※この作品はR-18です。

~ほんとはただ寝たいだけ~18禁部分抜き取り版   作:真暇 日間

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 遅くなりましたが投稿します。

 ……一月中ならギリギリ正月でいいよね?
 あ、やっぱだめですかそうですか。わかりましたごめんなさい。恋姫書きますから許してくだしあ;;


2015正月短編

 

 

 

 今日は、私の十六歳の誕生日。日本の法律で言えば結婚もできるし、作れるかどうかの観点だけで言えば子供だって作れる体になっている。

 特に、結婚できる年齢と言うのは私にとってはとても大きい出来事で、そして私は普通にさくらさんの子供を産めることがわかって凄まじい大事になった。まあ、私の頭の中だけですけど。

 とにかく、私にとってはとても大切なこの日、私は以前から決めていたとある行為を実行することを決意した。そう、さくらさんに抱いてもらおうとしたのだ。

 今日と言う日のために、私は様々な努力を重ねていた。体の調子を整え、ホルモンの量などを多少弄って今日を完全な安全日としているし、イメージトレーニングも万全だ。デートのために色々な時間調整も必要だったけどそれも滞りなく済み、鍛錬の方も今日は密度と数を下げて本体の方に意識の量を集中させている。

 世界の多くの女性の理想なんてものはわからないけれど、私はできれば一番落ち着ける場所で、一番好ましい人とそういうことをしたいと思う。だから、今日はいつもの通りにミッドチルダの私の家で、いつも通りに仕事をして、いつもの通りに一日の半分を終わらせて……それからさくらさんにおねだりしに行こうと思っている。

 

 ……下着は新しい可愛いのを付けて、パジャマはいつものと変わらないけど洗濯したばかりの物を。必要になりそうな道具は目印をつけて転移で取り寄せられるようにして、レイジングハートは……スリープモードにして私の部屋の枕元の棚に入れておく。これから起きることの記録は、私とさくらさんの記憶の中にだけあればいいからね。

 全ての準備を終わらせて、さくらさんの元に急ぐ。心臓がバクバクとうるさくて、どんどんと呼吸が荒くなってくる。ここまで緊張するなんて、いったいいつ以来の事だろう? 少なくとも、闇の書が現れた時はこんなに緊張しなかったはずだ。

 さくらさんの部屋の前に立って、まずはそこで大きく深呼吸。大きく息を吸って、ゆっくりと吐き出して……よし、落ち着いた。今なら素数を小さい順に500は並べられる。面倒だからやらないけどね。

 さあ、ここからが本番だ。まずはさくらさんにその気になってもらわないと、文字通りの意味で話にならない。

 でも、その辺りは大丈夫……のはず。ちゃんと策は考えてあるし、ちゃんと実行もした。失敗するとしたらそれこそ突然この場所に核ミサイルが雨霰と降り注いで大変なことになるとか、巨大隕石が降ってくるとか、そんな感じの天変地異でも起きなければ大丈夫……のはず!

 ……大丈夫だといいなぁ……。

 

 コンコンと戸を叩くと、それを待っていたかのように戸が開く。自動ドアにした覚えはないんだけど……まあ、さくらさんだしね。しょうがない。

 

「おじゃましまーす……さくらさーん?」

「おう、起きてるよ」

 

 真っ暗な部屋の中で、さくらさんは椅子に座ってぼんやりと私に視線を向けていた。私が何を言いたいのか、何を求めているのかを知っているはずなのに、さくらさんはいつもこうして『何も知らない風』を装う。誰が相手でも、どんな時にでもそうだからもう諦めてはいるのだけれど……それでも、いざとなるとやっぱり恥ずかしいという思いでいっぱいになってしまう。

 それでも、私はさくらさんに向かい、まっすぐに瞳を見つめて言った。

 

「さくらさん。あの……お願いがあります」

「言ってみな」

「……私を……その…………抱いてもらえませんか?」

 

 ……言った。言ってしまった。正直、勢いに任せていたところはあるせいか……なんと言うか、すごく恥ずかしい……っ!

