に塗れた互いの肌がぴたぴたと触れ合い、まるで女同士でセックスしているような気にさえなる。

 

 後ろから一夏が気ままに二人の膣とアナルを味わい、前では楯無がパイズリ、クロエがフェラで真宏に奉仕することを強いられていなければの話だったが。

 

 尻と背中を撫でまわしながらずぷずぷと音を立てて二人のメス穴をほじくり返す一夏。

 楯無の乳首を摘み、クロエの髪を梳きながら奉仕をさせる真宏。

 していることは紛れもなく外道の所業で、しかしこれまでの間に散々抱かれ愛されていい感じに頭が茹った二人にとっては軽くご褒美で、とろりと蕩けた表情に締まりはない。後ろの方は大変良く締まって一夏を楽しませているが。

 

「今度は外に出そうかな。二人にはもうたっぷり飲んでもらったし」

「じゃあ、俺も背中にかけようか。その方が、エロいし」

 

「うぅ……、また、ですか」

「熱いの、すごいニオイの、きちゃうぅ……!」

 

 そして最後は、前からも後ろからも噴き出る熱い精液をたっぷりと顔に、背中にかけられた。

 二人の興奮を示すように濃く、多く、勢いよく飛び出した精液が重く感じるほど顔と髪にへばりつき、背中に飛び散ったものはべっとりと塗り広げられる、すり込まれる。

 もう自分たちは完全にこの男たちのものとして扱われているのだと、悦びの中で思い知らされた。

 

 

 

 

 そんなこんなで、プレイは多岐にわたる。

 徹底的に精液マーキングをされたあとはさすがにやり過ぎたと思ったのか、二人に抱えられて風呂に入り、体を洗われた。

 優しく丁寧で、性感帯は可能な限り触らないよう注意した、本当に体を洗うだけのことであり、湯船の温かさもあってほっと一息を吐ける時間だった。

 

 ……ただ、その間も一夏と真宏の目にはギラギラと欲望が燃え盛っていたので、多分このあともっとヒドいことになる前振りなんだろうな、としか思えなかったが。

 

 

 そして、その予想はバッチリ的中するのだが。

 

 

◇◆◇

 

 

「あっ、んんっ、くぁぁ!」

「やぁ……んっ! さ、更識楯無、そんなに力を入れないでください、苦し……んはぁ♡」

「ご、ごめんなさい。でも、一夏くんにされるとぞわぞわってして……! それに、クロエちゃんの乳首が擦れて、はぁぁ♡♡」

 

 ベッドの上、膝立ちの楯無とクロエ。

 それぞれ一夏と真宏からバックの姿勢で挿入され、掻き出された愛液がべっとりと張り付く尻肉に腰を打ち付けられ、音を立てながら膣内を耕されている。

 ぽたぽたとシーツに滴る雫は重く、口から迸る声はシロップよりも甘い。

 

 だがそれだけなら、今日は何度も味わったこと。

 今の二人を興奮させるのはそれだけではなく、楯無とクロエが抱き合わされているからだった。

 

 背後から子宮ごと押し上げるようにしてくる一夏と真宏の間で挟まれる二人の美少女。

 一夏と真宏の二人に挟まれて前後から責められたことなら何度もあるが、目の前にあるのが女の顔、ということは中々ない。

 余裕綽々に自分の感じる顔を、イキ顔を見て悦に浸っている男の顔でも、必死に腰を振っている顔でもなく、美貌を蕩けさせるメスの貌が視界を染める。

 しかしそれはきっと相手にとっても同じことで、鏡映しのように情けなく感じる姿が相手の目にも映っている。

 

 そう思うと、倒錯した興奮が、止まらない。

 ズン、と重く内臓を突き上げる衝撃に耐えるために抱きしめる体が細く、柔らかい。

 胸に当たる相手の胸がふにふにでむちむちだ。汗の匂いさえどこか甘い。

 男の腕と体とは違う感触に、でもちょっといいかもと思ってしまう自身がなんかもうとんでもなく崖っぷちな気がして、楯無もクロエも声を止めることができなかった。

 

「くーちゃん、キスしようか」

「んぶっ!? んんんん!?」

「じゃあ楯無さんは俺と。れぇろ」

「ふぁむ、んっ! んんーーーー! んんんーーーーー!!」

 

