遅れて申し訳ありませんでした!
決してこの小説のことを忘れていたわけではありませんよ?
本当です。本当ですってば。
本編どぞー。
彼女の体温、鼓動を間近に感じる。それもその筈。その彼女――咲夜さんは僕に抱かれている。正確に言えば流れでこういった体勢になっているのだが。さすがにずっとこのままはまずいだろうと思い腕の拘束を緩め離れようとする。ただ転びそうになった咲夜さんを引き寄せただけなのだ。本来ならすぐ離すのが普通だろう。しかし、それは咲夜さんが僕の服を、僕の体を強く抱きしめるという行動でキャンセルされる。
「あの、咲夜さん?」
「………。」
咲夜さんは僕の呼びかけに応えず抱きつく力を少し強くする。耳元で感じる彼女の息遣いが少し荒い。生唾を飲み込む音も聞こえてしまった。ちらりと彼女の顔へと視線を動かすとほぼ同じタイミングで咲夜さんもこちらを見た。交差する視線。少し顔を動かせば触れてしまいそうな距離。視線は自然と彼女の薄い桜色の唇へ。期待に満ちた彼女の瞳。なぜ僕なのかは分からないが咲夜さんが求めていることは分かった。しかし、それに僕は応えない。
「さ、咲夜さん!」
「っ!はい!?」
「と、図書館はどうでしたか?」
あまりの恥ずかしさに無理やり空気を変え、密着していた彼女の体を離す。というか咲夜さんが美人過ぎて襲ってしまいそうだったため、自制を効かせそれ以上の行為に進まなかったのだ。上手く逸らせたとは思わなかったが案の定、咲夜さんは不満そうな表情をしている。
「…図書館は今掃除をしているそうで、終わり次第入っていいそうです。」
「は、はい。」
少し不機嫌そうな咲夜さんの返答に自然と姿勢を正し返事をする。少し無言の時間が流れ、「どうせ待つのだったら庭で待ちませんか」と言うことで案内してもらう。
咲夜さんの後に続き、中庭へと到着する。綺麗な花達が僕を出迎えてくれたような気がした。「どうぞ」といつの間にか用意されたテーブルと椅子にびっくりしつつも椅子に腰掛ける。
「恐らく終わるまで時間がかかると思いますので紅茶でも、と言いたいのですが…。」
と咲夜さんが特に何も持たずにこちらへと近づき、僕の目の前に立つ。何をするのかと思いきや、咲夜さんは突然スカートをたくし上げる。唐突に健康そうな肌色と清潔そうな白い下着が僕の視界に広がる。
「さ、ささ、咲夜さん!いきなり何してるんですか!こんなところ誰かに見られたら!と、いうか早くスカートを戻してください!」
「お嬢様は寝てますし、門番の美鈴も気絶したまま、図書館のパチュリー様と子悪魔は掃除中、妖精メイドに見られてもどうってこと無いです。つまり、見られる心配は有りませんし、スカートを戻すつもりも無いです。だってほら…。」
不意に僕の右手を取られ、そのまま彼女の下着のクロッチへと運ばされる。このとき抵抗しなかったのはきっと自分も少し期待をしていたからだろう。そして右手の人差し指と中指がそっ、と下着へと触れる。くちゅりと音が聞こえそうなほどそこは濡れていた。彼女の顔を見ると不安そうな表情と少しの快感の表情が入り混じった表情をしていた。あと少なからずとも恥ずかしいのだろう。顔は真っ赤で目は少し涙ぐんでいる。
「さっき、美鈴とやっていたのを見たらこうなってしまったんです。私も雪茂さんに触れられたい、触りたい、交じり合いたいと思ってしまったんです。ですが抵抗も無しに美鈴の行為を受けていると言うことは雪茂さんは美鈴のことが好きなのでしょう。だから、私はここで引き下がります。これだけで十分です。それだけ伝えたかったんです。」
そう言い終わり僕から離れた彼女の頬には一筋、涙が伝っていた。しかし、勘違いをしないでいただきたい。確かに僕も乗っていた部分はあるが半分彼女に襲われたようなものなのだ。
「ちょ、ちょっと待ってください!確かに美鈴さんは好きですけど、僕はどちらかと言うと咲夜さんのほうが好きです!さっきのだって美鈴さんに半分襲われたようなもので、僕から望んで行ったわけじゃないです!」
「へ…?」
僕は椅子から立ち上がりながらそう言うと咲夜さんは少し間抜けな声を出し少し硬直。その後顔は見る見るうちに真っ赤になり「私のことが好きってことは、付き合える…?」と小さな声で呟く咲夜さん。完全に自分の世界にトリップしていたみたいなので呼びかけて元の世界に戻す。と、さっき言った自分の言葉がさらに誤解を招くような言い方をしたのに今気付く。
「あ、好きって言うのはあくまで人として、友人として…んぷっ!?」
