※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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と言う訳で戦艦同士のドンパチです…ほぼ、結果見えてますが。
(最後に神通さんがチラッと出ます。ホントにチラッと)



次号 勝敗と後始末(ニューカレドニア含む)


156 ニューカレドニア沖海戦 後編

戦艦コロラド艦橋

 

 

「敵水上機から照明弾!!」

 

 

「くそ! 機関全力全開! 砲戦用意!!」

 

照明弾が夜空と海面を照らす中、コロラドら4隻は機関の故障覚悟で全開運転に切り替える。

と言っても、それでも23ノットでしか進めないが。

そして、その次の瞬間、闇を切り裂き、発砲光が複数瞬いた。

 

 

「敵戦艦発砲!!」

 

 

「なっ…距離は!?」

 

 

「約16〜17マイル!(海の1マイル=1852メートル)」

 

 

「なんだと!!?」

 

正確には約3万1000メートルでの大和と武蔵による砲撃だった。

 

無論、46センチ砲の射程からすれば接近させ過ぎているが、夜戦である事と完成・配備されたばかりの武蔵乗組員の練度を考えてであった。

だが、撃たれる側のアメリカ側にはそんな事は解らない…むしろ、パイ中将が驚いたのは『3万メートルで発砲した事』だった。

何故なら、コロラドの主砲の最大射程は約3万2000メートル(なお、ライバルたる長門型・加賀型は約3万8000メートルである…あれ?)、従う後続のニューメキシコ級が14インチ砲が3万3000メートル…つまり、アメリカ側からすれば『最大射程近くで命中を期待出来ない距離』なのである…しかも、夜の砲撃戦で。

 

 

「距離! 間違いないな!?」

 

 

「は、はい! 間違いありません!!」

 

 

「日本側が距離を間違えて…いや、そんな筈は…ありえん!」

 

 

「ちゃ、着弾します!!」

 

パイ中将の疑問など嘲笑うかの様に大和・武蔵の砲撃が4隻に振り注ぐ。

そして、立ち上がった水柱を見て、パイ中将は全てを悟った。

 

 

「…16インチじゃない!? 17…いや、18インチか!? くそ!! だから、『新型戦艦2隻』だったのか!!」

 

自分達より後ろで着弾したのを見て、乗艦の16インチ砲より高い水柱に、相手が想定より上、しかもふた周りも格上と解り、パイ中将が苦々しく叫ぶ。

 

 

「距離を詰めろ!! 早くせんと一方的に撃たれてやられるぞ!! 急げ!!」

 

パイ中将は艦橋で青くなっている居る全員に発破を掛けた。

 

 

 

大和艦橋

 

 

「着弾結果…遠弾です」

 

 

「まあ、試射だからな。流石に初っ端から当たるとは思っておらんよ」

 

一方、大和の艦橋では士官の着弾報告に宇垣参謀長が冷静に言った。

当然である。速度も射程も、そもそもの主砲の威も大和・武蔵の方が新型故に此方が上なのである。

 

 

「長門や加賀の様にはいきませんな…まあ、本艦はミッドウェーで『実弾演習』をしておりますが…」

 

 

「武蔵は仕方無い…それに、あっちは10年以上経っている上に…加賀や土佐、更には扶桑と山城には『殿下』と言う『特効薬』がある」

 

高柳艦長の言葉に『黄金仮面』の宇垣参謀長が苦笑いを浮かべながら答える。

 

「いやー、それは敵いませんな…『戦勝を呼ぶ戦神』と『空飛ぶアテネの化身』…どちらか貰えませんかな?」

 

挙句は高柳艦長からレナータまで話題に出た。

 

 

「はっはっはっ…堀長官、どうですかな?」

 

 

「宇垣参謀長、無茶を仰らないで頂きたい」

 

宇垣参謀長の問いに今度は堀長官が苦笑いを浮かべながら答える。

とても戦闘中とは思えない会話と空気である…が、この余裕が緊張感を和らいでいた。

 

 

「照準修正よし! 第二射準備完了!」

 

 

「第二射、てぇ!!」

 

高柳艦長の指示に大和の主砲が再び吼えた。

 

 

 

コロラド艦橋

 

 

「敵第三射、来ます!!」

 

悲鳴の様な報告に続いて次々に水柱が立ち上がる。

 

 

「きょ、夾叉!! 敵弾着は夾叉です!!」

 

 