 唇を飲み込むような真宏のキス。舌を伸ばして楯無の舌を絡め取る一夏のディープキス。

 セックスしながらのキスは慣れている。その経験が「最高に気持ちいい」と脳の奥で火花となって、しかし握り繋いでいるのは女の手。そのギャップに混乱し、訳が分からない。

 一つだけはっきりしているのは、天上の快楽に浸っているという事実だけ。腰までぬるま湯につかったような多幸感がひどい。

 クロエが横目に楯無の様子を窺えば、そこには互いの口内に差し入れた舌が垣間見える熱烈なキスシーンが。うっとりと細められた楯無の目には一夏の姿しか映っておらず、女の幸せとはこういう形なのだと思い知らされる。

 まあ、自分も似たようなモノなんだろうな、とは思っているのだが。とろり、と流し込まれた真宏の唾液を何の抵抗もなく飲んでいるわけだし。

 

「ぷはっ。なに、くーちゃん。そんなにあっちが気になるの? じゃあ、向こうともキスしようか」

「えっ」

「らしいですよ、楯無さん。ほら」

「やっ、ちょ、一夏くん!?」

 

 とかなんとか思っていると、男どもがまたロクでもないことを言い出した。

 口を放し、舌と舌をつないだ唾液の糸も消えないうちに頭を掴まれ、ぐいと押され。

 

「んんんん!?」

「んんーー!?」

 

 キスをさせられた。

 ただし、楯無とクロエ、女同士で。

 

「うーん、綺麗な女の子同士のキスってのも、イイな」

「確かに。ほら、もっと舌を絡めてあげてくださいよ楯無さん。クロエのことをリードしてあげなきゃ」

 

 驚く暇もなく、一夏と真宏がキスの間に控えていた動きを再開した。

 ずぐん、と突き上げ、じゅぶり、と掻き出す動きだけで尾てい骨が震えるような衝撃で、そうなると散々快感に慣らされた頭が唇に触れたものをもっと欲しいと言ってくる。

 散々キスもフェラもさせられてきたが、女同士のレズキスなど少なくともクロエは初めてだ。

 一夏のものとも真宏のものとも違う、小さく、ぷりぷりとして、ハリがあるのに柔らかいその感触を、人体の中でも特に敏感な唇と口内粘膜で味わうと、妙な脳内麻薬に犯されてしまう気がする。

 

 具体的に言うと。

 

(な、なんです、このキスは……!)

(ダメぇ……! 気持ちいい、癖に……なるぅ♡)

 

 こういうのも悪くないんじゃねーかな、と思わされてしまうのだ。

 

「じゅる、んぐ、ぷぁ……クロエ、ちゃぁん……♡」

「更識、楯無ぃ……♡ ぅあ、もっろ、ぉ……♡」

 

 顔の向きを変えながら、女同士で唇をむさぼるキス。

 胸を反らし、乳首を擦り合うと互いの舌先が震えるのがわかる。

 最初は頭を押さえつけられて強制されていたキスに、いつの間にか夢中になっていたのだが。

 

「…………楯無さん、ちょっと」

「ふぇ……? あっ、ま、真宏く……んっ」

「…………俺たちも忘れないでくれよ、クロエ」

「織斑一夏!? ま、待ちなさい! あなたとまでキスなんて……♡」

 

 自分達でさせておきながらちょっと嫉妬する男がいるとか、さすがに予想外であった。

 

 楯無とクロエ、膝立ちの後背位で抱かれながら、目の前で同じように犯されている女の子と抱き合い、その肩越しに目の前の少女を犯す男と口付ける。そんな経験をすることになるなど、どうして想像できようか。

 

 クロエは楯無ごと、楯無はクロエごと抱きしめられながらのキス。

 楯無の巨乳とクロエの慎ましやかな胸が男たちの胸板に背を押され、二人の狭間でどこまでも形を変えていく。

 もはや色々諦めもついて頭の中がぐちゅぐちゅと水音でいっぱいになるほどに味わいながら、ふつふつと沸き上がる体温が限界の近さを知らせ。

 

