※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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……と題名で言いつつ、連山(神雷)隊が出てたりする。
(別の意味で)ホーネットこと豊鶴が有名になっちゃうな、これ。


次号 (今回出た)豊鶴の新型機、か、ら、の、アメリカ涙目


145 豊鶴航空隊

9月7日 ソロモン海 艶鶴艦橋

 

 

「神鷹の星雲二番機より入電。『敵ノ小規模輸送隊ヲ発見セリ 駆逐艦2 輸送船4 曳舟2 位置ガダルカナル島ヨリ南方20海里海上』以上です」

 

攻撃隊の発進準備中の第二機動艦隊に周辺偵察に出した星雲からの緊急入電が入った。

 

 

「大規模な輸送船団は送れなくても、こうした小規模輸送隊を送り込んで、物資の補給・補充と滑走路の修復に努める気ですね」

 

 

「あぁ、ラバウルが我々に奪取されたから、次善の策を選択した訳だ。状況的にガダルカナル島の飛行場はまだ使用不可能とは思うが、あのアメリカの事だ、何をするかわからん」

 

 

「故に放置出来ないと…豊鶴の艦爆隊を分離し、敵輸送隊にあてましょう」

 

奥宮少佐と小田切中佐とのやり取りと、奥宮少佐の提案に角田中将が頷く。

 

 

「うむ、それでいいだろう…後は身内か」

 

 

「…先日の件ですか?」

 

 

「あぁ…既に艦隊の皆は知っている…民間人にあんな事をしていたと聞いて…特に若い連中が頭に血が昇って何をするかわからん」

 

角田中将の心配を聞いて、小田切中佐、奥宮少佐も顔が曇る。

 

 

「司令、加賀の松島宮殿下からです…攻撃隊発進前に訓示を述べたいと」

 

 

「…うむ、構わん。殿下なら皆も聞くだろう」

 

角田中将の許可もあり、加賀から松島宮の訓示が流れる。

 

 

『此方、加賀の松島宮少将だ。皆そのままで…既に我が同胞と異国に渡った子孫達に対するアメリカの行為は皆知っているだろうし、また、これに対し憤怒しているだろう…私もそうである』

 

一度言葉を切り、少し経ってから訓示を続ける。

 

 

『だが、だ…我らは皇国の軍人である。その憤怒の向け方は心得よ。決して、民間人や無抵抗な者に向けてよいものではない。向けてしまえば、取り返しのつかない事になる事も心得よ…以上、訓示を終える』

 

この訓示を聞いた角田中将は自然と視線を加賀に向ける。

訓示を語った者とその従者の事を考えていた。

 

 

その後、第六航空戦隊、豊鶴から攻撃隊が、第四航空戦隊から零戦隊が発艦した。

第六航空戦隊の攻撃隊はラエへ、龍驤の零戦隊は先導の星雲と共にポートモレスビーへ、豊鶴隊と艶鶴の零戦隊はガダルカナル島方面に向かった。

 

 

 

ガダルカナル島上空

 

 

「敵機…P38か」

 

ガダルカナル島上空に敵を発見した志賀大尉が呟く。

豊鶴の攻撃隊と艶鶴の零戦隊は途中で艦爆隊…彗星艦爆隊と艶鶴の零戦12機と分離し、敵輸送隊へと向かった。

その後、豊鶴の艦攻隊と艦戦隊、志賀大尉の艶鶴所属の零戦8機がガダルカナル島上空に到達し、敵のP38を発見した。

 

 

「…滑走路が修復されてる様子はないし、新設した滑走路も無さそうだ…ニューカレドニアから飛んで来たか」

 

ガダルカナル島を観察し、滑走路が修復出来ていない事、更に別の滑走路が新設されていない事を確認する。

そして、それを示すかの様に、此方を発見したP38は抱えていた増槽を落とし、此方に向かってくる。

 

 

「艶鶴の零戦隊は艦攻隊の直衛と豊鶴の艦戦隊の補助だ。下手に先輩が手を出すな」

 

20機程のP38に対し、前に出た豊鶴の艦戦隊は36機、数では約1.8倍で圧倒しており、大丈夫だろうと判断した志賀大尉は艦攻隊の直衛を麾下の零戦隊に告げる。

P38と豊鶴艦戦隊は互いに激しくやり合うものの、撃墜されるのは特徴的なP38だった。

 

