※この作品はR-18です。

大逆転! 大東亜戦争を勝利せよ!!   作:休日ぐーたら暇人

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さあ、いよいよ日米海戦です!

次号 勝負は如何に!?


86 ウェーク島沖海戦 上

12月8日(宣戦布告手交後)……濃霧の台湾へフィリピンの米陸軍B-17爆撃機隊が飛来するも、陸軍航空部隊の迎撃と濃霧により失敗に終わる。

直後、霧が晴れた為、海軍航空隊が発進し、B-17爆撃機隊を追撃する形になり、攻撃に成功。

フィリピンの航空戦力に甚大な被害を与える。

 

同日昼頃……ハワイよりアメリカ太平洋艦隊出撃。

 

 

12月10日……海軍航空隊、フィリピン・キャビティ軍港を空爆。

この空爆でキャビティ軍港の魚雷保管所に爆弾が命中、予備魚雷を全て失う。

 

同日……グアム島に海軍の支援を受けて陸軍部隊上陸。

現地守備隊が降伏した為、1日で完了。

 

 

12月15日……フィリピン攻略部隊、海軍の支援を受け、リンガエン湾に上陸。

 

 

 

 

12月17日 ウェーク島近海 加賀艦橋

 

 

「司令、神鷹の星雲からじゃっ(です)」

 

そう言って渡された電文を受け取る松島宮。

そこには『予想・予定通り』の報告が記されていた。

 

 

「アメリカ太平洋艦隊のご到着か。戦艦8、重巡洋艦2、軽巡洋艦4、駆逐艦20…ふむ、随分な団体様で来てくれたね」

 

 

「主力艦隊なのだぞ? 本来なら、此方も概ね同数を率いているところだが…その半数で彷徨いているのがおかしいんだ」

 

どこか他人事な滝崎に呆れ気味で松島宮が言った。

 

 

「まあ、今回はフィリピンへの戦力抽出もありますし、現状は仕方ありません」

 

 

「ですが、策はしこちゃんで(準備しているので)せわ(心配)は無いかと」

 

そんな2人のやり取りを松田艦長と神中佐がフォローする。

 

 

「……いやいや、待て待て! 事前に聞いているとは言え、少しは心配にならんのですか!? 戦艦で倍! 快速艦艇は約3倍!! 此方は不利なんですよ!?」

 

そんな緊張感の無い空気に思わずツッコミを入れるエーディット。

 

 

「まあ、アメリカとの艦隊決戦で数的不利は想定済みだし」

 

 

「そう言う事でなくてな…あー、レナータと話してるみたいだ…」

 

そのツッコミをアッサリとした答えで返す滝崎にエーディットは思わず頭を抱える。

 

 

「さてと…松田艦長、合戦用意! いよいよ、我らの真の出番だぞ!」

 

 

「はっ! 総員戦闘配置! 合戦用意!!」

 

空気を整え直した松島宮の号令に松田艦長の号令下、第四艦隊各艦は動き出した。

 

 

 

 

暫くして アメリカ太平洋艦隊旗艦 戦艦ウェストバージニア

 

 

 

「敵艦隊を発見したそうだな?」

 

 

 

「はい、索敵の水上機が発見しました。戦艦4、軽巡洋艦1、駆逐艦8、以上です」

 

 

「…それだけか? それと、空母もいないな?」

 

開戦日のウェーク島攻撃から9日、増援が来て合流していてもおかしくないのにも関わらず、陣容は変わらないどころか、更に空母が居なくなっている事に疑問を抱く。

 

 

「空母は先に離脱したのでは? 先程飛来した足の長い偵察機で索敵支援を行いながらなら可能かと」

 

副官の言葉にキンメル大将は頷く。

 

 

「まあ、あり得るな。暗号解読によると敵の陣容は戦艦がカガ、トサ、フソウ、ヤマシロ、空母がシンヨウ、軽巡洋艦がユウバリ…この陣容なら、空母を退避させたとしてもおかしくないな」

 

 

「はい。ですが、戦艦の数はともかく、全体的には圧倒的不利にも関わらず挑んでくるとは…」

 

 

「だが、それは此方にとっても都合がいい。日本が持つ戦艦12隻の内、1/3をここで撃沈出来れば、戦力差が縮まる。それに…戦果を挙げることを『政治』が望んでいるからな」

