普段より短めの緩い甘めです…まあ、ブラックコーヒーか辛味料理用意。
次号 落差激しく生真面目話。大型陸上攻撃機(名称偽装)
3月14日 パラオ
「ふぅ…疲れた…今日は助かったよ、エーディット」
「いや、まあ、私はただ単に伝令役しかやって無いのだがな」
…予定通りに行われた大日本航空職員の病院への移送であったが、ここで話の風向きが変わった。
受け入れるパラオの病院もマラリア患者と言う事は把握していたのだが、『症状が似た別の感染症の可能性が捨てきれない』との事で、病院側でも検査・診察する事になった。
また、『念の為の可能性』として、職員と接触した陸戦隊員の確認も必要(高砂丸の方は病院船である事から、自己対処可能として除外)であった為、エーディットには伝令役になってもらい、陸戦隊と連絡をとってもらっていた。
「さて、今日は実質的にこれで仕事が……ありゃりゃ?」
「ん、どうし…えっ? 連絡艇は?」
2人が朝来る時に降りた桟橋にいる筈の内火艇(連絡艇)が存在していなかった。
互いにキョロキョロと周りを見回していた時、1人の下士官が2人に気付き、慌てて駆けつけてきた。
「お、お疲れ様です」
「あぁ、お疲れ様…ちなみに、内火艇はどうした?」
「はっ、実は御二人が乗って来た内火艇が故障しまして…他の艦を含めた内火艇も緊急点検を行っており、現在陸上に居る者は今夜の宿を探して泊まるように、と殿下から御指示が下りております」
冷や汗ダラダラな下士官の回答に『まあ、そりゃあ仕方無い』と納得する滝崎。
「わかった、それなら、此方で何とかしよう。貴官もご苦労さま。早く宿を探して休みたまえ」
「はっ! では、失礼します」
ほっとした表情で2人に敬礼すると、件の下士官は下がっていった。
「さて、どうやら、また君に一走りしてもらわないといけないみたいだね」
「そうだな…さて、都合良く…ホテルとかあるのか?」
「まあ、散策がてら探してみよう。話はそっからさ」
「やれやれ、呑気な話だ」
滝崎の言い草に呆れなるエーディットだった。
その夜 パラオ ある旅館
「いやー、早めに見付かってよかった」
「あぁ、まったくだ。故にこうして、ゆっくりと夕食を楽しめる訳だ」
見付けた旅館で夕食に舌鼓を打つ滝崎とエーディット。
「……で、代金は?」
「私の財布から…あぁ、大丈夫、大丈夫、足りてるからね?」
「後で教えてくれ。私の分は払う」
『律儀だな〜』と思いながら、滝崎は料理に箸を進める。
「ちなみに、滝崎から見て、独ソ戦はどう思う?」
「ん〜、互いに戦力回復の為に膠着してるからな…どっちかが先に仕掛けて、どう対応するか次第だと思うがね」
史実同様、モスクワ攻略を目指した『タイフーン作戦』は冬季の到来もあって頓挫、ソ連軍は辛くもモスクワ防衛に成功した。
これに伴い、年明け1月にソ連軍は反転攻勢を実施するも、ドイツ軍の消耗具合を見誤っていた事と、史実と違いシベリア方面からの兵力転移が出来なった事から史実同様に失敗に終わっている。
そして、両軍は雪解けを待ちながら、互いに『次にどう仕掛けるか』を練りつつ、戦力を回復させている為、全体的に膠着状態であった。
「なら、春までそのまま、と言う事か?」
「だろうね。まあ、レニングラードの港と鉄道が使える態勢さえ整えば、勝てるかどうかはともかく、負けない様にはなるだろうね」
「ふむ……そうか…」
滝崎の返答に神妙な顔付きで思考を巡らすエーディット。
だが、暫くして、頭を左右に振りはじめる。
「ダメだ…ダメだ、ダメだ! やはり、素では仕事の硬い話しか出来ん!」
そう言うと、徳利を取り、自分のお猪口に注ぎ、一気に飲み干す。
なお、この一連の動きが3秒以内に行われていたりする。
「……あの、エーディットさん? どうしました?」
普段とは逆…どころか、反対に暴走してるエーディットに滝崎は控え気味に声を掛ける。
「…こうでもしないと、普通な会話が出来ないからよ!」
