※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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……と言う割には内容が薄めになりました。
これで一段落です…史実なら。


次号 史実を越えよ


150 ガダルカナル島陥落

輸送船団襲撃1時間前 サボ島沖

 

 

2隻の巨艦…第一艦隊の大和と武蔵の46センチ砲が吠える。

その破壊力は桁違いで、同じく艦砲射撃を行う第六戦隊の重巡やラバウルから飛来した神雷隊や陸攻隊の爆撃すら霞ませる程の物だった。

もっとも、撃たれるアメリカ軍にはたまったものでは無い。

海には巨艦が2隻、空にはB17を思わせる4発爆撃機10機以上…そんなのを見せられてる海兵隊員や陸軍兵の抵抗心は徐々に失われていく。

そんな中でも、沿岸部の隠蔽陣地に展開していた複数の野砲や付近にいたPTボート隊がせめて一矢浴びせんと攻撃する。

だが、野砲は大和・武蔵の副砲、第六戦隊や第二水雷戦隊の射撃の前に忽ち吹き飛ばされ、PTボートは輸送船・輸送艦が搭載・展開した震洋魚雷艇隊や第三(鳳翔・龍鳳)・第八(祥鳳・瑞鳳)航空戦隊の零戦隊が制圧に掛かる。

こうして、沿岸部の抵抗を制圧……する前から担当の日本陸軍部隊は動いていた。

 

 

 

エスペランス岬付近

 

 

「よし、行け! 行け行け!」

 

フィリピン戦で鹵獲したトンプソン短機関銃を片手に若林大尉も走りながら叫ぶ。

左手(東側)で艦砲射撃や空爆が行われている中、歩兵を中心とする先遣上陸隊が上陸し、それを率いる若林大尉は真っ先に大発から飛び降りると砂浜から内陸に向かって進む。

そんな若林大尉の後を数名の日本兵が続き、2人の日本兵が独特の発音でジャングルに向かって叫ぶ、すると、示し合わせたかの様に潜伏していた高砂族遊撃隊の複数の隊員が姿を現す。

彼らは後発の上陸隊の本隊と潜伏した高砂族遊撃隊と合流する為に本隊組になった高砂族遊撃隊の隊員だった。

 

 

「よし! 通信兵! 本部にSU(エスペランス岬)確保を報せろ! 車両と機材、武器弾薬の揚陸急げ! 高砂族遊撃隊が待っているぞ!」

 

 

2時間後 

 

 

陸軍部隊本隊の上陸が開始された。

百武晴吉中将、安達二十三少将率いる陸軍部隊に重見少将率いる第三戦車旅団が援護する。

対して海兵隊や第164連隊は艦砲射撃と空爆による被害で徐々に防衛線を縮小していた。

タイボ岬(東)とクルツ岬(西)の二手に分かれての上陸、クルツ岬はエスペランス岬からアメリカ軍が作った道路を使って南下した若林支隊が遊撃隊と共に確保していた。

また、タイボ岬も遊撃隊が確保しており、遊撃隊の道案内でルンガ岬のヘンダーソン飛行場へ進撃する。

アメリカ軍は近場のクルツ岬に上陸した日本軍を撃退すべく、唯一の機甲戦力…M4シャーマン4輌、M3スチュアート6輌を出した……だが……

 

ドンッ! 

 

日本軍部隊の先頭から発砲光と発砲音が出る。

 

ガンッ!

 

M4の正面装甲を穿ち。

 

ボンッ!!

 

弾薬が爆発し、M4の砲塔が舞い上がる…ビックリ箱の様に。

そして……地上に落ちる。

日本軍の先頭に居る戦車は一式中戦車チヘ改(史実の三式中戦車チヌ改)複数輌。

搭載する一式七糎半戦車砲(第97話参照)は次々にM4やM3をスクラップに変え、逃げたM4シャーマン1輌(後に走行不能となり鹵獲)を除いて全滅、これはアメリカ側の命脈が絶たれたも同然だった。

そんな間にも第一艦隊の艦砲射撃が高砂族遊撃隊の着弾観測もあり、ヘンダーソン飛行場周辺の防衛陣地を耕す。

東西から迫る日本軍、圧されて縮小する防衛線、そこに振り注ぐ艦砲射撃……極めつけにヘンダーソン飛行場の司令部へ隙を突いて襲撃を仕掛けた高砂族遊撃隊…それが最後だった。

 

 

午後5時頃……ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場は陥落した。

 

 

 

午後7時頃 ハワイ 太平洋艦隊司令部

 

 

太平洋艦隊司令部の空気は重く、暗かった。

ガダルカナル島・パプアニューギニア・オーストラリアへの輸送船団壊滅、ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場陥落…これはほぼ、日本側の『米豪遮断作戦』が完遂され、アメリカ側の『ウォッチタワー作戦』が失敗したも同様だった。

ガダルカナル島を含めたソロモン諸島陥落は日本海軍がオーストラリア東部の珊瑚海進出が可能である事に意味し、日本海軍が入ってしまえばもう、アメリカ軍ではどうする事も出来ないのである。

しかも、ハワイ以南には日本海軍の潜水艦が通商・補給路破壊を行なっている為、いよいよ、アメリカとオーストラリアは文字通り『遮断』された事になるのだ。

 

 

「……終わりだ…この戦いは…いや、この戦争は…終わりだ…」

 

重苦しい空気の中、絶望で顔を手で覆い伏せるニミッツ長官がこぼす。

『いや、まだです。建造中の新造艦艇が配備すれば…』と言う副官・幕僚…人間がいない…『この戦い』ならまだしも、『この戦争は』なら、そう言う事を言う人間は居そうだが…誰も言わない。

そう、わかっているのだ…現場の人間だからそこ、『新造艦艇』だけではどうこう出来る問題では無い事を。

 

 

「……今年もあと約3ヶ月…無事に新年を迎えればいいが……間違いなく……無理だな……」

 

憔悴しきった顔で苦笑いを浮かべるニミッツ長官に室内の誰も何も言わない…いや、『言えなかった』…策も何も…無かったからだ。

誰の頭にもあった事は…『ウォッチタワー作戦』を強行しなければ…まだ態勢は立て直せた…と言う、何度も言ったが、『大統領にはそう言う状況では無い』事だった。

 

 

 

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