 けれど、ここまではっきりと言葉にしてしまえば、流石のさくらさんだってしっかりと受け取らざるを得ないはず。勘違いされないようにちゃんと『Yes/No枕』をわざわざ両面Yesにして持ってきているんだし、『とても大事な要件がある』って言ってさくらさんにこんな夜まで起きていてもらったんだから、ただ添い寝をしてほしいとかそんな風に受け取られるようなことはない……はず。

 さくらさんは私の顔をじっと見つめた。正直、すごく恥ずかしいんだけど……私の本気を知ってもらうために視線を逸らすことはしなかった。

 

「……本気か?」

「はい」

「……一応言っとくが、俺って普段そっちに興味がない分溜め込んでるらしくてな。一回始めるとそうそう終わらないそうだ。……本当に、やるか?」

「魔法でブーストかけます。さくらさんが望むのなら、変身魔法で小さい頃に戻ったりしてもいいです」

「それはいらんな。お前はお前であればいい。むしろ、もう少し大きくなっといた方が身体の負担って意味では楽だと思うぞ」

 

 さくらさんに言われ、私はさらに身体を数年ほど成長させる。身体の年齢は21、まさに『女盛り』というべき年齢がこの辺りらしいので合わせてみた。16の頃より胸やお尻が大きくなり、身長も少し伸びたようだ。

 

「……このくらいがさくらさんの好みなんですか?」

「いや、昔歳の割に身体が小さい女と付き合ってたことがあるんだが、割と負担がでかかったらしくてな? 色々と大変なことに……まあとにかく、あまり小さくはならない方がいいって事だ」

「……普通、他の女の(そう言う)事をこう言う場で言いますかね?」

「空気が読めてないことは認めるが、結構本気で危なかったからな。最終的に数日足腰が立たなくなってたし」

「……ソウデスカ」

 

 どうやらさくらさんは私の予想以上の事をするつもりらしい。いったいどこまで頑張れるかはわからないけど、とにかく頑張りたいと思う。

 

「……それじゃ、おいで。一応年長者だし、リードできるところはしてやるよ」

「……はい。それじゃあ……お願いします」

 

 私はさくらさんに誘われ、ゆっくりとしなだれかかった。ベッドが急な加重によって大きくたわみ、そして反発して身体を浮かす。

 さくらさんが私よりも大きくなるのは久し振りに見る。いつもは小さいままに数人ほど分身を出して変装しているからこそ、さくらさん自身が大きくなることはかなりの希少価値があることだと思ってしまうのは……きっとさくらさんに染められてしまったせいだろう。私のせいじゃないことは確かだ。

 

 ……私の『女の子』としての部分が言っている。『まずはキスから始めよ』と。

 

 そんなわけでさくらさんに抱き付いたまま、初めてではないけれどキスをする。以前に私からこっそりとした時には何の反応もなかったけれど、今はさくらさんも起きているので当時とは全く違う反応が返ってきた。

 初めての時は、さくらさんを起こさないように一瞬触れるだけのキスだった。今回は、さくらさんが起きているので何の遠慮も必要ない。

 まずは触れるだけから始まり、それを繰り返す。ちょんちょんと唇が触れ合うたびに、思った通りの柔らかさが私の脳髄を蕩かしていく。

 そのうちに、触れ合うだけでは物足りなくなってくる。そうするとさくらさんは私の体を抱きしめて抱え込み、口付けをゆっくりと深くしていく。

 唇が触れているだけの状態からさらに深く。舌がふれ合い、絡み、歯を内側から撫でられる。

 そんな接触がしばらく続き、頭の中がぼんやりとし始めたころ。ずっと触れ合っていた唇が離れ、銀の糸が伸びて切れた。

 

「よっ」

 

 ふわり、と浮遊感が襲い、気が付くと私はさくらさんのベットの上で横になってさくらさんと向き合っていた。魔力は感じなかったけど、まるで魔法のようだ。本物の魔法使いが何を言っているのかと頭のどこかで私自身がツッコミを入れるが、残りの大半はこれから起きるだろうことへの期待でいっぱいになっていた。