酔いからなのか、気恥ずかしさなのか、或いは両方かは解らないが、頬を赤くしながら言い切るエーディット。
「あぁ…なるほど……なら、深酒はしない様にしないとね」
そう言って滝崎は徳利をエーディットの手から回収する。
『フリーにするとヤバい』と思ったからだ…。
「にへへへ…レナータも言ってたけど〜、マサローって、私しゃレナータの趣味にカンヨーね〜」
「まあ、ね(20世紀後半じゃあ、普通なんて言えね〜)」
酔いもあって語呂が緩くなったレナータに滝崎は苦笑いを浮かべながら答える。
なお、既に夕食やお酒は片付けられ、酔い醒まし用の水の入った水差しとコップが置かれている。
「さて、そろそろ休みますか」
「そだな〜、うん、休むか〜」
と言って互いに布団の場所に……
「待って、待った、エーディット。君、なに此方に入ってきてるの?」
さも当然の様に滝崎の布団へエーディットが入ってきた。
「……うるさい、酔ってないぞ。解ってやってるからな」
「えーと、それは酔ってる人間の常套句…」
「だーまーれ〜」
そう言ってエーディットは顔を寄せるとディープキスをする。
「…最近、シャルに言われて解ったの…私はお前に好意を持っている…他人に言われて、漸く気付く程鈍感だったけど…偶然の偶然でこうなったけど、この機会は逃したくないの」
上目遣いで滝崎を見ながら、エーディットは滝崎を押し倒した。
「ひゃん…ひぅ…はぁはぁ…マサロー…上手…」
「あぁ…うん…(3回目なんて言えね〜)」
すっかり上気した顔での甘美な呟きに滝崎は何とも言えずに苦笑いをうかべる。
「……と言うか、なんでそっちから襲ったのに逆転されてるんですかね?」
「む、無茶言わないでよ…女性の身体の方が弱点多いんだから…」
……とか言いつつ、ディープキスして押し倒し、滝崎の浴衣を脱がせたまでは良かったが、滝崎の『アソコ』を見て脳内回路がショートしたのか、頭から蒸気が出そうなくらいに顔を真っ赤にさせて固まってしまっていたエーディット。
その後は……ご想像にお任せする。(本人の名誉の為に)
「……それより、レナータと違って…その…胸…小さいでしょう…?」
「あ、まあ、いや、うーん……うーん…」
バストカップ規定なんて知らないが、Aかと思っていたが、BかCはあるんでないか?
(松島宮→DorE レナータ→F以上 滝崎推定)
「……なんで言い淀むのよ?」
「その…事実の差異は人それぞれかと思いまして」
「……はぁ?」
「で、話を変えて悪いんだが…今の状況は偶然の偶然って言ったよね?」
「えっ、あ、えぇ…そうだけど…」
「俺もこんな事になるとは思ってなかったから、避妊具なんて無い訳よ」
「……ひぇっ!?」
今更ながらの事に思わず悲鳴を上げるエーディット。
「…うん、そうだよね。ヤバいよね…でもね…なんで君の軍服の内ポケットから、避妊具が出てきたの?」
「……えっ? なにそれ、怖い」
「そうだね、普通だったら、怖いよね…でさ、昨日、送迎の件、神鷹に話した?」
「…………気絶した後、軍服をアイロンしてくれたのがシャルだった」
「……今度、神鷹に何か包んであげよう」
そう言って今度は滝崎がエーディットを布団に押し倒す。
「さて、君から始めたからには、ここで敵前逃亡は無しだよ?」
「銃殺刑よりマシね……その、初めてだから…」
「そこは考慮致します」
そう言って、滝崎の方からエーディットにディープキスをした。
……なお、翌日、エーディットが神鷹に問うたところ、避妊具の件は認めた。(貨客船時代の経験から)
内火艇故障の件は知らなかった……実際、何の関係も無い部品劣化による偶然の故障だった。
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本作品ヒロイン(3人)とのR18シーンの有無
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