 

「『ペロハチ』などと若造達が天狗鼻になりそうだな…ウチや神鷹の鍾馗隊の連中に声掛けて、適度に折っとかんとな」

 

傍観者の立場で見ていた志賀大尉は苦笑いを浮かべながら、呟く。

 

 

『志賀大尉、そろそろ、ウチの若手が一仕事終えたと思うんだが、どう思う?』

 

そう言って開戦前に龍驤から転任し、この度、豊鶴艦攻隊隊長兼攻撃隊隊長として戻って来た鮫島博一(さめじまひろいち)大尉が無線越しに訊いてきた。

 

「あぁ、後は対空火器だけだが、前に掃除し終えてるし、あっても少数だ。大丈夫だろう」

 

 

『わかった。よし、艦攻隊、事前の打ち合わせ通りだ、攻撃開始』

 

P38を掃除し終えた豊鶴の新型艦戦隊…紫電改艦戦隊が上空警戒に付き、鮫島大尉指揮の新型艦攻隊…天山艦攻隊が滑走路へ抱えていた500ポンド、並びに90ポンド爆弾による爆撃を開始した。

 

 

 

ポートモレスビー上空 神雷隊一番機

 

 

「おーし、着いたな。皆付いて来てるな!?」

 

 

「えぇ! 神雷隊はもちろん、龍驤からの零戦隊も付いて来てます!」

 

野中少佐の問いに通信手が答える。

ラバウルに進出した神雷隊は先導の二式大艇(神雷隊保有機 エンジンも連山のターボプロップエンジン搭載)と共にポートモレスビーへ向かい、その途上で星雲が先導する龍驤の零戦隊と合流していた。

 

 

「さーて…アメちゃんには驚いて貰うぜ! 仕置きの準備はいいな!? 野郎共!!」

 

野中少佐の問いに全機からやる気満々の返事が返ってくる。

漸く、夜間空襲でも化けて偵察でもない、正々堂々と『日本に4発爆撃機『連山』有り!』と呼べる機会を貰ったからだ。

 

 

(さぁさぁ、困れ困れ! 困って迷って、自縛して自爆しろ、アメちゃん共!)

 

ニヤリと笑いながら、野中少佐は内心で言い放つ。

神雷隊隊長として、ポートモレスビー空爆の意図を聞いている野中少佐はこれを考えた人間とは美味い酒が飲めそうだと考えていた……既に会ってたりするのだが。

 

 

……前回の空爆から修復が間に合っていなかったポートモレスビーは僅かな対空砲火以外の妨害を受けず、再び滑走路、並びに飛行場施設を空爆された。

 

 

 

……この日、ポートモレスビー、ラエ、更にガダルカナル島が再度空爆を受けた事はある意味、アメリカ軍に衝撃を与えた。

これは一言で言うなら『日本軍が何をどう狙っているか解らない』と意図が読めない事からの困惑だった。

『米豪遮断作戦』の実施・遂行は解るものの、『日本側が何処まで手を付けるのか?』が解らない為、『外周の掌握』派と『パプアニューギニア方面まで占領』派、少数ではあるものの『オーストラリア本土の米軍を狙う』派の三つ巴の論争に発展していた。

特に後ろ2者の根拠が『ポートモレスビー空爆にB17並みの爆撃機を投入したと言う事は、パプアニューギニアを抑え、再び珊瑚海に艦隊を進出させ、表面的なオーストラリア・アメリカの遮断・分離を行う気ではないか』と言う『あり得る話』であったからだった。

 

 

なお、豊鶴の彗星艦爆隊による輸送隊攻撃は護衛の零戦隊が見物人になる程、何の妨害も受けずに攻撃を開始。

流れ弾が曳舟の艀に命中し、輸送していた燃料・弾薬が誘爆した事で残る艀にも攻撃が加えられ、駆逐艦1、輸送船2、曳舟&艀2が撃沈、残存の駆逐艦と輸送船2隻は救助活動を行うとニューカレドニアへ引き返した。

無論、彗星隊も零戦隊も被害は皆無だった

 

 

 

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