※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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前号の続きです。
サテ、ドウナルヤラ…。

なお、本日は2話出します。


62 イタリア海軍研修武官

4月1日 朝顔艦橋

 

 

イタリアでの補給を終え、出港してから3週間が経過し、一路日本へと向かう中、松島宮と滝崎は朝顔の艦橋に居た。

 

 

「……人間の適応力ってすごいよな」

 

 

「…それをお前が言うか?」

 

見た目は真面目に職務をしている様に見える(ちゃんと職務はしてる)滝崎と松島宮だが、実際の心中としてはこの3週間の日々に苦笑い気味だったりする。

それは例(前号終盤)の『研修者』の事。

 

 

「で、あの者をどう見る?」

 

 

「うーむ、見た目と言うか、性格って言うか…猫ぽいかな」

 

 

「猫……あぁ、確かに言われてみれば、納得出来るな」

 

 

「でしょう。ちなみに松島宮は?」

 

 

「似かよるが、典型的な『自由奔放な貴族様』だな。間違いなく、エリザベス殿下と会わせない方がいい。チャーチル卿の心労が増える」

 

 

「なるほど、確かに」

 

松島宮の物言いに滝崎は苦笑いをうかべる。

 

 

「ただ、一つ気になる事がある」

 

 

「なんだ?」

 

 

「『軍規違反』の内容。回数から見て『本来なら注意レベルだけど、回数重ね過ぎて問題化』したとみた。そうでないなら、『違反常習犯』みたいな書き方にはならないよ」

 

 

「なるほどな…だが、下手に訊くな。外交関係のゴタゴタは当分勘弁したい」

 

滝崎の疑問と推測に松島宮は釘を刺す。

そんな時に『例の本人』が艦橋に上がって来た。

 

 

「ブゥオンジョルノ、インペラート・松島宮、滝崎副長」

 

 

「おはよう、レナータ中尉」

 

 

「おはよう、バルロッティ中尉。あと、何時も言っているがインペラートは余計だ。艦長でいい」

 

気軽に挨拶を交わす研修のイタリア王国海軍レナータ・バルロッティ中尉。(名前 レナータ  名字 バルロッティ)

万国海軍共通と言っていいピシッと着こなした白の海軍制服…の胸の部分の膨らみを隠せない…いや、隠す気などさらさら無いらしく、それはそれで堂々と立ち振る舞う。

そう、前号の『軍規違反より問題』な理由は『女性』だからだ。

(なお、朝顔の乗組員は乗艦当日に運び込まれたワイン等の嗜好品で懐柔されており、更に周囲の艦艇では『女性将校が見えたら報告せよ』と見張りに命じていたりする)

 

 

 

「あら、艦長なんだから、ローマ帝国時代の『軍指揮者』を指す『インペラート』を使っても問題ないでしょう?」

 

 

「うぐ…おい、滝崎、部屋主権限で何とかしろ」

 

 

「色々と越権行為です。それに間違った理屈でもないので、この場合は諦めて受け入れて下さい」

 

なお、レナータはスペースの関係、そして、職務上部屋に居る時間が少ない関係で滝崎の副長室を間借りしている。(故に『部屋主』なのだ)

 

 

「で、さっき私の軍規違反の話が出てたけど」

 

 

「あー、いや、言いたくないなら、別に…」

 

 

「ううん、本来なら別段大した事ないのよ。ただ、艦載水上機を何度か勝手に飛ばしただけ」

 

 

「……はあ? ちょっと待て、訳が解らん。うん、少し頭を整理させてくれ…航空科でない人間が飛ばしたからか? うん? でも…はあ??」

 

レナータの言い様に松島宮は『理解が追い付かない』とばかりに額に手をやり、理解しようと呟くも、結局は『意味が解らん』となった。

 

 

「確かイタリア海軍は艦艇の艦載機も空軍所属、と話を聞いた事がある」

 

 

「そうそう、それ! 滝崎副長って物知りね~」

 

 

「まあ、あくまで話に聞いただけだから」

 

 

「……いやいや、待て待て。海軍の都合で使う艦載機が空軍所属? はあ? 使用許可取るだけでどれだけ時間を浪費する気だ? と言うか、航空攻撃されたらどうする気だ?」

 

 

「そう思うでしょう? だから、ウチの上層部はバカなのよ! いっそのこと、この艦隊の空母航空隊に間違って襲われればよかったのに」

 

 

「……そこら辺の権限争いはイギリスもやってるから、まあ、空軍保有国の共通の問題かな。あと、襲われるのはやりすぎ」

 

松島宮の疑問にレナータがオーバーリアクションで応え、滝崎は冷静にツッコミを入れる。

 

 

「あっ、と言う事はバルロッティ中尉は操縦資格持ち?」

 

 

「えぇ、貴族家(良いところ)だから、お金も自家用機もあるし、お父様も飛行機乗りだから、操縦から整備まで一通り出来るわよ」

 

そう言ってただでさえ目立つ胸の膨らみが反れて更に目立つ事になる。

 

 

「……なあ、滝崎、今更だが、とんでもない人間を受け入れた挙げ句、日本に連れて行こうとしてないか?」

 

 

「あー、まあね…けど、悪くはないと思うよ。しかも、『研修』だから、お帰り願う訳にもいかないし」

 

何故か(同性なのに)胸へ視線を泳がせつつ松島宮が言うと、滝崎は苦笑いを浮かべつつ答える。

 

 

「そうだな…しかし、なるほど、猫か。確かにあれは気分屋の『猫』だな。お前の比喩表現に間違いはない。まあ、規律とかに五月蝿い者や上への胡麻すり者との相性は悪そうだが」

 

なお、朝顔にいたっては極端で特異な2人(松島宮・滝崎)が居る為か、海軍上層部の人事査定など気にする人間は皆無である。

ちなみに、この松島宮が言った『規律とかに五月蝿い者』が現れて、なんやらかんやら騒がしく、(周囲が見ても)余計に面白い事になるとは思ってもみなかったのだが。

 

 

 

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