※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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先週は更新出来ず申し訳ありませんでした。
今回は『前半若干黒い。後半甘い』です。



次号 イタリア娘のターン


163 独占期間 4日目

11月18日 午前8時 高松宮邸

 

 

「…おはよう、松島宮」

 

 

「あぁ…おはよう…あと2時間寝る」

 

 

「奇遇だね。僕もだよ」

 

互いに廊下ですれ違った滝崎と松島宮。

互いにまだ寝間着である。朝食だけは摂っている。

 

 

「…やっぱり、溜め込んだ試供品の処理はキツイね」

 

 

「あぁ…エーディトとレナータは?」

 

 

「レナータは何時も通り…エーディトは…多分、まだ抜けてない」

 

 

「……そうか」

 

結局、ほぼ4人で試供品を処理した。

結果はこの中で一番酒類に強いレナータは何時もの通りの安眠、エーディトは抜けてないが故かの部屋は沈黙、2人は朝食を食べる為に起きた。但し2度寝は確定で。

 

 

「…出掛けるのは昼からだな」

 

 

「あはは……だね」

 

そんな会話をしてから、2人は互いに分かれた。

一方は朝食を食べに、一方は2度寝の為に。

2人も流石にまだまだアルコールが抜けてる訳ではなかった。

 

 

 

午後1時頃 帝都内

 

 

「…どうやら、下町は変わりはないな」

 

 

「まあ、史実みたいに戦況は逼迫してないからね」

 

以前に山本総長に仕立て貰ったスーツ姿で公園に居る2人。

当時の男物ファッションを知らない為、山本総長に仕立てもらったのだが、それ故に帽子好きな山本総長の拘りが帽子に出ていたりする。

 

 

「配球制に移行してるとは言え、今のところ物質系統の顕著な過不足はない。コンテナ…いや、『金属貨物箱』輸送法も徐々に浸透していってるそうだし」

 

 

「あぁ、あの話をしたのが約2年半前(第68話参照)か。ユダヤ人商人達もそれを聞いて協力したから、徐々に拡がっているそうだが…イギリスやドイツも興味を示しているそうだな?」

 

 

「特にイギリスはね。Uボートに輸送船や貨物船が撃沈されても、『少しでも輸送物資の回収が出来るなら!』って積極的。ノルウェー商船団にさっそく使ってるって」

 

 

「イギリスが話に加わると、一気に世界規模になるな。まあ、イギリスの影響が顕在な証でもあるか」

 

 

「だね……結局、政治の話になるな」

 

 

「まったくだ。休暇なのに笑えん」

 

お互いに苦笑いを浮かべる。

 

 

「で、何処か行きたいのか?」

 

 

「いや、ちょっとね…かなり堅苦しいところに…ね」

 

 

 

 

暫くして 陸軍参謀本部

 

 

「はっはっは、休暇中でスーツ姿とは…衛兵に止められませんでしたか?」

 

2人を出迎えた前田参謀長が笑いながら言った。

 

 

「あはは…そこは軍隊手帳で…」

 

 

「やれやれ…で、前田さんや私に話とは何かね?」

 

苦笑いを浮かべながら石原参謀次長が滝崎と松島宮に訊いた。

 

 

「えっと…以前お願いした、アメリカ在住と思われるの元両班である李承晩ですが…確認取れました?」

 

 

「ん、あぁ、取れたよ。今はハワイに居るそうだが…それがどうしたかね?」

 

 

「あぁ、ハワイ…まあ、いいや。その李承晩、後々面倒な事するロクでもない奴なんで…何時でもいいんで、そのまま消して下さい」

 

 

「「「……えっ?」」」

 

前田参謀長、石原参謀次長、松島宮の3人が思わず固まった。

無論、一応、李承晩が『何をやったか』は聞いている。が、問題は普段なら味方はもちろん、敵でも人命に配慮する滝崎が『笑顔』で『そのまま消して下さい』と暗殺願いを言っている、ギャップの差である。満州事変をやってのけた謀略が得意な筈の石原参謀次長でさえ、驚いて、間抜けな声をハモらす程に。

 

 

(殿下。あれは滝崎君ですよな? 間違い無く? なら、あれはいったい?)

 

 

(わ、私も解らん…あっ、いや、あれが滝崎が時々言っていた、『暗黒面』と言うやつか? 人の)

 

 

(うぅむ……意外な彼の一面だ…恐ろしいが…)

 

滝崎の『暗黒』なニコニコ笑みを背にヒソヒソと話す3人だった。

 

 

なお、流石に長居はしなかった。

幾らなんでも、スーツ姿は目立つから。

 

 

 

その夜 滝崎の部屋

 

2日目の夜である。まだ起きている時間帯に松島宮は来た。

滝崎は寝たフリをした。行動パターンは何故かエーディトと一緒だったので楽だった。

つまり、寝ているところにキスしようと顔を真っ赤にしながら迫っていたら、滝崎が気付いてキスをした…まるっきり一緒である。

 

 

「な、な、な、な、な、なんで起きてる!!!(声は抑えめ)」

 

 

「エーディトとやり方が一緒だったからね。あと、エーディトの方がもう少し時間は遅かったけどね(平然&声抑えめ)」

 

 

「…………」

 

何故か金魚の様に口をパクパクする松島宮。

 

 

「さて、松島宮…まあ、わかってるよね?」

 

 

「えっ、あっ…あぁ……ぁぁ……」

 

『自分から仕掛ける』筈が、その主導権が滝崎に移っている。しかも、『仕掛ける側』だったから、『同意』してるも同然と言う状況。

 

 

「えーと…ぁーと…その、雰囲気が…」

 

両目が、目線が横に移動している。ある意味、気不味くて逃げている。

 

 

「それを今更言うかい?」

 

ニコニコと微笑みながら言う。滝崎は滝崎で逃す気はない。既に松島宮の首に腕を回している。ガッチリと腕を回して逃さない。

 

 

「…昼間の暗黒面と言い、今と言い、何故何時もと違う!?」

 

 

「それとこれとは話が別だよ」

 

首に回していた腕を動かし、位置が変わる。松島宮が下、滝崎が上に。

 

 

 

……朝まで2人は滝崎の部屋に居た。

(状況は読者のご想像にお任せする)

 

 

 

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