雲が薄がかり、暑すぎず寒すぎずと陽気の良い朝。
外には紅葉を始めようとしている紅葉が見えた。
そんな中私は今日は休日な為、近くのカフェに立ち寄った。
此処は私が昔から通っているお店でまさに常連客というのだろうか。
それくらいここの珈琲が風味があり苦すぎず美味しいので、最近も時々立ち寄っている。
勿論そこのマスターとも大分長い付き合いになるだろうか。
マスターもあの頃は若かったなぁと、思うが今となってはかなり良い歳のお爺さん。多分私の祖父と同じくらいだろうか。
そんな中今日もその喫茶店に立ち寄った。
「マスター、こんにちは」
マスター「おや、岬ちゃん。こんにちは。最近あまり見かけなかったけど、忙しいのかい?」
因みに岬とは私の名前だ。
「下の名前で呼ぶのやめてくださいよ(笑)ええ。一ヶ月前位に新しい仕事を見つけて。今は警察官やってますよ(笑)」
マスター「そうかいそうかい。そりゃあ達者なもんだ。」
マスターは何度も頷き、私がいつも頼む珈琲を入れてくれた。
やはり昔から変わっていないこの味。ほろ苦い味でなんだかとても癖になる。
マスター「そういえば、岬ちゃん彼氏とかいないのかい?岬ちゃんも24なんだからそろそろ新しい彼氏作らないとなあ」
私は珈琲を吹き出した。マスターがこんな話題話した事なんて無かったからだ。
「ムッ…。た、たしかにそうですね…?(笑)私もそろそろ素敵な彼が欲しいなんて思ってたり…?(笑)」
私は今きっと顔が異様に引きつっているだろう。
確かに前々から早く彼氏を作らねば、そんなことを思っていたが今は警察官の仕事を楽しみたいしなあ…なぁんて考えていたからすっかり忘れていた。
それに、せっかくの休みなんだ。休みを充実させねばと色んなところに行った。
平日は何かと疲れるし、今週なんてもう色んなことがありすぎてありすぎて…。
そんな中私の休日はあっという間に終わり、自転車で派出所へ向かっていた。今日は良いことがありそうだと、派出所に到着するとそこには部長ときたの刑事がいた。何事だ何事だと駆け寄ると
部長から話があると言われた。なんだと思い部長から話を聞く。
部長「きたの刑事が、君をパートナーにしたいと今日わざわざおいでになられたんだ。きたの刑事も今日から派出所勤務だから宜しくな」
やはり今日も良いことがない…。こんな海パンの人と勤務なんてしたら警察官の評判もガタ落ちだ。
海パンの刑事「宜しく頼む」
私は愛想笑いをしながら、「あ、ぁぁよろしくお願いします…」、
まさかこんな事になるとは…。常にこの人といなければならないなんて。何もなきゃ良いけどなあ…
とりあえず仕事を進めようと書類を取ろうとしたが既にきたの刑事が、片付けていた。他にも仕事を探したが、既に手が通っていた。
これじゃ私のやる仕事がないじゃないか…。
事件を待つわけには行かないしパトロールにでも行ってくるか…。
はぁと溜息をつき私は派出所の外へ出ていく。
海パン刑事「待ってくれ、パートナーである私も行くぞ」
めんどくさいなあ…。でもこの人一人で派出所にいさせるわけにはいかないし…。
「ええ。いいですよ。行きましょう。」
渋々パトロールに出発した。
海パン刑事「最近世の中物騒だからな。念入りにパトロールしなければ」
いやあんた自体が物騒なんだよ!海パンでうろついてしかも変態だしこの人はまずい…。
大きい交差点に出た。此処には怪しげなホテルが多い。
こんな場所はとくに犯罪臭がする。こんなとここんな人と歩いてたら何か勘違いをされるかも。
海パン刑事「ん?どうかしたか?」
「あ、あの…。こんな所で海パンの人と歩くのはちょっと…苦笑」
きたの刑事は不気味な笑みをうかべた。
「あ、ぁぁ!違います!別にそういう事じゃありませんから!」
海パン刑事「私はそういう事を考えていたつもりは無いんだが…。」
……ムキーっ…!!私は今顔が真っ赤だろう。
海パン刑事「おや?お嬢さん。顔が真っ赤だけど、もしかしていやらしい事でも考えてたのかな?」
「んなわけないでしょう!!!?そもそもなんで寒くなってきたのに服を着ないんですか!」
海パン刑事「前も言った通り制服によって体の自由が奪われてしまうからな。その為だよ。」
「成程…。でも冬は流石に寒いと思うので気をつけてくださいね」
海パン刑事「ありがとう(微笑み)だが、私は海パン以外は持っていないんだ」
それはちょっと可愛いそうだなあ…
「あの~…。もしよろしかったら寒くなる前に一緒に洋服を買いに行きませんか?」
誘う筈も無かったのだがなんだか可愛そうだと思い誘ってしまった…。
「いいですよね…?」
きたの刑事はいいのかという顔をしてきた。
海パンの刑事「前は食事を断ったが、良いのか?」
「ええ。変なことしなければ…ね。来週の日曜辺りなんか…如何ですか?」
海パン刑事「喜んで行く。(笑)」
きたの刑事は笑みを浮かべパトロールを続けた。
と、きたの刑事が、私の手を優しく握ってきた。
(ビクッ)「ひゃっ!」
私はびっくりして咄嗟に手を払ってしまった。
「あ、ごめんなさい…。」
私は申し訳ないと思い手をぎゅっと握り返した。
きたの刑事の顔が少し赤くなっている気がした。
「さあ、派出所に戻りましょ♪」
きたの刑事は微笑んだ。