※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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1週間遅れて申し訳ありませんでした。
さて、海戦です…史実の第三次ソロモン海戦に近いかな?
(おい待てフラグ)


次号 (新型)戦艦vs(旧型)戦艦


155 ニューカレドニア沖海戦 前編

……スプルーアンス中将の予測は的中した。

攻撃隊を追撃する形で飛来した第二機動艦隊からの攻撃隊が飛行場への空爆を開始、残存機も全て地上で吹っ飛ばされた…ついでに、対空火器等の邪魔物も。

これに合わせ、ヌーメア市内では市民達がフランスの三色旗を持ってフランス国歌を歌いながら、行進を始め、慌ててアメリカ憲兵隊が駐在するフランス憲兵隊の分遣隊に確認の連絡を取る事態になっていた。

そして……日は落ちた。

 

 

 

午後6時頃 アメリカ艦隊 旗艦コロラド

 

 

「…いよいよ、我々だけになったか」

 

ウィリアム・パイ中将は苦い顔でそう呟いた。

なにせ、相対する第一艦隊とは戦力ほぼ互角、第二機動艦隊が合流すれば圧倒的不利、しかも、向こうの夜戦技能は先の『ソロモン夜戦』で見せつけられたばかりだ。

しかも、第一艦隊の戦艦は新型が2隻…ノースカロライナ型の様な三連装砲3基搭載の姉妹艦で、1隻はミッドウェーに艦砲射撃をやった相手なのだ。

 

 

「…4隻で1隻づつ潰すしかない。そうしなければ、我々に勝てる要素はない」

 

『それしかない』手段を言ったパイ中将。

確かに間違いなかった……相手が大和型で無ければ、だが…。

 

 

 

同じ頃 大和艦橋

 

 

「第二機動艦隊は?」

 

 

「陸軍の輸送船団と合流し、予定通りニューカレドニアへ向かっています。上陸開始は我々の戦闘が終わった後の予定です」

 

堀長官の問いに宇垣参謀長が答える。

海戦は第一艦隊のみで挑む気である…当然と言えば当然である。

 

 

「……そろそろ、接敵しますね」

 

 

「先行索敵中の雪風より打電! 敵艦隊発見しました!」

 

まるで宇垣参謀長の呟きに応じるかの様に報告が入る。

艦橋の士官達がグッと拳を握り「先手を取った!」「いよいよだぞ!」等々言って、空気の切り替えと気合を入れている。

 

 

「雪風を含めた先行索敵を下げて合流を。宇垣参謀長、頼みましたよ」

 

 

「はい。鉄砲屋の腕前と大和型の実力、見せてやりますよ」

 

堀長官の言葉に宇垣参謀長が答えた。

 

 

 

1時間後 コロラド艦橋

 

 

「敵艦隊捕捉!」

 

 

「よし…快速艦艇は突撃! 敵の駆逐隊はバーサーカー揃いだ! なんとしてでも食い止めろ!!」

 

この指示に重巡洋艦サンフランシスコ以下の快速艦艇群が突入、同時に日本側も第六戦隊と第二水雷戦隊が突入、特に足の速いアメリカ側の駆逐艦隊と日本の水雷戦隊は急速接近し、砲火を交わす。

 

だが、これがアメリカ側の悲劇の始まりだったと言える。

 

軽巡洋艦神通を旗艦として率いられる第二水雷戦隊。漸減邀撃作戦や艦隊決戦では殴り込み部隊として編成され、常に最新機材と高練度を持つ『華の二水戦』と称されながらも、故に練度維持の為の厳しく激しい訓練から『鬼の二水戦』と呼ばれる水雷戦隊。

そんな第二水雷戦隊は…殺る気満々どころか『制御された狂気』状態だった。

無論、理由は簡単である……開戦から『精鋭第二水雷戦隊』はずっと半場『蚊帳の外』状態であった。

フィリピン攻略戦で海上封鎖とマッカーサー捕縛に貢献したと言え、『第四艦隊 第六水雷戦隊に開戦一番槍を取られ』、『第三艦隊 第四水雷戦隊がドンパチしてるのを眺めさせられ』『第二機動艦隊 新設第七水雷戦隊に夜戦一番槍を取られた』……そんな3連続となれば心中穏やかで居られる筈がない。

