これ、予告詐欺と言うやつかな?
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6月30日 午前6時頃 高松宮邸
「ファ〜〜…オハョ〜」
「おはよう、レナータ」
「まったく、気の抜けた挨拶だな。軍人たるもの、昼夜問わず礼節を…」
「やめておけ、エーディット。解ってはいると思うが、あれはグチグチ言っても無駄だ。馬の耳に念仏と言うやつだ」
「そうそう、『レナータの耳に規律』よ」
「勝手に諺を作るな」
一連の流れで呆れまみれで頭を抱え気味のエーディット。
そんな事を他所にレナータはある事に気付く。
「あれ、滝崎は?」
「ん、あぁ、そう言えば…何時もは我々と同じ位に起きてる筈なんだが…?」
「あぁ、滝崎なら、叔父様からの相談事で夜遅くまで話していたから、今日は少し起きるのが遅いぞ」
「高松宮殿下から? また、いったいどうしたんだ?」
「2人は我らと共に本土に居たから知る由も無いが、開戦から先のミッドウェーまで数度の戦いで勝利を収めた。故にそれを『祝おう』としている者もいるが、『日米講和まで待て』と言って止めてきたんだ。だが、何時までも自粛していては不満も溜まる。故に『何かないか?』と言う事で彼方此方ガス抜きの方法を考えているんだ。それに滝崎が巻き込まれた、それだけだ」
「「あぁ、なるほど…」」
松島宮の説明に納得する2人。
「…あっ、じゃあ、滝崎はいま寝てる訳だ……ちょっと寝顔でも覗いて…」
「「待て待て待て」」
何かに気付いて足を向けようとするレナータを松島宮とエーディットがそう言いながら両肩をがっしり掴む。
「お前、絶対に何か悪戯する気だろう? させんぞ、そんな事」
「寝起きびっくりはアウトよ、アウト。そのまま退場よ」
「えぇ〜、寝顔覗くぐらい大丈夫じゃ〜ん。減るもんじゃないし」
「「いや、レナータだから信用出来ないし、何か嫌だ」」
「えぇ…」
ガッチリ掴んで離さない2人に不満を漏らすレナータ。
「と言うか、トクコって滝崎と付き合い長いから、寝顔の1つくらい…」
「バカを言うな、だいたい部屋は別々だから見る機会なんてそんなにない…逆に見られてる方が多いかもしれないが」
「……エーディット、貴女もそんなに拘る必要ある?」
「はぁ? お前が要らん事をせんようにしてるだけだ…まぁ、私も興味が無い訳ではないが、何か嫌だ」
「……あぁ〜、なるほど〜…なら3人揃って見に行く?」
「「…はぁ!? んな事するか!!」」
何かに気付いたレナータの提案に2人がツッコミも兼ねた拒否が飛んでくる。
「う〜ん、でも、何か2人も興味が無い訳ではないでしょう?」
「いや、待て、待て待て。いや、確かに無い訳ではないが、その…うん、ちょっとな…」
「あぁ…うん、なんか…その…ちょっとな…うん、恥ずかしいか、な」
レナータの返してに微妙な返事を返す2人。
「おはよ〜、3人共。なんか騒がしいけど、なにかあった?」
そこにあくびをしながら滝崎がやって来た。
それに何処かホッとしつつ、微妙に残念そうな顔をする松島宮とエーディット。
「おはよ〜、滝崎。ちなみに滝崎、誰かに寝顔見られた事ある?」
「なんだ、突然? まあ、でも、寝てる時にって話をされるとわからん……逆ならあるが、それ以上の発言は控えさせてもらう」
「なるほど、なるほど〜…は〜い、トクコ、エーディット、ちょっと時間貰うね〜。滝崎はこのままご飯食べて待っててね〜」
「「…えっ??」」
「…あぁ、うん、わかった」
滝崎の言葉に完全に察したレナータ。
それに対するレナータの言葉に解らない松島宮とエーディット。
逆に何か察した滝崎は大人しくする事にした。
30分後 松島宮の部屋
「「………」」
「…何かあったか察するが、何があった?」
30分後に呼び出され、松島宮の部屋に行くと、顔を真っ赤にしながら畳に視線を落として黙っている松島宮とエーディット。
そんな部屋の状況に唯一ニコニコしてるレナータに滝崎は事情を訊く。
「うーんと、滝崎の寝顔の話から、2人の反応を見て、私主導で色々と聞いたら、3人共に身体の関係がありました、って具合かな?」
「…なんか察したから黙ったけど……なんか、ごめん」
「う〜ん、でも、滝崎の性格だと、欲望で襲うなんてしないって解ってるから、よくよく聞くとこっちから迫ってるんだよね…それはこっちもごめんね」
「…まあ、信頼してもらってたのは良かったよ…場の空気と状況のせいで気持ち的に微妙だけど」
「まあまあ、私は滝崎が悪人にはなれないって解ってるし、本命はトクコってのも解ってるから…でも、時には相手してね、エーディットも」
「…これ、良くて三股、場合によっては浮気なんだが?」
「あら? 古今東西『英雄』の周辺に女性の姿なんて普通よ? なんなら愛人、日本にも『妾さん』『側室』なんて言葉があるなら、別にその中にマサロウが加わったって普通よ、普通」
「『普通』の定義が崩壊してるよ。本命が皇族、愛人がイタリアとドイツのご貴族様、どっち向いても問題と隣合わせなんだが?」
「そこは大丈夫よ。最低限、私との関係は何とでも言えるしね」
「…大丈夫、なのか…それ?」
「まあ、マサロウはドーンと構えてたらいいの。但し、抜け駆け禁止が私達のルールだから、それはよろしく」
「…レナータ、きみ何気に主導権取ってない?」
「他の2人が色恋沙汰に弱い、或いは鈍いからよ。そこはイタリア人はゆる〜いけど、まあ、土台が違うだけよ?」
片目を瞑って自慢気に言うレナータに小悪魔の角と羽と尻尾が生えた姿を幻視した様な気がしたが、気にしたら負けなので滝崎は黙っておく事にした。
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本作品ヒロイン(3人)とのR18シーンの有無
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有り
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無し