※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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と言う訳で作戦自体の終了となります。
まあ、この状況では結果なんて予想出来るでしょうけども…。
(軽〜〜く、史実ネタあり)



次号 第四艦隊解散!?


126 ミッドウェー島陥落

午後10時20分 加賀甲板

 

 

「…………」

 

ヨークタウンを曳航しながら味方との合流の為、ミッドウェー島へ向かう第四艦隊。

既に当直等を除けば明日に備えて寝床に潜り込んでいる者が多い中、滝崎は甲板で夜の暗い海を見ていた。

 

 

「まったく、開戦前夜もそうだが、『明日もあるから早めに休もう』と言った張本人がこんな所で何をしている?」

 

呆れ気味に松島宮が滝崎に声を掛ける。

 

 

「あぁ、うん…ちょっと、心の整理にね」

 

 

 

「心の整理、か」

 

そう言った松島宮は滝崎の隣にやって来る。

 

 

「赤城は舞風と山風を付けて一足先に戻ったそうだ。とりあえず、近場の懸念は大丈夫だろう」

 

 

「あぁ…火災対策は前々からしてたし、史実でもミッドウェー以降は空母が火災で放棄された事例はないからね」

 

 

「その『ミッドウェー以降』が無くなった…まあ、完全に無くなった訳ではないが、『ほぼ』無くなったな」

 

 

「あぁ…たが、当分は僅かながら『史実』の通りになるだろう…その『僅か』以外がどうなるか不透明になる」

 

 

「……なるほど、お前が1人で『整理』と言っているのはその点か」

 

 

「うん…『読み』が外れ無ければ、の話だけど」

 

 

「まあ、大丈夫だろう。お前はそんな石頭ではないし、軍も政府も対応出来ん訳ではあるまい…なら、とっとと整理を終わらせて、さっさと休め」

 

そう言って松島宮は『先に休む』と言いたげに右手を振ってその場を立ち去る。

それに軽く振り返すと滝崎は暫く夜の海を眺めると自室に戻って言った。

 

 

 

翌6日 午前6時頃(現地時間) ミッドウェー島沖合い

 

 

 

「…ウェークの時より盛大だな」

 

ミッドウェー島がくっきり見える位置まで来た時、その光景にエーディットが呟いた。

現状、ミッドウェー島には第一艦隊、第一機動艦隊、第二機動艦隊…とこの作戦に参加した艦隊・艦艇が集結し、大和、長門、陸奥、伊勢、日向ら戦艦らに続く形で砲撃をしている。

そして、この作戦は連合艦隊のほぼ全力を投入している作戦である為、(降伏勧告時の)ウェーク島より艦艇は多く、その艦艇群がミッドウェー島・環礁をぐるりと囲んでいた。

 

 

「我々が来るまでもなかったか…いや、ウェークの時なら、我々の全容を見た時点で折れていたが…」

 

 

「もしや、ミッドウェー島の守備隊はここをアラモ砦とする覚悟では?」

 

松島宮の言葉に松田艦長が応える。

 

 

「玉砕する気、か…嫌な話だ」

 

 

「…とりあえず、レナータが上にいるし、状況を聞いてみようか?」

 

滝崎からその類の話を聞いていた為に不機嫌さを隠さない松島宮に空気を変えようと滝崎が提案する。

 

 

「既につなって(繋げて)じゃっと」

 

これまた空気を読んだらしい神中佐がそう言って無線の送受信機を渡す。

 

 

「うむ…レナータ、上からの様子は?」

 

 

『あっ、松島宮? うん、砲撃がある事を除いたら、あの特別観艦式を観てるみたいだね〜』

 

何時もの通りなレナータの声がスピーカーから聞こえてきた。

 

 

「やれやれ…ミッドウェー島はどうだ? 抵抗しているか?」

 

 

『あぁ、そっち? 昨日の空襲もあるんだろうね〜、向こうから反撃してる様子は無いよ。まあ、見た限り、飛行場を含めて彼方此方爆撃や砲撃のクレーターばかりよ』

 

その言葉に皆が納得する。

昨日の第一・第二次攻撃隊、更にアメリカ機動艦隊無力化後の午後の半日間に第一・第二機動艦隊の反復空襲を複数回もやれば、大半の地上施設は壊滅していてもおかしくない。

 