 ……初めては痛いって聞くけど、腕を吹き飛ばされたりするのよりはましだよね? いや、むしろその痛みもまた『初めて』って言う感覚を私に叩きつけてくれるだろうから悪いってわけじゃないんだけどね? むしろちょっとうれしいんだけどね? 痛いのって『生きてる』感覚があるから嫌いじゃないし。擬似的にとはいっても何度も何度も死んでると、なんというか生きてる感覚が薄くなってきちゃうんだよね。うん。

 

「そんなわけで、ちょっと痛めでお願いします!」

「初めての時にそんなことを言われたのは流石の俺でも……あ、ごめんあった。『腹パン歓迎!』ってボディペイントしてきた奴(バカ)がいた」

「……あの、すいません、流石に腹パンはちょっと……」

「ちなみに当時の俺はあえて凄まじく優しくしてやった覚えがある。最後にはもう大変なことになっていたけどな」

「具体的には?」

「なのちゃんは意外と趣味が悪いな。アレを説明するのは俺でも苦痛だし、説明される方も聞いてて不快になるだけだろうに……説明されてる当人は『ああっわたくしの痴態が見ず知らずの誰かにさらされるなんて……興奮しますわうふふふじゅるり』と悦ぶかもしれんが」

「あっはい無かったことにしてください」

 

 聞きたくない聞きたくない。なんと言うかそんなえげつない話になりそうなのは聞きたくない。そう言う話には耳を塞いで対応しましょう。それがある意味一番手っ取り早くて簡単で効果の高い行動だからね。

 勿論、人生の全てにおいてその対応じゃいけないよ? そんなことをしてちゃあ社会で生きていけなくなっちゃう。半分くらい社会不適合者な私だって一応その辺りは気にしてるからこそこうしてある程度普通に暮らしていけるわけだから。

 さくらさんの場合は……ほら、さくらさんだから。ね? 気にするだけ無駄だから気にしないようにね? バカ見るよ?

 

「……で、結局どうしてほしいんだ? ちょっとしたリクエストくらいなら受け付けるぞ」

「あー、それじゃあ、暫くなにも考えられなくなっちゃうくらいにめちゃくちゃにしてほしいです」

「無茶を言う。まあ、やるだけやってみるがね」

 

 さくらさんはいつも通りの若干気だるげな表情のまま、ベッドに横たわる私に覆いかぶさった。

 

「……ところで、ロマンチック云々はいいのか?」

「無いよりはあった方が嬉しいけど無いなら無いで別に……」

「そうか」

 

 

 

 

 

  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 一夏の手が蛇のように動き回る。パジャマのボタンを文字通りに瞬きの間に外し、できた隙間から手を滑り込ませる。

 

「いまなんか透過したように見えたんですけど」

「透過したからな。昔は無機物を透過できるだけだったんだが、なんでか生体以外は抜けられるようになってた」

「生体が抜けられたら凄いことができそうですよね。えっちぃ方の意味で」

「……緊張しているのはわからないでもないが、わざわざ空気をぶち壊すようなことを言うことはないと思うんだが?」

「……あはは」

 

 図星を突かれ、なのはは意識して浮かべていた笑みをひきつらせてしまった。やはりと言うか、いくら密度で底上げしているといえども所詮は人間。目の前にいる数千年……もしかしたら数億年以上も生きている男との経験の差は覆せるようなものではなかった。

 しかし、一夏はそんななのはの頭を抱きしめ撫でる。ちょっとした失敗をした子を慰める親のように、その行為は優しさに満ち溢れていた。

 

「……優しくしてやる」

「……はい」

 

 なのはも、今度は茶化そうとせずに受け止める。完全に緊張が解けたわけではないが、それでも大分ましになったと言う事実がそこにあった。

 するりと服と下着がなのはの身体を透過し、脇にどけられる。物理法則だのなんだのに真っ向から喧嘩を売っているようにしか見えないが、実のところ物理的にこういった状態を作ることはできるらしい。相当確率は低いようだが。

 だがしかし、一夏はそんな説明などは一切することはなく露わになったなのはの肌に触れる。しっとりとしてすべらかな肌が一夏の指を押し返した。

 