「あっ、あっ、あっ……! ダメ、ダメダメ、イクっ! もうイくゥ……♡」

「私も、イきます! 膣内、奥までぐりぐりされながら、キスされて……んむぅぅーーーー!?」

 

 きゅう、と強く握りしめる繋いだ手。

 つま先から頭まで走り抜ける絶頂の痙攣。

 ギチギチに締まる膣内の蠕動と、首筋から立ち上るメスの匂い。

 今日一番の反応を示して、楯無とクロエはイった。

 

 

「……全く、俺たちはまだイってないのに二人だけでイくなんて、ダメだよくーちゃん」

「楯無さんも、もうちょっと我慢してくださいよ」

「か、勝手なことを……!」

「無理、無理よぉ……。もう、死んじゃう……」

 

 一緒にイけなかった、と不満げに腰を揺らす一夏と真宏に対し、息も絶え絶えに抗議し、謝るクロエと楯無。既に腰を動かすような力は欠片も残っていない。

 

 そう、抵抗の余地など一切なく。

 男たちの前に差し出されたのは、度重なる絶頂を繰り返して子宮が煮えたぎった女体であり。

 

 

「じゃあ、アレやるか」

「いいな、やろう」

 

「え?」

「へ?」

 

 一夏の手が楯無の、真宏の手がクロエの、下腹にそっと伸びてきたとき、楯無とクロエは猛烈に嫌な予感がした。

 

 揃えた指先が止まったのは、特に性感帯でもなんでもない場所。

 薄い皮下脂肪と腹筋があるだけのその場所で、男たちは。

 

「んっ」

「ふぅ、ん……っ?」

 

 くっ、くっ、と指を押し込んで来た。

 さして力は込められていない。マッサージ、と呼ぶにもかすかな力と指先の沈め具合。時折くりくりと指先を回して、性的な意図が特に感じられないその行動の真意を楯無もクロエも想像がつかず。

 しかし絶妙な力加減でもみほぐされているようなその予感に少しだけ心地よいと感じ始めた、その時。

 

 

――つぷっ♡

 

 

「な……んです?」

「え……? この感じ、まさか……!?」

 

 己の下腹、とてもとても大切な最奥が「ナニカ」を吐き出した。

 本来感知などできないはずのそれを、二人は確かに知覚した。

 

 何かはわからない。

 普通に生きていれば、人間が察知できるものではない。

 だが、今この瞬間は。

 

「ワ、ワールド・パージによる五感の拡張……!? だからって、こんな……こんな!」

「排、卵……?」

 

 全て、クロエのIS<黒鍵>が作り出すワールド・パージの夢の中。

 この世界で起きる全ての現象は黒鍵の知るところであり、それを楯無とクロエの知覚にフィードバックする程度のことは造作もなく。

 

 

 二人は、己の卵子が吐き出されたことを、自覚した。

 

 

「やっ、待って! 待って一夏くん! 今はダメ! ぬ、抜かないと……!」

「抜かないと? どうなっちゃうんです?」

「き、決まっているでしょう!? もう、こんなにたくさんされて、このままでは……!」

「うん、そうだねえ」

 

 ぐにぐに、と卵管が蠢いている。卵子は刻一刻と運ばれていく。

 女性が持つ最も大切な器官の一つ。

 ハートの形をした愛の巣。新しい命の揺りかご。

 

 一夏と真宏に散々膣内射精された精子が元気に泳ぎ回っている真っ最中の、子宮へ向かって。

 

「……ダメ、ですか?」

「え……?」

「楯無さんを、孕ませたいです。俺達の子供を、産んで欲しいです」

 

「くーちゃんは、どう? お母さんになってみたくない?」

「……それ、は」

「俺も一夏も、絶対幸せにする。くーちゃんも、生まれてくる子供も」

 

 耳の裏に優しくキスを落としながらの一夏の言葉。

 長い銀髪をかき分け、うなじに舌を這わせて囁く真宏の声。

 

 状況が状況、ことがことだ。楯無もクロエも、たやすく受け入れることができるものではない。

 そのはずなのに、体が抵抗しようとしない。今もぐりぐりと押し付けられる男の体に迎え腰を使ってしまう。意地を叫ぼうとする唇を心が閉ざす。なのに、瞳を濡らす涙の味は甘く、潤んだ眼差しに宿るのは懇願の色。