 

『それよりさ! 第一艦隊の先頭に居る戦艦なに!? 島みたいに大きいだけど!? ナガトとムツが巡洋艦に見えちゃうよ! 思わずフライパスしちゃったけど〜♪』

 

 

「お、ま、え、は! 何をやっているんだ!!」

 

松島宮達が『やれやれ』と呆れと苦笑が混じった顔をする中、1人だけキレたエーディット。

 

 

「まあまあ、何も言ってこないなら、向こうも気にして無いって事だろうし」

 

 

「…私の胃が心配だ」

 

滝崎の言葉にキレ疲れたのか、ゲンナリとしながらエーディットが返す。

 

 

「兎にも角にも、そろそろ堀長官に到着の報告を…」

 

 

『こちら、広戸風! 12時方向より発射管注水音感知! 潜水艦あり!!』

 

そんな空気を吹き飛ばす広戸風からの緊急を報せる声がスピーカーから鳴り響く。

 

 

「ちっ、戦闘態勢! 対潜対応急げ! 先手を取られた! 魚雷が来る…」

 

 

『続けて広戸風! 開放音と発射を確認! 魚雷は4本! 方向は……此方ではありません!! 第一艦隊の方です!!」

 

舌打ちと共に指示を出す松島宮、それを遮る広戸風からの続報。

 

 

「大和に警告! 敵潜水艦の魚雷4本疾走中と言え! 連撃を許すな! 爆雷を叩き込め!!」

 

素早く滝崎が大和への警告を指示し、松田艦長ら艦橋要員らも忙しく動き回る。

 

 

『こちらレナータ! 第一艦隊は回避中! でも、中々正確に撃ったみたいね…先頭に1発は…当たった!』

 

それを示すかの様に大和の右舷側の艦首部分に命中を示す水柱が上がる。

が、大和は何事も無かった様にケロリとしていた。

 

 

「……いや、待て、待て待て待て! なんだ、あれは!?」

 

 

「なんだ…と言われても…まあ、見ての通り、としか」

 

その様にエーディットが滝崎に訊くが、滝崎はそう答えるしか無かった。

 

 

『こちら、那岐颪。現在、夕凪、如月と共に対応中。此方はお任せ下さい』

 

 

「すまないが頼む…さて、こうなると、下手にミッドウェー島に注力して長居するのも不味いな。敵の潜水艦が集まってくるかもしれん」

 

那岐颪からの報告に答えた松島宮は嫌そうな表情を浮かべながら言う。

 

 

『あー、えーと、こちらレナータ…もし聞こえてたら、全艦に報せてほしいんだけど…ミッドウェー島から白旗確認したから、一度砲撃止める様に言ってくれない?』

 

普段とは違い、控え目な報告と内容に艦橋の面々が互いに顔を見合わせる。

 

 

「…いきなり、どしたこっか?」

 

 

「まさか、大和が被雷してもケロリとしていたから、遂に向こうの心が折れた、とか?」

 

 

「いや、まあ、あり得るとは思う…うん、私でもそうするかもしれんし」

 

 

「兎にも角にも、殿下。向こうが降伏、ないし交渉する気があるなら、一度止める様に言うべきかと。」

 

神中佐、滝崎、エーディット、松田艦長の言葉に松島宮は普通に対応する事にする。

 

 

「う、うむ、大和以下の艦艇に砲撃中止要請。後は向こうの意思を確認してからだ…出来れば、このまま終わってほしいがな」

 

 

 

……結局、砲撃中止後に旗艦大和からの降伏勧告をミッドウェー島守備隊指揮官であるシリル・T・シマード大佐が『掲げられた白旗が示す通りである』と回答した事により、ミッドウェー島は陥落した。

また、大和を雷撃した潜水艦タンバー(史実では三隈撃沈と最上改装の遠因)は那岐颪と夕凪、如月の集中攻撃により大破・浮上、総員退艦が発せられ、脱出した乗組員は第四艦隊が収容している。

このタンバーの『撃沈』は皮肉にも、シマード大佐の回答とほぼ同時だったと言うのが、後々の時系列整理時に解る事になる。

 

 

 

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