「ひゃぁっ!」

「ん? 痛くはしてなかったつもりだが……」

「あ、そうじゃなくてですね……えっと……驚いた、と言いますか、これだけなのに気持ち良すぎてびっくりしたと言いますか……」

「……なーる。なのちゃんはやっぱりそう言うタイプか」

「タイプですか?」

「ああ。大きく分けて肉体的な快楽を重視するか精神的な快楽を重視するかの違いだが、なのちゃんはどっちかって言うと精神面の快楽が強く出るタイプらしいな」

「平たく言うと?」

「ロマンチスト。普段が合理主義なリアリストななのちゃんの態度はこういう部分の裏返しとも見れるな。事実がどうかは知らないが、可愛いと思うぞ?」

 

 一夏の言葉に、なのはは頬を染める。普段はそんなことを言ってくるような相手がいないし、言ってきたとしても大概の場合は『美しい』と言われることが殆どで、『可愛い』と言われるのは実に3年振りとなる。

 ……ミッドチルダでは最初から『変身魔法』を使い続けていたのでそう言われることなど一度もなく、常に分身と記憶の共有を続けていたせいで現実での一年前などそれこそ本人の記憶の中では十年以上も昔の事として記憶されている。

 そのため精神発達は異様に早く、その在り方からして家族以外の周囲の人物たちからは『可愛い』等と言う言葉を聞けなくなって久しいのだった。

 

「……なんだか、すっごく恥ずかしいんですケド……?」

「俺は恥ずかしくない。俺が感じた事実をそのまま言っているだけだからな」

 

 からからと一夏は笑う。その上で反論しようとしたなのはの口を指先で軽く塞いでしまい、なのはもなぜだかは解らないが言葉を続けることができなくなってしまった。

 そうしてなのはが何をしようかと迷っている間に、一夏の手はさっさと次の段階に進んでしまっていた。上肢を半分脱がせたパジャマで絡め取り、胸を強調するような体勢に固めてしまっている。

 

「へっ!? な、いつの間にっ!?」

「まさに今、だ。触るぞ」

 

 どんな方法かはわからないが、いつの間にかなのはが背にするベッドの一部が盛り上がり、一部はへこみ、なのはの身体を綺麗に受け止めながらも背を反らせる体勢に固定した。普通ならやや苦しい体勢ではあるものの、そこはやはりなのはである。まともな人間ではありえないほどに鍛えているがゆえに何の苦しさも感じていないようだ。

 ふよん、となのはの胸が形を変える。一見すると軽く触れられただけであり、そして実際にその通りなのだが、なのははただそれだけのことで自分の身体に大きすぎる異変を感じてしまう。普段からこの程度の接触は普通にあるのに、シチュエーションが変わるだけでまさかここまで変わることになるとは本人も全く想定していなかっただろう。

 一夏はなのはの上に覆い被さるような体勢のまま、ゆっくりと焦らすようになのはの身体を熱していく。そこまで興味はなかったとしても、それでも人間としておよそ100年、さらに人間でない化物として数千年を生き、世界に英霊として召し上げられるまであの世界ではあり得ないはずのオカルト的な生命体として存在し続けた一夏の技術は、極めるつもりがなくともそれなり以上に上等なものとなっている。処女であるなのはがそれに対抗できる道理など、初めからほんの欠片ほどであったとしても存在するはずがない。

 事実、ただ触れられているだけでなのはの身体は昂り始めていた。

 緩やかに触れられているだけだと言うのに、訓練の時に叩かれる以上の熱が勝手に身体の奥底から湧き上がってくる。まるで、勉強用(意味深)の教本にに乗っていた『現実ではありえない効果を持つ禁制品の薬』でも使われたんじゃないかと言うくらいに。

 もちろん一夏はそんな薬を使っていないし、現在所有しているわけでもないので使えないのだが……今のなのはにとってはそんなことはどうでもいいことだった。これだけのことでこんなに気持ちがよくなるなど彼女の使っていた『教本』には載っていなかったし、そんな姿を今から見せるわけにはいかないと、必死に声を抑えるだけで精一杯になっていたからだ。

 

 だがしかし。だがしかし、である。相手は文字通りに百戦錬磨の古強者。いくらその道にのめり込んだ訳ではないとしても、経験だけならばこの世界に存在する誰よりも積んでいることは間違いない。

 そんな相手にこのような可愛らしい反抗が役に立つかと言えば……当然の事ながら、否である。

 