 

 胎内に向けられたありえない知覚が、楯無とクロエの脳内で再び像を結ぶ。

 ついに子宮内へとたどり着いた卵子が、四方八方からくまなく殺到する一夏と真宏の精子にびっしりと取り囲まれ、為す術なく犯されていく。

 

「んっ、んんっ! ……きゃふぅ、ん♡」

「あっ、あっ……ぁあっ♡」

 

 いつの間にか、腰の動きが再開していた。

 膣内でびりびりと震えるような脈動は絶頂の近さの証明。今日だけでも何度となくされてきたことだから、それだけでわかってしまう。もう、我慢などできない。させたくもない。

 体を抱きしめる男たちの手にそっと自分の手を重ね、倒れそうになる体を目の前の女体と支え合いながら、楯無とクロエは恥も外聞もなく喘ぎ声を高め。

 

「……きてっ、一夏くん♡」

「奥に、射精しなさい、神上真宏ぉ……♡」

 

 

びゅぐんっ! びゅぐ、びゅびゅびゅびゅ、びゅうううううぅぅ!

 

 

「ああああああああああああああああああ♡♡♡」

「くふうううううううううううううううう♡♡♡」

 

 

 がっしりと腰を抱え込んで、ダメ押しの膣内射精。

 精液は濁流となった精子に犯されていた卵子を押し流し。

 

 

――ちゅぽん♡

 

「―――――――っ!!」

 

 何かが、入って来た。

 その直感が「受精」という言葉の形で迸り。

 

 

――ぴとっ♡

 

 それが自身の体と結びつくことで広がった波紋は、「母になった」という実感で心までも塗り替える「着床」の衝撃。

 

 

「子供には『お母さん』と『ママ』、どっちで呼ばれたいですか、楯無さん?」

「名前、一緒に考えようね、くーちゃん」

 

 そしてそれまでのむさぼり方からは信じられないほどやさしく抱きしめられて。

 

 

「あ、はああああああああああああああああ♡♡♡♡♡」

「イグっ、イッグうううううううううううう♡♡♡♡♡」

 

 

 その嬉しさだけで、二人はイった。

 

 

◇◆◇

 

 

 更識家当主、楯無の名を継ぐものとしては起床を目覚まし時計に頼るなど邪道。

 毎朝自身の定めた時間に起きてこその当主であり、淑女である。

 

 楯無はその日の朝もまた、いつものようにスッと目が覚めた。

 仰向けに寝ていた姿勢から目だけを開けて、呼吸を数度。ゆっくりと起き上がり、朝の身支度に取り掛かる。

 ……のが普通なのだが、なんとなく布団をめくってみれば、そこにはむわっと立ち上るメスの香り。

 どこのビッチが男を連れ込んだベッドですかと聞かれそうなほどのド淫乱な有様になり果てているが、最近は稀によくある事なので気にしない。しないったらしない。

 朝起きたら下半身が大変なことになっているのも、そのせいでしばらく腰が抜けて立ち上がれないのも、妙に体が火照ってシャワーを浴びる時間が妙に長くなるのも致し方のないことだ。

 

 が、今日の楯無はそういった場合とも少し異なる。

 寝巻に包まれた自分の体を見下ろして、そっと両手をへその下に。

 

 変わったところはない。感触に異常もなければ、痛みもない。健康そのものとしか言いようがなく、しかし部屋に差し込む朝日に照らされた楯無の耳元は他人に見られたら今すぐ病院に叩き込まれそうなほどに真っ赤に染まっていて。

 

 

 

 

「……想像妊娠、してるかも」

 

 

 囁く声は虫の歌よりか細く、誰の耳にも入らなかった。

 

 

◇◆◇

 

 

「ふんふんふ~ん。おもちゃは何がいいかなあ。最初はどっちの場合でも一緒でいいけど、ある程度育ったらやっぱり好みが分かれてくるよね?」

「……あの、束さま? なぜ子供向け、というか赤ん坊向けのおもちゃを大量に仕入れているのですか? どうして粉ミルクや紙おむつが色々取り揃えられているのですか!?」

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