※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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3週間更新が止まり申し訳ありませんでした。
主に仕事で執筆ペースが落ちのが原因です。

と言う事で後始末…差が激しい後始末です。


次号 本土帰還


158 日米の後始末

10月8日 ニューカレドニア ヌーメア

 

 

日本では秋になろうかと言う中、南半球のニューカレドニアは季節が反転し、春だった。

そんなニューカレドニアのヌーメアには大和以下第一艦隊と第二機動艦隊、陸軍の輸送船団、そして…南太平洋艦隊司令部降伏に伴い鹵獲された複数のアメリカの輸送船や後方支援艦艇らが昨日の戦闘が嘘であったかの様に共に錨を降ろし、停泊していた。

また、アメリカ軍に接収されていたヌーメアの日本領事館も再び旭日旗を掲げ、逆にアメリカ国旗は…捕虜になったアメリカ兵の収容区画内の1枚のみになっていた。

なお、降伏の調印は堀長官らが到着してから行われたのだが、ヌーメアの自由フランス側関係者(行政官や憲兵隊司令)の立ち合い・サインはともかく、何故かエーディトが『非当事者(?)の観戦武官』と言う事で立ち合い・サインを行う事になった…本人は突然の事にガチガチになってサインをした。写真も撮られた。

(なお、微妙ではあるものの立場的に真の意味での『非当事者の中立者』なレナータは何かを察したのか『対潜哨戒に行ってくる!』と専用機で飛んで行った。つまり、逃げた)

なお、自由フランスとの交戦国であるドイツ海軍士官のエーディトの立ち合い・サインが許されたのは…自らもサイン役となった松島宮の人徳だったのは間違いなかった。

そんなこんながありながらも、全ての事後処理はとりあえず終了し、久々にニューカレドニアは少し違うものの平和だった。

そして、大和艦内の長官公室では……

 

 

「では、数日後にイギリス巡回艦隊、それに同行する形で戦艦リシュリューを旗艦とする自由フランス艦隊も到着する、と」

 

 

「えぇ…ニュージーランドで待機していたイギリス海軍巡回艦隊と回航していた自由フランス艦隊が一個中隊を乗せた輸送船と共に合流、此方に向かっています」

 

滝崎の問に堀長官が答えた。

長官公室には堀長官、角田中将、松島宮、滝崎の4人が居て、引継ぎ等々の事を話していた。

 

 

「後始末も完璧。我々はアメリカの拠点を潰し、『持ち主』である自由フランス側に引き渡す…アメリカも文句は言えませんな」

 

角田中将の言葉が全てだった。

そもそも、ニューカレドニアに来たのはアメリカ軍の南太平洋艦隊司令部と言う拠点を潰し、捕らわれていた日本人・日系人を解放する為であり、『その為の一時占領』は行うが、永久的・長期的に占領する予定も意義もない。

故に自由フランス側へ『返還』するのは当然である…それどころか、当然過ぎてアメリカも文句は言えないし、そもそも文句を言ったら逆に10倍の批判が返ってくるのが今のアメリカの立場だった。

 

 

「えぇ、その通り。そして、到着・引き渡し後、第二機動艦隊は一足先に日本へ帰還して下さい」

 

 

「…よろしいのですか?」

 

堀長官の言葉に松島宮が訊いた。

 

 

「えぇ、第二機動艦隊は走り回って頂きましたからね。鹵獲艦艇と第二機動艦隊で使うアメリカ製爆弾と共に。陸軍の輸送船団は第一艦隊が預かります」

 

アメリカ製爆弾の事に角田中将も松島宮も滝崎も苦笑いを浮かべる。すっかり、『アメリカ製爆弾を好き好んで使う』と覚えられてしまったからだった。

 

 

 

ワシントンD.C ホワイトハウス

 

 

「……いま、なんと言った?」

 

ワシントンD.Cの時間で8日10時になった頃、ホワイトハウスの主ルーズベルト大統領はアメリカ合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長のアーネスト・キング大将から受けた報告をもう一度聞き直した。

 

 

「ニミッツ大将から先程連絡を受けました。ニューカレドニアに展開していた海軍・並びに航空戦力は壊滅、ヌーメアの南太平洋艦隊司令部はスプルーアンス中将ら以下、日本軍に降伏、ニューカレドニアは陥落しました」

 

変わらなかった。『ニミッツ大将から』と言い回しが少し変わっただけで、『負けた』と言う報告は何も変わらなかった。

いや、それよりも…

 

 

「海軍は何をしている!! 大西洋からの増援はどうした!!? しかも、何故、最後まで抵抗しなかった!!!?」

 

机を叩き、声を荒げるルーズベルト大統領。

対して、『暴君』と密かに言われているキング大将も流石にこれには反論した。

 

 

「仕方ありません。此方は軍縮時代の戦艦が4隻、日本側はミッドウェーで姿を見せた新型戦艦が2隻…しかも、高練度でバーサーカーな快速艦艇群が居る以上、こうなるのは目に見えていました。海軍は少ない現有戦力で必死に戦っています」

 

 

「必死? 必死だと!? 『必死』なら降伏もせず、上陸して来た敵を相手にアラモ砦の様に戦わん!? 全滅もしてないのに『必死』などと言う言葉が信じれるか!!!」

 

……言わん事は解らんでもないが、これでは史実の『死守命令』を連発乱発したヒトラーを笑えない。

いや、そもそも、その言葉にキング大将にも反論した。

 

 

「大統領…ニューカレドニアは元々自由フランス領です。そして、ヌーメアは市街地に近く…」

 

 

「それはジャップが原因だ! 奴らが攻め込んで来たのが悪い!! 市街地の破壊も結局はジャップの攻撃だろうが!! ド・ゴールにはそう言えばいいだろう!!」

 

…これまた間違ってはいない…『因果が逆』と言う事を除けば。

もちろん、言ったところで、自由フランス側は絶対納得などしないだろうが。

 

 

「まったく!! 開戦以来全て負け続けているぞ!? ジャップ相手にどうなっている!?」

 

 

「…今回に関しては、大統領にも責任があります。現場の反対を押し切り、ウォッチタワー作戦を強行…」

 

 

「では何かね? このままハワイや西海岸を攻撃されるのを黙って見ていろと言うのか!? それはそれで国民から非難されるではないか!!」

 

そう、これまた正論ではあるのだ。

が、そもそも国民は『この戦争が無駄』だと思っているので…ルーズベルトの本音は『それを楯にした責任転嫁』とも言える。

 

 

「とにもかくにも、ニミッツは解任だ! ミッドウェーに続くこんな大敗北を許すわけにはいかん!! いいな!!」

 

……キング大将は苦い顔のまま一礼すると足早に執務室から出て行った。

幾ら日本嫌いの彼でも、現状は大統領側にその原因の大半を占めるのだが…問題は『大統領』である事だった。

 

 

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