「ふぁっ!ぁ、んあぁぁっ!?」

「可愛い声だ」

「んぅっ!?」

 

 声を抑えようとしても勝手に喉から絞り出されるように溢れてしまう。羞恥からそれを隠そうと必死になるが、それも一夏に触れられ、キスされる度に頑なな態度に皹が入り、あっという間に露になってしまう。

 いつの間にか、なのはは色々な意味で追い詰められていた。恥ずかしさと、期待と、少しの息苦しさ。声を我慢しようとしてもそれができず、早くして欲しいと言う期待もそれが叶えられることがない。

 一夏はただ、優しくなのはに触れるばかり。絶頂には届かない程度に弱く、無視するには強い。その指は普段の面倒臭げな口調からは想像できないほどに的確に、かつ優しく触れていく。

 声を我慢するために唇を噛もうとすると、見計らったかのように一夏の唇がなのはのそれと重ねられる。一夏の唇に噛みつけるわけもなく、なのははふるふると震えて声を我慢しながらも受け入れるしかできない。そしてそれを理解している一夏は、涙の浮かぶなのはの瞳を愛しそうに見つめながらも責めの手を休めることはない。

 

「ちゅ……なのちゃんよ。唇噛んでまで声我慢する必要は無いんだがね?」

「んぅっ……必要とか……じゃなくて……んくぅっ!恥ずかしいんですよぉ……」

「……うわなのちゃん可愛っ」

「──────ッ!」

 

 一夏の言葉に顔どころか首まで真っ赤にしてじたじたと暴れるが、それも長くは続かない。触れられているだけでもぞくぞくとした怪しい快感が走ると言うのに、今のように全てをさらけ出して密着しているような状態では肌の大部分が一夏に触れてしまう。当たり前だがそれは敏感な部分も含まれる。

 一夏の手に当たってふにゅりと形を変える胸と、今まで触れられることのなかったその先端部がその筆頭であり、あっと言う間になのはのちょっとした反抗はほぼ自滅に等しい形で終わりを迎えた。

 だが、その甲斐あってどうやってか盛り上がっていたベッドは平坦に戻り、両手を背中で絡め取っていたパジャマの上着も腕から抜き取ることに成功していた。

 

 ……まあ、だからと言ってなのはが一夏の行動を止めることができると言う訳ではないし、一夏もこの程度の拘束でなのはの行動を押さえておけるとは思っていない。その証となるかどうかはわからないが、一夏はいつの間にやらなのはの脚の間に身体を滑り込ませて体勢を万全に近いものとしていた。

 なのははそれに気付けない。今まで感じたことのある性の快楽を遥かに凌駕した衝撃が、普段ならば止まることのないなのはの頭の回転を見る影もなく鈍らせていた。

 そんな状態であっても、自分の秘所に何かが触れてしまえば嫌でも一時的に意識がはっきりしてしまう。一夏の指がその外側をゆっくりと優しく捏ねるように触れれば、なのはも反射的に一夏の手を押さえようとする。

 

「やっ……あ、あの……」

「……安心しろ。痛くはしない」

「それもそれでちょっと不安なんで……ふぁあっ!?」

 

 不意に乳首を指先で転がされ、なのはの手は再び反射的に胸に向かってしまう。だがしかし、一夏はそうして一ヶ所に呼び込んだなのはの両手を左手一本で絡め取ってなのはの頭上で押さえ込んでしまった。

 

「これで声も抑えられないし、逃げられもしない……と」

「……優しくしてくれるんですよね?」

「いつもの修行程度には優しくするつもりだ」

「あっ、精神的にも肉体的にもきつすぎることが確定した」

 

 なお、いつもの修行ではなのはの分身も一夏の分身も普通に死んでは作り直されてを何度も何度も繰り返していることを明記しておく。分身といえども本人とそう変わらないように作っているので普通に痛いし、好きな相手に殺されるのも好きな相手を殺すのも精神的にかなり辛いことは言うまでもない。

 そんな修行と同程度にと言われても、その修行自体がかなり辛いものであるためになのはは素直に喜ぶことができなかった。まあ、人間であるならば当たり前の話ではある。

 

