※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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と言う訳でミッドウェー海戦第2話です。
なんだかんだで史実に近い形で……。


次号 ヤバいヤバい!!


122 激闘! ミッドウェー海戦! 2

6時17 分 天城艦橋

 

 

「電探に新たな敵攻撃隊の反応あり! 飛来方向より、敵機動艦隊からの攻撃隊と思われます!!」

 

帰還した第一次攻撃隊、ミッドウェー島からの敵攻撃隊も来襲し、第一機動艦隊上空が騒がしい中、ここで米機動艦隊の攻撃隊が飛来した。

 

 

「来てしまいましたな」

 

 

「敵の目を引き付けているからな。まあ、もう少しそうしなければならないが…火傷は避けたいな」

 

そう呟きながら小澤中将は空を見上げる。

史実と違い疲弊しておらず(その史実の疲弊分を第四艦隊が受け持った形になったが)、人員と練度を維持している第一機動艦隊。

対して、アメリカ側はミッドウェー島からの攻撃隊は機種が寄せ集めの雑多編成、今から飛来する米機動艦隊は史実以上に人員(捕虜を含めて)を損耗しており、ルーキーの数が多く、故に攻撃編隊が自然的に伸びていた。

故に波状攻撃の形になり、迎撃機の対処時間が延び、その影響で20ミリ機銃が弾切れになっても補給出来ない事が更に対処時間を延ばし、苦戦・悪循環の原因になっていた。

また、ポツポツと帰還して来た第一次攻撃隊の護衛機も応援に駆け付けるも、彼らもミッドウェー島上空での空戦で少なからず弾薬と燃料を消耗しており、増えても状況の打開になっていない。

 

 

(不味いな…これで敵攻撃隊の護衛機が第一次攻撃隊を襲えば、零戦隊は守る対処が多くなり、更に不利になる…攻撃隊が収容出来る段取りぐらいはつけんといかんが…)

 

内心歯噛みしながら上空を見つめる小澤中将。

そんな時、ふと視界に入った零戦…20ミリ機銃を使い果たし、機首の7.7ミリ機銃で敵機を追撃している…の背後にF4Fワイルドキャットがピタリと付く。

刹那、下方から銃撃を受け、ワイルドキャットはエンジンから火を噴き出し、黒煙を出しながら墜落していく。

その黒煙を突き破るかの様に一機の水観が現れた。

 

 

『此方、第四艦隊所属レナータ・バルロッティ大尉です。本機と支援隊は第一機動艦隊の援護に回ります』

 

それが合図であったかの様に神鷹の鍾馗24機、瑞鶴の零戦18機、計42機(+瑞鶴の星雲)がミッドウェー島・敵機動艦隊の攻撃隊に対して迎撃を開始する。

 

 

「これはこれは…天佑ですな」

 

 

「あぁ…第四艦隊の鍾馗と瑞鶴の零戦が戦っている内に直衛機と第一次攻撃隊を収容! 直衛機の弾薬補充、並びに第一次攻撃隊の対艦装備への変更急げ!! 間に合わんと判断した直衛機は瑞鶴に行け!!」

 

ホッとした様な草鹿少将の言葉に同じく内心ではホッとしつつも、小澤中将は指示を出す。

そんな中、通信士官が現れ、草鹿少将に耳打ちする。

 

 

「…流石ですな、瑞鶴が護衛を連れて、もうすぐ此方と合流するそうです。なお、その後に第四艦隊も合流するとの事」

 

 

「そりゃあ、そうだ。なんなら、一番気に揉んでいる人間が第四艦隊にいるからな」

 

ニヤリと笑いながら小澤中将は答えた。

 

 

 

7時10分 加賀艦橋

 

 

「第一機動艦隊と集まり(合流)しもした。こんごん(今のところ)、機動艦隊はおもして(大丈夫)じゃっ」

 

 

「いやいや、よかったよかった。これで一歩遅れていたら、洒落にならんどころの問題ではなかったな」

 

 

神中佐からの報告に松島宮が額の汗を拭きつつ答える。

 

 

「鍾馗隊で補給の必要な機体は神鷹へ……あっ、松島宮、小澤中将から無線通話」

 

差配していた滝崎が担当士官から耳打ちされ、通話の件を伝える。

 

 

「あぁ、すまない……小澤中将、ご無事で何よりです」

 

 

『おぉ、そっちのイタリア娘と鍾馗隊、それに瑞鶴も来てくれたから、何とか一息吐けた』

 

 

「それはよかったです…ですが、まだ油断は出来ません。これより、第四艦隊も別命あるまで機動艦隊の支援に就きます」

 

 

『うむ、頼んだ。あと、そこで気に揉んでいた副官にもよろしく言っといてくれ』

 

 

「わかりました。では、また後で」

 

そう言って松島宮は小澤中将との通話を終える。

 

 

「小澤中将はなんて?」

 

 

「レナータと鍾馗隊、あと瑞鶴の件の礼だ。それと、お前がヤキモキしてるだろう、とな」

 

 

「…小澤さんめ、余計な事を」

 

 

「事実だろう? ほれ、まだ終わってはおらんのだ。仕事をしろ、仕事を」

 

 

「はいはい」

 

 

 

7時20分 加賀艦橋

 

 

「殿下、かたっ(敵)に張り付いている星雲からじゃっ。かたっさんの攻撃隊がかいって(帰って)来てる様じゃっ」

 

そう言って神中佐は米機動艦隊に張り付いている星雲からの報告電文を松島宮に渡す。

 

 

「…ふむ、時間的に考えれば敵攻撃隊は終わりの筈…なんだが、どうも嫌な予感がする」

 

 

「松島宮もか? 私もどうも何処かむず痒く感じるんだが?」

 

 

「おいどんも悪か気がするじゃっ」

 

 

「…本官も何か悪い予感がしております」

 

松島宮の言葉にエーディット、神中佐、松田艦長が続けて同意を示し、艦橋要員達も互いに顔を見合わす。

そして、会話の蚊帳の外に居つつ、その『予感』を最も一番知る滝崎は真っ先に時計を見る。

時計は……7時21分50秒を指していた。

そして、その瞬間、『史実』がやってきた。

 

 

「て、敵機艦隊直上!! 急降下!!!」

 

……悲鳴にも似た報告が響いた。

 

 

 

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