※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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非常に内容が薄め。
(いや、最近のものが厚過ぎた?)
一応の伏線回収もあり。



次号 艦隊陣容(艦艇編)


134 情報交換

8月18日 トラック諸島 夏島 海軍司令部会議室

 

前日17日にトラック諸島に到着した第二機動艦隊。

艦隊は給油を行いつつ、角田中将以下艦隊主要陣は今回の米豪遮断作戦に関わる他の部署の人間と共に会議室に集まっていた。

 

 

「…以上が、傍受隊が傍受・解析した敵通信の結果になります」

 

そう言って傍受結果を告げて説明していた陸軍の堀栄三(ほりえいぞう)中佐が締め括る。

(なお、堀中佐は史実では『マッカーサー参謀』と言われた敵状分析のエキスパート)

堀中佐は『南方方面通信傍受隊』に所属し、トラック諸島を拠点に東ティモールなどで傍受した無線通信等を解析、米軍の動きと企図の把握に努めていた。

 

 

「①近辺に空母は確認出来ないが、護衛空母による航空機輸送が行われている。②パプアニューギニアには多数の飛行場が造成され、活動が開始している。だが、その活動は低調。③ソロモン諸島ガダルカナル島は第一滑走路が完成し、第二滑走路を造成中。戦力としては30機程が展開し、今後も増強の予定。④ガダルカナル島近辺に海軍艦艇が多数展開中…と」

 

奥宮少佐が堀中佐の説明を確認しながら纏める。

 

 

「アメリカ側の暗号解読が困難な中、無線傍受でここまで判明するのか?」

 

小田切中佐が驚きながら訊いてくる。

 

 

「アメリカ軍は自軍の暗号が解読されていないと油断している…と言うのもありますが、アメリカ人は暇つぶしにも無線通話を多用しており、それが『傍受出来る・されている』と言う意識が低いですね。『普段の会話』も収集・解析すれば『情報』になります。まあ、機材等が優遇されて傍受しやすい、と言うのもありますが…これは殿下の後押しのお陰でございます」

 

サラリと言いつつ、傍受隊の件(108話参照)の事に頭を下げて感謝を述べる堀中佐。

 

 

「私は進言書を書いただけだ。計画を詰めたのは滝崎大佐や神中佐で、実質的に何もしていないのだがな」

 

バツの悪そうに苦笑いを浮かべる松島宮。

 

 

「ありがとう、堀中佐。醍醐中将、補給破壊の具合は?」

 

そう言って角田中将は同席していた第六艦隊司令の醍醐中将に問う。

 

 

「MO作戦時のシドニー湾攻撃後も我々第六艦隊は近辺での補給破壊を実行しました。今のところ30隻以上の輸送船を撃沈しております。また、ニューカレドニア占拠に伴い、狩り場を増やす事を考えております」

 

 

「醍醐中将ら第六艦隊の補給破壊は米軍にも頭痛の種の様です。実際、自軍潜水艦の基準で護衛していたアメリカ海軍は伊号潜水艦の襲撃により手順の改変を行っている様ですが、対応は後手後手に回っておりますね。これにより、パプアニューギニアに展開するアメリカ軍部隊への武器物資補給が滞り、米軍活動の低調化の一因となっております」

 

醍醐中将の回答に堀中佐の解説が入る。

これに第二機動艦隊の面々からざわめきがおきる。

 

 

「ふむ、どうやら、想像よりも我らに有利ではあるようだが…滝崎作戦参謀、君の考えは?」

 

 

「…角田中将、艦隊司令部の方々を横に置いての質問はどうかと…あと、正式に無く、任命された訳でも無い役職名称の呼称もどうかと愚考しますが?」

 

話を振られた滝崎は『頼ってくれるのはいいけど、色々とすっ飛ばしてない?』と言いたげに角田中将に言う。

 

 

「今更な話と思うがね、滝崎大佐」

 

 

「色々と考えれる君の方が適任だと思うよ、滝崎君」

 

 

「先の会議の事もあるからな、滝崎大佐」

 

 

「第四艦隊の時からお似合いでしたよ、滝崎副官」

 

…と城島・西村・森・小畑少将が言い、他の面々(第二機動艦隊)も賛同するかの様にニヤニヤと笑う。

 

 

「…まあ、この話はここまでとしましょう。アメリカ側の活動が低調なのは良い事です…まあ、間違いなく、『巣をつついた』後は別でしょうけど」

 

そう言いつつ、貼り付けられたパプアニューギニア方面の地図のパプアニューギニア北部にあるビスマルク諸島…より正確に言うなら、ニューブリテン島のラバウルを指差す。

 

 

「このラバウルを中心に戦力を展開しております。よって、最初にラバウル、次にブーゲンビル島、ソロモン諸島、この順で3箇所の航空戦力を潰し、後にニューカレドニア…となるでしょうね」

 

 

「北側外縁部だけか…内側のニューギニア島には手を出さんのか?」

 

 

「米豪遮断を目的にするなら、外縁部の戦力を潰し、蓋をすれば良いだけです。第六艦隊がこのまま暴れ続け、補給が止まれば中で勝手に窒息するのは目に見えているので、わざわざ我々が出向く必要はないかと…陸軍部隊の投入も限定する以上、下手に手を伸ばすのも下策です」

 

木村少将の問いに滝崎はすんなりと答える。

 

 

「うむ…では手始めにニューブリテンとブーゲンビル両島を無力化した後、ソロモン諸島ガダルカナル島へと取りかかる。両島攻撃後なら、間違い無くガダルカナル島近辺にいる海上戦力も動き出すだろう。それは敵の動き次第だが、逃げ出すとは考え難い。積極的に出て来た場合は叩く…今のところ、この方針で動くが、何かある者は?」

 

角田中将の問いに誰も何も言わなかった。

 

 

 

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