「とりあえず……呂律が回らなくなる程度にはするつもりだ。何度か失神させてしまうかもしれないがその辺りは気を付けるし、魔力を回復に注げば一日程度で普通に動けるようになるくらいに抑えるさ」

「……私、回復方法が『完全に健康な状態の私の分身に乗り移って傷だけ身体に残す』って方法なんですけど」

「魂にまで疲労を残せば外側を変えたくらいじゃ疲れは取れないからな」

「……どこまでするつもりですかさくらさんは」

「十数年ほど溜め続けてた性欲に火を着けたのはなのちゃんだ。責任は取ってもらえるんだろうな?」

「前半はともかく後半は女(私)の台詞だと思うんですけど!?」

「差別はよくないな。お仕置きといこう」

 

『何を言ってもするつもりだったくせに』……と言う言葉は、なのはの口から溢れる前に一夏に呑まれて消えてしまった。行動と行動の間に生まれる小さな意識の隙間を利用した無拍子など、こんな時に使うにはあまりにももったいないと言うか、無駄に無駄の無い無駄に高度な無駄な技術の無駄遣いとでも言えばいいのだろうか……とにかくあまりにも無駄な使われ方をした技術による不意打ちは、無駄な高度さによる無駄に高い効果を遺憾なく発揮してなのはの行動を押さえ込んだ。

 言葉を発する前に唇を塞ぎ、行動を起こす前に快楽の鎖で絡め取り、全身を使った技術で物理的に動きを止める。

 舌を絡めて唾液を交わし、気を纏った指先からなのはの気脈と繋がることで秘所だけでなく全身を同時に触れるような一体感と快楽を産む。房中術の基礎の基礎であるが、それを知らないなのははただその技に振り回されるのみだった。

 

 なのはの上下の口から涎が溢れ始める。本人の意思からすれば不本意かもしれないが、身体と心は一夏に触れられていることを純粋に喜んでしまっている。

 少しずつ広がり始めたなのはの中への入り口を、一夏は二本の指でゆっくりと解していく。外側からゆっくりと、けして痛みを与えることなく、優しく優しく解していく。

 蜜が溢れて一夏の指に絡まり、くちゅくちゅと淫猥な音がなのはの鼓膜へと届き、なのははさらに羞恥に苛まれるが───一夏は手を止めることもなければ加減するようなこともしない。ただ痛みを与えぬように気を付けながら、逆に言えばそれ以外のことは一切無視してなのはの身を解していった。

 

 

 

 

 

 その行為がどれだけ続けられたのか。一分か、二分か、五分か、十分か三十分か一時間か。なのは自身にはそれを認識できる余裕がなくなっていた。

 続けられるキス。ぬるぬると絡み合う舌に、魂を抜かれているような感覚にさせられる。既に指二本を楽々飲み込めるようになっている秘所は、ぱくぱくと『指でないもの』を欲して口を開けている。

 指だけで何度も軽い絶頂まで引き上げられてしまった身体は既に手足に力が入らないほどに蕩かされ、頭の上で押さえつける必要もなくなった分自由に使えるようになった片手が乳房を左右均等に嬲っている。

 右の乳房を揺らせば、その後左の乳首を摘まむ。くりくりと転がした後に、期待からいきりたった右の乳首を爪先で弾く。悲鳴も嬌声も呑み込まれ、その目が虚ろになり始めているのがなのはの余裕のなさを表している。

 

 ビクンッ!となのはの身体が跳ね上がりそうになり、しかし一夏に抑え込まれてしまう。何度も繰り返されているそれは、なのはの身体が絶頂まで持ち上げられたことを示している。

 それが繰り返される度に、なのはの身体は柔らかくなっていく。一瞬の強張りと極限の脱力の繰り返しは一種のマッサージにも似て、しかし普通ならば力の届かないような奥深くの筋まで解きほぐしていった。

 

 くたり、と力の抜けきったなのはの身体が解放された。長く続けられた口付けと、胸と秘所を苛む刺激から逃れたなのはは、何かを考えるような余裕もなく新鮮な空気を取り込むことに腐心していた。

 だが、すぐにそんなことをしている余裕もなくなった。正確には余裕が無いゆえの行動だったものが、さらに追い込まれることでそれすらもできなくなってしまったのだ。

 