 

後半に若干のうんざり感と呆れを含みながらキンメル大将は発言する。

実際、出撃前にホワイトハウス(大統領)から直々に『日本軍と交戦した場合、確実に戦果を挙げろ』と言われていた。

これは『被害者』として戦争を始められなかった為に『戦闘に勝利し、戦果を挙げ、それをもって戦争の正統性を証明する』と言う方針にルーズベルトが切り替えたからだ。

 

 

(今はまだいい…海軍の方針と大統領の思惑は合致しているからだ…だが、もし、この先、それが合致しなくなったら?…嫌な話だ)

 

内心で一抹の不安を考えながら、キンメル大将は軍人として任務を果たす為に進路を第四艦隊へと向けた。

 

 

 

 

2時間後 加賀艦橋

 

 

「敵アメリカ太平洋艦隊、目視で捉えました!」

 

見張り員の報告に艦橋にいる全員の顔が険しくなる。

そんな中、松島宮は滝崎に利き手を差し出すと、滝崎はその利き手にマイクを置いた。

 

 

「こちら、艦隊司令の松島宮だ。これより、我が帝国の今後を決める艦隊決戦を開始する」

 

受け取ったマイクで厳正な語りを艦隊全艦に伝える松島宮。

 

 

「私は諸君らの技量に一片の疑問も不安も感じていない。存分に奮戦せよ! 皇国の興廃はこの一戦にあり! そして、共に勝利の凱歌を揚げようではないか!!」

 

掲揚されるZ旗、各艦で上がる雄叫び、爆発した士気にニヤリと松島宮が笑う。

 

 

「すんめか(流石)、殿下。朝顔での経験が活きておりもすな」

 

 

「この様子ですと、本艦を含めた各艦の士気は最高潮ですな」

 

現状にニヤニヤと笑みをうかべながら神中佐と松田艦長が言った。

 

 

「間違った事は言ってない筈なんだが…後は我らの奮闘と作戦が当たるか次第だが…滝崎、抜かりはないな?」

 

 

「もちろん、既に展開は完了。後は段取り通りにいくかどうか、かな」

 

 

 

 

同じ頃 ウェストバージニア艦橋

 

 

 

「敵艦隊、カガを先頭に接近中!」

 

一方、アメリカ艦隊も第四艦隊に真っ正面に据えて接近していた。

 

 

「…敵の指揮官はプリンス・マツシマノミヤだったな?」

 

 

「はい…それがなにか?」

 

 

「いや、かのフィンランド沖海戦勝利の立役者で駆逐艦の艦長だったとは言え、あまりに正面から突っ込んできすぎだ…戦力差を考えていない訳ではあるまいに」

 

あまりに単純な動きに不審感を感じたキンメル大将。

だが、それも次の瞬間に答えが出た。

 

 

「あっ! 敵艦隊進路変更! 面舵…我々の進路を妨害する気です!」

 

 

「…そうか、トーゴー・ターンか! 数の差をT字戦法で補うつもりか! 艦隊右へ! その手に乗らんぞ!!」

 

キンメル大将の指示にアメリカ艦隊も第四艦隊にあわせて進路を変更する。

 

 

 

加賀艦橋

 

 

 

「敵アメリカ艦隊進路変更! 我々に合わせる気です!!」

 

 

「どうやら、敵さんも乗ってくれた様ですな」

 

見張りからの報告に松田艦長がニヤリと笑いながら言った。

 

 

「まあ、数的不利を補う前例ならば、日本海海戦の様な動きをするしかあるまい…これも誘いなんだがな」

 

やれやれと言いたげに松島宮が言った。

 

 

「松島宮、そろそろ」

 

 

「うむ…松田艦長、よろしいかな?」

 

 

「はい、何時でもどうぞ」

 

滝崎の言葉に松島宮は最後の確認を行い、松田艦長は自信満々に頷く。

 

 

 

ウェストバージニア艦橋

 

 

「戦艦戦隊、砲撃準備完了!」

 

 

「うむ」

 

士官からの報告にキンメル大将は頷く。

 

 

 

……そして、この時、まるで図ったかの様な瞬間で開戦の指示が出た。

 

 

「「撃て!!」」

 

 

 

 

 

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