※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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と言うわけでこのお方の出番です。


6 山本五十六航空本部長

その後、幾つかの提言を高松宮・東久邇宮寮殿下に行った滝崎は松島宮と共に舞鶴に戻り、勉学に励む日々を送った。

そして、7月後半から夏季休暇期間に入り、一度実家のある田舎へと戻ったのだが、意識が正義である為に顔見知りでない両親や親戚・友人に囲まれる事になった。

それと上手く付き合いつつ、実家で夏季休暇を過ごしていたが、松島宮より『30日二大阪デ待ツ。早急ニ来ラレタシ』の電報を受け取り、大急ぎで大阪に向かい、松島宮と合流、そのまま帝都の高松宮邸に向かう事になった。

 

 

8月1日 高松宮邸

 

 

「夏季休暇中にすまないね」

 

 

「いえ、自分としましても、田舎に居りますと状況の進み具合がわからないので、ちょうどよかったです。それで、進捗状況はどうでしょうか?」

 

到着直後に会って直ぐに時間も惜しいと言わんばかりに単刀直入に用件へと入る滝崎。

 

 

「予想通り、と聞いて思うかもしれんが、なかなか上手くいかんね。君の事を表だって言うわけにもいかんし、さりとて、下手に皇族が口を出すわけにもいかんからな。東久邇宮閣下のところも似た様な状況だ。君が言っていた戦闘機不要論の一件も話してはいるが、反応は今ひとつだな」

 

 

「そうですか…いえ、自分も理解されるまでに時間がが掛かる事は承知済みです。それよりも、本来なら自分がやるべき事をを高松宮殿下にさせていることに頭を下げたいぐらいです」

 

 

「仕方あるまい。今の君は名も無き一介の海軍兵学校生だ。とてもではないが、相手にされず門前払いされるのが目にみえとる。それに事が事だ、遠回りしている時間も惜しいからね。おぉ、そうだ、先の戦闘機不要論の話だが、1人だけ聴く耳を持った者がいたよ。今日はその者を呼んでいる」

 

その時、ノックと共に松島宮のが入ってきた。

 

 

「叔父様、航空本部長が来ておられます」

 

 

「ちょうど良かった。入ってもらいなさい」

 

それを聞いて滝崎入って1人しか思いつかなかった。

この時、海軍航空本部長だった人間、それは……。

 

 

 

暫くして……

 

 

 

「本日はお招きいただき、ありがとうございます。高松宮殿下」

 

 

「いや、本来ならこちらから出向いた方がよいのだがね。余り表沙汰に出来ないからね」

 

 

「いえいえ、わたしも海軍を勧めた人間として松島宮殿下の御様子も気になっていましたから。ちょうどよい機会でした」

 

松島宮と共に入ってきたイガグリ頭の小柄な人物、山本航空本部長…後の世に日本海軍を語るには決して外す事のできないビック・ネーム山本五十六であった。

 

 

(と、言うか、松島宮って山本元帥からも海軍勧められたんだ…ある意味、羨ましいな)

 

 

「さて、君が未来を知る滝崎正義君…いや、正郎君かな?」

 

 

「あっ、は、はい! えっと、今は正郎でお願いいたします」

 

緊張と興奮で心臓が高鳴り、握手の為に差し出した右手も同じく緊張で汗でぬめりだす。

 

 

「ほう、私に会う事はそれほど緊張するかね? 表情が硬くなっているぞ」

 

 

「…当然です。日本海軍航空戦力育成に努め、世界初の空母機動部隊を創り上げた御方。世界がその手腕を認める、世界の海軍史に大きな一歩を刻んだアドミラルですから」

 

 

「ふむ、私の様な父親からも嫌われた小柄な爺さんがそんな評価を受けるかね? 過大な評価の気もするがね」

 

 

 

「そう言えば御名前の五十六、御父様の年齢で嫌がっていましたね。奥様にも御見合いの際に日進で受けた傷をお見せになりましたし」

 

 

 

「……はっはっは、まるでお見通しと言わんばかりだな。なら、右手の指2本がない事も知ってるな?」

 

 

「あと1本失えば、規定により退役でしたね。いやはや、どう転ぶかはその時次第ですね」

 

 

「ふむふむ、では、君の話を聞こうか?」

 

 

 

1時間を掛けて滝崎は山本航空本部長にこれからの未来を自分が転移する寸前まで話した。

 

 

「ふむ、弱点が露呈し防弾も無く、後継機が中々出ない零戦ではF4Fにも負け始めるか。しかも、相変わらずな工業力だな」

 

 

「えぇ、口の上手い人が『隔月間正規空母、月間軽空母、週間護衛空母、日間駆逐艦、3時間輸送船』と言ったぐらいですから」

 

 

「な、な、な、なに……1週間で護衛空母、1日で駆逐艦、3時間で輸送船……アメリカは気狂いか…」

 

 

「やれやれ、アメリカの底力は恐ろしい」

 

 

「やはり、長期戦となれば工業力により巻き返されるな」

 

滝崎の言葉にそれぞれ感想を呟く3人。

 

 

「ところで、陸軍のほうはどうかね?」

 

 

「陸軍は1939年のノモンハン事件の経験から防弾にも力を入れ始め、また、1年毎に新型機が開発完了・実戦投入された事もあり、零戦の様にならずにすみました」

 

 

「つまり、新型機の早期開発と実戦投入、更に整備面や生産面にも手を加える必要があるな。それとアメリカの数に対抗するには陸軍との調整も必要だな。何か意見はあるかね?」

 

 

「航空機関連であれば、先ほど申されました整備・生産面に関係しますが部品規格の統一・共通仕様化に無線機の改良、大馬力エンジンの開発…外国製生産機材を今から買い占めておく事ですね。また、エンジンもイギリスやドイツから支援を受けた方がいいです。また、生産工程の簡略化や生産マニュアルの作成も…挙げたらキリが無くなりますよ」

 

 

「ふむ…そこまで言われたら、君を信じるしかないね」

 

 

「ありがとうございます。それと山本部長、水から石油は出来ませんよ。その類の事を言うヤツがいたら、構わず牢屋にでもぶち込んで下さい。詐欺師なんで、容赦なんか必要ありませんよ」

 

 

「ほう…わかった、詐欺師には気を付けておこう」

 

 

 

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