先程の言葉の補足説明をしようとしたら、僕の口を咲夜さんが自分の口を重ねて止めてきた。いきなり抱きつかれてからのキス。ふわりと女性特有の良い香りがする。それと同時に自身の唇に感じる柔らかい咲夜さんの唇。いつまでもその柔らかさに委ねていたいような感覚に囚われる。もはや説明しようとしていたことすら忘れ、キスに没頭する。どのぐらいしていたのだろうか、何十秒、いや1分は過ぎているかもしれない。そう思ったときにお互いの唇が離れる。長いことキスをしていた為か、緊張していた為か分からないが体が酸素を求める。と、僕が息を整えていると咲夜さんがまた僕に唇を重ねてくる。そして咲夜さんがおもむろに唇を開く。ここまでくればもう彼女が何を求めているのかなんとなく分かる。僕も唇を開きお互いに下を絡ませる。ぴちゃ、ぴちゃとお互いの唾液の混ざる音が頭の中に響く。僕が咲夜さんの上顎を舐め上げれば、咲夜さんは僕の歯茎を満遍なく舐め回す。
「ふぁ…ん…ぴちゅ、ん…は、ん」
気付けば自然と彼女に腕を回していた。華奢で少し力を加えれば折れてしまいそうなスレンダーな体。目を開けばとても整った美人な顔。性格もよく、気が利く咲夜さん。美鈴さんも十分に美人だったが、また彼女のとは違う美人さだった。どちらかと言うと美鈴さんは綺麗。咲夜さんは少し可愛らしさが残ると言った感じだろうか。と、息が少し苦しくなってきたので抱きしめていた腕を緩ませ彼女から離れる。少し名残惜しそうな咲夜さんの表情に少し申し訳ない気分になる。
「咲夜さん。」
「ひゃいっ!?」
急に呼びかけられたことで咲夜さんが体を跳ねさせ驚く。…そこまで驚くことあるかな…。
「また完全に僕も乗ってしまいましたが、さっきの説明の続きで、あくまで僕は人として、友人として美鈴さんも咲夜さんも好きなんです。ましてや僕なんかが美鈴さんや咲夜さんみたいな美人さんと付き合うなんておこがま、んぷっ…って!だから!」
「いいんです!私が好きなんですから!…きっと美鈴もそうなんでしょうけど…。」
またキスをされ説明を途中で区切ることになり、咲夜さんに反論しようとするがそれは咲夜さんの言葉で遮られる。って、美鈴さんも好き?僕のことが?
「そんな、僕、好かれるようなことしてないですし、イケメンでもないですし、運動神経が良いわけでも頭も言い訳ではないですよ?それなのにお2人に好かれるなんて不思議なんですが。」
「…雪茂さんだから、という理由では駄目ですかね?こんなところでお2人でいるなんて。ずるいですよー。」
咲夜さんではない女性の声が聞こえたのでそちらに視線を向けると美鈴さんがこちらに歩いてきていた。
「美鈴…やっぱり、あなたも…。」
「そうですよ。普段なら咲夜さんにお譲りしたいところですけど今回は雪茂さんなので私は譲りません。」
そう言って美鈴さんも僕の元へと近づいてきたかと思うと、顔を引き寄せられ美鈴さんの唇に重ねられる。こんな短時間に続けさまで2人の美女からキスをされたことで頭は軽くパニック状態だ。顔は開放され「これで私の気持ちも分かりましたね」と言って笑う美鈴さんはとても艶っぽかった。
「~~~っ!私とももう一回してください!」
今度は咲夜さんが僕の顔を強引に引き寄せそのままの勢いでキスをする。少し勢いがあったためお互いの歯が当たってしまい少し痛かったが気にせずキスを続ける。ふと美鈴さんからの視線を感じそちらに目をやると少し子悪魔っぽく笑う美鈴さんがそこにいた。「ずるいなぁ~」と少しおどけながら彼女は僕の後ろへと移動する。そして後ろから首に巻きつくように抱きつかれる。少し古い知識だがたしかアスナロ抱きとか言う抱きつき方だと思う。
右肩に美鈴さんの頭の重さ、背中に柔らかい二つの膨らみを感じ、唇では咲夜さんの唇を感じる。なんと幸せな状態だろうか。そう考えていると首に巻かれた美鈴さんの腕が徐々に下がっていることに気付く。そして腰元まで腕は下げられ、美鈴さんの手が僕の下腹部を這い回る。やばい。これはさっきと似たような展開になる。そう思って体を身じろぎさせるが咲夜さんに「もっとするの」と抱きつかれ体の自由があまり利かなくなり、そのままキスを続行。咲夜さんはキスをもっと感じていたいのかずっと目を閉じたままでこちらの状態に気付かない。
そしてついに美鈴さんの手が僕の足の付け根に移動する。何をされるのか、という期待の気持ちと、目の前に咲夜さんがいるのに、という羞恥の気持ちが僕の頭の中で混ざり合う。
「これから、気持ちいいことしましょう?」
そう呟いた美鈴さんの言葉が僕の体を甘く、そして電撃のように駆け巡った。
続
閲覧ありがとうございました。
久しぶりに書くえっちぃのは難しいですね。
この小説の更新もこれからがんばるぞー。
もしまた遅くなったらごめんなさい。