特に『初夜戦を新顔新看板に取られた』だけでなく、『(未確認ながらも)標的艦から復帰した『戦艦』を撃沈した』となれば…それはもう、(悪気も何も無いとは言え)『精鋭二水戦』のプライドをズタズタにされた様なモノだった。

(なにせ、フィンランド派兵の一員で再会した神通に声を掛けようとした滝崎が神通の背中から出る阿修羅オーラに気付いて、声を掛けようか考えた程である、と双方が後日語った程だった)

この為……第二水雷戦隊はバーサーカーモードに更にブーストが掛かった状態であり…それは『惨劇』となって現れた。

神通を先頭とし、田中頼三少将率いる第二水雷戦隊はアメリカ側の駆逐艦隊を捕捉した瞬間容赦無く砲撃を開始した。

この時点で夜戦技能の違いが露わになった…当然である、数的不利を解消する為、少しでも此方の有利を引き出す為に血反吐の訓練をして来たブーストバーサーカーモードの第二水雷戦隊を相手に、史実以上に態勢が整っていないアメリカ側の駆逐艦隊が止められる訳が無い…たちまちの内にアメリカ側は被弾し、戦列が乱れる。

が、ここで双方の中堅である巡洋艦が到着する。特にアメリカ側は日本の駆逐艦隊(水雷戦隊)を止める為、アトランタ級防空巡洋艦のアトランタ、ジュノー、サン・ファンの3隻が弾幕射撃を実施し、更にサンフランシスコ、ポートランド、ヘルナが加わり、間接射撃で第二水雷戦隊の妨害に入る。

対し、五藤存知少将の第六戦隊が到着、青葉、衣笠、古鷹、加古が加わり、砲門数と性能の差も構わず反撃、更に激しい乱戦となる。

が、第六戦隊の4隻は主砲を大仙の55口径20.3センチ砲(50口径3号20センチ砲)に換装しており、『火力で門数を補う』で対抗、一歩も退かずに撃ち合う。

しかも、夜戦の訓練経験とバーサーカーモードの日本側に対し、アメリカ側は徐々に練度不足と士気、更に連携が困難になったいた。

サンフランシスコで快速艦艇群の指揮をとるダニエル・キャラガン少将はレーダー搭載艦と(日本艦艇の)位置情報を共有しようとするも、それが逆に混線化を生み出し、ソロモン夜戦で交戦経験(?)のあるアトランタ座乗のスコット少将との情報共有が出来ず、更に連携が取れなくなる、と言う無秩序化に向かっていた。

 

そうしている間に青葉が決定打を撃ち込む。

 

青葉の放った20.3センチ55口径弾がサンフランシスコの艦橋に命中、キャラガン少将が戦死した。

これを受け、次席のスコット少将が指揮を継承、態勢を立て直す……筈だった。

だが、乱戦だった事がそれを許さなかった…艦橋被弾の混乱下にあったサンフランシスコの砲撃がアトランタに命中、スコット少将らが戦死、この瞬間、『短時間に正副指揮官の戦死』と言う『継承の空白』がアメリカ側の運命を決めた。

乱戦で情報が飛び交うアメリカ側に対し、日本側は『全艦探照灯照射』を五藤少将と田中少将が飛ばし、『光の帯』が作り出された。

が、それを突然浴びせられたアメリカ側は『視界損失』に陥り、発砲が止む。

それだけでよかった。日本側は次々に魚雷を発射、統制された動きで第六戦隊も第二水雷戦隊も一時離脱する。

そして……アメリカ側が気付いた時には…全てが手遅れだった。

 

 

 

大和艦橋

 

 

「第六戦隊、並びに第二水雷戦隊は敵快速艦艇群に有利に立ち回っています」

 

士官からの報告に堀長官は頷いた。

宇垣参謀長は大和艦長の高柳儀八大佐と最後の打ち合わせをしていた。

 

 

「よし…艦長、準備はいいな?」

 

 

「はい、砲術班以下人員はヤル気満々です」

 

 

「うむ…そろそろ、射程に入るな…そして…」

 

次の瞬間、まるで宇垣参謀長の言葉のタイミングを計ったかの様に水観が照明弾を投下し、向かってくるアメリカ戦艦4隻を照らし出す。

 

 

「さあ、やるぞ! 撃ち方用意!!」

 

 

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