「くそ! 此方は適正距離で無いのに!!」

 

最初が遠弾、二射目が近弾、そして、今の三射目で夾叉…向こうは順調であるのに対し、此方はまだ撃ててもいない、一方的に撃たれている状況である。

 

 

「敵戦艦は!?」

 

 

「速度27ノット! 但し…接近を止めました!! 距離は…約17マイル!!」

 

 

「くそ! 仕方無い…もう少し踏み込みたいが…全艦砲撃! 反撃しろ!!」

 

パイ中将の指示にコロラドの16インチ(40.6センチ)連装砲4基8門、ニューメキシコ、ミシシッピ、アイダホの14インチ(35.6センチ)三連装砲4基12門が砲撃を開始した。

 

 

 

大和艦橋

 

 

「本艦の第三射目は夾叉! あっ、敵戦艦群発砲!」

 

 

「落ちつけ。向こうは今から試射だ。いきなり当たりはせんよ」

 

士官からの報告に宇垣参謀長は冷静に答えた。

実際、4隻の砲撃は大和型の大きさもあってか、かなり前で水柱を上げる。

 

 

「本艦の大きさで距離感が狂っているようですな」

 

 

「夜戦だから余計だろう」

 

高柳艦長と宇垣参謀長は冷静だった。

 

 

「では、参謀長…本艦は斉射に移行します」

 

 

「うむ…大和型の46センチの威力、それと鉄砲屋の能力、見せてやれ」

 

 

「はい…第四射は斉射! てぇー!!」

 

大和がより一層発砲光で照らし出された。

 

 

 

コロラド艦橋

 

 

「敵1番艦、斉射に移行!!」

 

 

「敵2番艦はどうだ!?」

 

 

「…いえ! まだ斉射に移行していません!」

 

士官からの報告にパイ中将は一筋の光を見いだした。

 

 

「…なるほど、同型艦の2番艦は完成・配備されたばかりか…よし、ニューメキシコら3隻は敵2番艦を集中して狙い数を減らせ! 3隻から撃たれれば、幾ら18インチ艦でも配備されて日が浅いなら…」

 

 

「敵一番艦の斉射、着弾します!!」

 

次の瞬間、至近弾とは別の揺れ、しかも爆発音が聞こえた。

 

 

「くっ、被弾したか…被害報告! 急げ!!」

 

コロラドの艦長が被害報告を急かす。

一方、パイ中将も苦い顔で言った。

 

 

「一発の被弾でこれか…なんてモンスターな主砲だ!」

 

 

 

大和艦橋

 

 

「敵旗艦、コロラド型に一発命中!!」

 

その報告に誰もが喜びの声を上げる。

漸くの出番、漸くの対艦戦闘での初命中だったからだ。

 

 

「よくやってくれた! だが、まだまだ戦はこれからだ、総員気を抜くな!!」

 

宇垣参謀長の発破に将兵達が頷いた。

そこに別の報告が入った。

 

 

「武蔵、夾叉しました! 次の射撃より斉射に移行!」

 

再び歓喜の声が艦橋であがった。

 

 

コロラド艦橋

 

 

「先程の被弾は船体中央部です! 浸水と機関不調発生! 現在、ダメコンチームが対処中!」

 

被害が纏まり、被害報告とその対応報告が入った。

 

 

「くっ…幾ら18インチとは言え、1発でこれ程とは…」

 

 

「ニューメキシコら、敵2番艦へ発砲!」

 

パイ中将の苦々しい呟きを打ち消すかの様にニューメキシコら3隻が敵2番艦(武蔵)に砲撃を行う。

3隻36門の砲撃による多数の着弾と、それによる乱立した水柱は敵2番艦の姿を一時的に消し、崩れた後に現れたのは無傷に見える敵2番艦の姿だった

 

 

「くそ! 当たっていないか!!」

 

 

「敵2番艦、発砲!!」

 

無慈悲な結果とその報復の砲撃は容赦なかった。

ニューメキシコに武蔵からの砲弾2発が突き刺さる。

しかも……

 

 

「駆逐艦フレッチャーより連絡! 敵駆逐艦隊の半数がライトクルーザー(軽巡洋艦)を先頭に突破! 此方に接近中!!」

 

フレッチャーが伝えたのは二水戦が神通を先頭に半数を率いて『斬込みに来る』と言う、ある意味最悪な連絡だった。

 

 

 

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