 なのはの視界に映るのは一夏の顔。頭を片腕で押さえられ、もう片方の手で胸を再び嬲られる。

 そしてずっと指でほぐし続けられたなのはの秘所は、望み続けたものの到来に喜びの蜜をさらに溢れさせた。

 

 指より遥かに太い物で広げられ、指では届かない奥の方まで抉られる。破らないように注意して解されるだけだった処女膜は普段からの運動と今の脱力のせいか引き裂かれることなくその身を拡げて奥深くまで痛みもなく受け入れる。『痛みを感じないように』と言う一夏の狙いは、これで成功したとも言えるだろう。

 

 一夏を呑み込んだなのはの膣は、絶対に放さないと言うかのようにキュウキュウと一夏の肉棒を締め付ける。入ってくる時には愛をささやくように絡み付きながら受け入れ、しかし抜け出そうとする時には放さないと抱き締めるように締め付けてくるなのはの膣は、間違いなく『名器』と呼べるものだったろう。

 だが、素材がよくともあまりに経験が足りなさすぎた。

 たった一度、最奥を突かれる。それだけでなのはの膣からの刺激は絶頂まで放り上げられたのだ。

 なのはの身体に力が入り暴れだそうとするが、秘所を奥まで貫いている肉の槍が内部を掻き回してしまう。突かれただけで絶頂してしまうような敏感な状態にあるなのはの身体が、その刺激に耐えられるはずもない。

 それどころか、一夏も動き始めてしまう。唇を合わせたまま、愛液を後から後から溢す膣を何度も何度も貫く。

 声は出せず、身体を思い通りに動かすこともできない。それどころか手足は意思を裏切って一夏の身体を抱き締めてしまう始末。息が苦しいのに自分から一夏に口付けをねだり、気持ちよすぎて壊れてしまいそうなのに一夏の動きに合わせて腰が動いてしまう。

 

 更に、口が勝手に動く。繰り返される単語は、「さくらさん」と「愛してます」の二つ。理性が身体や行動から剥離して、本能だけが身体を動かしているのを本人の視点で見せ付けられるのは顔から火が出そうなほどに恥ずかしい。

 しかし身体はやはり勝手に動き続け、何度も絶頂しながらも一夏の精を欲しがって腰を振る。

 

 そしてなのはの身体と本能が限界を迎え、最後に大きく絶頂を迎えると同時───なのはの胎内に、異様なほどに多くの精が注がれたのを感じ取った。

 しかし、何度も繰り返された絶頂によって体力の殆ど全てを失っていたなのはは、その温かさを抱いたままに気絶するように眠りに墜ちていった。

 

 

 

 

 

 ☆ミ☆彡☆ミ☆彡☆ミ☆彡☆ミ☆彡☆ミ☆彡

 

 

 

 

 

 目の前には変身魔法が解け、少しだけ縮んだなのちゃんが倒れている。全身が汗と涙と涎と愛液でドロドロになっていて、もうなんと言うか他人に見られたら通報不可避な光景だ。少なくとも俺なら迷わず110番だな。

 救いがあるのは、なのちゃんが気絶していても笑顔であること。苦しげな表情だったり完全に無表情とかだったらもう即座に手錠(ワッパ)かけられてもおかしくない。

 

 ……だがしかし。だがしかし、である。

 ここまでやっておいてあれだが、俺自身はあまり満足はできていなかったりする。

 回数的にも量的にも個人的には中途半端で、発散しかけてしまったから余計にもどかしい。

 

 ……まあ、英霊相手に人間がよくもまあここまで相手できたと誉めるべき所なんだろうけどな。今のなのちゃんなら英霊にならなくても聖杯戦争でかなりいいところまで行けそうだし。

 ……流石に相手にもよるけどな。ギルさん相手なら大分きつそうだ。

 

 ……まあ、よく頑張りました……ってところだね。肉体的にはともかく精神的には十分発散できたし……これでいいことにしておこう。

 あ、明日もなのちゃんは仕事だったな。魔法じゃないが回復しとこう。

 明日もなのちゃんと元気でいられますように……と。

 

 

 

 

 

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